このページでは、下記の三作品を紹介します。判定はいずれも良作です。
【かるどせぷと】
ジャンル | ボードゲーム | ![]() |
対応機種 | セガサターン | |
発売元 | セガ・エンタープライゼス | |
開発元 | 大宮ソフト | |
発売日 | 1997年10月30日 | |
定価 | 5,800円 | |
プレイ人数 | 1人~4人 | |
レーティング | セガ審査:全年齢推奨 | |
周辺機器 | フロッピーディスク対応 | |
判定 | 良作 | |
カルドセプトシリーズ 初代 / セカンド / サーガ / リボルト |
大宮ソフトが開発したボードゲーム。
基本システムは「モノポリー」型だが、「マジック・ザ・ギャザリング」のようにクリーチャー同士の戦闘があるトレーディングカードゲームの要素が加わっている。
プレイヤーはカードの使い手『セプター』となり、他のセプター達と対戦していく。
マス目の土地を支配したり各種カードを駆使しつつ、すごろく状のマップを周回し、「手持ちの魔力+土地の価値+護符の価値」が目標値以上になった状態で城(スタート地点)に帰り着けば勝利。
種族名 | 武器 | 防具 | 巻物 | 道具 |
人族 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
獣族 | 〇 | 〇 | × | 〇 |
不死族 | 〇 | × | 〇 | 〇 |
植物族 | × | 〇 | × | 〇 |
竜族 | × | × | 〇 | 〇 |
先述したように、基本ルールは「モノポリー」や「いただきストリート」に類似しており、それらの経験者には理解しやすい。魔力は現金、クリーチャーの配置と土地レベルアップは物件の購入と投資、護符は「いたスト」の株に、それぞれ相当する。
ただし、他人の土地に止まった際にクリーチャーを戦闘させて強奪を試みることができる点、様々なスペルを使える点、それらのカードはあらかじめ構築したブックから順次ドローされる点が、本作の独自性である。
+ | 長いので格納 |
+ | 本作における強力なカード(スペルやアイテムも含む) |
最適なクリーチャー(とアイテム)とそれを召喚する魔力さえあれば、レベルが最大の土地でも奪うことできる。このため、金にものを言わせがちな従来の「モノポリー」系ゲームとくらべ非常に逆転要素が強い。また“土地に配置する”クリーチャーや“ボードゲーム”の中で使用するスペルには、ともすれば常に正面からぶつかりがちな従来のTCGと比べても異質かつ多彩なカードが揃っている。この両方のジャンルの「いいとこどり」をしたような高いゲーム性は、今もコンピュータゲームにおける両ジャンルの最高峰ゲームとして非常に評価が高い。
【かるどせぷと えきすぱんしょん】
ジャンル | ボードゲーム | ![]() |
対応機種 | プレイステーション | |
発売元 | メディアファクトリー | |
開発元 | 大宮ソフト | |
発売日 | 1999年5月1日 | |
定価 | 6,090円 | |
プレイ人数 | 1人~4人 | |
周辺機器 | マルチタップ、メモリーカード対応 | |
判定 | 良作 |
ゲームとしての完成度は高かったものの、ハードの関係でプレイ人口が低かったカルドセプトの名を広めた功労作。
【かるどせぷと でぃーえす】
ジャンル | ボードゲーム | ![]() |
対応機種 | ニンテンドーDS | |
発売元 | セガ | |
開発元 | 大宮ソフト | |
発売日 | 2008年10月16日 | |
定価 | 4,800円 | |
レーティング | CERO:B(12歳以上対象) | |
周辺機器 | DSワイヤレスプレイ、ニンテンドーWi-Fiコネクション対応 | |
判定 | 良作 |
携帯機に移植した事とプレイテンポの向上でより手軽に遊び易くなった初代の移植版カルドセプト。 現在でも入手は容易なので興味のある方はプレイして見るといいだろう。
*1 土地が無属性でなければスペルで地形効果を付与することができる他、どの属性の地形からも地形効果を得られる能力を持ったクリーチャーもいる
*2 完璧に記憶することが困難でも、防具のような防御戦闘時に使われるカードの有無だけでも常に把握しておくことが望ましい。
*3 勝てなくても(アイテムを浪費させる、特殊能力の発動等を狙って)侵略するのは一応、戦法としては有効…だがCPUは明らかに意味がなくても侵略することがある。
*4 全補正後のSTの1.5倍ダメージを与える。
*5 「巻物攻撃も無効化出来るが膨大な追加魔力がかかる(ホーリーグレイル)」「STが0になる(カウンターアムル、ガセアスフォーム)」「戦闘後にHPが1になる(ポールスター)」である。
*6 土地にいるクリーチャー1体に20ポイントのダメージを与えるスペル。初期ブックに必ず入っている。
*7 STが10上昇し、ついでに属性も付いたが、よりによって同じ直接攻撃ダメージ半減能力を持つガスクラウドと同じ火属性である。
*8 地形効果・無効化を無視して攻撃できる。アイテムによるHPの底上げに弱いが、グレムリンは相手のアイテムを破壊できるので…
*9 尚、同コスト帯で比較すると「同族性&基本スペックが同じだが特殊能力なしのエイドロン」、「STは10高いが無属性の為地形効果が得られないファイター」等が挙げられる。 勿論レアリティや使用可能アイテム等の際はあるがミルメコレオが頭一つ抜けているのは言うまでもない。
*10 他にはカウンターアムル、ホーリーグレイル、フュージョンあたりが強力。
*11 今まで対抗策が無かった「無効化・反射」を発動させない道具、クリーチャーを全く別のものに変身させる道具の二種類
*12 今作はネット対戦などの機能は無く、直接顔を見合わせて対戦するので交渉でハメればもう二度と対戦してくれなくなったり、別の「対人ゲーム」を挑まれる可能性も否定できない。
*13 一応、作品にもよるが「特定条件を満たす土地を交換したり所有権を奪うスペルやクリーチャーー」、「手札を全部交換したり魔力に返還するスペル」等、交渉要素の名残となるカードは存在する。
*14 本編で登場したキャラクターを使用し、特殊な環境下での対戦
*15 当時は(現在と比べて)このゲームの知名度が低く、入門者への敷居を低くする為に出された可能性が高い。
*16 スペックだけでなく効果その物が変わったクリーチャーもいる。
*17 日本語版の名称は『ガス化』
*18 日本語版の名称は『送還』
*19 日本語版の名称は『繁茂』
*20 日本語での名前は『破城槌』
*21 もっとも、後に携帯アプリで登場した外伝的作品「カルドセプト モバイル アナザーチャプター」ではセプターとクリーチャーとの戦闘が発生するのだが