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罪と罰 ~地球の継承者~ - (2014/03/25 (火) 10:23:02) のソース

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*罪と罰 ~地球の継承者~
【つみとばつ ほしのけいしょうしゃ】
|ジャンル|アクションシューティング|CENTER:&image(366184_49479_front.jpg,height=160)[[高解像度で見る>http://www26.atwiki.jp/gcmatome?cmd=upload&act=open&pageid=3685&file=366184_49479_front.jpg]]&br()[[裏を見る>http://www26.atwiki.jp/gcmatome?cmd=upload&act=open&pageid=3685&file=366184_49479_back.jpg]]|
|対応機種|ニンテンドウ64|~|
|発売元|任天堂|~|
|開発元|トレジャー|~|
|発売日|2000年11月21日|~|
|定価|5,800円|~|
|配信|バーチャルコンソール&br()2007年9月20日/1,000Wiiポイント|~|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|

**ストーリー
#blockquote(){
新世紀を迎えて間もない時代——。&br()
圧倒的な平和を迎えることに成功した人類は、有史以来最高の繁栄の時代を迎えていた。&br()
しかし、その結果爆発的に増加した人口に食料生産が追いつかず、各地で食料不足が深刻になりつつあった。&br()
人類は新たな食用源を求め、異常環境下ですら繁殖を可能とする、「新種」生命体の創造に着手した。&br()
新種生命体の創造は成功し、その巨大牧場に北海道が選ばれた。&br()
新たな食用源を得ることに成功した人類は、再び繁栄を続けるものと思われた。&br()
しかし——。
}

(任天堂[[公式サイト>http://www.nintendo.co.jp/n01/n64/software/nus_p_nguj/index.html]]
より引用)

**概要
レール移動タイプのアクションシューティングゲーム。プレイヤーは日本の自治組織「救済グループ」の一員である「サキ・アマミヤ」(第1、第3ステージ)、または「アイラン・ジョ」(第2ステージ)となり、新種生命体「ルフィアン」や敵対組織「武装ボランティア」と戦っていく。

その重厚な世界観や完成されたゲームシステムは一部ではあるが好評を博し、今なお熱心なファンも存在する。小説化や漫画化もされ、Wiiのバーチャルコンソールではいち早く配信された。さらに…。

**特徴
''独特なゲームシステム、及び操作方法''
-「レール移動タイプ」とは、操作キャラがステージ内の一定の進路を自動で進み、プレイヤーは主に照準を操作してステージ内の敵を撃ち落とす形式のゲームである(何かに例えようと思ったが、適例が見つからなかったのでご理解いただきたい)。
--一文で言い表すなら、ガンシューティングゲームと3Dアクションゲームのいい所を合わせたようなシステム。
--このゲームではキャラクタの移動と照準の移動を同時に行う。十字キーもしくはCボタン左右でキャラの移動、3Dスティックで照準の移動である。お気づきだと思うが、このゲームはレフトポジションで操作が出来る数少ないゲームのうちの一つである。
--RボタンかLボタンでジャンプ。このため、シューティングでありながらアクションの要素もうまく融合させている。障害物を飛び越えたり、敵弾をかわしたりと用途は様々。
--Zボタンで攻撃。遠くの敵にはショット攻撃で、押しっぱなしで連射。近くの敵には銃に付いている剣で斬りつけ攻撃。単に押しっぱなしにしてりゃ先に進めるってもんでもない。剣の斬り合いで倒すボスもいる。
--一部の敵弾は剣で跳ね返して敵に大ダメージを与える事が出来るなど、この斬りつけ攻撃は本作で結構重要な位置を占める。攻撃範囲はかなり広く、気持ちよく決まる。
-64の操作には『スーパーマリオ64』で慣れたという人は、これだけ読むととてもプレイできなさそうに思えるだろう。だが心配ご無用、親切丁寧な練習モードが備わっているので、初心者も安心である。
--ゲーム本編も難易度選択制であり、ステージも段階的に難しくなっていくように設計されている。初心者も上級者も安心である。

-今「っつってもキャラとか動かさなくても敵撃ってりゃクリアできんじゃね?」とか思った人、怒らないから正直に手を挙げなさい。
--そこはアクションゲームに定評のあるトレジャー、そんな手抜きな開発はしていない。
---地形は障害物だらけ。壁をかわしたり、溝を飛び越えたり、自分を狙ってくる敵弾をよけたりしなければならない。当たればもちろんダメージ。
---終盤には普通の横スクロールアクションになるステージも存在する。レール移動タイプじゃなかったのかよ。
---倒した敵は時々アイテムを出すが、このアイテムもキャラを移動させて取りに行く事になる。距離自体は短いが、移動しなければ取れないのは変わらない。
---キャラの移動が忙しい代わりに、敵に照準を近づけたらロックオンして自動で狙ってくれる「オート照準モード」搭載。ますます初心者も安心である。ただし、自分で照準を合わせる「マニュアル照準モード」時に比べ、弾の威力は半分程度にまで落ちる。モードの切り替えはボタン一つ。状況に応じて使い分けていくことになる。

''作り込まれたバックグラウンドストーリー''
-イントロダクションは上記の通り。舞台は作中で2007年の日本であることが明かされる。話が進むにつれ、タイトルである「罪と罰」及び「地球の継承者」の意味する所、更には現実の社会問題との関連も見えてくる。
-ステージをクリアする事でストーリーが進む。任天堂が言うには「予測不可能なストーリー」、はっきり言ってしまえば&bold(){超展開に次ぐ超展開}。
--ただし、そこらのクソゲーと違って描写も丁寧であり、主人公への感情移入もしやすい(かといって話について行けるかというのは別)。デモでは主人公もちゃんとしゃべる。
--デモはそこらのクソゲーと違ってスキップ可能。更に一度見たデモは別モードで鑑賞も出来る。
--全編フルボイス(ただしなぜか英語に日本語字幕)。サキの見た目からは想像もつかない低い声には驚いたプレイヤーも多かったようだ。あ、名前と容貌で勘違いされやすいけど、この人男だからね。
-とりあえず、慣れてくれば最後まで行くのにそんなに時間はかからないので、最初は訳が分からなくても何度か繰り返しプレイしてみるといいだろう。

''その他、様々な工夫''
-難易度は3段階(最高難易度は一定条件を満たすと出現)。初心者にも上級者にも親切である。
-本作の最終的な目的はスコアを競う事にある。難易度の調整もこれに関わってくるし、ステージ内には本当にスコアを上げるためだけに存在するターゲットもある。やり込もうと思えばいくらでもやり込める仕様。
-音楽はほとんどが近未来風のサイバーロック。ゲームの雰囲気とよく調和しており、これも評価が高い。
-64末期に登場したソフトだけあって、グラフィックは64にしては非常にクオリティが高い。更にカメラワークも素晴らしく、特に中盤の空中戦にはその表現技術が存分に発揮されており、非常に爽快感のあるプレイが出来る。爆発などのエフェクト(光源処理)も秀逸。
-二人協力プレイに対応。片方がキャラ、もう片方が照準の移動を担当する。

**総評
実際に遊んだ人からは総じて評価が高い。独特な操作体系を持ちながらそれをうまく活用できるステージ設計と、これまた独特な世界観やストーリーが支持されているようだ。 &br()
ただし、商業的には成功したとは言い難い(売上本数は約4万本)。64の主なユーザーの年齢層に合わない作風や、子供達の興味は発売を間近に控えたゲームキューブに移ってしまっていた事も一因だろう。64にはこんな感じの「隠れた名作」が結構多かったりする。 &br()
既に述べた通り、本作はバーチャルコンソールでも配信されているので、Wiiポイントとクラシックコントローラを持っている人はこの機会に遊んでみてはいかがだろうか。

**その後
-小説化と漫画化がされたのは先述の通りである。漫画の方は単行本化には至っていないようだ。
-2007年9月20日より、Wiiのバーチャルコンソールにて配信開始。売上が伸びなかった割にかなり早い時期での配信である。
-Wii『大乱闘スマッシュブラザーズX』にて、本作の主人公であるサキ・アマミヤがアシストフィギュアというアイテムから登場するアシストキャラで出演。これで本作を知ったという人も多いのでは(かくいう筆者もそのうちの一人である)。作中と同様、プレイヤーキャラに交じってショットと剣で攻撃するサキの姿はファン感涙ものである。
-2009年10月29日、&bold(){続編である『[[罪と罰 ~宇宙の後継者~]]』がWiiで発売}。こちらも良作との評価を受けている。