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SAMURAI MAIDEN -サムライメイデン-

【さむらいめいでん】

ジャンル ガールズ侍アクション


対応機種 Nintendo Switch
プレイステーション5
プレイステーション4
Windows(Steam)
発売元 D3パブリッシャー
開発元 株式会社シェード
発売日 【Switch/PS5/PS4】2022年12月1日
【Win】2022年12月8日
定価(10%税込) 通常版: 7,920円
デラックスエディション: 9,900円
プレイ人数 1人
セーブデータ 3個(オートセーブ)
レーティング CERO:C(15才以上対象)
判定 なし
ポイント 百合を前面に押し出したゲームデザイン
しかし理不尽難易度で挫折する紳士続出
拭いきれぬ低予算感
度重なるアプデで多少遊びやすくなった



花は桜木、JKは侍――!



概要

  • D3パブリッシャーから2022年8月3日に発表された作品。キャラクターデザインは美和野らぐ氏が担当。
    D3×シェードの組み合わせは『バレットガールズ』シリーズでお馴染みということもあり、近年規制が厳しくなりつつある美少女ゲーに目が無い紳士ゲーマー達から注目されていたのだが……。

あらすじ

「織田信長、イチゴパンツで本能寺の変。1582年だからイチゴパンツ……か」

玉織 紬は放課後の教室で居残り勉強をしていた。
歴史の勉強は苦手。意味のない年号の語呂合わせは特に嫌いだ。

「とりあえず、戦国時代に生まれなくてよかった~」
歴史の教科書のどこを開いても戦いの話ばかりなのを見て、ひとり呟く。
……気を失う前の紬の記憶はここで終わっている。
目覚めたのは教室ではなく、炎に包まれたお寺――本能寺だった。

「死にたくなければ戦うしかあるまい」
自分を織田信長と名乗った髭のおじさんが言う。
信長の顔なんて知らないけど、少なくともイチゴパンツは履いてそうにない顔だ。

骸骨の群れがお寺の中に押し寄せてきた。
紬に手渡されたのはひと振りの日本刀。
剣術のお稽古で触っていたようなニセモノじゃない。
これは――真剣だ。

「やればいいんでしょ!どうせやるんだったら思いっきりやってやるわ!」

天正10年6月2日、本能寺の変。
戦国時代の英雄織田信長の最期の日に、ひとりのJKが紛れこむ。
新しい歴史が教科書に刻まれるか、それとも……。

(公式サイトより引用)

登場人物

  • (ツムギ)
    • 本作の主人公。現代の普通のJK。
      放課後の教室で居残り勉強をしている最中に、突如として戦国時代の本能寺に召喚される。
      幼い頃から実家の道場で剣術を習っており、祖父に跡継ぎを期待される程の腕前。
  • 依夜 (イヨ)
    • 紬を守る忍び “護影” の一人。織田信長に仕えている戦国時代の忍者。
      人一倍身体が頑丈だが隠密行動は苦手。
      体中に忍び道具を仕込んでおり、燃えるクナイや爆弾など火薬の扱いにも長けている。
  • 刃鋼 (ハガネ)
    • 紬を守る忍び “護影” の一人。身体の一部がからくりになっている忍者。
      右腕はワイヤーのように伸縮可能であり、高圧の電流を流せる。
      面倒見の良いお姉さん気質で、当人が恥ずかしがるのもお構いなしに紬たちを可愛がる。
  • 狐美魅 (コミミ)
    • 紬を守る忍び “護影” の一人。モフモフの尻尾とツンツンの耳を持つ。
      忍者でありながら陰陽術に通じている天才。
      巨大な槌を自在に振り回したり、槌に冷気をまとわせて戦うのも術の力の一端である。
  • 織田信長
    • 戦国時代に名を馳せた武将、織田信長その人。炎上真っ只中の本能寺で紬と出会う。
      奇妙な身なりの紬を初めは訝しむが、亡者の群れに囲まれて死地と化した本能寺を脱するため、魔を払う刀を授けて彼女を戦いへと誘う。

システム

基本は出撃前に装備を整えてステージと難易度を選択して3Dアクションパートをクリアしていくのが本作の基本的な流れとなる。

  • 護影システム
    • 依夜、刃鋼、狐美魅の3人の忍を状況に応じて切替え、ギミックを攻略したり、紬の攻撃によって貯まる忍技ゲージを消費して忍技で攻撃してもらう事が出来る。
      尚、依夜のみ出撃前に使用する忍具3種類をカスタマイズできる。
  • 口憑けの術
    • 護影が持つ生命エネルギーを分け与えて紬をパワーアップする禁断の術。
      発動するにはお互いの手や顔や身体のどこかが触れ合っている必要があり、中でも唇と唇を重ねることで術の力は最大限に膨れ上がる。
  • 親愛度
    • それぞれの護影の活躍によって貯まっていき、一定の値になると対応した「アルバム」の思い出の写真が解放できる。
      解放すると紬が新しいアクションを覚えたり、護影が強化されたり、「泡沫逢瀬」の新しいステージが遊べるようになる。
  • 泡沫逢瀬 (ホウマツオウセ)
    • 「泡沫空間」を紬と特定の護影だけで挑む謎解きメインのステージ。ステージ攻略の前後には紬とその護影による二人きりの会話が繰り広げられる。

評価点

  • 百合を前面に押し出したゲーム設計
    • 特に紳士的な意味で評価されているのが「口憑けの術」。ネーミングも含めて完璧である。
  • キャラグラフィック
    • キャラクターのグラフィックの作り込みに関してはかなり高水準。Switch版の携帯モードでも据え置きモードと比べてあまり違和感がないレベルで綺麗と感じられる程。
  • 戦闘の激しさが反映されるリザルト画面
    • 本作のリザルト画面はキャラクターのダメージ等に応じて衣装がボロボロになったり汗をかいたりするという形で戦闘の激しさが反映される。作り込まれた3Dモデルも相まって、そういうのが好きな紳士からは特に好評。

問題点

  • 随所から滲み出る低予算感
    • 安いシナリオライターを雇ったのか、 ストーリーがつまらない上に日本語の誤読・誤用が目立つ *1
      • これが特に顕著に表れるのが泡沫逢瀬での会話パート。紬との二人きりの会話である都合上 紬のバカさ加減が目立つ 上に会話もそこそこ長いため、いつ終わるのかと苦痛に感じたユーザーも少なくない。
      • しかも 会話パートにはイベントスチルが一切存在せず *2、終始ほぼ3Dモデルが表示されての会話劇になるため変化が少なく、飽きやすさを助長してしまっている。
    • また、まともに遊べるようになったのは発売3か月後。快適に遊べるようになった最終アップデートに至っては発売から1年以上経過した後である。
      • 確かにそこまで長期間アップデートを重ねてまともに遊べるようにしてくれた点は確かに嬉しいのだが、アップデート内容はいずれも内部数値の調整的な物ばかりだったこともあり、 「テストプレイの予算すらケチっていたのか」 と感じたユーザーは少なくない。
    • 装備変更画面に移った際にボイスが流れるのだが、「準備を怠るな」という似たような台詞しかない上にボイスパターンが1種類しかなく、キャラを切り替える度に聞かされるため聞き飽きてしまう。
    • 敵が10種類程度しかおらず、ステージも使いまわしが目立つ。
  • 紬のキャラに対して外見イメージがやや合っていない。おバカな発言が目立つ事もあり、 色違いの褐色金髪ギャル風衣装の方が似合ってしまっている。
  • 装備の強化によって紬の体力も連動強化される仕様
    • この仕様のせいで、下手に色んな武器を強化するよりも初期武器に一本集中して強化した方が良い。
  • 初見で取り方が分からない宝箱がある
    • 「刃鋼のお縄の術で引き寄せないと取れない宝箱」はまだギリギリ理解できるかもしれないが、「描画範囲内に入った瞬間に一瞬だけ表示されて消滅する、その難易度では取れない宝箱」があるのがまた厄介。
  • 26話「龍と虎」の難易度
    • このステージは強化ボス2体を同時に相手にしなければならない。特に攻撃範囲の強化が凄まじく、難易度「普」ですらクリアするのが難しい鬼門と化している。
+ アップデートで改善された問題点
  • 敵の攻撃が苛烈
    • シンプルに回避が使いづらいため被弾しやすいのだが、その割に敵の火力が高い。
      しかも 気絶中とダウン時からの復帰モーションに無敵時間が存在せず 、よろけモーションのキャンセルも出来なかったため、下手しなくてもハメられる事さえある。
      しかも紬は攻撃中に方向転換できず、回避入力を受け付けない硬直の時間もあったためアクションゲームとしても不親切に感じる作りになってしまっていた。
      複数回に渡るアップデートで改善。
      • こんな有様だったため、 百合要素に釣られて購入した紳士淑女からは「無双ゲーの物量で死にゲーのバランスにするな」という意見が噴出した のは言うまでもない。
    • しかしそれにもかかわらず、無名の祠*3からのリスタートは1回しか出来ず、2回やられるとスタート地点からやり直しになってしまう仕様だった。
      更に、落下するとダメージを受けてしまう上に開放済みの祠はリスタート時には復活しないため、その状態で最奥に辿り着いても初戦よりも苦戦するのは必至だった。 アップデートでリスタート回数の増加(難易度「普」限定)と落下ダメージの廃止が行われ改善。
    • 接近して自爆してくる敵「鬼火」は接近後に即自爆する仕様だったため、不意のダメージを貰いやすい厄介な相手だった。
      アップデートで移動速度の低下と接近後のウェイトタイム設定がなされ改善。
  • 頻繁に落下しかねないステージ構成なのに落下ダメージがある
    • これに加え、上述した苛烈な攻撃も相まって落下ダメージだけでボロボロになったところを襲われてあっけなくやられてしまうユーザーも少なくなかった。
      最終アップデートで落下ダメージが廃止され改善。
  • 依夜の忍具
    • 身代わり人形と回復壺は効果範囲と持続時間が短く、被弾の多い本作では十分な効果が発揮できているとは言えない状態だった。
    • また、爆弾*4と時限爆弾は味方にも当たってダメージが入る仕様になっており、使用の際に細心の注意を払わなければならなかった。
    • 効果範囲拡大や性能強化、自傷ダメージ判定の削除により改善。
  • ロックオンが使いづらい
    • ロックオンしても外れやすく、捕捉可能距離も短かったため使いにくかった。
      複数回に渡るアップデートでロックオンの捕捉距離が長くなり、外れにくくなったため改善。

総評

百合要素を押し出して百合好きの紳士淑女の注目を集めた一作であったものの、明らかにテストプレイ不足な理不尽戦闘バランスと滲み出る低予算感によって評価を落としてしまった。
アップデートによってまともに遊べるようにこそなったものの、コンテンツが高速消費されつつある現代において(コロナ禍という制約こそあったものの)内部数値の調整程度に数か月もかかる対応の遅さは致命的としか言いようがなく、凡作の域を出ないガッカリゲーの烙印を押されてしまった。


余談

  • 本作はポーズメニュー中に撮影モードに移行することが出来るのだが、何故かポーズ中と撮影モード中 だけ は紬のスカートの中に影が入って中が見えなくなる処理が行われる。
    しかし、それ以外のタイミングであればチラリと見えたり覗き見たりする事は可能である。
    • この仕様を受け、 刃鋼のお縄の術のロックオン注視と壁際でカメラがキャラに寄る仕様を活用して眼福な光景を拝む術を開拓する紳士が現れた のは言うまでもないだろう。
最終更新:2026年06月29日 21:31

*1 雰囲気をふいんきと読ませていたり、水を得た魚を「さかな」と誤読していたり、女性である狐美魅に自身の事を指して「末弟」と言わせるなど

*2 一応泡沫空間で表示されるが、劇中のワンシーンというわけではなくヒロインの一枚絵である。

*3 ステージ中複数存在し、接触するとリスポーン地点として登録され、体力回復の壺が出現する。

*4 狐美魅で投げられる物も含む