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*スーパーマリオメーカー 2 【すーぱーまりおめーかー つー】 //公式サイト等では「2」の前にスペースが入っている |ジャンル|作って、遊ぶ|&amazon(B07SPZZ64F)| |対応機種|Nintendo Switch|~| |発売・開発元|任天堂|~| |発売日|2019年6月28日|~| |定価|通常版:5,980円+税&br;はじめてのオンラインセット:6,980円+税|~| |プレイ人数|1~4人(コース作成は1~2人)|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|パーツ・スキンの追加で更にコース作りの幅が広がった&br;対戦・協力などマルチプレイも強化&br;無料アプデの内容も相変わらず豪華|~| |>|>|CENTER:''[[マリオシリーズ・関連作品リンク>マリオシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 『[[スーパーマリオメーカー]]』及び『[[スーパーマリオメーカー for ニンテンドー3DS]]』の続編。~ 基本的なシステム周りは前作と同じだが、様々な点が強化されている。 ---- **新要素・変更点 -パーツの追加 --要望が多かった「坂」((原作で坂が無い初代スキンでも配置できるが、初代スキンのみ坂を滑るアクションが行えない。))を始め、赤青2色のブロックや仕掛けを切り替える「ON・OFFスイッチ」、決められたルートを移動する「スネークブロック」、みんなのトラウマ「太陽」((ただし画面サイズが大きくなったことと、一部挙動が原作と異なることにより、「原作と比べればそれほど脅威でもない」とする意見もある。))など、既存作のギミックが追加された。 --プレイヤーキャラやアイテム等をつかむことができる「ブランコクレーン」、名前通りの足場である「シーソー」、乗ることで溶岩地帯を進める「カロンこうら」など、原作には無い完全新規のパーツも追加された。 --ほとんどのパーツは最初から使用可能だが、一部はストーリーモードをクリアすることでアンロックされる。 --「でかキノコ」で変身できる「でかマリオ」(初代スキン限定)は、前作ではドットマリオのamiiboを読み込むと使用できる隠し要素だったが、本作では最初から無条件で使用可能になった。ただし変身時に一部の敵や風景の描写が変化する仕様は廃止された他、性能も一部変更されている。 --条件を満たすと初代スキン限定で『[[スーパーマリオランド]]』出典の「スーパーボールフラワー」で変身できる「スーパーボールマリオ」が使用できるようになった。 ---外見は初代スキンの外見をモノクロにしただけだが、スーパーボールの挙動やパワーダウン・ミス・クリア時の効果音は原作準拠。BGMも『スーパーマリオランド』の地上BGMのファミコン風アレンジに変化する。 --特定の場所を通ったときに特別な音が鳴るオトアソビも強化されており、効果音はもちろん、各作品のラスボス対決時のテーマ、『[[スーパーマリオカート]]』や『[[スーパーマリオギャラクシー]]』などのBGMも追加されている。何故か『[[謎の村雨城]]』の主人公である鷹丸が出現するものも存在する((パーツ名は「ハチャメチャ」。))。 --前作同様、アップデートによる敵キャラやパワーアップなどのパーツの追加が行われた。 -シーンスキンの追加 --前作にあった「地上」「地下」「水中」「お化けやしき」「飛行船」「城(『3』では砦)」の6つに加え、新たに「砂漠」「雪原」「空」「森」のシーンスキンが追加された。 ---原作に存在しないシーンや、『ワールド』の森などは新規のBGMが設定されている。作曲は勿論、マリオシリーズの名曲を多数制作している近藤浩治氏((氏はゼルダの伝説シリーズや『謎の村雨城』のBGMも担当している。前述した鷹丸のオトアソビもその繋がりが関係しているのかもしれない。))。 --森スキンは水面の高さを、城スキンは溶岩の高さを設定できるようになった。高さを自動で上下させる設定も可能。 --後述の『3Dワールド』スキン以外で、通常面とは異なる「夜」のコースを作れるようになった。BGMも夜の静けさをイメージしたオルゴール調のアレンジに変化する。これにより、昼夜合わせて計20種類のシーンスキンから選べることになった。 ---見た目が変わるだけではなく、地上スキンでは「1UPキノコが『くさったキノコ』((『スーパーマリオブラザーズ2』等の毒キノコと同様、触るとダメージになる。しかも、自発的にマリオを追いかけてくる上、多少の段差なら飛び越えてしまう。))になる」、地下スキンでは「コースの上下が反転する((コース制作時は通常と同じ表示になる。))」、空スキンでは「重力が低減されジャンプ力が高くなり落下速度も遅くなる((『スーパーマリオランド2 6つの金貨』のスペースゾーンを思わせる挙動。))」、水中やお化け屋敷では「自分と敵の周囲以外が真っ暗になる」といった、シーンスキンによって異なる特殊な挙動が追加される。 -新たなゲームスキン「3Dワールド」 --既存の4つのゲームスキン『[[ブラザーズ>スーパーマリオブラザーズ]]』『[[ブラザーズ3>スーパーマリオブラザーズ3]]』『[[ワールド>スーパーマリオワールド]]』『[[U>New スーパーマリオブラザーズ U]]』は全て続投しているが、それらとは別枠として『[[スーパーマリオ 3Dワールド]]』をベースにした新スキンが登場。 --3D画面だった原作とは異なり、横スクロールの2D画面ではあるが、ネコマリオによる壁登り、通常状態でもドッスンに乗れたりパックンを踏める、幅跳びや木登りなど『3Dワールド』のアクションが多く取り入れられており、新たなプレイ感覚となっている。 --原作にはない要素として、ハダカガメが車に乗っている「ノコノコカー」等の新規パーツも存在する。また特定の条件を満たすと、ブロックを破壊したりビルダーボックスを生成したりできる新たな変身「ビルダーマリオ」((前作でもキャラマリオの1つとして登場していたが、そちらは特殊な能力を持っていなかった。))がこのスキン限定で使用できるようになる。 --独自仕様が多すぎるため、他のゲームスキンとの互換性はなく、コース作成中に『3Dワールド』スキンと他のスキンを切り替えるとそれまで配置済みのパーツが一旦全て削除されてしまう。3Dスキンにしか無かったり、逆に3Dスキンでは使えないパーツもかなり多い。 ---ただし、スキンを切り替える前にきちんと確認が行われるのでその点は安心。間違ってもアンドゥで戻すこともできる。 -コース条件 --「指定された数のコインを集めてからゴール」「特定の敵を全て倒さないとゴールできない」など、コースにゴールするための条件を付けることが可能になった。 --条件を満たしていない場合だとゴール地点が点線になり、ゴールができなくなる。ゴールする条件を満たすとゴールが出現する仕組み。 ---ただし詰み防止のためか、コース条件の設定と中間ポイントの設置は同時にできない。 -その他コース作成の追加・変更点 --エリアの端から端まで特定のブロックで繋げることで、その時点でスクロールが止まるように設定できる。小部屋を作る時などに便利。 ---自動スクロールも止めることが可能。硬いブロックを設置し壊せる手段を使って壊すと、スクロールを再開させることもできる。これを利用して、ブロックを壊すと現れる隠し部屋を作ることも可能。 --第2エリアに限り、縦長のコースを作成できるようになった。 --自動スクロールの方向や速さを自由に設定できるようになった。 --パーツの特徴を変えたい場合、パーツを持ったまま振るのではなくパーツを長押しすることで行える。 --後述の「みんなでバトル」「みんなでクリア」の開始エリアに当たるスタート地点の周囲にはパーツを置けなくなった。 --コースIDは英数字9文字の構造に変更された。このため前作のコースIDとの互換性は無い。 --コース作成の最大数が、貰った「いいね!」の数に影響されなくなった。 ---発売当初は最大32コースまでだったが、2019年7月の更新で64コース、2020年1月の更新で100コースに増加した。 -廃止された仕様 --[[ハエたたきのミニゲーム>マリオペイント]]は廃止され、ブラックパックンを振ったり長押ししてもハエは出現しなくなった。 --初代スキンで使用できたキャラマリオと細長キノコ((ただし、隠し要素で細長マリオは姿だけ見せる。))は全て廃止され、amiiboも全て非対応になった。 --投稿されたコースをダウンロードして手直しすることはできなくなった。 -マルチプレイ --同じコースを複数人で一緒にプレイできる。基本的には『[[New スーパーマリオブラザーズ]]』などと同じ仕様で、ローカルプレイ時の画面のスクロールは1P(マリオ)に追従する。 ---当初はローカルのみで可能なモードだったが、後にアップデートでオンラインを通じてフレンドとの同時プレイが可能になった。 --特殊な仕様が付いた複数人のプレイである「みんなでバトル」「みんなでクリア」が実装された。詳細は後述。 --また、コース作成を2人で一緒に行えるようになった。 -プレイヤーキャラの追加 --プレイヤーキャラにお馴染みのマリオに加え、「ルイージ」「キノピオ((見た目は従来のあおキノピオと同じ。))」「キノピコ」が使用可能になり、オプションで自由に選択可能になった。 ---見た目が変わるのみで、スキンに関係なく性能は全員マリオと同じ。Uスキンのキノピコや3Dワールドスキンのルイージ等も性能は全く変わらない。 --下記のストーリーモード等の例外を除き、使用できるキャラはいつでも自由に変更可能なので、気分によって使用するキャラを変えることが可能。コースをプレイ中の場合、ミスややり直しをするか次のコースになるまで反映はされない。 ---基本的にコースを作ったりする際や一人で遊ぶ際に選んだキャラは反映されるが、ストーリーモードではマリオ固定、「世界のコース」の多人数で遊ぶモードでは4人から毎回ランダムで選ばれる。ローカルでの多人数プレイでは、1Pから順にマリオ・ルイージ・キノピオ・キノピコという順で自動的に割り当てられる。 -ストーリーモード --任天堂作成の100以上のコースをプレイできるモード。コースのプレイ中やクリアによって得られるコインを支払うことで、アンドゥ犬がリセットしてしまったピーチ城を少しずつ再建していくという設定。%%実際のコース作成ではリセットしてもアンドゥが可能だが、それは突っ込んではいけない。%% --各コースは様々なキャラクターが作成したり依頼先で訪れたコースが依頼として出されているという設定。依頼人の名前はニックネーム形式ではっきりしないが、マリオシリーズだけでなく『[[スプラトゥーン]]』など、任天堂の他作品から来たと思しきキャラも。 --コース構成は公式が作成しているだけに本家シリーズ並みのクオリティはあるが、全体的に本作のギミックや各スキンの仕様を理解するためのチュートリアル・サンプルコースとしての側面が強いうえ、さらにこのモードの特定コースをクリアしない限り使用できないコース用パーツまである。今までの公式作品から本作への橋渡し的な存在でもある。 --コース毎に残機が5の状態でスタートし、ゴール時はボーナスに応じてコインが追加される。ミスすると持っているコインが半減される。1UP制限自体はないが、残機が無くなるとクリア失敗となり、コインをすべて失った上でコースの最初からやり直しになる。 --同じコースで2回ミスする(「スタートからやりなおす」も含む)と、ルイージが登場し「お助けパーツ」が使用可能となる。コースを作る際と同じように、硬いブロックやパワーアップアイテムを設置することで、コースの難易度を下げることができる。 ---それでもクリアできずにゲームオーバーになった場合は、ルイージにお願いしてそのコースをスキップすることができる。お助けパーツやスキップを使用した場合のクリアマークは、自分でクリアしたものとは区別される。 --全ての公式コースをルイージに頼らず自分でクリア出来たら達成時に「マリオで全てのコースクリア」と表示される。これを解禁条件とするパーツは存在しない。 -ヤマムラ道場 --『for 3DS』でも存在した「ヤマムラレッスン」と同じように、前作にも登場した鳩の「ヤマムラ」と新パートナーの「ニナ」のやり取りを見ながら、コース作りの基本を学べるモード。 --マリオの基本操作も確認でき、各スキンに固有で存在するパワーアップについては映像による解説も用意されている。 --前作におけるヤマムラのパートナーである「ましこ」は残念ながら登場しない。 -コース職人 --オンラインでは、プレイヤーは「コース職人」としてアバターとなるMiiを登録する。 --投稿したコースのプレイ数や「いいね!」数に基づき「職人ポイント」が上昇していく。 --コース作成や各モードをプレイしていくことで、Miiに着せる服装がアンロックされていく。 -コースの評価機能 --遊んだコースに対して、「いいね!」だけでなく「ダメ!」というバッド評価をつけることができるようになった。「いいね!」と「ダメ!」はどちらか一方しか選択できず、一度どちらかを選ぶと取り消せない。 ---「ダメ!」を押されたコースは作成者の職人ポイントが少し下がるだけで、「オンラインで選択されにくくなる」などの効果は無い。また「ダメ!」を押された数や誰が「ダメ!」を付けたかはゲーム内では確認できない。 --前作におけるMiiverseの代わりとして、ゲーム内でコメントやスタンプを残すことができるようになった。不適切なコメントは通報も可能。コース中のものは設定で非表示にできる。 -どこまでマリオチャレンジ --前作の「100人マリオチャレンジ」のリニューアル版。規定の残機数でオンラインに投稿されたコースをプレイしていき、ゲームオーバーになるまでにクリアしたコース数を競う。 --難易度は「やさしい」「ふつう」「むずかしい」「とてもむずかしい」の4段階で、高難易度になるほど初期の残機が増える。 --「コース内の1UPは最大3つまで、かつゴール時に反映」「コースは自由にパスできる」など、基本的なシステムは「100人マリオチャレンジ」と同じ。 -みんなでバトル --オンラインに投稿されたコースをランダムにマッチングした4人で同時にプレイして、最初にゴールしたプレイヤーが勝利となる対戦モード。マリオシリーズ本編で、オンラインによるリアルタイム対戦が実装されるのはこれが初となる。 --画面のスクロールはプレイヤーごとに個別となっている。強制スクロール有りのコースでミスした場合もプレイヤーの復活位置からスクロールが再開する。 --カギ・ゴール条件の旗((条件を達成したプレイヤーが入手でき、所持したプレイヤーのみが1番手にゴールできるようになる。))の奪い合いができることをはじめとして、他のプレイヤーを踏みつけることで高くジャンプしたり、初代スキン以外はライバルを持ち上げて投げ飛ばすといった相互干渉が可能。 --『スプラトゥーン』シリーズのようなレーティング制度が導入されている。最初にゴールしたプレイヤーのみレートが上昇し、レートが一定値以上になるとランクが上がる。 ---2番手以降は問答無用でレートが下がるが、遅れてでもゴールすればレートの減少量は少なくなる。ただしゴール手前の橋を落とされる城スキン(3Dワールド除く)やゴールマークが消えてしまう『3』『ワールド』スキンのように、仕様上一人しかゴールできない場合もある。 ---時間内に誰もゴールできなかった場合は引き分け扱いとなり、レートは変動しない。 ---途中でギブアップすることも可能だが、その後は他のプレイヤーがゴールするまで観戦することになる。引き分けになった場合はレートは下がらないが、途中で観戦をやめるか誰かがゴールした場合はレートが下がる。 ---途中で回線を切断した場合は大きくレートが下がってしまう。HOMEボタンを押しただけで回線切断扱いになるため、Proコントローラーなどでは押し間違いに注意。 --定型文を送ることで簡易的なチャットもできる。定型文はオプションで変更可能。相手が海外の人でも定型文は自動翻訳されるため意思疎通が可能。 --通常プレイと違い、一部の敵や各種ギミックは一定時間で復活するようになっている。しかしそれでも進行不可能な状況になってしまった場合は「みんなでやりなおしませんか?」を全員が選ぶことにより、残り時間はそのままでコースをリセットして再開できる。 --土管やドアで移動した直後や復活した直後は僅かの間無敵状態になる。 -みんなでクリア --みんなでバトルと似た仕様での協力プレイも可能。こちらにはレートが無く、誰かがゴールすれば全員そのコースをクリアした扱いとなる。 --基本的に、誰かがゴールするか全員がギブアップするまでゲームは続く。タイムアップになった場合は最初からやり直しとなる。 --ミスした際はスタートや中間地点だけでなく、他のプレイヤーがいる場所からも復活可能。 --「コインを一定数集めてゴール」等プレイヤー全員に共通するゴール条件の旗は、誰かが条件を満たした時点で全員が取得した状態になる。そのため奪い合いをする必要はなく、誰かがあらかじめゴール前で待機していれば即クリアできる。 ---「特定のパワーアップ状態のままゴール」など個人に依存するものは、みんなでバトルと同様に個人で条件を満たす必要がある。 --Ver.1.1.0では「みんなでやりなおしませんか?」で最初からやり直す場合、残り時間も初期状態にリセットされるようになった。 --途中でギブアップしたり回線落ちしても、こちらの場合は特にデメリットは無い。 --上記以外はみんなでバトルと同じ仕様。 -ハックンタイムアタック --Ver.2.0.0で追加されたタイムアタックモード。公式側が作成したコースをなるべく早いタイムでクリアする。 --一旦プレイした後は、さながらマリオカートシリーズのように、コース中には他のプレイヤーの操作記録(ゴースト)が大量のハックンとして登場する。オプションで非表示にすることも可能。 ---ハックン達のゴーストは現在のベストタイムに依存し、それに近いプレイヤー帯のものから選ばれる。そのためハックン達から大きく引き離されるということもなく、実力に近い相手の動きを参考にすることができる。この仕様のため、当然タイムを突き詰めるほどライバルのハックン達の動きも上級者ゾーンとなりガチになってくる。 --成績にかかわらずコースを1回クリアすることでスタンプが得られる。このスタンプを貯めるとこのモード限定の服装を貰える。 --各コースは配信直後から特定の期間中に好成績を収めると、成績に応じた数と色の星がプレイヤーのMiiの周りを一定期間回る特典があった。 --2021年4月14日配信の第20回をもって一旦最終回となったが、過去の配信コースのバックナンバーも遡ってプレイ可能でスタンプを集めることができる。 ---さらに最終回を迎えた後も、2021年11月12日には特別編として『ゲーム&ウオッチ ゼルダの伝説』発売記念でリンクにちなんだ特別コースが追加配信された。 -ワールドをつくる --Ver.3.0.0で追加された機能。''自分で作成したコースを一つの「ワールド」にまとめて遊んでもらえるようになった。''全8ワールド・40コースまで作成することが可能。 --従来のマリオシリーズと同様にコースクリア後の残機を持ち越せ、「どこまでマリオチャレンジ」のような1UP回数の制限も無い。初期の残機はワールド作成時に決められる。 --『ブラザーズ3』にあった絵合わせゲームなど、残機を増やすためのミニゲームを遊べるキノピオの家を設置することもできる。 ---- **評価点 -新パーツとシーンスキンの追加などにより、コース作りの自由度が更に広がった --前作で要望の多かったパーツだけでなく、個性的なパーツが多数追加されたことで、前作以上にアイデア溢れるコースが作れるようになった。 ---加えて発売後のアップデートにより「サンボ」「凍ったコイン」「呪われた鍵&カメーン」「クッパ7人衆」など様々な新パーツが追加され、コース作成の幅も広がっている。 --シーンスキンも見た目の選択肢が増えただけでなく、特に夜にした場合は奇想天外なギミックが多く、作り手も遊ぶ側も新鮮な気持ちで楽しめる。 --ゴール条件の追加もコースのバリエーションの増加に一役買っている。 --ほとんどのパーツが最初から解放されているため、前作をプレイした人ならばすぐにコース作りに取り掛かれる。 ---もちろん、本作のストーリーモードは経験者でも十分楽しめる内容になっている。 -アップデートによる特殊な変身アイテムの追加 --アップデートによって初代スキン限定で追加された本作独自の変身アイテム「マスターソード」「マリオUSAのキノコ」は、通常のマリオには出来ないユニークなアクションを多数持っており、コース制作の幅が広がった。 --「マスターソード」は取ると『[[ゼルダの伝説]]』の主人公・リンクの姿に変身する。前作のキャラマリオと違い、剣や弓矢で攻撃したり、バクダンでブロックを壊したりなどのアクションが可能。 ---いずれもギミック操作に使えるアクションが多く、これを前提とした複雑な謎解きコースを作成可能で、コース検索でも専用の「リンク」というタグが設けられている。 ---遊ぶ側から見ると、「マリオのジャンプ力」と「リンクの剣・盾・バクダン・弓矢」が組み合わさったパズルアクションコースを楽しめるため、過去のどのマリオシリーズともゼルダシリーズとも異なる独自のプレイ体験が得られるようになっている。 --「マリオUSAのキノコ」は取ると『[[スーパーマリオUSA]]』の外見・性能を模したマリオに変身。クリボーやキラーなどの敵の頭の上に踏まずに乗って移動したり、そのまま持ち上げて投げ飛ばす、しゃがみ溜めでハイジャンプなどの原作さながらのアクションが楽しめる。 ---特に『USA』は海外でナンバリングの『マリオ2』として発売されていたこともあり、海外勢からはついに『2』も再現可能になったと歓迎された。 --ワールドスキンに追加された「Pバルーン」で変身できるバルーンマリオは原作と仕様が異なり、正式な変身マリオの一種となった((そのためファイアマリオやマントマリオ等の能力と共存させるのは不可能になった。))ため時間制限なく被弾するまで飛べるほか、方向も縦横無尽に飛び回れるようになっている。これを利用してクラウン系パーツを使うよりスピーディなレースコース等を作れるようになった。 --3スキンに追加された「カエルマリオ」は原作同様の水中を自在に泳げる能力を活かせる他、物を持ったままの状態なら水の上を落ちずに走れるようになった。 --Uスキンでは同作の目玉アイテムであった「ムササビマリオ」がついに追加。原作同様の操作性で、同じく飛行能力である従来のプロペラマリオとは異なる使い方ができる。 --3Dスキンでは「ブーメランマリオ」の追加に加え、各種かぶりものボックスが登場。大砲を打つ「ほうだいボックス」や敵の目を欺ける「ハリボテクリボー」など5種類ものバリエーションが存在し、様々な使い方ができる。 -前作で不足していたチュートリアル要素の実装 --前作はマリオの操作に慣れていない人にとって不親切な部分もあったが、本作ではストーリーモードやヤマムラ道場で操作方法やギミックなどを分かりやすく解説している。 --特にストーリーモードはボリュームがそれなりにあり、チュートリアル要素だけでなく単品の公式マリオ作品と見ても遜色ない出来で楽しむことが可能。 ---救済処置である「お助けパーツ」も難易度を下げるだけではなく、実際にコース内にパーツを自由に配置させることでコース作りに慣れさせるように設計されている。 ---このモードをやらないと入手できない要素もあるが、前作3DS版の一人用モード「スーパーマリオチャレンジ」はオールクリアまでの難易度がかなり高い上にパーツ解禁に大きく絡んでいたため不評の声があったのに対し、こちらは救済措置もあるためクリア自体はさほど難しくない。 -マルチプレイの強化 --「みんなでバトル」は単に急いでクリアするだけでなく、他のプレイヤーの妨害や、コース構造の先読みなど、様々なテクニックや判断を瞬時に要求される。「高レート・最高ランクを目指す」という目標もあり、熱中するプレイヤーも多い。 --「みんなでクリア」はバトルと違い気軽にプレイできるほか、定型文のメッセージを駆使して意図を伝えるなど、多人数での協力プレイならではの面白さがある。 ---「プレイヤー同士で踏みつけジャンプを行い非常に高い場所に到達する」「普通は届かないような遠い場所にジャンプしてから投げ飛ばしてもらう」「他のプレイヤーの位置からリレー形式で復活し、無敵時間を利用してトゲ地帯などを強引に突破する」など、うまく協力できれば製作者が意図しないショートカットができることも。 ---オンラインでは協力プレイであることを無視して「他のプレイヤーを不必要に奈落や敵などに投げ飛ばす」「進行に必要なカギを奪ってひたすら逃げ続ける」「先にゴールしてメッセージの『がんばりましょう』で煽ってくる」などの迷惑行動をとるプレイヤーもたまに出没するが、バトルと違いギブアップしてもデメリットが無いため、迷惑プレイヤーに構わず即座にマッチから抜けることをお勧めする。 --いずれの場合も、誰かがゴールするとその時点で終了となる仕様故にコースの全景を確認できない場合があるが、「プレイしたコース」から再プレイが行えるので後からじっくり攻略することが可能。 --オフラインにおいても、二人で協力してコースを作ることも可能なため、奇想天外な配置を設計して遊ぶという遊び方もできる。 ---上記のコースのマルチプレイも可能なため、作ったコースやダウンロードしたコースを複数人で一緒に楽しむということもできる。 ---- **賛否両論点 -移動・ワープ先で通せんぼできる仕様 --土管やドアの移動先にブロックなどが配置されている場合、出口で詰まって出られずに移動元に戻ってくる仕様になっている。みんなでバトルではこの仕様を利用して、土管やドアの前にPOWブロックやジャンプ台などを配置して他プレイヤーの足止めを行うことができる。バトルに慣れた人からは戦術の一つとして認知されているが、先に進んだ方が一方的に有利になるため不満の声もある。 ---一応、設置者が遠くに離れたりミスすれば妨害用アイテムの位置もリセットされる仕様があるのだが、当然ながら大きく差をつけられてしまうことになる。 ---Ver.1.1.0ではビルダーマリオが出せるビルダーボックスに限り、通せんぼができなくなった(他のプレイヤーが通行した際に壊れる)。 -タイトル画面でのルイージの扱い --タイトル画面のアニメーションパターンの大半が『ワールド』のグラフィックを使用したものになっているのだが、その内の2つ(片方はアップデートで追加)は&bold(){ルイージが他の3人に除け者にされる}という内容。 ---ルイージのこうした扱いは過去のシリーズでも散見されるが、中にはイジリを通り越していじめに近いものもあり、そうした扱いを嫌う層からは不評。 ---ただし初期から存在する方は単純にルイージが出遅れているだけであるし、アップデートで追加された方は「みんなでバトル」でのあるあるネタでもあるため、ネタとして割り切る人もいる。 ---- **問題点 -「みんなでバトル」の荒削りな仕様(一部は「みんなでクリア」も同様) --バトルで選ばれるコースは基本的にランダムなので、バトル向きでないコースが選出されることも多い。 //---例えば「ボスを倒してカギを入手し先に進んでいく」といったコースが選ばれた場合、誰かがカギを入手すると、他のプレイヤーがカギ扉の前に陣取って横取りしようとし、カギをもったプレイヤーは扉に近づけない……といったグダグダな展開になりやすい((ちなみにVer.1.1.0ではタイトル画面のやり取りにこのグダグダをネタにしたものが追加されており、スタッフも意識はしているようである。))。 //↑これに関してはスタッフがネタにしているように「バトルならでは」といった感じなので、挙げるとしても通せんぼの件みたいに賛否両論の方が合ってると思う ---一度ミスした後はキラキラ光る演出が1~2秒入った後にコースに復活するのだが、この時溶岩や毒沼等がせり上がり続ける仕様だと「&bold(){光る演出が始まった瞬間からせり上がる}」ため、復活位置とせり上がる速度次第では事実上の詰みになってしまう。 //---敵が復活する仕様を把握していないと、プレイヤーがメインエリアとサブエリアにまたがってうろうろしている間は復活しない。そうすると敵を利用して進む(パタパタを足場にするなど)コースの場合やはり詰みとなる。メインエリアの序盤から敵を利用する仕様だった場合は最初に失敗した時点で詰むし、一人でも先に進んでしまっても後続は全員詰む。 //---コインやブロックは復活しないため、トゲゾーこうらを被った状態で必要なブロックを破壊してしまったり、Pスイッチで足場を作って進むエリアの突破に失敗してコインを取ってしまっても詰む。 //↑2つは「みんなでやりなおしませんか?」でリセットすればよいのでCO ---「みんなでバトル」という、文字通りバトル向きのタグをコースに付けることはできるが、このタグが付いていなくてもバトルで選出されることは多いため、一人プレイを前提としたコースだとバランスが崩れやすい。 ---コース制作側から見ても、''バトルモードを前提としたテストプレイ機能がない''ため、バトル用コースの調整が難しい。その結果、一人用前提で作ったコースをバトルに不向きだから「ダメ!」を押されるというコース製作者にとって理不尽なことも起こりやすい。 ---みんなでバトル・みんなでクリアはアイテムや仕掛けなどの挙動に関して通常プレイと一部仕様が異なるため、通常の一人プレイではクリアできても、みんなでバトル・みんなでクリアでは絶対にクリアできないコースも存在する((よくあるパターンとして、プレイヤーキャラの加速目的で横向きドカンの出入口のすぐ前の空中に横向きのバネを設置するものがある。みんなでバトル・みんなでクリアではプレイヤーが遷移するより先にドカンの前にバネが落ちてしまい通行不可になる。))。「みんなでやりなおしませんか?」でリセットしても意味が無いためギブアップするしかなくなる。 ---タイムが極端に少ないスピードランコースが選択される場合もある。みんなでバトルでは少しでも足の引っ張り合いが起こるだけでクリア不可能になるし、みんなでクリアでも協力どころではなくなってしまう。「タイムアタック」タグが設定されていたり、長さ・パーツ量に対して極端にタイムが少ないものは候補から外すようにするなどゲーム側で対策できそうなものだが…。~ 一応Ver.3.0.0では「シングルプレイ」タグが追加され、このタグが付いたコースはみんなでバトル・みんなでクリアでは選ばれないようになっている。スピードランコースには優先して付けておくべきだろう。 --通信環境にもよるが、ラグが発生することがあり、酷い場合はまともな操作が不可能なレベルになる。このゲームに限ったことではないが、オンラインはなるべく有線接続で遊んだ方がいいだろう。 ---Ver.1.1.0では通信状況が不安定の場合はゲームを開始しないように変更された。 --基本的に1位を取らないとレートが下がるなど、2位以下はたとえゴールに辿り着いていても[[問答無用で>ピクミン2]] [[負け扱い>星のカービィ Wii]]なことは特にモチベーションの低下につながりやすい。 ---ただし、2位以下でもゴールさえしていれば単なる敗北よりも''レートの下がり幅が小さくなる''という仕様がある。この仕様を理解している人は、1位でゴールまで辿り着いても他のプレイヤーのためにゴールの近くで待つことがあり、猶予時間中に他の人もゴールさせて自分が勝利しつつ相手のレートの減少も極力抑えることができる。~ 煽りに見えるかもしれないが、実際は対戦相手のことを極力考えたプレイ方針であり、俗に「''ゴール待ち''」と呼ばれている。 ---しかし1位がゴールした時点で、その猶予時間中にはドアや土管に一切入れなくなる仕様があるため、土管やドアの先が直接ゴールに繋がっているいわゆる「ダイレクトゴール」の場合はゴール待ちが不可能。そのため「ゴールの猶予時間中にも土管やドアに入れるようにしてほしい」と言う意見がある。 ---さらに、ゴールが旗ではない城スキン(3Dワールド除く)、『マリオ3』および『ワールド』のスキンではゴール可能者が先着1人に制限されているため、そもそもゴール待ち自体が不可となっている。そのためこれらのスキンでわざわざゴール前で待つのは煽り扱いされるので控えよう。 --選択されたコースは後で「プレイしたコース」から確認することが可能だが、回線落ちやエラーで開始できなかったり中断された場合は「プレイしたコース」に記録されず、どんなコースだったのか確認できなくなってしまう。 -一部廃止された要素について --特にキャラマリオは3DS版から引き続き、廃止されている。一応、ゲーム中の演出としては存在しており、「どこまでマリオチャレンジ」でマリオ・ピーチ・キノピオのものが使用されている程度。 ---権利面などで仕方のない要素ではあるが、原作再現コースを作る際などには残念な点。 ---おそらく多人数プレイ時にプレイヤーの見分けがつかなくなるのも原因の一つではないかと考えられる。それを示すように、今作で追加されたリンクマリオ等はマルチプレイで4色になる等の配慮がされている。 --前作における「スーパーマリオメーカーブックマーク」のようなコース検索用の公式サイトなどが用意されていないため、コースの検索や予約ができなくなっている。 --ダウンロードしたコースやストーリーモードのコースの手直しができなくなった。 ---それらのコースを他のスキンで楽しんだり、攻略できない部分の攻略法(隠しブロックの場所など)を調査したりすることもできなくなってしまった。 ---ストーリーモードのコースの場合、後述する通りプレイヤー側が設定できないコース条件やパーツがあることが原因の一つであると思われる。 ---また、前作では他人のコースを完コピパクリで再投稿していいねを稼ぐ等の迷惑行為が一部で横行していたため、それを防ぐ意図もあると思われる((今作からはコースの通報内容に「コースの盗作」の項目が追加されている。))。それでもダウンロードしたコースを投稿できなくすればいいだけの話だが…。 -一部のコース条件について --ストーリーモードの一部コースに存在する特定のコース条件((「1回もブランコクレーンにつかまらずゴール」「1回も水面から出ないでゴール」「キノピオを指定した人数引き連れたままゴール」「石材を持ったままゴール」など。))や、それに付随する限定パーツ((救出すると引き連れて歩けるキノピオや、持つと移動速度とジャンプ高度に制限がかかる重い石材など。))を、プレイヤーがコースを作る際に指定することができない。 ---個性的で面白いものが多いだけにアップデートでの追加が期待されていたが、最終アップデートでも対応されなかった。 --「1回地面からはなれたら着地しないでゴール」など、一度条件から外れてしまった時点で失敗となる条件が課せられている場合、条件に失敗しても自動でミスにはならない。続行しても当然ゴール自体が不可能になるため、自滅するか「スタートからやりなおす」を選択してやり直すしかない。 ---ミスにならないのを逆に利用して、再挑戦する前に一度コースの全景を確認しておくのも一つの手である。 ---ちなみに「みんなでクリア」の場合、条件にかまわずゴール前までたどり着ける人がいれば、その人の位置から復活するだけでクリアできることが多いためかなり難易度が下がる。 --コース条件は1つだけしか付けられないことや、特定の敵を倒す条件は1種類のみしか指定できない、何より中間ポイントと併用できないなど、やや不便な点もある。 -ストーリーモードのルイージのヘルプについて --1コースで初めて2回連続でミスする度にヘルプが必要か聞いてくるため、人によっては鬱陶しく感じることがある。なおこの催促を非表示にする設定はできない。 ---「ヤセタクテ 夏」など残り人数が増えまくるコースでも関係なく2回ミスするだけで出現してしまう。一度でも登場させてそのコースの「お助けパーツ」の使用を解禁させれば、そのコースに限りゲームオーバーになるまでルイージは登場しない。 ---Ver.1.1.0のアップデートで、ルイージのヘルプの質問の演出は軽減された。 --自動的にクリアになる機能についても、画面が暗転したまま裏でルイージがゴールするだけになってしまい、従来の「おてほんプレイ」のようなクリアに参考になる要素がない。 -一部変身の詳細な解説がない --初代スキン限定の「でかマリオ」は「叩いたブロックの中身を出さずに壊す(透明ブロックの場合は壊れず中身が出せる)」、「ジャンプ中と着地地点にあるブロックを壊してしまう」などの特徴があるのだが、それらの性能についてはゲーム中では解説されない。 ---一応、ストーリーモードではでかマリオを利用しないとクリアできない「51 クッパクラウンでコイン集め((コース中に硬いブロックに囲まれた10コインがあり、それを壊すために「でかマリオ」が必要となる。))」というコースがあるが、説明文でも特徴については一切解説されない。 --また、隠し要素の「スーパーボールマリオ」「ビルダーマリオ」も映像による解説は用意されていない。ただしこれらについては以下の通り補足されている。 ---スーパーボールマリオは任天堂の公式で[[仕様を紹介するための動画>https://www.youtube.com/watch?v=vetnj_GdbVg]]が公開されている。 ---ビルダーマリオは完全新規ということもあり、解禁と同時にストーリーモードでプレイできる「レッツゴー!ビルダーマリオ」のコースが実質的なチュートリアルとなっている。 //-相変わらず、やり直しは初めからしかできない。これの何が問題かと言うと、チェックポイントの後に脱出不可能な場面に遭遇すると「タイマーが0になるまで長時間待つ」か「今までの進捗を捨てて0からやり直す」と言う嫌がらせの2択が発生するためである。 //--前作の段階で発覚していた問題で、今回は中間ポイントが最初から用意されているだけに、何らかの対策を打ってほしかったところ。 //↑そういう幼稚なトラップしか作れない製作者に問題があるだけで本作自体の問題点ではないだろう。ヤマムラ道場でも「そういうコースは作るな」と暗に示されてるし、そんなコースは無理してプレイせず抜ければいいだけの話 -起動時のアニメーションがスキップできない --どのボタンを押してもスキップをすることができず、少しの間だが待たされてしまう。 --クリボンやクッパが登場するパターンは比較的短いのだが、賛否両論点で取り上げている「みんなでバトル」のあるあるネタに関してはそこそこ長い。 -ワールドの名前が自由に付けられず、検索機能が乏しい --アップデートで追加されたワールド作成機能によって多数のワールドが投稿されているが、テーマや難易度を絞って検索する機能が無い。 --ワールドの名前も全て「SUPER 【ユーザー名】 WORLD」というものに固定されるため、中身にどんなコースが収録されているのか、実際に遊んでみるまで全く判断が付かない。 ---- **総評 「誰でも簡単にマリオのコースを作って遊べる」という前作のコンセプトをそのままに、パーツやスキンなどを増量し、更にボリュームを増した続編。~ 新たに追加された「みんなでバトル」は、システム的に荒削りな面こそ多いものの、「スーパーマリオの競争」という新たな楽しみも確固たるものにした。~ ストーリーモードもコース数が多く、「作る」人だけでなく「遊ぶ」人にとっても十分なボリュームを持った作品となっている。 更に自由度が向上したコース作りで自分好みにコースを作るも良し、ストーリーモードや公式職人・ハックンタイムアタックの公式コースを片っ端から攻略していくも良し、~ 世界一のコース職人を目指すも良し、世界中のコースを沢山プレイするも良し、世界中のライバルとレースに勤しむのも良し。~ 多種多様な遊び方で、千差万別のスーパーマリオに触れられる一品である。 ---- **余談 -「はじめてのオンラインセット」には、Nintendo Switch Onlineの利用券(1年)が付属していた((通常の個人プラン1年分は2,400円なので、通常版と個別に買うより1,400円お得。))。 -早期購入特典として、Switchやスマートフォンなどで使用できるタッチペンが付属していた。 -『ワールド』スキンのルイージのグラフィックは、原作(マリオの色違い)、『[[スーパーマリオコレクション]]』海外収録版、GBAリメイク『スーパーマリオアドバンス2』のいずれとも異なる本作独自のグラフィックが使用されている。 --頭部のみ海外マリコレ版、胴体は従来のマリオに似ており、SFC2作の折衷案といったところ。([[比較画像>https://twitter.com/mariomaker2fan/status/1132830186716766208]]) -前作に登場した細長い「ガリガリマリオ」は今作で変身形態としては削除されているが、コース制作中にドアを配置して手でドアをノックすると色んなガリガリマリオが出てくるギミックは残されている。 -今作からの細かい仕様変更が多いこともあってか、前作『1』や『for3DS』で作成したコースを直接本作に取り込むことはできない。 --前作で作ったコースを移植しようとした場合も、マリオや敵の挙動、置けるパーツの仕様が変わっており再現できないものもいくつかあるため注意。 -アップデートで修正されたバグも、それ以前に投稿されていた作品では(重篤な物を除き)そのまま再現されるようになった。 --最終アップデート段階でも依然残っているバグもあるが、「通常使えないパーツを使う」などの致命的なバグを意図して利用したコースの投稿は前作に引き続いて原則禁止になっており、最悪BANされる可能性もある。ローカルで個人的に楽しむのみに留めておこう。
*スーパーマリオメーカー 2 【すーぱーまりおめーかー つー】 //公式サイト等では「2」の前にスペースが入っている |ジャンル|作って、遊ぶ|&amazon(B07SPZZ64F)| |対応機種|Nintendo Switch|~| |発売・開発元|任天堂|~| |発売日|2019年6月28日|~| |定価|通常版:5,980円+税&br;はじめてのオンラインセット:6,980円+税|~| |プレイ人数|1~4人(コース作成は1~2人)|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|パーツ・スキンの追加で更にコース作りの幅が広がった&br;対戦・協力などマルチプレイも強化&br;無料アプデの内容も相変わらず豪華|~| |>|>|CENTER:''[[マリオシリーズ・関連作品リンク>マリオシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 『[[スーパーマリオメーカー]]』及び『[[スーパーマリオメーカー for ニンテンドー3DS]]』の続編。~ 基本的なシステム周りは前作と同じだが、様々な点が強化されている。 ---- **新要素・変更点 -パーツの追加 --要望が多かった「坂」((原作で坂が無い初代スキンでも配置できるが、初代スキンのみ坂を滑るアクションが行えない。))を始め、赤青2色のブロックや仕掛けを切り替える「ON・OFFスイッチ」、決められたルートを移動する「スネークブロック」、みんなのトラウマ「太陽」((ただし画面サイズが大きくなったことと、一部挙動が原作と異なることにより、「原作と比べればそれほど脅威でもない」とする意見もある。))など、既存作のギミックが追加された。 --プレイヤーキャラやアイテム等をつかむことができる「ブランコクレーン」、名前通りの足場である「シーソー」、乗ることで溶岩地帯を進める「カロンこうら」など、原作には無い完全新規のパーツも追加された。 --ほとんどのパーツは最初から使用可能だが、一部はストーリーモードをクリアすることでアンロックされる。 --「でかキノコ」で変身できる「でかマリオ」(初代スキン限定)は、前作ではドットマリオのamiiboを読み込むと使用できる隠し要素だったが、本作では最初から無条件で使用可能になった。ただし変身時に一部の敵や風景の描写が変化する仕様は廃止された他、性能も一部変更されている。 --条件を満たすと初代スキン限定で『[[スーパーマリオランド]]』出典の「スーパーボールフラワー」で変身できる「スーパーボールマリオ」が使用できるようになった。 ---外見は初代スキンの外見をモノクロにしただけだが、スーパーボールの挙動やパワーダウン・ミス・クリア時の効果音は原作準拠。BGMも『スーパーマリオランド』の地上BGMのファミコン風アレンジに変化する。 --特定の場所を通ったときに特別な音が鳴るオトアソビも強化されており、効果音はもちろん、各作品のラスボス対決時のテーマ、『[[スーパーマリオカート]]』や『[[スーパーマリオギャラクシー]]』などのBGMも追加されている。何故か『[[謎の村雨城]]』の主人公である鷹丸が出現するものも存在する((パーツ名は「ハチャメチャ」。))。 --前作同様、アップデートによる敵キャラやパワーアップなどのパーツの追加が行われた。 -シーンスキンの追加 --前作にあった「地上」「地下」「水中」「お化けやしき」「飛行船」「城(『3』では砦)」の6つに加え、新たに「砂漠」「雪原」「空」「森」のシーンスキンが追加された。 ---原作に存在しないシーンや、『ワールド』の森などは新規のBGMが設定されている。作曲は勿論、マリオシリーズの名曲を多数制作している近藤浩治氏((氏はゼルダの伝説シリーズや『謎の村雨城』のBGMも担当している。前述した鷹丸のオトアソビもその繋がりが関係しているのかもしれない。))。 --森スキンは水面の高さを、城スキンは溶岩の高さを設定できるようになった。高さを自動で上下させる設定も可能。 --後述の『3Dワールド』スキン以外で、通常面とは異なる「夜」のコースを作れるようになった。BGMも夜の静けさをイメージしたオルゴール調のアレンジに変化する。これにより、昼夜合わせて計20種類のシーンスキンから選べることになった。 ---見た目が変わるだけではなく、地上スキンでは「1UPキノコが『くさったキノコ』((『スーパーマリオブラザーズ2』等の毒キノコと同様、触るとダメージになる。しかも、自発的にマリオを追いかけてくる上、多少の段差なら飛び越えてしまう。))になる」、地下スキンでは「コースの上下が反転する((コース制作時は通常と同じ表示になる。))」、空スキンでは「重力が低減されジャンプ力が高くなり落下速度も遅くなる((『スーパーマリオランド2 6つの金貨』のスペースゾーンを思わせる挙動。))」、水中やお化け屋敷では「自分と敵の周囲以外が真っ暗になる」といった、シーンスキンによって異なる特殊な挙動が追加される。 -新たなゲームスキン「3Dワールド」 --既存の4つのゲームスキン『[[ブラザーズ>スーパーマリオブラザーズ]]』『[[ブラザーズ3>スーパーマリオブラザーズ3]]』『[[ワールド>スーパーマリオワールド]]』『[[U>New スーパーマリオブラザーズ U]]』は全て続投しているが、それらとは別枠として『[[スーパーマリオ 3Dワールド]]』をベースにした新スキンが登場。 --3D画面だった原作とは異なり、横スクロールの2D画面ではあるが、ネコマリオによる壁登り、通常状態でもドッスンに乗れたりパックンを踏める、幅跳びや木登りなど『3Dワールド』のアクションが多く取り入れられており、新たなプレイ感覚となっている。 --原作にはない要素として、ハダカガメが車に乗っている「ノコノコカー」等の新規パーツも存在する。また特定の条件を満たすと、ブロックを破壊したりビルダーボックスを生成したりできる新たな変身「ビルダーマリオ」((前作でもキャラマリオの1つとして登場していたが、そちらは特殊な能力を持っていなかった。))がこのスキン限定で使用できるようになる。 --独自仕様が多すぎるため、他のゲームスキンとの互換性はなく、コース作成中に『3Dワールド』スキンと他のスキンを切り替えるとそれまで配置済みのパーツが一旦全て削除されてしまう。3Dスキンにしか無かったり、逆に3Dスキンでは使えないパーツもかなり多い。 ---ただし、スキンを切り替える前にきちんと確認が行われるのでその点は安心。間違ってもアンドゥで戻すこともできる。 -コース条件 --「指定された数のコインを集めてからゴール」「特定の敵を全て倒さないとゴールできない」など、コースにゴールするための条件を付けることが可能になった。 --条件を満たしていない場合だとゴール地点が点線になり、ゴールができなくなる。ゴールする条件を満たすとゴールが出現する仕組み。 ---ただし詰み防止のためか、コース条件の設定と中間ポイントの設置は同時にできない。 -その他コース作成の追加・変更点 --エリアの端から端まで特定のブロックで繋げることで、その時点でスクロールが止まるように設定できる。小部屋を作る時などに便利。 ---自動スクロールも止めることが可能。硬いブロックを設置し壊せる手段を使って壊すと、スクロールを再開させることもできる。これを利用して、ブロックを壊すと現れる隠し部屋を作ることも可能。 --第2エリアに限り、縦長のコースを作成できるようになった。 --自動スクロールの方向や速さを自由に設定できるようになった。 --パーツの特徴を変えたい場合、パーツを持ったまま振るのではなくパーツを長押しすることで行える。 --後述の「みんなでバトル」「みんなでクリア」の開始エリアに当たるスタート地点の周囲にはパーツを置けなくなった。 --コースIDは英数字9文字の構造に変更された。このため前作のコースIDとの互換性は無い。 --コース作成の最大数が、貰った「いいね!」の数に影響されなくなった。 ---発売当初は最大32コースまでだったが、2019年7月の更新で64コース、2020年1月の更新で100コースに増加した。 -廃止された仕様 --[[ハエたたきのミニゲーム>マリオペイント]]は廃止され、ブラックパックンを振ったり長押ししてもハエは出現しなくなった。 --初代スキンで使用できたキャラマリオと細長キノコ((ただし、隠し要素で細長マリオは姿だけ見せる。))は全て廃止され、amiiboも全て非対応になった。 --投稿されたコースをダウンロードして手直しすることはできなくなった。 -マルチプレイ --同じコースを複数人で一緒にプレイできる。基本的には『[[New スーパーマリオブラザーズ]]』などと同じ仕様で、ローカルプレイ時の画面のスクロールは1P(マリオ)に追従する。 ---当初はローカルのみで可能なモードだったが、後にアップデートでオンラインを通じてフレンドとの同時プレイが可能になった。 --特殊な仕様が付いた複数人のプレイである「みんなでバトル」「みんなでクリア」が実装された。詳細は後述。 --また、コース作成を2人で一緒に行えるようになった。 -プレイヤーキャラの追加 --プレイヤーキャラにお馴染みのマリオに加え、「ルイージ」「キノピオ((見た目は従来のあおキノピオと同じ。))」「キノピコ」が使用可能になり、オプションで自由に選択可能になった。 ---見た目が変わるのみで、スキンに関係なく性能は全員マリオと同じ。Uスキンのキノピコや3Dワールドスキンのルイージ等も性能は全く変わらない。 --下記のストーリーモード等の例外を除き、使用できるキャラはいつでも自由に変更可能なので、気分によって使用するキャラを変えることが可能。コースをプレイ中の場合、ミスややり直しをするか次のコースになるまで反映はされない。 ---基本的にコースを作ったりする際や一人で遊ぶ際に選んだキャラは反映されるが、ストーリーモードではマリオ固定、「世界のコース」の多人数で遊ぶモードでは4人から毎回ランダムで選ばれる。ローカルでの多人数プレイでは、1Pから順にマリオ・ルイージ・キノピオ・キノピコという順で自動的に割り当てられる。 -ストーリーモード --任天堂作成の100以上のコースをプレイできるモード。コースのプレイ中やクリアによって得られるコインを支払うことで、アンドゥ犬がリセットしてしまったピーチ城を少しずつ再建していくという設定。%%実際のコース作成ではリセットしてもアンドゥが可能だが、それは突っ込んではいけない。%% --各コースは様々なキャラクターが作成したり依頼先で訪れたコースが依頼として出されているという設定。依頼人の名前はニックネーム形式ではっきりしないが、マリオシリーズだけでなく『[[スプラトゥーン]]』など、任天堂の他作品から来たと思しきキャラも。 --コース構成は公式が作成しているだけに本家シリーズ並みのクオリティはあるが、全体的に本作のギミックや各スキンの仕様を理解するためのチュートリアル・サンプルコースとしての側面が強いうえ、さらにこのモードの特定コースをクリアしない限り使用できないコース用パーツまである。今までの公式作品から本作への橋渡し的な存在でもある。 --コース毎に残機が5の状態でスタートし、ゴール時はボーナスに応じてコインが追加される。ミスすると持っているコインが半減される。1UP制限自体はないが、残機が無くなるとクリア失敗となり、コインをすべて失った上でコースの最初からやり直しになる。 --同じコースで2回ミスする(「スタートからやりなおす」も含む)と、ルイージが登場し「お助けパーツ」が使用可能となる。コースを作る際と同じように、硬いブロックやパワーアップアイテムを設置することで、コースの難易度を下げることができる。 ---それでもクリアできずにゲームオーバーになった場合は、ルイージにお願いしてそのコースをスキップすることができる。お助けパーツやスキップを使用した場合のクリアマークは、自分でクリアしたものとは区別される。 --全ての公式コースをルイージに頼らず自分でクリア出来たら達成時に「マリオで全てのコースクリア」と表示される。これを解禁条件とするパーツは存在しない。 -ヤマムラ道場 --『for 3DS』でも存在した「ヤマムラレッスン」と同じように、前作にも登場した鳩の「ヤマムラ」と新パートナーの「ニナ」のやり取りを見ながら、コース作りの基本を学べるモード。 --マリオの基本操作も確認でき、各スキンに固有で存在するパワーアップについては映像による解説も用意されている。 --前作におけるヤマムラのパートナーである「ましこ」は残念ながら登場しない。 -コース職人 --オンラインでは、プレイヤーは「コース職人」としてアバターとなるMiiを登録する。 --投稿したコースのプレイ数や「いいね!」数に基づき「職人ポイント」が上昇していく。 --コース作成や各モードをプレイしていくことで、Miiに着せる服装がアンロックされていく。 -コースの評価機能 --遊んだコースに対して、「いいね!」だけでなく「ダメ!」というバッド評価をつけることができるようになった。「いいね!」と「ダメ!」はどちらか一方しか選択できず、一度どちらかを選ぶと取り消せない。 ---「ダメ!」を押されたコースは作成者の職人ポイントが少し下がるだけで、「オンラインで選択されにくくなる」などの効果は無い。また「ダメ!」を押された数や誰が「ダメ!」を付けたかはゲーム内では確認できない。 --前作におけるMiiverseの代わりとして、ゲーム内でコメントやスタンプを残すことができるようになった。不適切なコメントは通報も可能。コース中のものは設定で非表示にできる。 -どこまでマリオチャレンジ --前作の「100人マリオチャレンジ」のリニューアル版。規定の残機数でオンラインに投稿されたコースをプレイしていき、ゲームオーバーになるまでにクリアしたコース数を競う。 --難易度は「やさしい」「ふつう」「むずかしい」「とてもむずかしい」の4段階で、高難易度になるほど初期の残機が増える。 --「コース内の1UPは最大3つまで、かつゴール時に反映」「コースは自由にパスできる」など、基本的なシステムは「100人マリオチャレンジ」と同じ。 -みんなでバトル --オンラインに投稿されたコースをランダムにマッチングした4人で同時にプレイして、最初にゴールしたプレイヤーが勝利となる対戦モード。マリオシリーズ本編で、オンラインによるリアルタイム対戦が実装されるのはこれが初となる。 --画面のスクロールはプレイヤーごとに個別となっている。強制スクロール有りのコースでミスした場合もプレイヤーの復活位置からスクロールが再開する。 --カギ・ゴール条件の旗((条件を達成したプレイヤーが入手でき、所持したプレイヤーのみが1番手にゴールできるようになる。))の奪い合いができることをはじめとして、他のプレイヤーを踏みつけることで高くジャンプしたり、初代スキン以外はライバルを持ち上げて投げ飛ばすといった相互干渉が可能。 --『スプラトゥーン』シリーズのようなレーティング制度が導入されている。最初にゴールしたプレイヤーのみレートが上昇し、レートが一定値以上になるとランクが上がる。 ---2番手以降は問答無用でレートが下がるが、遅れてでもゴールすればレートの減少量は少なくなる。ただしゴール手前の橋を落とされる城スキン(3Dワールド除く)やゴールマークが消えてしまう『3』『ワールド』スキンのように、仕様上一人しかゴールできない場合もある。 ---時間内に誰もゴールできなかった場合は引き分け扱いとなり、レートは変動しない。 ---途中でギブアップすることも可能だが、その後は他のプレイヤーがゴールするまで観戦することになる。引き分けになった場合はレートは下がらないが、途中で観戦をやめるか誰かがゴールした場合はレートが下がる。 ---途中で回線を切断した場合は大きくレートが下がってしまう。HOMEボタンを押しただけで回線切断扱いになるため、Proコントローラーなどでは押し間違いに注意。 --定型文を送ることで簡易的なチャットもできる。定型文はオプションで変更可能。相手が海外の人でも定型文は自動翻訳されるため意思疎通が可能。 --通常プレイと違い、一部の敵や各種ギミックは一定時間で復活するようになっている。しかしそれでも進行不可能な状況になってしまった場合は「みんなでやりなおしませんか?」を全員が選ぶことにより、残り時間はそのままでコースをリセットして再開できる。 --土管やドアで移動した直後や復活した直後は僅かの間無敵状態になる。 -みんなでクリア --みんなでバトルと似た仕様での協力プレイも可能。こちらにはレートが無く、誰かがゴールすれば全員そのコースをクリアした扱いとなる。 --基本的に、誰かがゴールするか全員がギブアップするまでゲームは続く。タイムアップになった場合は最初からやり直しとなる。 --ミスした際はスタートや中間地点だけでなく、他のプレイヤーがいる場所からも復活可能。 --「コインを一定数集めてゴール」等プレイヤー全員に共通するゴール条件の旗は、誰かが条件を満たした時点で全員が取得した状態になる。そのため奪い合いをする必要はなく、誰かがあらかじめゴール前で待機していれば即クリアできる。 ---「特定のパワーアップ状態のままゴール」など個人に依存するものは、みんなでバトルと同様に個人で条件を満たす必要がある。 --Ver.1.1.0では「みんなでやりなおしませんか?」で最初からやり直す場合、残り時間も初期状態にリセットされるようになった。 --途中でギブアップしたり回線落ちしても、こちらの場合は特にデメリットは無い。 --上記以外はみんなでバトルと同じ仕様。 -ハックンタイムアタック --Ver.2.0.0で追加されたタイムアタックモード。公式側が作成したコースをなるべく早いタイムでクリアする。 --一旦プレイした後は、さながらマリオカートシリーズのように、コース中には他のプレイヤーの操作記録(ゴースト)が大量のハックンとして登場する。オプションで非表示にすることも可能。 ---ハックン達のゴーストは現在のベストタイムに依存し、それに近いプレイヤー帯のものから選ばれる。そのためハックン達から大きく引き離されるということもなく、実力に近い相手の動きを参考にすることができる。この仕様のため、当然タイムを突き詰めるほどライバルのハックン達の動きも上級者ゾーンとなりガチになってくる。 --成績にかかわらずコースを1回クリアすることでスタンプが得られる。このスタンプを貯めるとこのモード限定の服装を貰える。 --各コースは配信直後から特定の期間中に好成績を収めると、成績に応じた数と色の星がプレイヤーのMiiの周りを一定期間回る特典があった。 --2021年4月14日配信の第20回をもって一旦最終回となったが、過去の配信コースのバックナンバーも遡ってプレイ可能でスタンプを集めることができる。 ---さらに最終回を迎えた後も、2021年11月12日には特別編として『ゲーム&ウオッチ ゼルダの伝説』発売記念でリンクにちなんだ特別コースが追加配信された。 -ワールドをつくる --Ver.3.0.0で追加された機能。''自分で作成したコースを一つの「ワールド」にまとめて遊んでもらえるようになった。''全8ワールド・40コースまで作成することが可能。 --従来のマリオシリーズと同様にコースクリア後の残機を持ち越せ、「どこまでマリオチャレンジ」のような1UP回数の制限も無い。初期の残機はワールド作成時に決められる。 --『ブラザーズ3』にあった絵合わせゲームなど、残機を増やすためのミニゲームを遊べるキノピオの家を設置することもできる。 ---- **評価点 -新パーツとシーンスキンの追加などにより、コース作りの自由度が更に広がった --前作で要望の多かったパーツだけでなく、個性的なパーツが多数追加されたことで、前作以上にアイデア溢れるコースが作れるようになった。 ---加えて発売後のアップデートにより「サンボ」「凍ったコイン」「呪われた鍵&カメーン」「クッパ7人衆」など様々な新パーツが追加され、コース作成の幅も広がっている。 --シーンスキンも見た目の選択肢が増えただけでなく、特に夜にした場合は奇想天外なギミックが多く、作り手も遊ぶ側も新鮮な気持ちで楽しめる。 --ゴール条件の追加もコースのバリエーションの増加に一役買っている。 --ほとんどのパーツが最初から解放されているため、前作をプレイした人ならばすぐにコース作りに取り掛かれる。 ---もちろん、本作のストーリーモードは経験者でも十分楽しめる内容になっている。 -アップデートによる特殊な変身アイテムの追加 --アップデートによって初代スキン限定で追加された本作独自の変身アイテム「マスターソード」「マリオUSAのキノコ」は、通常のマリオには出来ないユニークなアクションを多数持っており、コース制作の幅が広がった。 --「マスターソード」は取ると『[[ゼルダの伝説]]』の主人公・リンクの姿に変身する。前作のキャラマリオと違い、剣や弓矢で攻撃したり、バクダンでブロックを壊したりなどのアクションが可能。 ---いずれもギミック操作に使えるアクションが多く、これを前提とした複雑な謎解きコースを作成可能で、コース検索でも専用の「リンク」というタグが設けられている。 ---遊ぶ側から見ると、「マリオのジャンプ力」と「リンクの剣・盾・バクダン・弓矢」が組み合わさったパズルアクションコースを楽しめるため、過去のどのマリオシリーズともゼルダシリーズとも異なる独自のプレイ体験が得られるようになっている。 --「マリオUSAのキノコ」は取ると『[[スーパーマリオUSA]]』の外見・性能を模したマリオに変身。クリボーやキラーなどの敵の頭の上に踏まずに乗って移動したり、そのまま持ち上げて投げ飛ばす、しゃがみ溜めでハイジャンプなどの原作さながらのアクションが楽しめる。 ---特に『USA』は海外でナンバリングの『マリオ2』として発売されていたこともあり、海外勢からはついに『2』も再現可能になったと歓迎された。 --ワールドスキンに追加された「Pバルーン」で変身できるバルーンマリオは原作と仕様が異なり、正式な変身マリオの一種となった((そのためファイアマリオやマントマリオ等の能力と共存させるのは不可能になった。))ため時間制限なく被弾するまで飛べるほか、方向も縦横無尽に飛び回れるようになっている。これを利用してクラウン系パーツを使うよりスピーディなレースコース等を作れるようになった。 --3スキンに追加された「カエルマリオ」は原作同様の水中を自在に泳げる能力を活かせる他、物を持ったままの状態なら水の上を落ちずに走れるようになった。 --Uスキンでは同作の目玉アイテムであった「ムササビマリオ」がついに追加。原作同様の操作性で、同じく飛行能力である従来のプロペラマリオとは異なる使い方ができる。 --3Dスキンでは「ブーメランマリオ」の追加に加え、各種かぶりものボックスが登場。大砲を打つ「ほうだいボックス」や敵の目を欺ける「ハリボテクリボー」など5種類ものバリエーションが存在し、様々な使い方ができる。 -前作で不足していたチュートリアル要素の実装 --前作はマリオの操作に慣れていない人にとって不親切な部分もあったが、本作ではストーリーモードやヤマムラ道場で操作方法やギミックなどを分かりやすく解説している。 --特にストーリーモードはボリュームがそれなりにあり、チュートリアル要素だけでなく単品の公式マリオ作品と見ても遜色ない出来で楽しむことが可能。 ---救済処置である「お助けパーツ」も難易度を下げるだけではなく、実際にコース内にパーツを自由に配置させることでコース作りに慣れさせるように設計されている。 ---このモードをやらないと入手できない要素もあるが、前作3DS版の一人用モード「スーパーマリオチャレンジ」はオールクリアまでの難易度がかなり高い上にパーツ解禁に大きく絡んでいたため不評の声があったのに対し、こちらは救済措置もあるためクリア自体はさほど難しくない。 -マルチプレイの強化 --「みんなでバトル」は単に急いでクリアするだけでなく、他のプレイヤーの妨害や、コース構造の先読みなど、様々なテクニックや判断を瞬時に要求される。「高レート・最高ランクを目指す」という目標もあり、熱中するプレイヤーも多い。 --「みんなでクリア」はバトルと違い気軽にプレイできるほか、定型文のメッセージを駆使して意図を伝えるなど、多人数での協力プレイならではの面白さがある。 ---「プレイヤー同士で踏みつけジャンプを行い非常に高い場所に到達する」「普通は届かないような遠い場所にジャンプしてから投げ飛ばしてもらう」「他のプレイヤーの位置からリレー形式で復活し、無敵時間を利用してトゲ地帯などを強引に突破する」など、うまく協力できれば製作者が意図しないショートカットができることも。 ---オンラインでは協力プレイであることを無視して「他のプレイヤーを不必要に奈落や敵などに投げ飛ばす」「進行に必要なカギを奪ってひたすら逃げ続ける」「先にゴールしてメッセージの『がんばりましょう』で煽ってくる」などの迷惑行動をとるプレイヤーもたまに出没するが、バトルと違いギブアップしてもデメリットが無いため、迷惑プレイヤーに構わず即座にマッチから抜けることをお勧めする。 --いずれの場合も、誰かがゴールするとその時点で終了となる仕様故にコースの全景を確認できない場合があるが、「プレイしたコース」から再プレイが行えるので後からじっくり攻略することが可能。 --オフラインにおいても、二人で協力してコースを作ることも可能なため、奇想天外な配置を設計して遊ぶという遊び方もできる。 ---上記のコースのマルチプレイも可能なため、作ったコースやダウンロードしたコースを複数人で一緒に楽しむということもできる。 ---- **賛否両論点 -移動・ワープ先で通せんぼできる仕様 --土管やドアの移動先にブロックなどが配置されている場合、出口で詰まって出られずに移動元に戻ってくる仕様になっている。みんなでバトルではこの仕様を利用して、土管やドアの前にPOWブロックやジャンプ台などを配置して他プレイヤーの足止めを行うことができる。バトルに慣れた人からは戦術の一つとして認知されているが、先に進んだ方が一方的に有利になるため不満の声もある。 ---一応、設置者が遠くに離れたりミスすれば妨害用アイテムの位置もリセットされる仕様があるのだが、当然ながら大きく差をつけられてしまうことになる。 ---Ver.1.1.0ではビルダーマリオが出せるビルダーボックスに限り、通せんぼができなくなった(他のプレイヤーが通行した際に壊れる)。 -タイトル画面でのルイージの扱い --タイトル画面のアニメーションパターンの大半が『ワールド』のグラフィックを使用したものになっているのだが、その内の2つ(片方はアップデートで追加)は&bold(){ルイージが他の3人に除け者にされる}という内容。 ---ルイージのこうした扱いは過去のシリーズでも散見されるが、中にはイジリを通り越していじめに近いものもあり、そうした扱いを嫌う層からは不評。 ---ただし初期から存在する方は単純にルイージが出遅れているだけであるし、アップデートで追加された方は「みんなでバトル」でのあるあるネタでもあるため、ネタとして割り切る人もいる。 ---- **問題点 -「みんなでバトル」の荒削りな仕様(一部は「みんなでクリア」も同様) --バトルで選ばれるコースは基本的にランダムなので、バトル向きでないコースが選出されることも多い。 //---例えば「ボスを倒してカギを入手し先に進んでいく」といったコースが選ばれた場合、誰かがカギを入手すると、他のプレイヤーがカギ扉の前に陣取って横取りしようとし、カギをもったプレイヤーは扉に近づけない……といったグダグダな展開になりやすい((ちなみにVer.1.1.0ではタイトル画面のやり取りにこのグダグダをネタにしたものが追加されており、スタッフも意識はしているようである。))。 //↑これに関してはスタッフがネタにしているように「バトルならでは」といった感じなので、挙げるとしても通せんぼの件みたいに賛否両論の方が合ってると思う ---一度ミスした後はキラキラ光る演出が1~2秒入った後にコースに復活するのだが、この時溶岩や毒沼等がせり上がり続ける仕様だと「&bold(){光る演出が始まった瞬間からせり上がる}」ため、復活位置とせり上がる速度次第では事実上の詰みになってしまう。 //---敵が復活する仕様を把握していないと、プレイヤーがメインエリアとサブエリアにまたがってうろうろしている間は復活しない。そうすると敵を利用して進む(パタパタを足場にするなど)コースの場合やはり詰みとなる。メインエリアの序盤から敵を利用する仕様だった場合は最初に失敗した時点で詰むし、一人でも先に進んでしまっても後続は全員詰む。 //---コインやブロックは復活しないため、トゲゾーこうらを被った状態で必要なブロックを破壊してしまったり、Pスイッチで足場を作って進むエリアの突破に失敗してコインを取ってしまっても詰む。 //↑2つは「みんなでやりなおしませんか?」でリセットすればよいのでCO ---「みんなでバトル」という、文字通りバトル向きのタグをコースに付けることはできるが、このタグが付いていなくてもバトルで選出されることは多いため、一人プレイを前提としたコースだとバランスが崩れやすい。 ---コース制作側から見ても、''バトルモードを前提としたテストプレイ機能がない''ため、バトル用コースの調整が難しい。その結果、一人用前提で作ったコースをバトルに不向きだから「ダメ!」を押されるというコース製作者にとって理不尽なことも起こりやすい。 ---みんなでバトル・みんなでクリアはアイテムや仕掛けなどの挙動に関して通常プレイと一部仕様が異なるため、通常の一人プレイではクリアできても、みんなでバトル・みんなでクリアでは絶対にクリアできないコースも存在する((よくあるパターンとして、プレイヤーキャラの加速目的で横向きドカンの出入口のすぐ前の空中に横向きのバネを設置するものがある。みんなでバトル・みんなでクリアではプレイヤーが遷移するより先にドカンの前にバネが落ちてしまい通行不可になる。))。「みんなでやりなおしませんか?」でリセットしても意味が無いためギブアップするしかなくなる。 ---タイムが極端に少ないスピードランコースが選択される場合もある。みんなでバトルでは少しでも足の引っ張り合いが起こるだけでクリア不可能になるし、みんなでクリアでも協力どころではなくなってしまう。「タイムアタック」タグが設定されていたり、長さ・パーツ量に対して極端にタイムが少ないものは候補から外すようにするなどゲーム側で対策できそうなものだが…。~ 一応Ver.3.0.0では「シングルプレイ」タグが追加され、このタグが付いたコースはみんなでバトル・みんなでクリアでは選ばれないようになっている。スピードランコースには優先して付けておくべきだろう。 --通信環境にもよるが、ラグが発生することがあり、酷い場合はまともな操作が不可能なレベルになる。このゲームに限ったことではないが、オンラインはなるべく有線接続で遊んだ方がいいだろう。 ---Ver.1.1.0では通信状況が不安定の場合はゲームを開始しないように変更された。 --基本的に1位を取らないとレートが下がるなど、2位以下はたとえゴールに辿り着いていても[[問答無用で>ピクミン2]] [[負け扱い>星のカービィ Wii]]なことは特にモチベーションの低下につながりやすい。 ---ただし、2位以下でもゴールさえしていれば単なる敗北よりも''レートの下がり幅が小さくなる''という仕様がある。この仕様を理解している人は、1位でゴールまで辿り着いても他のプレイヤーのためにゴールの近くで待つことがあり、猶予時間中に他の人もゴールさせて自分が勝利しつつ相手のレートの減少も極力抑えることができる。~ 煽りに見えるかもしれないが、実際は対戦相手のことを極力考えたプレイ方針であり、俗に「''ゴール待ち''」と呼ばれている。 ---しかし1位がゴールした時点で、その猶予時間中にはドアや土管に一切入れなくなる仕様があるため、土管やドアの先が直接ゴールに繋がっているいわゆる「ダイレクトゴール」の場合はゴール待ちが不可能。そのため「ゴールの猶予時間中にも土管やドアに入れるようにしてほしい」と言う意見がある。 ---さらに、ゴールが旗ではない城スキン(3Dワールド除く)、『マリオ3』および『ワールド』のスキンではゴール可能者が先着1人に制限されているため、そもそもゴール待ち自体が不可となっている。そのためこれらのスキンでわざわざゴール前で待つのは煽り扱いされるので控えよう。 --選択されたコースは後で「プレイしたコース」から確認することが可能だが、回線落ちやエラーで開始できなかったり中断された場合は「プレイしたコース」に記録されず、どんなコースだったのか確認できなくなってしまう。 -一部廃止された要素について --特にキャラマリオは3DS版から引き続き、廃止されている。一応、ゲーム中の演出としては存在しており、「どこまでマリオチャレンジ」でマリオ・ピーチ・キノピオのものが使用されている程度。 ---権利面などで仕方のない要素ではあるが、原作再現コースを作る際などには残念な点。 ---おそらく多人数プレイ時にプレイヤーの見分けがつかなくなるのも原因の一つではないかと考えられる。それを示すように、今作で追加されたリンクマリオ等はマルチプレイで4色になる等の配慮がされている。 --前作における「スーパーマリオメーカーブックマーク」のようなコース検索用の公式サイトなどが用意されていないため、コースの検索や予約ができなくなっている。 --ダウンロードしたコースやストーリーモードのコースの手直しができなくなった。 ---それらのコースを他のスキンで楽しんだり、攻略できない部分の攻略法(隠しブロックの場所など)を調査したりすることもできなくなってしまった。 ---ストーリーモードのコースの場合、後述する通りプレイヤー側が設定できないコース条件やパーツがあることが原因の一つであると思われる。 ---また、前作では他人のコースを完コピパクリで再投稿していいねを稼ぐ等の迷惑行為が一部で横行していたため、それを防ぐ意図もあると思われる((今作からはコースの通報内容に「コースの盗作」の項目が追加されている。))。それでもダウンロードしたコースを投稿できなくすればいいだけの話だが…。 -一部のコース条件について --ストーリーモードの一部コースに存在する特定のコース条件((「1回もブランコクレーンにつかまらずゴール」「1回も水面から出ないでゴール」「キノピオを指定した人数引き連れたままゴール」「石材を持ったままゴール」など。))や、それに付随する限定パーツ((救出すると引き連れて歩けるキノピオや、持つと移動速度とジャンプ高度に制限がかかる重い石材など。))を、プレイヤーがコースを作る際に指定することができない。 ---個性的で面白いものが多いだけにアップデートでの追加が期待されていたが、最終アップデートでも対応されなかった。 --「1回地面からはなれたら着地しないでゴール」など、一度条件から外れてしまった時点で失敗となる条件が課せられている場合、条件に失敗しても自動でミスにはならない。続行しても当然ゴール自体が不可能になるため、自滅するか「スタートからやりなおす」を選択してやり直すしかない。 ---ミスにならないのを逆に利用して、再挑戦する前に一度コースの全景を確認しておくのも一つの手である。 ---ちなみに「みんなでクリア」の場合、条件にかまわずゴール前までたどり着ける人がいれば、その人の位置から復活するだけでクリアできることが多いためかなり難易度が下がる。 --コース条件は1つだけしか付けられないことや、特定の敵を倒す条件は1種類のみしか指定できない、何より中間ポイントと併用できないなど、やや不便な点もある。 -ストーリーモードのルイージのヘルプについて --1コースで初めて2回連続でミスする度にヘルプが必要か聞いてくるため、人によっては鬱陶しく感じることがある。なおこの催促を非表示にする設定はできない。 ---「ヤセタクテ 夏」など残り人数が増えまくるコースでも関係なく2回ミスするだけで出現してしまう。一度でも登場させてそのコースの「お助けパーツ」の使用を解禁させれば、そのコースに限りゲームオーバーになるまでルイージは登場しない。 ---Ver.1.1.0のアップデートで、ルイージのヘルプの質問の演出は軽減された。 --自動的にクリアになる機能についても、画面が暗転したまま裏でルイージがゴールするだけになってしまい、従来の「おてほんプレイ」のようなクリアに参考になる要素がない。 -一部変身の詳細な解説がない --初代スキン限定の「でかマリオ」は「叩いたブロックの中身を出さずに壊す(透明ブロックの場合は壊れず中身が出せる)」、「ジャンプ中と着地地点にあるブロックを壊してしまう」などの特徴があるのだが、それらの性能についてはゲーム中では解説されない。 ---一応、ストーリーモードではでかマリオを利用しないとクリアできない「51 クッパクラウンでコイン集め((コース中に硬いブロックに囲まれた10コインがあり、それを壊すために「でかマリオ」が必要となる。))」というコースがあるが、説明文でも特徴については一切解説されない。 --また、隠し要素の「スーパーボールマリオ」「ビルダーマリオ」も映像による解説は用意されていない。ただしこれらについては以下の通り補足されている。 ---スーパーボールマリオは任天堂の公式で[[仕様を紹介するための動画>https://www.youtube.com/watch?v=vetnj_GdbVg]]が公開されている。 ---ビルダーマリオは完全新規ということもあり、解禁と同時にストーリーモードでプレイできる「レッツゴー!ビルダーマリオ」のコースが実質的なチュートリアルとなっている。 //-相変わらず、やり直しは初めからしかできない。これの何が問題かと言うと、チェックポイントの後に脱出不可能な場面に遭遇すると「タイマーが0になるまで長時間待つ」か「今までの進捗を捨てて0からやり直す」と言う嫌がらせの2択が発生するためである。 //--前作の段階で発覚していた問題で、今回は中間ポイントが最初から用意されているだけに、何らかの対策を打ってほしかったところ。 //↑そういう幼稚なトラップしか作れない製作者に問題があるだけで本作自体の問題点ではないだろう。ヤマムラ道場でも「そういうコースは作るな」と暗に示されてるし、そんなコースは無理してプレイせず抜ければいいだけの話 -起動時のアニメーションがスキップできない --どのボタンを押してもスキップをすることができず、少しの間だが待たされてしまう。 --クリボンやクッパが登場するパターンは比較的短いのだが、賛否両論点で取り上げている「みんなでバトル」のあるあるネタに関してはそこそこ長い。 -ワールドの名前が自由に付けられず、検索機能が乏しい --アップデートで追加されたワールド作成機能によって多数のワールドが投稿されているが、テーマや難易度を絞って検索する機能が無い。 --ワールドの名前も全て「SUPER 【ユーザー名】 WORLD」というものに固定されるため、中身にどんなコースが収録されているのか、実際に遊んでみるまで全く判断が付かない。 ---- **総評 「誰でも簡単にマリオのコースを作って遊べる」という前作のコンセプトをそのままに、パーツやスキンなどを増量し、更にボリュームを増した続編。~ 新たに追加された「みんなでバトル」は、システム的に荒削りな面こそ多いものの、「スーパーマリオの競争」という新たな楽しみも確固たるものにした。~ ストーリーモードもコース数が多く、「作る」人だけでなく「遊ぶ」人にとっても十分なボリュームを持った作品となっている。 更に自由度が向上したコース作りで自分好みにコースを作るも良し、ストーリーモードや公式職人・ハックンタイムアタックの公式コースを片っ端から攻略していくも良し、~ 世界一のコース職人を目指すも良し、世界中のコースを沢山プレイするも良し、世界中のライバルとレースに勤しむのも良し。~ 多種多様な遊び方で、千差万別のスーパーマリオに触れられる一品である。 ---- **余談 -「はじめてのオンラインセット」には、Nintendo Switch Onlineの利用券(1年)が付属していた((通常の個人プラン1年分は2,400円なので、通常版と個別に買うより1,400円お得。))。 -早期購入特典として、Switchやスマートフォンなどで使用できるタッチペンが付属していた。 -『ワールド』スキンのルイージのグラフィックは、原作(マリオの色違い)、『[[スーパーマリオコレクション]]』海外収録版、GBAリメイク『スーパーマリオアドバンス2』のいずれとも異なる本作独自のグラフィックが使用されている。 --頭部のみ海外マリコレ版、胴体は従来のマリオに似ており、SFC2作の折衷案といったところ。([[比較画像>https://twitter.com/mariomaker2fan/status/1132830186716766208]]) -前作に登場した細長い「ガリガリマリオ」は今作で変身形態としては削除されているが、コース制作中にドアを配置して手でドアをノックすると色んなガリガリマリオが出てくるギミックは残されている。 -今作からの細かい仕様変更が多いこともあってか、前作『1』や『for3DS』で作成したコースを直接本作に取り込むことはできない。 --前作で作ったコースを移植しようとした場合も、マリオや敵の挙動、置けるパーツの仕様が変わっており再現できないものもいくつかあるため注意。 -アップデートで修正されたバグも、それ以前に投稿されていた作品では(重篤な物を除き)そのまま再現されるようになった。 --最終アップデート段階でも依然残っているバグもあるが、「通常使えないパーツを使う」などの致命的なバグを意図して利用したコースの投稿は前作に引き続いて原則禁止になっており、最悪BANされる可能性もある。ローカルで個人的に楽しむのみに留めておこう。 -制作自由度の高い本作の登場により、新しい2Dマリオ本編の開発は難しいのではないかと囁かれることもしばしばあった。 --しかし、それから4年後の2023年10月20日に、同じくSwitchで2Dマリオ本編としては約11年ぶりとなる完全新作『[[スーパーマリオブラザーズ ワンダー]]』が発売。本作では制作不可能と言える斬新な新しいギミックが搭載され、その懸念は払拭された。

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