「Borderlands」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

Borderlands - (2017/12/12 (火) 01:40:58) の編集履歴(バックアップ)


修正依頼」が出ています。依頼内容は評価点の追記です。


Borderlands

【ぼーだーらんず】

ジャンル RPGシューター

Xbox360廉価版

PS3廉価版

Windows版
対応機種 Xbox360
プレイステーション3
Windows XP~7
発売元 【PS3】テイクツー インタラクティブ ジャパン
【360】マイクロソフト
開発元 Gearbox Software
発売日 【Win】2009年12月25日
【360】2010年2月25日
【PS3】2010年12月22日
定価 【360】7,140円
【PS3】6,090円(共に税5%込)
プレイ人数 1~4人
レーティング CERO:D(17歳以上対象)
廉価版 【360】プラチナコレクション:2011年3月3日
【PS3】2012年4月5日/共に2,940円(税5%込)
判定 なし


概要

  • FPSとRPGを融合させたRPGシューター。2015年現在本編3作と外伝ADV1シリーズ(日本未発売)が発売されている人気シリーズの1作目。
  • 『マッドマックス2』を彷彿させるスチームパンクな惑星パンドラ(Pandora)を舞台に、異星人の財宝が眠ると言い伝えられるThe Vaultを探して4人のVaultハンターが大暴れする。
  • Diablo系のランダム精製アイテムドロップシステムでレアアイテムを狙いハック&スラッシュするのが魅力。
  • かつてはオンラインCOOPでのプレイを楽しめたが、現在はサービス終了している。

特徴

  • 基本システム
    • ゲーム開始時に4人のキャラクターから自分の分身となる一人を選び、スタートする。
    • 基本操作はスタンダードなFPSだが、特徴としてキャラクター毎に異なる特殊能力「アクションスキル」の存在が挙げられる。
  • キャラクター育成
    • 成長システムはいわゆるスキルツリー形式。レベルアップ時に得られる得られるポイントを3つに枝分かれしたスキルツリーに振り分ける。
      • スキルの内容は得意武器やアクションスキルの能力強化の他、敵を倒すと炎をまとい周囲の敵を発火させる、味方を撃ってライフを回復させるスキルなど様々。
  • 熟練度システム
    • 武器にもカテゴリーごとに熟練度が存在し、プレイヤーと同じ経験値を習得し成長する。レベルに従ってリロード時間の短縮などのボーナスが付く。
  • アイテムドロップシステム
    • 敵のドロップや宝箱から入手できるアイテムの性能は一定の法則に基づいてランダム精製され、更に6段階(+2)のレア度のランクがある。いわゆるDiablo系。
    • その他にも奇抜な特殊能力が付加されたユニークアイテムがある。
      • 弾が自動回復するサブマシンガン、独特の弾道を描くショットガン、狙撃用のスコープが無いスナイパーライフルなど様々。
    • レアアイテムはボスなどの強力な敵から狙うのが基本だが、極めて低確率で雑魚や宝箱から入手可能なものも。
    • ランダム精製されるのは武器とシールドのみ。次回作以降と異なり、グレネードMODとクラスMODの性能はほぼ固定で個体差が少ない。
    • ボスは一部を除き何度でも復活するので、レアドロを狙って繰り返し挑戦が可能。

クラス

本作には4種のプレイヤーキャラクターのクラスがある。
キャラクターごとに設定された得意武器は熟練度の成長ボーナスのことを指しており、(スキルによる強化を除けば)武器の扱いにおける能力差は無い。選ばなかった3人はマルチプレイ時を除き一切姿を現さなくなるが、『2』以降の設定では4人で行動していた事になっている。

  • ローランド:ソルジャー (ROLAND as The Soldier)
    • ライフルとショットガンを得意武器とする元傭兵。攻防一体のオートタレットを召喚するアクションスキルを持つ。
    • 耐久力や弾薬に関連したスキルが多く、味方を撃って回復させる、タレットの付近にいる味方の弾薬を回復させるといったサポートにも強い万能型。
  • リリス:セイレーン (LILITH as The Siren)
    • 宇宙に6人しかいない「セイレーン」と呼ばれる特殊能力者。
      透明化、更に実体復元時のエネルギー余波でダメージを与える「フェーズウォーク」を使用し、近接攻撃やエレメント(属性)攻撃に特化したツリーを持つ。
    • 強力なスキルがツリー後半に集中しているため、体力の低さも合わさりレベルが低いうちは苦戦を強いられる。
      しかし、レベル30を過ぎた頃には自身の周辺の敵を燃やすといったトリッキーな戦い方が楽しめるようになる(もっとも爆発オブジェクトや他PCが乗った車まで燃やしてしまうので注意が必要だが)。
    • 得意武器はサブマシンガン。
  • モーデカイ:ハンター (MORDECAI as The Hunter)
    • スナイパーライフルとリボルバーに特化した狙撃手。アクションスキルは相棒の猛禽類ブラッドウイングを使って離れた敵を攻撃するというもの。
    • スキルツリーも狙撃やピストルに関する物が多く地味だが、高レベルになると敵のシールドを無視してダメージを与える強力なスキルを覚える。
  • ブリック:バーサーカー (BRICK as The HIMSELF)
    • 格闘とロケットランチャーを得意とする脳筋。アクションスキルのバーサークは攻撃が殴りのみになりライフの自動回復と耐久力アップが付くというまさに脳筋そのもの。
    • スキルツリーもまた耐久力とエクスプローシブ(爆発)系武器に関するスキルが多く、他プレイヤーをサポートするスキルが一切無いという脳筋。
    • 後年『2』で性格や普段の行動も脳筋そのものであることが明かされた生粋の脳筋。
    • よく誤解されるが格闘やグレネードで敵を倒しても武器の熟練度は上がるので存分に脳筋するべし。

賛否両論点

  • COOPプレイ時のドロップアイテムが早い者勝ち
    • 敵がドロップしたアイテムや箱から出たアイテムは誰でも無制限に拾うことができるが、その1個だけしかないので早い者勝ち。そのため、ボスの体力が少なくなると戦闘を放棄して報酬部屋の前で待機したり、ボスを倒した瞬間に他プレイヤーをキックしたりして報酬の独り占めを狙うマナーの悪いプレイヤーが絶えない。
      • COOPで遊んでほしいのか遊んでほしくないのか分からないこの仕様により、せっかくのCOOP向けゲームなのに基本的にソロの方が良いということになってしまっている。
      • 何もかもが弱肉強食の無法地帯という設定の惑星が舞台であるため、世界観とマッチしてはいるが。
    • 装備品以外のお金や弾薬などは誰か1人が取ると全員に行きわたる仕様なので問題は無い。
    • 本作のマルチプレイは既にサービス終了しているが、次回作以降も同じ仕様なので記載しておく。
  • 武器熟練度
    • 武器は使い続けるとLv50まで熟練度が上がる。好みの武器をさらに強化できる反面、たまにしか使わない武器だと熟練度が上がりにくい。各種の武器をまんべんなく使いたい場合は不利な要素となる。
    • 武器全種の熟練度を全て育て上げるとなるとかなりの苦行。特にロケットランチャーとイリディアン武器の熟練度の上がりにくさが問題視される。
    • 『2』以降はこの武器熟練度をリプレイ性を損なう反省点として、Badass Rankという別のシステムに変更された。
      • しかし、このBadass Rank制も練りの足りない部分が多く別の問題が生じている。特に、一つのセーブデータにこだわってやり込むプレイヤーからは武器熟練度制の方が良かったという意見が出た。

問題点

  • ファストトラベル解禁が遅い
    • 一度行ったマップに一瞬で移動できるアウトポストを利用できるようになるのが中盤手前とやや遅め。
  • アイテム倉庫がDLCにしかない
    • DLC2「Mad Moxxi's Underdome Riot」が必要。また、この「Mad Moxxi's Underdome Riot」もアイテム倉庫とコロシアムだけで1,000円という割高な代物。
  • キャラクター固有のアクションスキルを使用できるのがLv5から
    • Lv4まではレベルアップしても特に何も習得できず、冗長な印象。Lv2から早速使用できないのが残念。
  • 弾薬拡張SDU(弾薬所持上限数を増やすアイテム)が店売り
    • 必須に近いアイテムだが非常に高価なので、所持金をコツコツ貯めるのが苦手なプレイヤーはなかなか手が出せない。
    • さらに、買う順番によっては強化のランクをすっ飛ばせてしまう(1ランク強化を買っていてもいなくても2ランク強化を買えてしまう)ため、払ったお金が無駄になってしまうことも。
    • 前述のアイテム倉庫の容量を拡張するアイテムも高額な店売りである。ただし、これはランクのすっ飛ばしはできない。
  • 高レベル時の熟練度上げ
    • 熟練度はプレイヤーが獲得した経験値と同じ値が加算されるのだが、本作は敵とのレベル差で経験値が変動するので自分よりレベルが低い敵を倒しても雀の涙ほども上がらない。
      2周目をクリアできる程のレベルになると、熟練度上げに適した相手がいなくなってしまう。海外版ではパッチにより敵のレベル上限が底上げされたため改善されたが、日本語版では完全放置状態である。
  • 後年のシリーズに比べ、ランダム精製のパターンが少ない
    • 同じエリアで乱獲を繰り返していたら、全く同じ性能のアイテムがいくつも出てくることもある。
  • 属性付きリボルバーの属性効果発動確率が何故か100%
    • 発動確率に関する性能表記があるが、実質100%なので意味を成していない。
    • これによって特に、熟練度が共通である属性付きリピーター(自動式拳銃)の立場を奪ってしまっている。
    • リボルバーは使用する弾薬もリピーターとは別のものにされており、何かとリピーターより優遇されている。
    • しかし、次回作以降はリピーターと統合されてピストル全般の枠となり、リボルバー有利の構図は今作のみで終わった。
  • バックパック拡張SDUの入手方法
    • バックパック拡張SDUとは持ち物所持数の上限を増やすアイテムで、道中で壊れているクラップトラップを修理して助ける事でお礼にもらえる。
    • だが、壊れたクラップトラップを見逃している事に気付かずに進行させてしまうと、そのクラップトラップからもらえるはずだった拡張SDUが二度ともらえなくなるケースがあり、本作における逃すと二度と取り返しの付かない要素の一つとなっている。
    • やはり問題視されたのか、次回作以降の拡張SDUは特別な通貨(お金ではない鉱石など)との引換で自由に入手できる仕様となった。
  • 死にやすさ、回復手段の少なさ
    • ライフMAXの状態からでも割と頻繁に即死級ダメージの攻撃が飛んできて簡単にダウンしてしまいやすいゲームだが、それに対してライフを回復する手段があまりに乏しい。
    • ヒーリングキットという薬を携帯していれば戦闘中でも治療可能だが、戦闘中に悠長に持ち物画面を開かなければ使えない上に回復量が少ない。
      • 使い勝手が悪すぎたためか、次回作以降ヒーリングキットは廃止され、代わりにインスタントライフ回復薬の配置数が増えた。
    • 死亡時のペナルティがそれほど重くはない*1ため、少しは痛い目に遭いながら進行させていくのが制作側の意図なのかもしれないが、難しいと理不尽を履き違えているようなじれったい場面も多い。この方針は次回作以降も変更されず、いわゆる「詰み」の状態が発生してしまうのも相変わらず。
      • さらにダウン中には、移動と武器切替も行えず、仲間から蘇生してもらうにも時間がかかるという、ダウンから復帰させる気もあまり無さそうな仕様であった。次回作以降は多少は改善されたが、根本的な改善には至っていない。
    • また、弾薬の補給手段の少なさも問題。味方の中にローランド(弾薬補給能力を持つ)が居れば問題ないが、居ない場合は弾切れによる詰みも起こり得る。
      戦闘で大量に弾薬を消費させる割には、拠点以外の場所での補給手段が少ない。ローランドを含めたCo-op前提なのかもしれないが、オンラインのサービスがあった頃でも都合良くローランドのプレイヤーと出会えるとは限らなかった。
  • 最上級レア武器が保存できないバグの(日本語版のみ)
    • 国内版にはDLC3で追加された最上級レアのアイテムがセーブデータに保存されないバグが存在する。
    • 機種によってバグの内容に差異があり、360版はクラスMODの全て、PS3版はDLC3敵や箱からドロップしたものの中でDLC3で追加された性能を持つもの全てが対象となる。
    • もっとも追加の最上級ランクのシアンは余程のやり込みプレイヤーでも1度出会えるかどうかという代物なので、そこまでレアに固執しなければ気にならないバグではある。
  • 未配信パッチ、未配信DLC
    • 国内版では敵のレベルを底上げや致命的バグの修正を含んだパッチと4つ目の追加ストーリーとレベルキャップ引き上げを含んだDLC4「Claptrap's New Robot Revolution」が未配信。
      • これにより国内版のレベル上限は61となり、成長の自由が狭まっている。
      • 追加ストーリーでは後に『2』で宿敵となるハイペリオン(Hyperion)社が登場する他、『2』の時点でクラップトラップが1体しか残っていない理由、周囲から嫌われまくる原因となる事件が描かれていた。
    • もっとも後に2の前日談である「プリシークエル」で設定が後付けされ、そちらの方が2への繋ぎとなったが。
    • ゲームオブザイヤー版でもDLC4は未収録。ご丁寧にパッケージイラストからクラップトラップの姿が消されている。
  • 固有名詞が英語表記のままなので慣れないと読みにくい
    • ゲームの仕様上、人名・地名などの固有名詞は英語表記のままになっている。
      • 例:パンドラ→Pandora、ザ・ヴォルト→The Vault、クラップトラップ→Claptrap等
    • 後年の作品と違って英語音声字幕なので、英語のヒアリングに馴染みが無いとどう読めばいいか解りにくい単語が多い。
  • DLCエリアにファストトラベル地点が1ヶ所しかない
    • DLC2はアリーナと倉庫だけなので1ヶ所あれば十分だが、DLC1とDLC3はエリアが広大なため不便で仕方がない。ゲーム再開時の地点はファストトラベル可能な地点のみ(=各DLCにたった1ヶ所ずつ)というところも不便さを際立たせている。
    • 中でも、DLC3のSunken Seaというエリアに行くためには高速道路を徒歩で進まねばならず、おまけに通る度に復活する*2敵が大勢待ち構えている。サイドミッションなどでこの地域との往復が必要な場合は非常に面倒。
  • ゴ○ブリに酷似した昆虫型の敵が出現する。苦手な人は一応注意。
    • 次回作以降には登場しない。

総評

後発のシリーズと比べると粗が目立つ作りではあるが、それでも十二分に魅力的な内容である。
Vaultハンター時代のローランド達4人の物語や、生前のT.K.Baha、ハイペリオン社進出以前のファイアストーン(Fyrestone)やニューヘイブン(New Haven)の町、
『2』の時代には存在しないバリエーション豊かなクラップトラップ達など、『2』や『プリシークエル』から入ったプレイヤーにとっても見どころは多いので、
一度プレイしてみてはいかがだろうか。
CERO:D区分なので未来のVaultハンターたる未成年にもお勧めである。


続編

続編として『Borderlands 2』が発売された。

  • 対応機種は、PS3・Xbox360・PSVita・Windows・Mac・Linux。
  • 開発元は同じくGearbox Software。発売元はPSV版はSCE、それ以外は2K Games。
  • プレイヤーは今作同様、惑星パンドラの4人のVaultハンターのうちの1人となり、ストーリーミッションと任意のサイドミッションをクリアしていく。また、オンライン・画面分割でのCo-op、武器やシールドなどのランダムに生成される戦利品、RPG的なキャラクター成長要素など特徴的なゲームプレイ要素やゲーム内の設定、キャラクターの多くなどが今作から引き継がれている。
    その後、『2』の続編の『Borderlands: The Pre-Sequel!』、『2』と『TPS』の2作を次世代機向けにカップリング移植した『Borderlands: The Handsome Collection』、スマホ向けに開発された番外編の『Borderlands Legends』、本作の過去を描く『Tales from the Borderlands』、オンライン専用の『Borderlands Online』が発売されたが、いずれも国内未発売である。