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ゴーファーの野望 エピソードII - (2014/12/06 (土) 22:58:08) のソース

*ゴーファーの野望 エピソードII
【ごーふぁーのやぼう えぴそーどつー】
|ジャンル|横スクロールシューティング|
|対応機種|MSX/MSX2((MSX2で起動すると一部ステージでカラーパレットの変更によるアニメーション的演出が加わる))|
|メディア|2MbitROMカートリッジ(SCC搭載)|
|発売・開発元|コナミ|
|発売日|1989年1月27日|
|定価|5,800円|
|配信|バーチャルコンソール:2010年3月30日/800Wiiポイント|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|
|>|CENTER:''[[グラディウスシリーズ関連作品リンク>グラディウスシリーズ]]''|

**概要
-MSXのグラディウスシリーズとしては4作目(『[[グラディウス]]』、『[[グラディウス2]]』、『[[沙羅曼蛇]]』(MSX)、これ)にあたる作品。一応ACの『[[グラディウスII -GOFERの野望-]]』の移植作品だが、ゲージタイプセレクト、1面が太陽ステージ、ゴーファーが登場する、以外の共通点は殆どない全くの別物となっている。

**ストーリー
グラディウス歴6718年、ラーズ18世(ジェイムス・バートン)死去。&br{}
享年77歳。&br{}
翌年、その数々の偉業を後世に伝えるべく、ジェイムスの丘造成。&br{}
グラディウス歴6790年、ディヴィッド・バートン誕生。&br{}
ジェイムス・バートンの直径子孫である彼もまた、強力なリーク・パワーの持ち主である。&br{}
19年後、6809年。&br{}
亜空間戦闘機『ヴィクセン』完成。&br{}
かねてより切望されていたバクテリアンの本拠地である亜空間への入り口がこれで開かれたのである。&br{}
パイロットは、ディヴィッド・バートンその人である。&br{}
亜空間。&br{}
ヴィクセンに搭載されているA.I.C. 〔ARTIFCIAL INTELLIGENCE COMPUTER〕『ガウディ』のソナーが異常をキャッチ。&br{}
バクテリアン軍が時空超越装置で過去へ向かっていた。&br{}
バクテリアンの目的は、幼少のジェイムス・バートンを抹殺し、その後の歴史を変えてしまおうというものだった。&br{}
ヴィクセンの亜空間航法とブラックホール・パワーを使い、あとを追うディヴィッド。&br{}
バクテリアンの野望を阻止できるのか?&br{}
(i-revoゲーム(当時)より)

**特徴
-全10面とMSX作品随一のボリューム。
-今作の特徴としてACの『グラディウスII』の自機装備セレクトとMSXの『グラディウス2』の追加装備の両方の要素が取り入れられている。そのため、登場する武装数は数あるグラディウスシリーズの中でも『オトメディウス』についで2番目に多い。
#region(装備まとめ)
--どのタイプもマルチプル(他作品で言うところのオプション)とシールドについては別に選択。
--マルチプル装備数は2つ。スピードアップは初速を0速として7速まで。
--初期段階のパワーアップゲージではUP LASERの箇所は空白になっており選択できない。
--共通点として上位武装のミサイルの「HAWK」は登板機能がつく。「GUIDED」はハッチなどを自動で攻撃するように。
--以下、&bold(){太字}は追加武装。
--TYPE1
|1段階目|2段階目|3段階目|
|SPEED UP|-|-|
|MISSILE|&bold(){HAWK MISSILE}|&bold(){GUIDED MISSILE}|
|TAIL BEAM|BEAM|-|
|UP DOUBLE|&bold(){DOWN DOUBLE}|-|
|&bold(){UP LASER}|&bold(){DOWN LASER}|-|
|LASER|&bold(){METEOR LASER}|&bold(){SCREW LASER}|
|MULTIPLE|-|-|
|?|-|-|
---ベースにしているのはおなじみの装備。前方火力が強く、範囲攻撃もある程度こなせる汎用性が高い機体。
--TYPE2
|1段階目|2段階目|3段階目|
|SPEED UP|-|-|
|PHOTON MISSILE|&bold(){PHOTON HAWK}|&bold(){GUIDED MISSILE}|
|TAIL BEAM|BEAM|-|
|UP DOUBLE|&bold(){DOWN DOUBLE}|-|
|&bold(){UP LASER}|&bold(){DOWN LASER}|-|
|LASER|&bold(){TWINKLE LASER}|&bold(){SCREW LASER}|
|MULTIPLE|-|-|
|?|-|-|
---PHOTONによる強力な対地攻撃がウリ。ちなみにTWINKLE LASERはTYPE1のMETEOR LASERの見た目が違うのみ。
--TYPE3
|1段階目|2段階目|3段階目|
|SPEED UP|-|-|
|NAPALM MISSILE|&bold(){NAPALM HAWK}|&bold(){GUIDED MISSILE}|
|TAIL BEAM|BEAM|-|
|UP DOUBLE|&bold(){DOWN DOUBLE}|-|
|&bold(){UP LASER}|&bold(){DOWN LASER}|-|
|RIPPLE LASER|&bold(){FIRE BLASTER}|&bold(){EXTEND BLASTER}|
|MULTIPLE|-|-|
|?|-|-|
---爆風が残るNAPALMや飛距離こそ短いものの極太の途切れない攻撃が売りのEXTEND BLASTERにより、火力に特化した機体。
--TYPE4
|1段階目|2段階目|3段階目|
|SPEED UP|-|-|
|2WAY MISSILE|&bold(){2WAY HAWK}|&bold(){GUIDED MISSILE}|
|TAIL BEAM|BEAM|-|
|UP DOUBLE|&bold(){DOWN DOUBLE}|-|
|&bold(){UP LASER}|&bold(){DOWN LASER}|-|
|RIPPLE LASER|&bold(){FIRE BLASTER}|&bold(){VECTOR LASER}|
|MULTIPLE|-|-|
|?|-|-|
---2WAYは自機の位置が上半分なら上、下半分なら下に撃つミサイル。VECTOR LASERは貫通付きのRIPPLE。攻撃範囲の広さが売り。
#endregion

-難易度はそれほど高くない。MSX作品では最も簡単。とは言っても決してヌル過ぎるわけではない。
--ミス後の立て直しもカプセルの出現量が多いために比較的楽。
--追加武装入手が前提の難易度設計であったグラ2、初見殺しだらけの沙羅曼蛇と比べると幾分マイルド。

**長所
-PCG(Programmable Character Generator)を使った演出は更に強化された((PCGはスプライトのように1ドットレベルで動かすことは出来ないが、単色しか表示できないスプライトと違いある程度描き込むことが出来た。))。本家シリーズでは長らく採用されなかった「重力」などはその筆頭である。
-MSX版過去2作と同様高いストーリー性を持ち、さらに本作は進行中に数個のキーアイテムを発見しなければ最終ステージへ進むことができなかったり、その最終ステージでは、さらにもう一つのキーアイテムを入手しないと真のエンディングへ到達できないなど、かなり手の込んだ作りになっている。
--沙羅曼蛇のように他のカートリッジが入手に必須といった問題はない。
--ちなみに一部の隠しアイテムの場所はプレイごとに変わる。
-SCC音源によるBGMは非常に評価が高い。特にステージ3以降の空中戦のBGMは『[[グラディウス リバース]]』でもアレンジされるなど評価が高い。

**短所
-『グラディウス』及び『グラディウス2』に登場したエキストラステージが登場しない。
-これまでのMSX1の作品同様、ハード自体があまりシューティングに向いていなかったため、背景のスクロールがスムーズでなく、ガクガクと段階移動して行く。

**総評
-MSXで独自の系譜を築いてきたグラディウスシリーズ。その完結編と言うにふさわしい完成度は今プレイしても決して色褪せることはないだろう。
-ストーリーとしては完結編であるが、難易度が手頃で遊びやすいためMSXシリーズに初めて触れる作品としてもおすすめである。

**移植
-PSの『コナミアンティークスMSXコレクション Vol.1』、SSの『コナミアンティークスMSXコレクション ウルトラパック』にMSX1仕様で移植されている。ゲーム部分はほぼ完全移植であるがSCC音源の再現がイマイチで評価は芳しくない。
--SS/PS共にエミュレーションの処理速度が不安定なため(SS版ならOPの星が出ているシーンと無いシーンを見比べると一目瞭然)、入力のラグが生じる事があるのでパッドの連射機能は役に立たない。(1秒間に7~8連射程度なら反応する。)SS版はPSに比べ音再現度は向上している。
-Wiiのバーチャルコンソールでダウンロード販売されている。こちらの移植度は良好。
//i-revoはゲーム提供を終了したため削除。
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