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クライムファイターズ - (2017/04/26 (水) 17:15:34) の編集履歴(バックアップ)
クライムファイターズ
【くらいむふぁいたーず】
ジャンル
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ベルトアクション
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対応機種
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アーケード
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発売・開発元
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コナミ
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稼動開始日
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1989年
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分類
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ゲームバランスが不安定
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ポイント
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難しい…… 目押し重要 エクストラステージはほぼ無理ゲー
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概要
犯罪都市シカゴで連続美女誘拐事件が発生。市警は急遽、特捜班「クライムファイターズ」を組織し、救出に向かわせた……という設定のベルトスクロールアクションゲーム。
キャッチコピーは「CITYでは命が100あっても足りない」。
全8面+エクストラステージの全9面、2周エンド。
本作は2P版(汎用筐体)と4P版(ガントレット筐体)が存在する。
システム
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8方向レバー+3ボタン(パンチ、キック、バックキック)で操作。パンチ+キックでジャンプ。
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ザコをダウンさせると追い討ち攻撃が可能。素手ならキックで、銃を所持していれば銃でも攻撃できる。
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4P版ではライフ表示がゲージから数字になり、制限時間は無いが、時間経過でライフが減少する仕様に変更されている。
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特定の敵を倒すと武器が入手できる。ナイフや鉄棒などオーソドックスな殴り武器もあるのだが、中でも特色あるのは「銃」。
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威力は低いが射程は無制限で、かつ弾数が無限である(弾数無制限は2P版のみ)。ステージクリアするか攻撃を受けるかしない限りはずっと使えるので、銃を入手すると後は「近寄られるまでパンパン撃ちまくり、寄られたら間合いを離して死ぬまで繰り返す」ゲームに。
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独特の仕様として、敵はHPが約1になると「木偶」と呼ばれる状態になり、何故か攻撃してこなくなる。
評価点
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SEがかなり良い
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ドカァ、バキィと、表現するのはやや難しいが爽快な音。ナイフを刺した時の音などもこだわりを感じさせる。
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BGM、グラフィック共に質が高い
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BGMの出来は泉陸奥彦(BGM担当)だけあって高水準。背景グラフィックもかなり凝っている。
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ダウンした敵に対し踏みつけ攻撃や銃による追い撃ちが出来るなど、暴力描写のえげつなさ、爽快感も評価が高い。
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ナイフを取ると主人公はクルリと宙で一回転させて柄を握る。細かいところの動きもなかなか作り込まれている。
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「クライム」を謳っているだけあり、敵はかなり個性的。
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ゲイの男や発情した犬、ムチを持ったSM嬢など、明らかにインモラルな奴らも登場する。しかも結構強敵。
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「危ない街」の雰囲気を演出するのに一役買っている。
問題点
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難易度の高さ
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初期状態のプレイヤーは、リーチも短く威力も無い素手の状態である。本作では『ファイナルファイト』のように一度に複数の敵をパンチで攻撃できるわけではないので、一体ずつコツコツダメージを与えていく必要がある。
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連打攻撃を当てている時に縦軸をずらされてしまうことが多いため、敵キャラ一体一体との戦いに意外に時間がかかることが多い。ダウンさせた後の追い討ち攻撃を上手く使っていく必要がある。
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基本的に自機は体力は多いが、攻撃に一癖ある性能で隙が大きめ。その中ではバックキックが使いやすいのだが、上記の通り4Pバージョンだと不可。足もあまり速くない。
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回復アイテムは一切存在せず、クレジット追加(4Pバージョンのみ)かステージクリアによってのみ体力は回復する。この仕様も難易度の高さの一因。
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背景の一部に近づくと、ステージギミックが発動する場合がある。演出的にはなかなか面白いのだが、実はダメージこそ受けないものの強制的に武器を落としてしまうことがあり、ステージによってはその後の展開が非常に苦しくなる。
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中でも3面は「道路の縁石より画面上部に移動すると、強制的にギミック発動してしまう」仕様になっているため、ひっかかったプレイヤーは多いだろう。
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強い上に、体力が多めのボス。武器を持っていたりしてリーチの長い奴が多い上、攻撃の出も早い。
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真っ向から殴りあおうとすると一方的にボコボコにされるため、確実に勝つには普通にプレイしていては分かりにくい隙や、半安全地帯を見つけないと苦しい。
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銃が出るステージならそれで押していけるが、どちらにしろ後述のエクストラステージのためにはパターンを完璧に把握することが必須。
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前半面はまだいいのだが、シビアなタイミングで攻撃と回避を要求される6面ボス、7面ボスなどはさすがにしんどい。相当慣れないと武器無しではきつい。
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8面をクリアするとエンディング、ネームエントリー……と通常通りのEDの流れだが、その後スコアを継続してのエクストラステージが開始され、その後に2周目をクリアして真のEDとなる。
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一旦EDと思わせて……という事かもしれないが、ネームエントリー後に点数継続でのプレイというのはどうなのだろうか。
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「エクストラステージ」では1ボスから8ボスまでが一斉に逆襲しに来る展開。そして主人公は丸腰。しかもボスを一人倒すごとに厄介な雑魚が一人追加され、8面ボスが出てくるのは最後の最後。テストプレイをしたのか問いただしたくなるレベルである。
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一応ボスにも「木偶」が使えるので、難易度は非常に高いが一人ずつその状態にして最後にまとめて倒すといったやり方も可能。タイムの関係上、どれだけ上手く立ち回っても1機失うことはほぼ確定だが。
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こうして始まる2周目だが、ステージごとのアイテム継続が可能なので、難易度は実は1周目よりは少し低くなっている。
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敵の同時出現数を優先したためか、キャラが小さ目。顔もあえて描き込んでいないため、少々寂しい。
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よく比較される『ファイナルファイト』がキャラが大きく、顔の表情も描き込んでいたのとは対照的である。
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4P版の筐体ではさらに難易度が上がる。
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対4人用を考慮してか、前述の通り「強力な銃に弾数制限がつく」「時間経過でライフが減る(代わりに時間制限はなし)」という仕様になっており、さらに難易度が上がる。
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加えて、4P版では体力表示が数字に変更されている影響で体力の視認性も悪い。
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もちろん筐体自体の差である為、こちらの筐体で1~2Pのみでプレイしても2P筐体の難易度に変わる事はない。
総評
『ダブルドラゴン』のスマッシュヒット以来、様々な形でベルトスクロールアクションは他社からも出され、試行錯誤されていた。
本作はその中でも単なる亜流に終わろうとしていない、稀有な例である。
キャッチコピー通り『命が100あっても足りない』退廃的で妖しい街の雰囲気、そこに巣食う悪党たち。
そいつらを市警でありながらえげつない追い討ち、武器を使って打ち倒していく主人公の容赦のなさは、独特の、なんとも言えないバイオレンス感を醸し出している。
惜しむらくは、同年末に『ファイナルファイト』というベルトスクロールアクション史上に残る名作品が出てしまったため、本作の印象が薄くなりがちな点だろうか。
もしどこかで見かけたら、一度はプレイしてみるのも悪くはないだろう。
余談
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実は8ボスを倒した後誘拐犯が現れて牢の鍵を投げつけてくるのだが、それを拾おうとするとマシンガンを乱射して襲ってくる。
それに負けると
コンティニュー不可のバッドエンド
になってしまう。
その後の展開
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続編として『クライムファイターズ2』が製作されている。
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「2」と銘打っていても実際は「ならず者のビジランテと巨大ギャングの抗争」であってストーリーにつながりはない。4人の異なる性能を有するキャラから選べたり、体力回復アイテムがあったりする。相変わらず武器や特定の通常攻撃が有利なバランス取りだが、ゲーム全体の難易度は下がっていて、全ボスによるリターンマッチも前作同様に存在するが、2人ずつ登場する形式に修正されており、全体的に丁寧に作られている良作である。
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また更なる続編としてタイトルこそクライムファイターズの名を冠しないが『バイオレントストーム』も存在。
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同じくストーリーに繋がりはないが、出せる技が多い、アメコミ調のグラフィック等本作の路線を引き継いでいる作品である。
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本作以降のコナミアーケードについて。
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本作の4P版が海外でヒットしたらしく、本作以降一時期コナミは多人数かつ海外向けのアーケードゲームの制作に力を入れていた。
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中でもベルトアクションは『T.M.N.T. スーパー亀忍者』『ザ・シンプソンズ』等の版権タイトルの他に、上記本作の系譜や『メタモルフィックフォース』といったオリジナルタイトルまで様々な作品がリリースされていて、いずれも2Pver.と4Pver.が存在する物も多い。
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また、ベルトアクション以外の作品としては『サンセットライダーズ』『G.I.ジョー』といったシューティングゲームも本作と同じスタンスでリリースしており、これら海外向け作品群は当時のコナミのアーケードの情勢を物語っていると過言では無いだろう。