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アマカノ - (2015/07/26 (日) 12:20:23) の編集履歴(バックアップ)


アマカノ

【あまかの】

ジャンル 甘えたがりな彼女と俺の純愛学園ADV
対応機種 Windows Vista~8
メディア DVD-ROM 1枚
発売・開発元 あざらしそふと
発売日 2014年12月19日
定価 7,800円(税抜)
レーティング ソフ倫: 18歳未満禁止
判定 なし
ポイント 甘々なイチャラブゲー
冬を感じられる作風
色んな意味で古風
シナリオは薄い

WARNING!!!!!!!
本作は18歳以上のみ対象のアダルトゲームです。


概要

株式会社ネクストンの新ブランド「あざらしそふと」から発売された第一弾の作品。
発売時期とあわせてか、テーマは「寒い冬に熱いくらいの甘々な恋」。
その名の通り、雰囲気もイチャラブも水準以上のクオリティを誇るものになった。

シナリオ(公式サイトより引用)

しんと冷たい空気が肌を刺す。  11月の暮れだというのに、あたりは一面の銀世界。
静かな街を、雪が白く染め上げている。 
そんな雪の降る街に、あなたは引っ越してきた。
雪片付けの手伝いをするため、祖父母の家にやってきたのだ。 
この街で暮らす温かい人々との出会い。 
うまく他人と接することができず悩む神社の巫女姫。
ミステリアスな雰囲気に反して、お茶目な同居人の先輩。
いつも明るく元気いっぱいな、甘味処の看板娘の後輩。
そんな少女たちとあなたは出会い、戸惑いながらも、雪国での暮らしに馴染もうと努力する。そんな中、祖父に言われた言葉。
「ここに越してきたんだから、新しく何か始めたらどうだ?」
「若いんだから、もっと恋に遊びに、一生懸命になってくれ」
新しい生活、新しい自分。だけど、青春は今しかない。
それなら一歩踏み出して、まずは恋からはじめよう。

キャラクター紹介

+ クリックで展開
メインキャラクター・ヒロイン

主人公(名前は入力式)
都会から田舎の雪国に越してきた。
いわゆるニヒル系主人公と思いきや、決めるときはビシっと決めるクールさの裏に熱い情熱を持った青年。
シナリオの山場では思い切った行動を取り、しっかりと結果を残すイケメンである。

高社紗雪(たかやしろさゆき)
巫女服が似合う黒髪ロン毛の容姿端麗の文字通り美少女。
高社神社の跡取り娘。格式ある家の長女なので、地元では「巫女姫」と敬われている。
引っ込み思案で、同年代の性別を問わず会話をするのもままならないくらいの人見知り(子どもは平気)。
しかし、本人はもっと周囲の人々と仲良くなりたいと強く願っている。
芯は非常に強く、意地を通すときは鬼をも恐れる雰囲気を醸し出す。今どきの性格らしい妹がいる。

上林聖(かんばやしみずき)
初見では絶対に読めない先輩女子。
サバサバしてるようで、実は結構お茶目。
普段は主人公と同じ下宿先でのんべんだらりとしているダメな人に見えるが、成績優秀で料理の腕も上々と、かなり万能。
なぜかオッドアイなのだが、これも深い理由がある。都会に出た姉がいる。

星川こはる(ほしかわ-)
「こはるびより」という和菓子の茶屋の看板娘である後輩女子。
後輩にも関わらず胸が一番大きい。背丈は小さいのだが、意外と運動神経は抜群。
甘え度でいえばヒロインの中ではもっとも強い傾向にある。
勉強が大の苦手で、彼女のルートを避けると大体悲惨な結果で苦しむ姿が見られる。

サブキャラ

湯田中(ゆだなか)
男子クラスメート。調子のいい性格だが、主人公のことを素直に応援してくれる。
下記の渋とつるんでおり、出てくる時は二人1セット。ユダという意味深なアダ名があるが、別に深い意味はない。

渋(しぶ)
男子クラスメート。シブと呼ばれている。頭が切れるようであるが、それでいて狂言回しのような立ち位置。
皮肉も多いが、ユダ同様気のいい性格をしている。

じいちゃん
主人公の祖父。嫌味な部分があるものの、どこか憎めないじいさん。まだまだ若さをアピールする年頃。
調子がいいときは大体ばあちゃんにたしなめられる。

ばあちゃん
主人公の祖母。料理の腕は天下一品。古き良きおばあさんそのもの。
どのヒロインとも仲良くなる気品がある。じいちゃんには厳しい。

高社雪静(たかやしろゆずか)
紗雪の妹。おとなしい性格だが、言う時ははっきりと「用紙に字を書いて」主張する。
本編では名前は判明しないが続編である「Second Season」ではヒロインとなり、
ビジュアルも公開された。姉と同様巨乳である。

紗雪の父
高社神社の宮司をしている。非常に真面目で厳しい性格をしている。
紗雪が言うには「厳しくも非常に尊敬できる父親」らしいのだが…。

高社雪乃
紗雪の母。高社神社で働いている。旦那とは違ってかなり大らかな性格。
旦那はそれなりに尻に敷いているようで、どちらかといえば主人公寄りの人。

こはるの父
こはるびよりの店主。口数少ない熊のような体躯をした大柄のおじさん。
だが、こはるとは目と目で分かり合っているのか、ジェスチャでコミュニケーションがとれている模様。


告白システム

ヒロインのいるマップに移動して、交流を重ねて親密度を上げる…というオーソドックスな
ものだが、これにより「アマカノグラフ」というものが上がっていく。
グラフが95%になると「想いを伝える」かどうか選択肢が出現する。
100%であれば晴れてカップルになるのだが、それを無視して通常移動することも可能。
それを繰り返すとなんとヒロインのほうから告白を強行するという展開に変化する。
これにより、主人公が「びしっと決めるイケメン」、または「彼女からの告白を待つヘタレ」になるかの違いが楽しめる。
なお、変化するのは告白シーンのみ。

評価点

  • 文字通りな甘いシナリオ
    • 全体のシナリオでもそうだが、なにより彼女の「甘え方」が非常に可愛らしく、プレイしているだけで心が暖かくなる。
      主人公は公式名がないため、ヒロインからの呼び方が親愛度で変化するのもポイント。ただしこはるのみ不変。
      多少のシナリオの浮き沈みはあるものの、その際は主人公が男らしく能動的に行動して解決することが多く、主人公に好感を持つプレイヤーは多い。
  • ヒロインが全員巨乳
    • おっぱい星人には嬉しい要素。聖がこれについて劣等感を抱いているが、贅沢の極みである。
  • 全体的に優しい音楽
    • あまり緊迫したシーンがないせいでもあるが、楽曲はどれもヒーリング効果が高いものが多め。
  • そこそこ豊富なHシーン
    • 抜きゲーではないが結構多い方。大小様々なシチュエーションが楽しめるが、全ルート共通して「お風呂場エッチ」が存在するのがポイント。
      ヒロインは最初はかなりウブ(特に紗雪)なのだが、行為が続くと卑猥な単語も口にして、ギャップがそそる。ピー音もかぐや消しくらいかなり小さめで、ほぼ聞き取れてしまう。
      アペンドパッチでいくらかシーンも増えている。
  • 神社要素
    • どうでもいい人にはどうでもいい要素だが、神社における基礎知識などを学ぶことができる。
      巫女キャラがヒロインというゲームはたくさんあるが、神社の知識が学べるゲームというのは多くない。

賛否両論点

  • 全体的に薄く浅いシナリオ
    • イチャラブする分には非常に好評価だが、全体的に見るとシナリオはどれも味気ない。意外性も強くなく、深みのあるシナリオを期待すると肩透かしを食らう。
      また、コンセプトのせいか、ある一定の関係まで進むとそれきりで、あとはひたすらイチャラブするだけ。平和といえば平和だがダレる要因になる。
      起承転結の『転』が無く、シナリオの盛り上がりも少ない。この緩い展開がこのゲームの特徴と言ってしまえばそれまでだが。
      佳境ではある程度動きがあるものの、結局あっさり風味(聖ルートが特に顕著)で、物足りなさが残る。
  • 主人公への呼び方
    • 甘いシナリオがウリであるものの、デフォルト名が存在しないため、名前で呼んでもらえたら*1…と所望するプレイヤーもいる。
      かと言って、かなり有能なイケメンでキャラが立っているため、自己投影出来るか*2と言われると微妙なところ。
  • 紗雪ルートのある部分
    + ネタバレを含むため閲覧は自己責任で
    • 紗雪は登場人物の項で触れた通りいわゆる高嶺の花なので、宮司である父親がすぐに二人の関係を認めず、
      主人公に『試練』を課すことになる。これだけなら「今どき試練かよ」と古臭いイメージで済むのだが、
      その試練の中に「昔から縁があり、紗雪も慕っている氏子に、主人公へ嫌がらせを強要させる」というものがある。
      しかもこの嫌がらせ、気絶させた主人公を雪中に埋める屋根の上から主人公を突き落とす
      など常軌を逸したレベルまで達しており、一歩間違わなくとも犯罪行為*3そのものである。
      これを知った紗雪が父親を激高したことで、父親は素直に謝罪し解決するものの、紗雪曰く「厳しくも立派な父親」というイメージを崩壊させてしまった。
      また、その直後のシーンも「迫真の病人演技で主人公を騙す」という、意外性よりも拍子抜け*4してしまうオチを持ってくる始末。

問題点

  • 動作保証OS
    • なぜかWin8のみで、8.1は対象外。Google Analyticsによれば8.1ユーザーは8ユーザーの約20倍であるにもかかわらず…。
  • ADVパートについて
    • ビジュアル面
      • 攻略ヒロインが3人で少ない方であるにしても、立ち絵もヒロインのものしか存在せず、絵面的に結構寂しい。
        声付きのサブキャラはいるものの、前述通り立ち絵がないので存在感が希薄になりがち。
    • ANOTHER VIEW
      • パートの途中で、ヒロイン視点に切り替わるモードがある。これに移行する時と終了する時にアイキャッチが入る。
        ANOTHER VIEW自体、大してボリュームがない割に頻繁に挿入されるのでテンポが阻害されがち。

総評

田舎の雰囲気を味わいながら、可愛い彼女とイチャラブを繰り返す、萌えゲーという範疇では優秀な水準にある。
少々ビジュアル面や基本的な舞台設定が古臭い部分があるが、それも楽しめるのならばおすすめできる。
アペンドパッチが3弾まで配信されており、本作が気に入ったプレイヤーは是非その後の二人の恋の行方を追ってみるとよい。