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クロックタワー2 - (2019/10/20 (日) 15:37:46) のソース

*クロックタワー2
【くろっくたわーせかんど】
|ジャンル|アドベンチャー|#image(https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/31O2eUsF2PL.jpg)|
|対応機種|プレイステーション|~|
|発売・開発元|ヒューマン|~|
|発売日|1996年12月13日|~|
|定価|5,800円(税抜)|~|
|備考|プレイステーションマウス対応|~|
|廉価版|PlayStation the Best:1998年3月19日/2,800円|~|
|配信|ゲームアーカイブス&br()2012年2月22日/600円|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|>|>|CENTER:''クロックタワーシリーズ''&br;[[クロックタワー]] / ''2'' / [[ゴーストヘッド>CLOCK TOWER GHOST HEAD]] / [[3>クロックタワー3]]|
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#contents(fromhere)
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**概要
SFCで発売されたアドベンチャーゲーム『[[クロックタワー]]』の続編。~
ダリオ・アルジェンと監督のサスペンスホラー映画『フェノミナ』と『サスペリア』を下敷きにしたゴシックホラー調の世界観がベースであった前作に対し、今作ではサイコホラーサスペンス調の世界観を取り入れ、平穏な日常が殺人鬼の出現によって一瞬にして非日常に変貌してしまう恐怖を描き出している。~
ハードがPSに移った事でグラフィックとサウンド・演出面が強化され、前作以上にパワーアップした。

キャッチコピーは『''生存確率1/10000の恐怖''』

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**ストーリー
>前作から1年後。
>バロウズ邸で発生した猟奇殺人事件は「クロックタワー事件」と呼び習わされ、~
事件の生還者ジェニファーが証言する不死身の怪物はマスコミによって「シザーマン」と名づけられ、~
恐怖のシンボルとして巷の若者達の間で取りざたされていた。
>
>ジェニファーはオスロ大学の助教授ヘレンに引き取られて姉妹のように仲良く暮らし、徐々に落ち着きを取り戻しつつあった。~
一方、ヘレンの恩師バートン教授は、彼女の証言する事件の犯人「シザーマン」を恐怖が生み出した妄想と決め付けつつも、~
犯人像の割り出しに手間取り、真実を知る為として催眠治療によって彼女の記憶をムリヤリ引き出そうとし、~
>そんなやり方にヘレンは反感と疑問を抱いていた。
>
そんなある日。
ジェニファーがバロウズ邸での戦いで葬り去ったはずのシザーマンが再び現れ、血と恐怖に塗れた非日常へと人々を引きずり込んでゆく……。
&br()
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**ゲームシステム
-本作では、全3章のシナリオが存在し、インターミッションモードとシナリオ本編の2つから構成されている。
--インターミッションは、次のシナリオへ進む為にキャラクター同士で会話をしてフラグ立てをしていく((プロローグではサブキャラのバートン教授を操作することになり、その時の行動によって以降の主人公が、ジェニファーかヘレンのいずれかに決定されるようになっている。))。''日常と非日常の対比''がテーマとなっている本作における''日常''のシーンであり、全て日中の明るい時間帯で進み、シザーマンは出現しない。
--時折表れる選択肢によってシナリオが分岐し、シナリオの流れに影響を及ぼす。場合によってはバッドエンド確定でやり直さなければならなくなることもある。
--フラグを立て終えるとシナリオ本編へ移行し、シザーマンの出現をもってゲーム本編が開始される。
---エンディングはジェニファー編、ヘレン編双方で5種類ずつ、計10種類のマルチエンディング方式。

-カーソルによる操作法は概ね前作をそのまま踏襲している。
--敵が出現しておらずBGMなしで無音の状態を''通常状態''と呼び、カーソルを合わせることでカーソルの形が変化するオブジェをクリックポイントと呼ぶ。通常状態中に画面内のクリックポイントをクリックすることで、調査・移動・アイテムの使用を行う。
--画面内をダブルクリックすると、キャラクターが走る。
--画面上部のシネスコ部分にカーソルを当てると、入手したアイテムがアイコンで表示される。これをクリックすると、アイテムのアイコンがカーソルの先についた状態になるので、アイテムを使う対象をそのままクリックすることでアイテムを使用する。
--アイテム欄に表示されず、特定の地点をクリックすることで自動的に使用されるアイテムも存在する。

-特定のクリックポイントをクリックする又は撃退後の時間経過による確率抽選((詳細な出現率は「撃退から2分経過後、1/30秒ごとに1/3600の確率」、こう書くと各抽選ごとに3599/3600の確率で何も起きないので、まず出てこないような気がするが1秒間に30回も抽選をやっているので2分1秒目には「シザーマンが再登場しない確率」は約99%(3599/3600の30乗=99.14%)、撃退から200秒付近で半々の確率で再登場することになる。))でシザーマンが出現し、BGMが鳴り響くと共に&bold(){逃走状態}に移行する。
--この時にはシザーマンの撃退及び回避に有効なオブジェにしかクリックポイントが発生しなくなり、完全に撃退・回避しないかぎり逃走状態は継続する。
---今作では回避ポイントと見せかけた罠や特殊な手順を踏まなければ回避できない罠が多く設けられており、一筋縄では行かなくなっている。((一定確率でシザーマンが先回りして現れたり、隠れても回避の成功がランダムで決まる回避ポイント、強制的にゲームオーバーになるダミーの隠れ場所、パニック状態中に画面内の特定のオブジェをクリックしないと完全に回避できない隠れ場所などが多々仕込まれている。))
--シザーマンに追い詰められると、''パニック状態''に陥り、カーソルが激しく点滅する。この状態の時にクリックボタンを規定回数以上連打することで、体力の減少と引き換えに、緊急回避して一時的に危機を脱するができる。(通称:RSIシステム)
---ただし、ジェニファー&ヘレンが緊急回避を行うにはシザーマンと同じ高さで隣接する事が条件。これらを満たさなければ問答無用で殺されてしまう。((例えば階段を下りた直後に階段から降りてきたシザーマンに接触してパニック状態になる等、段差がある場所でシザーマンが主人公よりも高い位置にいる場合。))
--シザーマンの襲撃を一時回避すると、自動で一番近い部屋に逃げ込むか、室内であれば部屋の外へ出る。

-今作では体力は3段階となっている。
--前作にあった「疲労」の概念は廃止されており、体力の減少条件はパニック状態回避のみ。減少した体力は通常状態時にのみ、時間経過で回復する。
---体力はカーソルの色で表わされ、白が最大で赤が最低。カーソルが赤の時にパニック状態になると死亡しタイトル画面に戻る。~
メニューからコンティニューを選択すると、体力が一段階分回復し殺された地点に入室した直後の状態から再スタートとなる。

-本作ではシザーマンがリアルタイムで追ってくるようになっており、前作に存在した『シザーマンが侵入してこない安全地帯』もなくなった。
--このため前作で使えた「扉に出入りして仕切り直し」のテクニックが不可能になり、じっとしているとすぐ追い詰められてしまうのでより緊張感と焦燥感が増した。

-前作のオートセーブに代わり、メニュー画面から任意でセーブ可能(逃走状態中は除く)。
--データも最大で3つまで保存できる為、バッドエンド後の再挑戦の手間を省けるようになった他、トラップが仕掛けられていそうな個所を調べる際の保険などにも使える。

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**メインキャラクター
物語に関わる重要キャラクターを記す。

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- &bold(){ジェニファー・シンプソン ―Jennifer Simpson―}
--バロウズ邸で発生した猟奇殺人事件『クロックタワー事件』の生還者。前作に引き続く本作の主人公。~
事件後、事件の調査を担当したオスロ大学の犯罪心理学助教授ヘレンに引き取られ、バートン教授の催眠治療を受けている。~
育ちゆえか、可憐で儚げな容姿とは裏腹に精神的にはタフで逆境に強い。
--前作の白ワイシャツに青いロング釣りスカートという出で立ちから黒いセーターに赤いジャケットとスカート、ロングブーツというかなり大人びた服装に変わっており、取材を称して近づいてきたノランを軽くあしらいつつ笑いながら快く取材に応じたりと、年相応のコケティッシュな一面も見せ始めている。

-&bold(){ヘレン・マクスウェル ― Hellen Maxwell―}
--サミュエル・バートン研究室所属の犯罪心理学助教授。30歳。本作のもう1人の主人公。凛とした雰囲気を持つ知的美人。~
ゼミ参加がきっかけで才能を認められ研究室に入ったが、最近ではバートンのやり方を疑問視し彼と対立している。
--事件後に重要参考人として保護されたジェニファーを引き取って大学の寮で共に暮らしており、姉妹のように仲がいい。~
再び姿を現したシザーマンから自らの身とジェニファーを守るため、シザーマンを倒すための方法を探ることに尽力する。~

-&bold(){ノラン・キャンベル ― Noran Cambell―}
--オスロウィーク新聞社の三流イエローペーパー記者。26歳。
--クロックタワー事件に強い関心を持ち、ジェニファーに近付いたことで事件に巻き込まれてしまう。~
一見、軟派で軽率だが、記者としての洞察力と取材力は優れており、ジェニファーの証言する不死身の怪物シザーマンの存在を信じて一行を積極的にサポートする。

-&bold(){スターン・ゴッツ ― Stan Gotts―}
--クロックタワー事件担当の警部補。42歳。事件発生時、担当警部が入院中だったため捜査を担当することになった。
--経験至上主義者で超常現象などは一切信じない頑固者だが、そんな彼もまた、否応なしにシザーマンのもたらす死の恐怖に引きずり込まれていくことになる。

-&bold(){サミュエル・バートン ― ProfessorBurton―}
--南オスロ大学犯罪心理学教授。クロックタワー事件を引き起こした犯人に興味を持ちプロファイリングを行う。52歳。ジェニファーとエドワードの治療も受け持っている
--“不死身の怪物シザーマン”の存在を冷徹に否定する一方、一連の事件を「面白い」と言い放つエキセントリックな一面も。~
ヘレン編において物語の核となる。

-&bold(){エドワード ― Edward ―}
--クロックタワー事件の現場から救出されたもう一人の生存者。見る者を卑下させる高貴な雰囲気と雪のような素肌を持つ、金髪碧眼の美少年。推定10歳。
--発見時、事件を含む全ての記憶を失っており、身元不明のままグラニット孤児院に引き取られた。「エドワード」はグラニッド孤児院の教師で彼の後見人となったケイが与えた仮の名前。~
ジェニファーとともにバートンの治療を受けており、彼女をお姉ちゃんと呼んで慕っている。

#endregion


この他、物語に直接関わらないNPCも含め多数のキャラクターが登場。その生死はプレイヤーの手に委ねられている……。

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**評価点
-3D化により、立体化されたキャラクターとカメラワークが映画的臨場感を盛り上げている。
--キャラクターの動きにモーションキャプチャーが取り入れられ、リアルな動きを追求している。

-数々の既存のホラー映画のモチーフを取り入れた作風
--本作ではホラー映画全般からキャラクターのモチーフやイメージを取り込んでおり、ホラー映画ファンをにやりとさせてくれる。

-シザーマンの出現により、日常的に見慣れたはずの場所が瞬く間に非日常的空間と化していく恐怖感と、PS初期ながらのあまりキレイでない無骨なポリゴングラフィックが醸し出す独特なホラー映画的空気感が、前作とは一味違った雰囲気を演出している。

-主人公が2人になった事で、同じステージでもストーリー展開と謎解きの手順が異なる「二度美味しい」作品となった。~
それぞれのシナリオでサブキャラクターを操作する機会もあるので、プロローグを含めれば操作キャラは全5人である。

-シザーマンのビジュアル的恐怖感のアップ。
--本作のシザーマンは、コートを着込んで更に巨大で無骨なハサミを構え、片足を引きずりながら鋭い開閉音を鳴らして無言で殺しに掛かって来る。3D描写により様々なアングルから描写される臨場感も相まって、より恐怖感が増した。
--神出鬼没ぶりは前作譲り。クリックポイントのトラップで出現する際の登場の仕方も前作に負けじと劣らぬ奇抜かつ大胆なもので、時には思わず笑ってしまいそうな方法で現れることも。登場時の恐怖を煽る演出にも一段と磨きがかかっている。

-前作に比べ、死亡描写はかなり直接的でグロいものが多く、プレイヤーの恐怖感をさらに盛り上げる。
--シザーマン回避失敗時には、巨大なハサミで串刺しにされるシーンが克明に映し出される。

-相変わらず無音とBGMの対比による恐怖感も健在。
--シザーマン登場時のBGMはサイコサスペンス調にふさわしく、より喧騒感と緊迫感あふれるものになっている。

-犯人探しの要素
--前作同様、殺人犯から逃げるというゲーム性がメインになるが、シザーマンの正体にまつわる伏線もさりげなくちりばめられており、注意深く見ていくと誰がシザーマンなのかということがわかるようになっている。

-最終章は前作に劣らず即死トラップの宝庫であり、気を抜けばすぐに「DEAD END」の文字が画面に表示される事必至である。
--更に最終章の登場人物の生死はプレイヤー次第。各キャラに生存時間が設定されており生存時間内に再会できないと死亡してしまう((実は制限時間内にキャラクターのいる部屋へ入った場合でも、逃走状態中だと問答無用で死亡扱いとなる。))何も考えないでグダグダなプレイをしていれば、気がついた時には死体だらけなんて事はザラ。しかも殺害方法はどれも例によってエグい。更に死体を調べたらシザーマンが出現する。

-ヒント機能が追加された
--ノーヒントが前提であった前作に比べ、すこし親切になった。計10個。
---ただし、特定の場所をクリックしないと見つからない。全部見つけるにはジェニファー編、ヘレン編双方のシナリオ内でよく調べる必要がある。

-クリア後のおまけも用意されている。
--操作キャラ全員とシザーマンに隠しコスチュームが用意されており、黒コートのシザーマンがセーラー服のジェニファーを追いかけると言う怪しいシチュエーションを拝めたりする。ゴッツ警部補のコスチュームには漢字の当て字が書いてある等ネタには事欠かない。
--更にエンディングコンプリート後のおまけはシュール過ぎてホラーを喜劇に変えてしまうだろう。
--その他、字幕の表示方法を変更できるという隠しオプションも選択可能。

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**賛否両論点
-どこでもセーブが可能になり、更に任意のデータから自由に再開可能になっているが、便利な反面、緊張感
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**問題点
-移動しにくい
--キャラクターの動きに合わせてカメラが移動する為、どこから移動してきたのかが把握しにくい。
--ダッシュ中にクリックボタンを押すと立ち止まってしまう為、スムーズに動かしにくい。
---次回作「ゴーストヘッド」ではカーソルを少しずつ滑らせつつ連続でクリックすることでスムーズな移動が可能になっているため、そちらに慣れていると却ってもどかしく感じられる。
--ドアをダブルクリックしてダッシュで到達させる場合、ドアの前で変なポーズのままぐるぐる一回転してからやっとストップ→ドアを開けて移動、という感じになりがちでテンポが悪く、その時の動きも滑稽に見えてしまう。

-PS初期の頃のソフトな為、グラフィックはあまりキレイではない。
--人形のような造形で動きもカクカクしており、キャラクターがアップになるとローポリ故の粗さが目立つ。

-前作同様、ゲーム内での描写不足が目立つ。
--バロウズ家の闇の歴史、悪魔の子供の出生の秘密など、ゲーム内でしっかり掘り下げられればストーリー的に面白くなったと思われる要素がいっぱいあるのだが、いかんせん描写が断片的で説明不足であるため、詳しいストーリーを補完したければメディアミックスで発売された小説版の一読が必須。((ゲーム中では明らかにされなかった、ジェニファーとバロウズ家の関係やヘレンの幼少時代のトラウマなど、より深く掘り下げられているのでファンなら一読をオススメする。))
---前作も真相に関する具体的な説明がゲーム中ではほとんどなかったが、SFCで容量に制約があったことや、主人公がジェニファー1人で本作の最終シナリオのようにゲーム中で仲間と多く会話するといったシーンもなかったため不自然さはあまりなく、深く語らぬことで想像の余地を残した、と捉えることもできる。~
一方の本作では、登場人物が増えてシナリオ中でのキャラ同士の会話シーンも増えたにもかかわらず断片的にしか語られていない要素が多いために、やや説明不足感がある。~
この点に関して製作者の河野氏はゲーム内で明かされなかった設定に関して「あえて語らなかった」と上述の小説版に寄せたコメントで述べている。

-シナリオ終盤になるとだれやすい。
--全3章(内分岐シナリオ2つ)のオムニバス形式で、その内の1章、2章は比較的内容が短く、手順さえ覚えてしまえば短時間で終了させられるのだが、最終章のシナリオはそれまでと比べてやるべきことが一気に増え、前作同様に謎解きの手順と各エンディングに至るまでの経緯が複雑化していくので詰まりやすい。~
このため、お約束のように表れるシザーマンが次第にうっとうしく感じられてしまいがちで、追跡のリアルタイム化や3D化による演出の強化なども相まって、余計に面倒な感を助長している。
--最終章の舞台となるダンジョンはそれまでのシナリオと比べて内部が明るくあまり暗くないため、不気味さはやや弱い。

-マップが俯瞰視点の箱庭的表現であるため、全体的にせせこましさが感じられる。
--特に、最終章のバロウズ城は、設定上はそれなりに広大な城なのだが、キャラクターのスケールに対して内部がかなり狭く、窮屈な感じがある。

-ベストエンディングの到達条件に付いて(攻略情報に関するネタバレなので隠し)
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-ジェニファー、ヘレン編双方において、ベストエンド(ランクA)取得の為に必須のアイテムが最終章以前のシナリオに存在している。~
その為、事前情報を知らないと見逃してしまい易く、アイテムの存在を知らないまま詰んでしまうことになり得る。
--このことは第1章で手に入るヒントに書かれている。前述の通りヒントはなかなか見つけにくいので人によっては気付くのに時間が掛かってしまう。
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**総評
終盤になるとマンネリ気味で恐怖感が薄れやすくなり、ゲーム中のストーリーの掘り下げもあまり深くないのがやや残念だが、独特な洋画ホラー的な空気感と雰囲気は前作からそのまま引き継がれており、3D化を取り入れることで前作の持ち味であった映画的演出がうまく活かされている。~
独特の敵モンスター「シザーマン」が持つインパクト、徹底したビジュアルデザイン、「喧騒と静寂」をコンセプトにしたサウンド、またホラー映画や実在の猟奇殺人犯のパロディ要素が多くのホラーファンに受け入れられ、ホラーゲームの代表作品の一つとなった。ホラーゲームファンはもちろん、ホラー映画が好きな人にもぜひおススメしておきたい1作である。

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**余談
-本作のPVは映画評論家で有名であった淀川長治氏が内容解説してくれるという非常に手が込んだ物であった。スタッフの本作に対する拘りが感じられる。
#region(PV)
&youtube(https://www.youtube.com/watch?v=a8IRzdgNpcE)
#endregion

-テレビCMは海外ホラー映画の予告編を意識したドラマチックなもの。映像中には、本編未使用と思われる大聖堂のような建物のグラフィックが移っている
#region(CM)
&youtube(https://www.youtube.com/watch?v=hnMCe5XQe3E)
#endregion

-ナンバリングの読みは公式には「ツー」ではなく「セカンド」だが、OPムービーのラストでは「ツー」と読み上げており、少々紛らわしい。

-海外版は初代が未発売で『2』が「CLOCK TOWER」名義で発売されている。
--更に日本を舞台にした『[[GHOST HEAD>CLOCK TOWER GHOST HEAD]]』が向こうでは『II』として発売されたため、ナンバリングが微妙にややこしいことになっている(『[[3>クロックタワー3]]』はどちらも共通)。

-初代から20年近く経った2014年シリーズの産みの親の河野一二三氏により、本人曰く「''クロックタワーの魂を受け継ぐ新作ホラーゲーム''」の制作プロジェクトの立ち上げが発表され、2016年に精神的続編『Night Cry』(PC版)が発売された。
--PC版発売以降は音沙汰が無かったが、3年後の2019年には当初予定されていたPS Vita版も配信開始された。

-レトロゲーム専門サントラレーベル「クラリスディスク」より、シリーズ初期3作品のサウンドトラックが発売された。

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**メディア展開
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-ラジオドラマ版
--ラジオ番組「子安・氷上のゲムドラナイト」でラジオドラマがオンエアされた。リスナーの投票で放送されるシナリオが決まるというもので、同作品を収録したドラマCDには未放送分も完全収録されている。キャストも西村ちなみ氏や鶴ひろみ氏、真殿光昭氏に大塚明夫氏、佐藤正治氏と結構豪華な顔ぶれが並ぶ。

-小説家の牧野修氏が手がけたノベライズ版『クロックタワー2 アドベンチャーノベル』が、『ジェニファー編』と『ヘレン編』の2作発売された。
--選択肢によって展開が分岐する方式でゲームの雰囲気を再現する試みがなされている。本編では語られなかった多くの設定が明らかにされており本編の補完を兼ねた作品となっている。

-2008年に映画化の告知がされ、ポスター等も作られたが未だに音沙汰が無い。恐らくは凍結されてしまったものと思われる。

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