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本項目ではPSPソフト『機動戦士ガンダム ギレンの野望 アクシズの脅威』と続編『機動戦士ガンダム ギレンの野望 アクシズの脅威V』を紹介しています。
機動戦士ガンダム ギレンの野望 アクシズの脅威
【きどうせんしがんだむ ぎれんのやぼう あくしずのきょうい】
ジャンル
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戦略シミュレーション
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対応機種
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プレイステーション・ポータブル
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発売元
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バンダイナムコゲームス
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開発元
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ベック
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発売日
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2008年2月7日
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定価
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6,200円(税別)
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プレイ人数
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1人
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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廉価版
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PSP the Best:2009年1月8日/2,800円(税別)
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判定
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良作
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ポイント
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『ジオンの系譜』のバージョンアップ 『ZZ』『逆シャア』本格参戦 だだ余る資源
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ガンダムゲームリンク
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概要
『機動戦士ガンダム ギレンの野望』シリーズ第5作。『蒼き星の覇者』以来の携帯機での新作リリースとなる。
特徴
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システムは前々作『機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオンの系譜』ベースに戻った。
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新たに『ガンダムZZ』『逆襲のシャア』『MS IGLOO』などの作品からキャラ・ユニットが参戦する。
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『Zガンダム』も劇場版からの出典がある他、小説『ベルトーチカ・チルドレン』からの出典も存在する。
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ゲーム開始時の陣営選択に「連邦」「ジオン」だけでなく、『Zガンダム』の勢力である「エゥーゴ」「ティターンズ」「アクシズ」が加わった。要は一年戦争からプレイするか、グリプス戦役からプレイするかとなる。
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さらに外伝シナリオとして『系譜』に存在した「正統ジオン」「新生ジオン」「ネオ・ジオン(キャスバル)」「デラーズ・フリート」「ティターンズ(シロッコ)」に加え、新たに『Z』後半にて暗殺されたブレックスの後を継ぎ、クワトロがエゥーゴの代表となった「エゥーゴ(クワトロ)」、『ZZ』終盤で、多数の軍勢を引き入れたグレミーがハマーンに反旗を翻した「アクシズ(グレミー)」、映画『逆襲のシャア』準拠のシナリオ「ネオ・ジオン(シャア)」などが追加された。
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本作では登場した勢力を倒す事でシナリオが解放されるのではなく、各勢力をクリアする事で次の勢力が解放されるため、これまでと比べて解放難易度が下がっている。
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「ネオ・ジオン(シャア)」のみ、初期勢力5つのクリアが解放条件となる。
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「外交」が無くなり、代わりに「アライメント」が導入された。
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プレイヤーの行動やイベントの選択肢により「LAW(善)」と「CHAOS(悪)」のどちらかに揺れ動く。
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「LAW」寄りだと中立勢力から資金・資源の援助が得られ、「CHAOS」寄りだと暴動が発生し部隊の行動に制限がかかるが、コロニー落としなどの大量殺戮作戦が使用できる。
解り易くいえば、『独立戦争記』の「策略」と「忠誠値」などの要素を簡略化したものと言える。
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また、寄った度合いが大きくなると自軍に志願兵としてキャラが参入してくる。中には最大近くまで振り切らないと参入しないキャラも。なおこの方法で入ったキャラは、反対側のアライメントに寄ると随時抜けていく。抜けたキャラはもう一度調整しても戻ってこない。
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基本的に原作で味方側だった勢力は「LAW」寄り、敵側だった勢力は「CHAOS」寄りとなっている。
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前作『ジオン独立戦争記』の「改造」コマンドはユニットを同系列のユニットへ変換する方式に変更された。
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この変更により、ドダイとの合体ユニットであるザクII・ドダイYSやこれまで開発プランからの生産となっていた各キャラの専用機が改造による変換となっている。
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専用機への改造は対象キャラを対象ユニットに乗せる事が条件となる。
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他、『独立戦争記』から「夜戦」「部隊単位での委任」などの要素が引き継がれている。
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「夜戦」は本作ではフェイズごとに昼夜が入れ替わるようになっている。夜戦時では索敵の成功率が低くなる代わりにZOCが無効化されるため、昼間とは別の戦術が必要となる。
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『系譜』に存在した「侵入」コマンドが廃止。これにより、戦術フェイズにおいて隣り合わせのエリアへと侵入する事で敵エリアを制圧する「侵入テクニック」も使えなくなった。
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最初から難易度選択が可能になった。
評価点
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プレイ感覚が『系譜』とほぼ同じである事。
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『Zガンダム』関連が充実した他、『ZZ』『逆襲のシャア』の要素が大幅に取り入れられた。
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『ジオンの系譜』では『Z』までの参戦となっている上、その『Z』からの出典も一部厳選だった。
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特に『ZZ』以降の参戦は『ジオンの系譜』にてジオン系の勢力のキャラ・ユニットの偏りが激しいなど、不参戦だった事が諸に響いていたためバランス面でも大きな恩恵を得られたと言える。
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「アライメント」システムによる難易度調整。
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「アライメント」システムは双方に恩恵があるが、基本的には大量殺戮作戦を行使できるCHAOSの方が楽に進められる。特に他勢力に対するアドバンテージがビグ・ザムしかない新生ジオンやユニット、人材の質・量共に非常に厳しいデラーズ・フリートではこの傾向が強い。
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一方のLAWで進める恩恵が強いのは初期選択できる5シナリオのうちグリプス戦役から始まる3シナリオで、LAWの値が高くないと優秀な人材が抜けたり選択ミスでゲームオーバーになったりする。そもそも初期5シナリオはCHAOSだと暴動による行動制限が意外と足かせになるので、LAW寄りのほうがスムーズに進められるのである。
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ただ必ずしもこうすべきというわけではなくプレイヤー自身で選択をできるので、プレイスタイルに合わせやすくしたのは評価できるだろう。
問題点
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『ジオンの系譜』をベースとしているのはいいが、問題点も基本的に『系譜』と同じである事が多い。
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『ジオン独立戦争記』にあった「策略」コマンドが廃止されたためか、ゴップなど一部キャラが役立たずに戻ってしまった。
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今回でもユニット・キャラの選出の偏りがある。
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例えば、『IGLOO』からはモニカの弟のエルヴィンが登場せず、『ガンダム戦記』も各勢力の隊長であるマットとケンだけしか登場しない。
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せっかくの『逆シャア』参戦なのに、何故かロンド・ベル仕様のアムロが登場しない。
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また、『ジオン独立戦争記』で登場した『戦略戦術大図鑑』の面々はごっそり削除された。やはりマニアック過ぎたからだろうか。
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相変わらずゲームバランスが悪い。
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ゴッグなどの超火力を持ったMSや思考力の悪いAIは本作でも健在。
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「外交」が無くなった影響か、資源が余る事が多くなった。
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前作までは「外交」により資源を各勢力へ援助する事が出来た。要は使い道が減ってしまったと言える。
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連邦及びジオン編にて、次の部に進むには敵勢力の本拠地を制圧する「完全勝利」するしか無くなった。
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一応、専用のエンディングが用意されており、これを見るのも一考ではある。
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アニメムービーが廃止された。
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代わりに小杉十郎太氏のナレーションと一枚絵による進行が導入された。
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大河ドラマのようでこれはこれで渋みがあるのだが、歴代作のムービーからの流用も多く、新規カットとで画質に差が出てしまっている。
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イベントの進行が解りづらいという声もある。
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図鑑から解説文が無くなってしまった。
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無くなったのは解説文であり、一部の機体にあった開発時のコメント変化は残っている。
総評
シリーズの中でも特に評価が高い『系譜』をベースとしているだけあって、プレイ感覚はそちら譲りの出来栄えである。
惜しむらくは、後述の『V』が本作の完全版と言っても過言ではないため、現在プレイする場合あえてこちらを選ぶ必要性が薄い所か。
機動戦士ガンダム ギレンの野望 アクシズの脅威V
【きどうせんしがんだむ ぎれんのやぼう あくしずのきょうい ぶい】
ジャンル
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戦略シミュレーション
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対応機種
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プレイステーション2 プレイステーション・ポータブル
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発売元
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バンダイナムコゲームス
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開発元
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ベック
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発売日
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2009年2月12日
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定価
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6,200円(税別)
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プレイ人数
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1人
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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廉価版
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ガンダム30周年記念版:2009年12月17日 PSP the Best:2010年6月3日/共に2,800円(税別)
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配信
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【PSP】2013年11月7日/2,800円(税別)
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判定
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良作
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ポイント
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AIが刷新するなどバランス調整が大きく行われた 遂に『センチネル』『閃ハサ』も参戦 PS2版の存在意義
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ガンダムゲームリンク
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概要(V)
『アクシズの脅威』の続編で実質完全版。PS2とPSPでのマルチプラットフォームでの発売となる。
前作をベースにし、様々な部分が改良・変更されている。VだからといってVガンダムまで時間が跳んだりはしない
前作との変更点
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マップや画面フォントなどグラフィックの一部が刷新された。
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一部パイロットが追加された他、新たに『Zガンダム』の外伝である『ADVANCE OF Z』、Zガンダム版MSV『Z-MSV』、模型雑誌での連載小説『ガンダムセンチネル』、『ベルトーチカ・チルドレン』の後日談『閃光のハサウェイ』が参戦する。
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システム面の変更や機体・パイロットのパラメータ調整が行われた。
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難易度が「VERY EASY」「EASY」「NORMAL」「HARD」「VERY HARD」「HELL」「SPECIAL」の7段階になった。
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「HELL」は「VERY HARD」を上回る最高難易度、「SPECIAL」は「NORMAL」をベースにユニットの被弾率が大きくなった代わりに全ユニットの生産コスト半減・1ターンで生産可能というぶっ飛んだ難易度。
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「VERY EASY」では追加要素として、初期配備機体にオーバーテクノロジー機が追加されるようになった。地球連邦軍のギャプランやジオン公国軍のリック・ディアスなど、明らかにオーバースペックと呼べる機体も配備されており、初心者救済に一役買っている。
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部隊数の上限が200から250に増加。
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艦船から最大3部隊の同時出撃が可能となった。
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『人事』コマンドが無くなり、キャラクターの配置は『部隊』コマンドで行うようになった。
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これに伴い、パイロットの階級は自動で昇格するようになった。
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特別篇「テム・レイ軍」の登場。
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酸素欠乏症から回復したテム・レイが各勢力の技術者たちと共に戦争を終わらせるために決起したというシナリオ。テム・レイ自体は『ジオン独立戦争記』以来の参戦となる。
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技術レベルを最大まで上げれば本作に登場する全ての兵器が開発できるようになる。さらにこのシナリオでのみ開発可能な機体も存在する。
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ちなみにサブタイトルは「ギレンの野望外伝 テム・レイ月面に立つ」。悪ノリし過ぎである。
評価点(V)
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ゲーム全般に渡ってバランス調整が行われた結果、プレイしやすくなった。
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敵AIが全体的に賢くなっており、敗色濃厚でも戦い続けた従来作と異なり不利になると撤退し出すようになった。
AIの思考時間も高速化しスムーズに進んでいく。
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難易度も敵軍が積極的に進軍してきたり、ジオン編にて序盤から潜水艦が登場するなど、全体的に向上している。
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余りがちだった資源は売却して資金へ変換する事が可能になった。
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最も、生産ユニットの必要資源も大きくなったため今度は資源が不足しがちな事態もよく発生するようになったが。
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図鑑の解説文が復活した。
問題点(V)
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良くも悪くもアッパーバージョンであり、変化はやや乏しい。
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『閃ハサ』以外の追加参戦組のキャラクター参戦が一切無し。
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『センチネル』に関しては権利がややこしい事になっているため、仕方ない面もあるが…。
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発売時期が悪い。
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まず、前作の廉価版が発売してからわずか1か月後に本作が発売される。そして10か月後に廉価版が発売されており、ガンダム記念年だったとはいえ廉価版リリースが早すぎるなど、悪い印象がどうにも拭えない。
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PS2版を選択する意味合いが薄い。
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据え置き機とのマルチ販売でありながら、PS2版はグラフィックなどがPSP版と大差が無く、アニメムービーが入っていない所も同じ。
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PSP版は前作からシステムデータの引き継ぎが出来る他、現在ではダウンロード版も存在し、PSVitaでもプレイ出来るなどの利点が多い事も大きい。
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一応、テレビ画面を使ってのプレイが出来るという利点はある。ステータス画面など一部の文字表記も見やすい。
賛否点(V)
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バランスブレイカーの存在。
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前作で大暴れをしたゴッグは鳴りを潜めたが、今作でも凶悪な機体が存在する。
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ただし、一部の勢力ではこれらが生命線となっており、完全に否定するのは難しい。
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ゼク・アイン
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『ガンダム・センチネル』で登場した多数の装備を換装で扱える量産型モビルスーツ。地球連邦系勢力で生産可能。
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当時開発できる機体では異様にスペックが高く、同時期の機体であるリック・ディアスやバーザムは『Z』世代までが限界だが、本機は『ZZ』の世代まで戦える。
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火力は特に抜きん出ており、本来は上位種であるゼク・アイン(指揮官機)をも超えている。これでは、格上の存在意義が無い。
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他には限界値が高いおかげでパイロットを乗せるにも向いていて、コストパフォーマンスも良好。何処にも隙が無いと言えるだろう。
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真正面での戦いはもちろん、援護機としては終戦まで戦える傑作機。余りにもスペックが高すぎる為に、後方支援としては終戦まで活躍できる。
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単純に燃費がいいA装備、若干射程が伸びたB装備、遠距離攻撃を行えるC装備と幅も広く、状況に合わせて変更可能。
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『0083』から突如『ZZ』まで時代が跳躍する地球連邦軍ではほぼ必須レベルであり、この機体だけで一気に戦力不足を補える壊れっぷりを放つ。
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ゼーゴック
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IGLOOから参戦。宇宙から地上へと降下して大打撃を与えるモビルダイバー。ジオン軍系勢力で生産可能。
一定範囲に攻撃を加える強力なMAP兵器『砲撃』を所持している機体の一つ。
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基本的に敵AIは砲撃を避けるように部隊を展開させる。ただしゼーゴックは特殊な仕様であり…
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本機は砲撃を使用できる『展開後』に変形する必要があるが、『展開前』だと砲撃機では無く、通常のモビルアーマーとして扱われる。
この独自な仕様のお陰で『展開前』で前進すればわざわざ敵が砲撃範囲へと並んでくれる。後は『展開後』へと変形、砲撃すれば容易に殲滅可能。
これだけでも十分に優秀だが要求される開発レベルが低く、パイロットを一人だけ犠牲にすれば簡単に手に入ってしまう。
ダメ押しに宇宙、空中どちらでも普通に活動でき、似たような性能で地上専用砲撃機であるアプサラスを完全に下している。
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ズサ・ブースター
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『機動戦士ガンダムZZ』で登場したアクシズ製ミサイル搭載モビルスーツ。ジオン系勢力で生産可能。
本作最強のバランスブレイカー。何もかもを間違えており、あらゆる点で能力が高い。圧倒的なスペックは、多くの機体の存在意義を消している。
可変機は本来変形すると移動力と引き換えに回避に関わる『運動性』が大きく落ちる仕様なのだが、本機は逆に上昇。量産機の中では大番台である46に到達する。
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似たような機体のメタス改で33。後の量産機、ギラ・ドーガが45で僅差。ジオン系最上級量産機、メッサーが50でなんとか追い抜けるレベル。やはりおかしい。
一部の機体は複数の武装を装備。それ故に第一武装以外は発動率、火力も不安定となってしまう。この場合はパイロットを乗せたり指揮官がいると安定するが…
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本機は武装が第一武装であるミサイル・ポッドのみの為にパイロットがいなくとも高い火力が確実に叩き込める。さらに射程が若干長いので援護にも有効。
戦闘では空中、宇宙の適正も所持しており、移動力は戦闘機をも超える9。多くの機体が苦手とする水中にも攻撃可能。
細かい点では要求開発レベルもかなり低く、早い内から量産できる。限界値が高いのでパイロットを乗せればまだまだ伸びしろがある。
偵察機と戦艦を付けてできない事を補ってやれば、後はズサ・ブースターだけでいいとまで言わしめた機体。まさにアクシズの脅威と言えよう。
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総評(V)
バランスにはまだ難が残っているものの、格段に遊びやすくなっておりガンダムのキャラゲーとしての質もアップ。
『ギレンの野望』シリーズの完成形と言っても良い。
なお、本作で『系譜』系列のシステムは完成されたと見なされたためか、次回作である『新・ギレンの野望』は初代『ギレンの野望』ベースのシステムへ回帰した。