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イノセントライフ ~新牧場物語 - (2015/10/07 (水) 17:53:42) の編集履歴(バックアップ)


イノセントライフ -新牧場物語-

【いのせんとらいふ しんぼくじょうものがたり】

ジャンル シミュレーションRPG
対応機種 プレイステーション・ポータブル
発売元 マーベラスインタラクティブ
開発元 アルテピアッツァ
発売日 2006年4月27日
定価 5,040円
判定 クソゲー

新牧場物語

マーベラスインタラクティブ(現:マーベラスAQL)の看板作品「牧場物語シリーズ」の派生シリーズとして企画された作品。従来の「牧物」にはない独特な世界観、有名イラストレーターを起用しキャラゲー色を前面に出していることが特徴で、SFの『イノセントライフ -新牧場物語-』と、ファンタジーの『ルーンファクトリー -新牧場物語-』の二作が発表された。
本作はその「新牧場物語シリーズ」の一作目として発売された。当時、本家シリーズは焼き増しやリメイクが多く不満を持つファンがいたことから、心機一転した本作を期待する動きがみられ、なおかつ開発もドラゴンクエストシリーズ製作に関わっていたアルテピアッツァが担当したことで、順風満帆なシリーズ開始になるかと思われていた。だが、その出来は…

特徴

  • 牧場物語シリーズは牧歌的な雰囲気が支持されてきた作品であるが、本作の舞台は科学技術や古代文明が非常に発達した世界。
    • 牧場は、家畜の世話から出荷など全般に渡って機械化されている。各施設への移動はエレベーターで行う。

問題点

  • 中途半端なADV要素導入により、牧物シリーズ本来のゲーム性が損なわれている。その探索範囲も、一定条件+時限式で解除される為能動的に範囲を広げる事が難しい。
    • 正確には、ADV要素を入れた事が悪いのではなく、単純に牧場経営がつまらない。ADV要素も時期毎に頭打ちになる為、牧場経営のつまらなさをカバー出来るものではなかった。
  • イベントがかなり少ない。シリーズおなじみの恋愛要素もない。…というより、町の人間と仲良くなるという要素自体がない
    • プレゼント等も無く、拠点から町への距離が非常に遠い為自然と足が遠のく。気がつけば遺跡(本作での牧場施設にあたる)だけで過ごす事に。
    • 町の人との会話もほとんど同じ内容。時期毎の決まった台詞しかしゃべらないし、定期的に会うメリットのような物も無いので自然と(ry
  • お金の使い道が少ない。
    • 種や農具を買う位。
  • 作物の使い道が少ない。
    • プレゼントも無ければ料理の材料としての使い道も無いので、数少ないイベントを除いてはほぼ換金のみの用途。
      • 上記の通り金に使い道が無いので、自然と(ry しかし一定数作物を作らないとゲーム進行が進まない仕様でもあり無視もできない。
  • 本作にも家畜や犬は存在するが、犬と猫はその辺歩いてる「だけ」で、遊んだり持ち上げたりするコミニュケーションは存在しない。うんこで作物を枯らす以外はただのオブジェである。
    • 牛やニワトリの世話も遺跡内の機械が行い、動き回らないので非常に無機的。一応撫でて愛情を上げる(放置するとシリーズ同様病気になる)のが唯一の世話になる。
  • やる事は少ないが、半面一日の長さが非常に長い。牧場経営ではなく、探索のペースに合わせた長さである。一応、農地全体を活用すればそれなりに時間を取る…のだが活用する意義がそもそも無かったり。
  • キャラデザも「ドラクエもどき」と言われおおむね不評。同じ新牧場物語としてDSで展開された『ルーンファクトリー』とは真逆の評価となった。
    • ちなみに、キャラデザ担当は後にあの『オプーナ』を生み出すアルテピアッツァ社長の眞島真太郎である。
  • バグが多い。
    • うっかりイベントスルーしてしまうと、最初からやり直すしかない不具合が存在する。
    • フリーズしたりグラフィックが飛んで進行不可能になるバグが起きやすい。
    • その他、表示上の細かいバグも多数ある。明らかにテスト不足感が漂っている。

評価点

  • グラフィックの評価は高い。おそらく牧場物語シリーズの中でもトップクラス。
    • 地域、季節ごとに移り変わる島の景観は美しい。ギミックは少なくゲーム的に面白いとは言い難いものの、観光としては楽しい。数少ない良点。

その後の展開

  • 後にPS2に移植された。しかし人気が出ることはなく、以降シリーズ展開は行われていない。
  • 一方、『ルーンファクトリー』もバランス荒削りのバグゲーだが、システムはウケたため、牧場物語シリーズから独立して継続中。