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*勇者30 【ゆうしゃさんじゅう】 |ジャンル|RPG(モードによって異なる)|&amazon(B001QXDJA8)| |対応機種|プレイステーション・ポータブル&br()Xbox 360(Xbox Live Arcade)&br()Windows XP以降|~| |発売元|【PSP】マーベラスエンターテイメント&br()【XBLA】日本マイクロソフト&br()【Win】マーベラスAQL|~| |開発元|オーパス・スタジオ|~| |発売日|【PSP】2009年5月28日&br()【XBLA】2011年6月29日&br()【Win】2012年9月28日|~| |定価|【PSP】4,410円&br()【XBLA】800MSP(約1200円)&br()【Win】980円|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''勇者30シリーズ'' - ''初代'' / [[SECOND>勇者30 SECOND]]| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -フリーゲーム『三十秒勇者』を原案として開発されたRPG。メインとなる「勇者30」以外にも、隠しモードを含めて六つのモードが搭載されている。 -「三十秒で世界を救え」がキャッチコピーとなっているように、メインとなる「勇者30」モードでは普通のRPGでプレイヤーが行う「旅立ち→仲間集め→金稼ぎ・経験値稼ぎ→村や町の住人とのイベント→魔王討伐」という流れを、わずか''三十秒''でこなさなければならない。その方法については特徴の項目で記述する。 --実際にはその三十秒をマメに引き延ばしながら進める事になる。 -また、搭載されているモードによってゲームのジャンルが異なる。これについても特徴の項目で記述する。 -尚、本作にはTHE ALFEEの高見沢俊彦がアーティストとして参加しており、オープニングテーマを含む一部のBGMを作曲している。 **特徴 基本的にすべてのモードは、ステージひとつ辺り実時間の30秒でクリアしなければならない。~ 理由もきちんと設定されている。少々無理のある(特に王女)設定もあるが、それなりに納得できるものである。~ ちなみに、この世界の一日は60秒である。すなわち、30秒=半日。 基本的なモードは以下の四つ。 -「勇者30」:オーソドックスなRPG --悪の魔法使いが、各地の魔王達に「世界を消滅させる呪文」を教えてしまった。その詠唱時間である朝から夜までの間に魔王を止めなければならない。 -「王女30」:弾幕系シューティング --箱入り娘の王女が外の世界に。但し門限は30秒。 -「魔王30」:リアルタイムシミュレーション --日差しに弱い魔王は、夜が明けるまでしか活動できない(その活動時間が、実時間の30秒)。 -「騎士30」:アクションゲーム --賢者が唱える、魔物を全滅させる呪文の詠唱時間が30秒。その間賢者を守り抜くこと。 すべてのモードはそれぞれ時系列がつながっており、それらをすべてクリアする事で最終モード「勇者300」が開放される。~ また「勇者300」をクリアすると、隠しモードで遊ぶ事も出来る。 当然ながらすべてのステージが30秒以内にクリアできる訳では無い。その時にプレイヤーが頼る事になるのが「時の女神」である。 -モードによって異なるが、例えば「勇者30」の場合は町やフィールドにある女神像に一定以上の献金(おいのり)をする事で時をプレイ開始時まで戻す事が出来る。経験値や手に入れたアイテムなどはそのままだが、女神像への献金額は「おいのり」する度に倍増していく。 --当然金が尽きれば時を巻き戻してもらえない為(装備をひとつ手放すという救済措置はあるが、リスクが多い)、どのタイミングで装備品を買うか、など金銭に関してもプレイヤーのコントロールが求められる。 **評価点 -「勇者30」パートにおいて原則30秒という事と、小さなステージという縛りがありながら、ストーリーの分岐や村人とのお使いクエスト、装備品の組み合わせによる戦略など、普通のRPGに備わっているべきものを全て落とし込んだ手腕は賞賛に値する。 -また、全モード通して王道とも呼べるストーリー、ギャグやパロティなども交えつつも、抑えるべきところはきっちり抑えた物語性も、評価すべき点であろう。 --特に「勇者30」モードの終盤のとあるシナリオは30秒で感動するほどの出来である。 ---またこのシナリオの前にこのシナリオに関する罠が存在し、初見で驚愕したプレイヤーが多い。 --全パート攻略後に出現する最終モード「勇者300」は勇者のほか、魔王、王女、騎士といった各モードの主人公が共に黒幕に立ち向かうという胸熱な展開である。途中のイベントも「腐れ縁だったライバルキャラとの決着」「因縁の強敵との再戦」など、王道のツボを押さえており、純粋に熱い。 ---ラストバトルに至っても素直に熱くなれる王道の展開を盛り込んでおり、ラスボス最終形態戦に至ってはオープニングテーマがBGMとして流れ、演出とシチュエーションも相まって、粗いドット絵からは想像もできないほどの盛り上がりを見せる((但し、ゲームシステム上、レベルを上げ過ぎるとさっさと戦闘が終わってしまい、盛り上がりに欠けるかも))。 -高見沢俊彦氏による、ドット絵には不釣合いなまでのオープニングテーマ、そして古代祐三、桜庭統、日比野則彦などそうそうたる顔ぶれのBGM陣など、音楽的な評価も高い。 --後にオープニングテーマは、アレンジや歌詞を加えた『VAMPIRE ~誘惑のBlood~』としてシングルで発売されている。 -シナリオ自体は短いが、「勇者30」を初期装備でクリア、「王女30」でタイムアタックなど、やりこもうとすればやりこめる間口の広さもあり、また手軽に取り出して遊べることなどから、それなりに末永く遊べるゲームであろう。 -登場人物が個性的で愛らしく、たとえ悪役でもコミカルで憎めないキャラクターだったりする。 **不評点 -上記で書いたがシナリオは短い。全てのモードを一通りクリアして、およそ十時間といったところだろう。(プレイそのものが短縮を求められるゲームではあるが)縛りプレイ、タイムアタックなどやりこみ要素もあるが、少々物足りない感じは否めない。 --メインモードの勇者30には各ステージにプレイ内容によって得られる称号があり、そのコンプリートを目指すやりこみもあるにはあるが、得られる称号は各2つしかなかったり、クリア後でも装備品が獲得したステージ以降でしか使えなかったり半端。 --ただ、クリア後の装備品制限は「後のステージで最強装備を得てからでなくても、本格的なやりこみが出来る」と言う点では評価点とも言える。問題は、「そのステージで使えない装備品を装備していると、その部分が装備無しになってしまう=よって、同じステージを繰り返す場合以外は、装備をいちいち設定し直す必要がある」「初回クリア時は、ステージで手に入れた装備品をマップ画面でも自動的で装備してしまう=初クリアの度にいちいち装備の再設定が必要」と言う点。ステージごとに開始時の装備セットを保存出来れば良かったのだが。 -メインモードである「勇者30」と「勇者300」以外は、練り込みがかなり甘い。だいたいゴリ押しでクリアできてしまうし、逆に上級者以外はゴリ押しでないと辛い面も多い。 --特に隠しモードは、制限時間が何と3秒しかないため、針の穴を通すかのようなプレイが要求される。難易度と言う面でも凶悪だし、そもそも「アドリブの許されない0,1秒単位の精密動作」と言うのは、プレイしていてあまり面白くない。せめて5秒あれば…… --また、隠しステージは「魔王を108体倒す」と言う解禁条件になっており、作業プレイで稼ぐ必要がある。しかも条件を満たしても告知がない。 -あえて旧世代機のような粗いドットで描かれたキャラクターと、クリア時等に挿入されるデモの少女マンガチックな華麗な絵柄にギャップがある。また、複数のクリエイターがデザインを担当しているが、妙にシリアスなモンスターの絵が多く、ギャグ風味のシナリオとマッチしていない。 --こう言った意見があった為かどうかは不明だが、次回作では同様に華麗なイラストやシリアスな原画を用意しながら本編中には表示させず、説明書や資料モードでのみ見せる仕様となった。 -女神が極悪。結局女神がお金に執着しなければ話は簡単に解決する。本当に味方なのか。無論、そういうゲームなので仕方がないが、ネタとして割り切れるかはその人次第だろう。 -PC版はゲームコントローラーの使用が半ば前提となっており、キーボードでは「王女30」のプレイに問題がある。 --PSP版では攻撃方向の指定に△・□・×・○ボタンを使用していたが、PC版のキーボードへの割当はそれらのボタンの位置関係が保たれていないため、キーコンフィグを行わないと非直感的な操作方法になってしまう。 --画面下に表示される「X:キャンセル C:決定」のような操作方法の説明が正しくない場合がある。 **総評 ほぼ全てのステージは30秒ギリギリでクリア出来るように作られており、最速クリアの戦略性を練るゲームとして遊ぶと「ギリギリの緊張感が楽しいパズルゲーム」「タイムアタックゲーム」として楽しめる。 その一方、救済措置の女神像を使えば急いで30秒でクリアしなくても良いので、ゆっくり強化や成長をさせてクリアする 「普通のRPG」としても楽しめる。RPG、タイムアタックのどちらでも遊べる間取りが広い作品となっている。 欠点として良く挙がるのは「10時間程度で終わる勇者30本編のボリューム」。やりこみ要素や裏面等は豊富だが本編は短い。フルプライスの長いRPGを期待すると短く感じられるかも。 **その後の展開 -2011年6月29日にXbox360のダウンロードコンテンツXbox Live Arcadeに移植された。 --海外でも配信される関係からタイトルを『HALF-MINUTE HERO -Super Mega Neo Climax-』に変更。グラフィックをHDバージョンと旧来のデザインから選択できるようになった。 --その他に追加シナリオ、オンライン対戦モードなどが追加されている。 -2012年9月27日にはWindowsに移植された。 --XBLAをベースに更に増補した内容となっている。タイトルは『Half Minute Hero: Super Mega Neo Climax Ultimate Boy』と更に長くなった。 ---SteamとPLAYISMで配信されており、日本語にも対応している。 -2011年8月4日には本作の正当な続編『[[勇者30 SECOND]]』が発売された。ゲームモードはRPGに一本化され、ボリュームが増している。「超速ドラマチックRPG」と銘打っている通り、本作のノリを継承しつつ、ドラマチックに洗練されたストーリーが好評を博した。 --時系列では本作の未来の話であり、本作のストーリーとも関わりがある。一部キャラも続投。 --「時間を巻き戻しつつ30秒でボスを倒す」というコンセプトこそ受け継いでいるものの、その他のシステム面では異なった方向性を打ち出し、本作とはまた違った作風となっている。
*勇者30 【ゆうしゃさんじゅう】 |ジャンル|RPG(モードによって異なる)|&amazon(B001QXDJA8)| |対応機種|プレイステーション・ポータブル&br()Xbox 360(Xbox Live Arcade)&br()Windows XP以降|~| |発売元|【PSP】マーベラスエンターテイメント&br()【XBLA】日本マイクロソフト&br()【Win】マーベラスAQL|~| |開発元|オーパス・スタジオ|~| |発売日|【PSP】2009年5月28日&br()【XBLA】2011年6月29日&br()【Win】2012年9月28日|~| |定価|【PSP】4,410円&br()【XBLA】800MSP(約1200円)&br()【Win】980円|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''勇者30シリーズ'' - ''初代'' / [[SECOND>勇者30 SECOND]]| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -フリーゲーム『三十秒勇者』を原案として開発されたRPG。メインとなる「勇者30」以外にも、隠しモードを含めて六つのモードが搭載されている。 -「三十秒で世界を救え」がキャッチコピーとなっているように、メインとなる「勇者30」モードでは普通のRPGでプレイヤーが行う「旅立ち→仲間集め→金稼ぎ・経験値稼ぎ→村や町の住人とのイベント→魔王討伐」という流れを、わずか''三十秒''でこなさなければならない。その方法については特徴の項目で記述する。 --実際にはその三十秒をマメに引き延ばしながら進める事になる。 -また、搭載されているモードによってゲームのジャンルが異なる。これについても特徴の項目で記述する。 -尚、本作にはTHE ALFEEの高見沢俊彦がアーティストとして参加しており、オープニングテーマを含む一部のBGMを作曲している。 **特徴 基本的にすべてのモードは、ステージひとつ辺り実時間の30秒でクリアしなければならない。~ 理由もきちんと設定されている。少々無理のある(特に王女)設定もあるが、それなりに納得できるものである。~ ちなみに、この世界の一日は60秒である。すなわち、30秒=半日。 基本的なモードは以下の四つ。 -「勇者30」:オーソドックスなRPG --悪の魔法使いが、各地の魔王達に「世界を消滅させる呪文」を教えてしまった。その詠唱時間である朝から夜までの間に魔王を止めなければならない。 -「王女30」:弾幕系シューティング --箱入り娘の王女が外の世界に。但し門限は30秒。 -「魔王30」:リアルタイムシミュレーション --日差しに弱い魔王は、夜が明けるまでしか活動できない(その活動時間が、実時間の30秒)。 -「騎士30」:アクションゲーム --賢者が唱える、魔物を全滅させる呪文の詠唱時間が30秒。その間賢者を守り抜くこと。 すべてのモードはそれぞれ時系列がつながっており、それらをすべてクリアする事で最終モード「勇者300」が開放される。~ また「勇者300」をクリアすると、隠しモードで遊ぶ事も出来る。 当然ながらすべてのステージが30秒以内にクリアできる訳では無い。その時にプレイヤーが頼る事になるのが「時の女神」である。 -モードによって異なるが、例えば「勇者30」の場合は町やフィールドにある女神像に一定以上の献金(おいのり)をする事で時をプレイ開始時まで戻す事が出来る。経験値や手に入れたアイテムなどはそのままだが、女神像への献金額は「おいのり」する度に倍増していく。 --当然金が尽きれば時を巻き戻してもらえない為(装備をひとつ手放すという救済措置はあるが、リスクが多い)、どのタイミングで装備品を買うか、など金銭に関してもプレイヤーのコントロールが求められる。 **評価点 -「勇者30」パートにおいて原則30秒という事と、小さなステージという縛りがありながら、ストーリーの分岐や村人とのお使いクエスト、装備品の組み合わせによる戦略など、普通のRPGに備わっているべきものを全て落とし込んだ手腕は賞賛に値する。 -また、全モード通して王道とも呼べるストーリー、ギャグやパロティなども交えつつも、抑えるべきところはきっちり抑えた物語性も、評価すべき点であろう。 --特に「勇者30」モードの終盤のとあるシナリオは30秒で感動するほどの出来である。 ---またこのシナリオの前にこのシナリオに関する罠が存在し、初見で驚愕したプレイヤーが多い。 --全パート攻略後に出現する最終モード「勇者300」は勇者のほか、魔王、王女、騎士といった各モードの主人公が共に黒幕に立ち向かうという胸熱な展開である。途中のイベントも「腐れ縁だったライバルキャラとの決着」「因縁の強敵との再戦」など、王道のツボを押さえており、純粋に熱い。 ---ラストバトルに至っても素直に熱くなれる王道の展開を盛り込んでおり、ラスボス最終形態戦に至ってはオープニングテーマがBGMとして流れ、演出とシチュエーションも相まって、粗いドット絵からは想像もできないほどの盛り上がりを見せる((但し、ゲームシステム上、レベルを上げ過ぎるとさっさと戦闘が終わってしまい、盛り上がりに欠けるかも))。 -高見沢俊彦氏による、ドット絵には不釣合いなまでのオープニングテーマ、そして古代祐三、桜庭統、日比野則彦などそうそうたる顔ぶれのBGM陣など、音楽的な評価も高い。 --後にオープニングテーマは、アレンジや歌詞を加えた『VAMPIRE ~誘惑のBlood~』としてシングルで発売されている。 -シナリオ自体は短いが、「勇者30」を初期装備でクリア、「王女30」でタイムアタックなど、やりこもうとすればやりこめる間口の広さもあり、また手軽に取り出して遊べることなどから、それなりに末永く遊べるゲームであろう。 -登場人物が個性的で愛らしく、たとえ悪役でもコミカルで憎めないキャラクターだったりする。 **不評点 -上記で書いたがシナリオは短い。全てのモードを一通りクリアして、およそ十時間といったところだろう。(プレイそのものが短縮を求められるゲームではあるが)縛りプレイ、タイムアタックなどやりこみ要素もあるが、少々物足りない感じは否めない。 --メインモードの勇者30には各ステージにプレイ内容によって得られる称号があり、そのコンプリートを目指すやりこみもあるにはあるが、得られる称号は各2つしかなかったり、クリア後でも装備品が獲得したステージ以降でしか使えなかったり半端。 --ただ、クリア後の装備品制限は「後のステージで最強装備を得てからでなくても、本格的なやりこみが出来る」と言う点では評価点とも言える。問題は、「そのステージで使えない装備品を装備していると、その部分が装備無しになってしまう=よって、同じステージを繰り返す場合以外は、装備をいちいち設定し直す必要がある」「初回クリア時は、ステージで手に入れた装備品をマップ画面でも自動的で装備してしまう=初クリアの度にいちいち装備の再設定が必要」と言う点。ステージごとに開始時の装備セットを保存出来れば良かったのだが。 -メインモードである「勇者30」と「勇者300」以外は、練り込みがかなり甘い。だいたいゴリ押しでクリアできてしまうし、逆に上級者以外はゴリ押しでないと辛い面も多い。 --特に隠しモードは、制限時間が何と3秒しかないため、針の穴を通すかのようなプレイが要求される。難易度と言う面でも凶悪だし、そもそも「アドリブの許されない0,1秒単位の精密動作」と言うのは、プレイしていてあまり面白くない。せめて5秒あれば…… --また、隠しステージは「魔王を108体倒す」と言う解禁条件になっており、作業プレイで稼ぐ必要がある。しかも条件を満たしても告知がない。 -あえて旧世代機のような粗いドットで描かれたキャラクターと、クリア時等に挿入されるデモの少女マンガチックな華麗な絵柄にギャップがある。また、複数のクリエイターがデザインを担当しているが、妙にシリアスなモンスターの絵が多く、ギャグ風味のシナリオとマッチしていない。 --こう言った意見があった為かどうかは不明だが、次回作では同様に華麗なイラストやシリアスな原画を用意しながら本編中には表示させず、説明書や資料モードでのみ見せる仕様となった。 -女神が極悪。結局女神がお金に執着しなければ話は簡単に解決する。本当に味方なのか。無論、そういうゲームなので仕方がないが、ネタとして割り切れるかはその人次第だろう。 -PC版はゲームコントローラーの使用が半ば前提となっており、キーボードでは「王女30」のプレイに問題がある。 --PSP版では攻撃方向の指定に△・□・×・○ボタンを使用していたが、PC版のキーボードへの割当はそれらのボタンの位置関係が保たれていないため、キーコンフィグを行わないと非直感的な操作方法になってしまう。 --画面下に表示される「X:キャンセル C:決定」のような操作方法の説明が正しくない場合がある。 **総評 ほぼ全てのステージは30秒ギリギリでクリア出来るように作られており、最速クリアの戦略性を練るゲームとして遊ぶと「ギリギリの緊張感が楽しいパズルゲーム」「タイムアタックゲーム」として楽しめる。 その一方、救済措置の女神像を使えば急いで30秒でクリアしなくても良いので、ゆっくり強化や成長をさせてクリアする 「普通のRPG」としても楽しめる。RPG、タイムアタックのどちらでも遊べる間取りが広い作品となっている。 欠点として良く挙がるのは「10時間程度で終わる勇者30本編のボリューム」。やりこみ要素や裏面等は豊富だが本編は短い。フルプライスの長いRPGを期待すると短く感じられるかも。 **その後の展開 -2011年6月29日にXbox360のダウンロードコンテンツXbox Live Arcadeに移植された。 --海外でも配信される関係からタイトルを『HALF-MINUTE HERO -Super Mega Neo Climax-』に変更。グラフィックをHDバージョンと旧来のデザインから選択できるようになった。 --その他に追加シナリオ、オンライン対戦モードなどが追加されている。 -2012年9月27日にはWindowsに移植された。 --XBLAをベースに更に増補した内容となっている。タイトルは『Half Minute Hero: Super Mega Neo Climax Ultimate Boy』と更に長くなった。 ---SteamとPLAYISMで配信されており、日本語にも対応している。 -2011年8月4日には本作の正当な続編『[[勇者30 SECOND]]』が発売された。ゲームモードはRPGに一本化され、ボリュームが増している。「超速ドラマチックRPG」と銘打っている通り、本作のノリを継承しつつ、ドラマチックに洗練されたストーリーが好評を博した。 --時系列では本作の未来の話であり、本作のストーリーとも関わりがある。一部キャラも続投。 --「時間を巻き戻しつつ30秒でボスを倒す」というコンセプトこそ受け継いでいるものの、その他のシステム面では異なった方向性を打ち出し、本作とはまた違った作風となっている。

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