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高速カードバトル カードヒーロー

【こうそくかーどばとる かーどひーろー】

ジャンル 高速カードバトル
対応機種 ニンテンドーDS
発売元 任天堂
開発元 インテリジェントシステムズ
発売日 2007年12月20日
定価 4,571円(税別)
判定 良作
カードヒーローシリーズ
トレード&バトル / 高速カードバトル / スピードバトルカスタム

概要

トレード&バトル カードヒーロー』から7年の時を経て発売された実質的な続編。
前作の不満点をいくつか解消しつつ、新カードや新システム、DSならではのタッチペン操作やWi-Fi対応といった様々な改良が行われている。

本記事での記述において、本作でのカード名は《》で括って表記する。
またGB版・実カード版からカード名が変更されている場合はカッコ内にスラッシュを表記し、その後ろにGB版・実カード版での名称を記述する。

特徴

  • 新ルール「スピードバトル」の追加
    今作で新たに導入されたバトル方式。他のルールと違ってマスターはいない。
      デッキはモンスター10枚にマジック・スーパーが計4枚で固定。マジック・スーパーの4枚は最初から手札にあり、
    モンスターカードは最初に3枚引き、以後1体やられる毎に1枚ドローする。
    スーパーカードを出すと無条件で相手のモンスターを一掃でき、レベルアップ自体が勝利の決め手となる事も。
    ストーン周りの仕様は全く異なる。最初の手持ちストーンの最大数は1個で、1体倒れる度に最大数が増えていく。
    消費しても次のターン開始時に回復するため倒されるほどストーンの所有数が増えるが、最大数が6個に達する*1と敗北。
    設置できるモンスターは前衛・後衛の2体のみで、気合だめ、準備中などの概念は存在しない。
     
  • ゲーム開始時から暫くはスピードバトルで物語が進み、ゲーム中盤辺りで従来のカードヒーローのバトルルールが解禁される。

GB版からの変更・追加点

+ ...
  • 前作はストーリーに沿ってゲームが進む形だったが、今回はオムニバス形式となっており、任意的にストーリーを進められる。
    • 前作ではクリア後に行けたセンターモールは今回はゲーム序盤から利用可能。好みのデッキを構築してからストーリーを進められるようになった。
  • プロルールにおける《メイクストーン》がHPを削ってカードを1枚引く《メイクカード》に変更された。
  • 有料だったデッキメモは無料で利用可能に。
  • 降参する時のメダル(ポイント)が不要となった。
  • 現金(おこづかい)が撤廃され、ポイントに一元化された。
  • ブレンドくんは指定のカード3枚と引き換えで1枚のカードを入手する形になった。狙ったカードを確実に引き換える事が可能。
    • GB版で問題となった、ブレンドくんを活用した無限金策への対策としての仕様変更と見られている。
  • 自ターンにバトル中のメニューでCPUに自分の行動を任せることができるようになった。
    • CPUの調整がスピードバトルありきの思考となっているのでお世辞にも判断が優れているとは評し難く、結局自分で考える破目になる事が多いのが泣き所か。
  • カードを使用する度に貯まる「熟練度」が追加された。
    • 一部は特定カードの熟練度を貯めることで入手可能なカードも多数存在する。
  • レアリティがGB版の5段階から8段階に拡張された。
    • 最高レアリティとなる★8には強力なカードが揃っているが、一部のルールでは★8カードの使用禁止制限を追加可能となっている。
  • バランス調整によりGB版で猛威を奮った一部カードに下方修正が入った。
    • 最強後衛の《モーガン》はHPが4に減少し、超火力スーパーカードの《エルスピナー/エルゴマ》はGB版と比較して入手難度が高くなり、更に両者ともレアリティが★8となったため★8カード使用禁止ルールに抵触するようになった。
  • GB版には存在していなかった《シトラス》《ギガンタス/ズガンター》《かげ呪い》といった実カード版初出のカードも収録されている。
  • ワンダーマスターの特技がGB版では一度限りだったのが、本作では特定条件を果たせば特技の選び直しが可能になった。
  • ある程度仕方のない事ではあるが、一部カードに対してはリストラや仕様変更がなされている。
    • GB版に存在したゲイリーやハリケーン等は削除され、おやこだま(本作における《オヤコダケ》)や《マッドファイア》は攻撃範囲および対象が変更された。

評価点

  • 前作の問題点のいくつかが解消されている。
    • 『高速カードバトル』を題している通り、前作よりスムーズにゲームが進行する。前作のような遅さが原因でストレスが溜まる事は殆ど無い。
    • カードデザインも現代的にアレンジされている。
      • 《ルージュ》は名前はそのままに普通の女の子からアイドルに変化しており、へんてこな怪獣だったガブッチョは正統派ドラゴンの《灼牙竜アギト》と見た目も名前も強そうなものに変化している。マジックもぶよシールドが《鋼の盾》に、あっかんべが《挑発》になる等、分かりやすさを維持しながらも雰囲気に合った名前に変更された。
      • MTGなどのTCGのような背景世界は存在しないが、全てのカードにそれらしい解説文や二つ名が存在している。
  • 前作のカードに調整やスーパーカード等の救済措置が与えられた
    • 後衛の基本モンスター《ビヨンド》は直後に完全上位互換の《ヤンバル》が登場するため即座にデッキから抜かれ、その後も余程の変わり種デッキを組むでもなければお呼びがかかる事はまず無い不遇っぷりであったが、今作では《ビョーグル》というスーパーカードが追加された。
      • 《ビョーグル》が特技で攻撃すると相手のバトルフィールドが右回りにローテーションされるため荒らし性能が高く、《ビヨンド》時の短所、HP:2の苦労に見合う性能となっている。
    • 他に《クレア》と《ラティーヌ》に共通のスーパーカードが与えられたり、今作でリストラされたマッコイがデザインはほぼそのままに特技が超強化された《樹聖オリント》という《オヤコダケ/おやこだま》のスーパーカードになっていたりする。
  • 「スピードバトル」の追加により新たな遊び方が生まれた。
    • 使用するカードは通常ルールと同じ(通常ルール限定のカードも多いが)にもかかわらず、カードの使い勝手は全くと言っていい程に異なっている。
      一部のカードはそもそもスピードバトルでは使用できなくなっているが、それ以外を見てみると通常ルールで猛威を振るったカードが使いにくかったり、逆に微妙すぎる性能のカードが一発逆転を引き起こしたり、有用なコンボとなっていたりと新しい戦略性となっている。
      • 例えば《ボムゾウ》や《アサシン/シゴトにん》などの「攻撃と同時にダメージを受けるor撤退する」系の特技を持つモンスターは相手に倒される前に撤退してしまえばレベルアップの機会を与えないため、ジュニア以降では非常に使いやすい。一方スピードでは、いざ特技を使って自滅・撤退するとストーンが増えてしまうので負けが近づいてしまい、通常ルールほどの汎用性はない。特に《アサシン》は特技にストーンを使用するため、モンスターが何体か倒されないと使えないという制約まで付いてくる。
      • 他に《ゲイラ/ゲッティ》《ディン/ラブレー》《ゼス/ヌンチャ》等も通常ルールとスピードバトルで評価が急変するカードとなっており、その辺りの調整は見事と言う他無い。
      • 《墓荒らし》という4コストのマジックカードは例外的に効果が変化し、実質スピード専用と言ってもいい。ジュニア以降では「墓場からモンスター1体を山札に戻す」という効果なのだが「戻せるモンスターを選べない」「戻したところでもう一度引けるかわからない」「コストがストーン4個と妙に多い」とこれを入れるぐらいならモンスターを1枚余分に入れた方がマシという代物。
        しかしスピードでは「自分のストーンを1個減らす」と言う回復効果になる。確実な延命効果が見込め、逆転の一手にもなりかねない強力なカードである。その他にもほぼスピードでしか活きないカードもちらほらあるが、ほとんどが新カードであるため意図的な物と思われる。
    • 最初は従来と似た雰囲気を感じるが、プレイすればするほど別物と分かり、同じカードで遊ぶ違うゲームとしての完成度は見事。プロルールとは異なる奥深い戦略・戦術が楽しめる。
  • 数多くのDSゲームの中でも、特にタッチペン操作が有効活用されている。
    • 他のゲームの殆どは、慣れたボタン操作のほうが扱いやすいということでDS時代にありがちなタッチペン操作を強要するゲームデザインに敬遠したプレイヤーも多いが、本作はタッチペンならではの操作が存分に活かされている。
      • 基本操作はもちろん、デッキ構築やカードの選択・指示など、全ての操作をタッチペン1本だけで直感的に操作可能。
      • ボタン操作を使う機会があるのは、カードの詳細を見るL・Rボタンと、降参等に使うSTARTボタンぐらい(テキストはAボタンでも読めるが若干の遅延が発生するためタッチ操作の方が扱いやすい)。
    • このおかげで、左利きユーザーにも遊びやすいというメリットが発生していたりする。
  • 絵柄違い(パラレルカード)の導入。
    • 通常のカードとは別に、特定の条件を満たす事で作中一度だけ入手可能な絵柄違いのカードが存在している。
      • 絵柄違いが用意されているのは一部のカードだけだが、通常のカードとは違うレアリティを提示し、収集(≒やりこみ)意欲の向上に繋がっている。
      • 売却する際も通常のカードより高めの値段が付く。ただし上述の通り作中で入手可能のは一枚限りなので、売却してしまうと二度と入手できない。間違って売却したりしないように気をつけておこう。
    • 入手の条件はそれぞれ異なるが、大抵は特定のカードを一定回数以上使い込むと入手可能となっている。
      • ちなみに最後に入手する絵柄違いのカードは【全てのカードを一定回数以上使い込む】のが条件だったりする。
      • 現在では配信されていないが、体験版ではパスワード経由でマナトットの絵柄違いを入手可能であった。DS本体ごとにパスワードが異なる仕様となっているので、転載されているパスワードを入力してもほぼ確実に悲しい結果に終わる点には注意。
  • Wi-Fiによる通信対戦が可能。ある意味では最大の改良点。ネットを介して全国のプレイヤーと対戦が可能。
    • 「フリープレイ」で全国のランダムなプレイヤーとマッチングすることも、「トモダチ」で友達コードを交換した相手とだけ対戦することも可能。
    • ゲームボーイと違い通信ケーブルでつなぐ必要はないし、互いが目の前にいる必要すらない。そのかわりWi-Fiの通信環境を用意する必要はあるが。
    • ただし、現在はWi-Fiコネクションのサービス終了に伴い、Wi-Fiによる通信対戦は利用不可能となってしまっている。
  • 対戦中のBGMはどれもクオリティが高い。
    • メインキャラには専用のBGMが用意されている他、いにしえのバトラーとの戦いはGB風の曲が流れる。
  • お子様も安心な漢字、ひらがな両表記対応。
    • オプションからいつでも変更可能。ありがたい要素である。
    • ……大人のプレイヤーには無用? むしろ読みにくい? そう思っている方は、一度ひらがな表記にして各カードの解説文を読んでみるといい。きっと新たな発見があるだろう。
  • 個性豊かな新キャラ及びGB版キャラの一部続投
    • 前作の7年後が舞台となっていることで、前作の登場キャラが成長した姿で再登場する。中でも杉山や駒井は見た目も大きく成長し、主人公のサトルに昔の思い出を語ってカードヒーローの楽しさを伝える良い兄貴分に仕上がってる。
    • 新キャラも多数登場し、GB版のリスペクトとなる人物も併せて合計40~50人程登場しているため、対戦相手に見飽きる事もほぼ無いと言ってしまっていいだろう。
    • 一部イベントにて、いにしえのバトラーという形式で前作のキャラの再現デッキと戦える。上記の杉山達の当時のデッキとも勿論バトル可能。
  • 新キャラも個性豊かな人物揃い。絵に描いたJKの「キヨミ」や、怪力自慢の某ゲーム会社社長を彷彿とさせる覆面レスラー「ワリオロス」といった、一度見たら簡単には忘れられないキャラクターが揃っている。
  • 個性豊かな新カード達
    • 前衛モンスターながら特技で一度だけ後衛モンスター級の威力を持つ遠距離攻撃が可能な《アーシュ&ロロ》や、使用したモンスターを召喚時と同じ状態にする《再生》といった新規カードも充実している。
    • そしてまさかのマナトットよりも性能が下回るモンスター《スパルタス》も追加された。しかし、とあるレアカードと組み合わせる事で信じがたい性能を発揮する…かもしれない。

問題点

GB版から据え置き、もしくは劣化した点

  • GB版において、ユーザー側が最も問題視していた「先行プレイヤーの大幅有利」「バランスブレイカー性能のカード」の2点が全く改善されていない。
  • 先攻側の大幅な優位性が改善されていない。
    • 先にモンスターを展開した側は攻撃する先が存在しないため気合をためて待機する他無く、後手側は気合だめ分のアドバンテージと引き換えに先に攻撃権を得られるというシステムである以上、デッキタイプによるものの一概に先手後手の優劣はつけにくいものとなっている。
      • しかし、先攻側の1ターン目であってもドロー及びストーンの入手に全く制限が存在していない。これにより先攻側はカードを配置せずターンを回してしまう事で、実質的にストーンと手札を多く得た状態で後手に回るという選択肢を採る事ができてしまう。
      • これはGB版の時点からプレイヤーの間でかなり問題視されていた。本作発売前までの期間に有志が独自の先攻ルールを開発・提起を行ったりもしていた程である。
      • 実カード版では「先攻ドローなし」と改善されていたため、尚更この仕様に納得のいかなかったユーザーは多い。
        ただし、対人戦しかほぼ起こりえない実カードに対し、DS版の場合にはCPU戦があるためその事も考慮し、あえてそうしているという見方もある。
    • 本作追加のスピードバトルでも先攻のアドバンテージは計り知れなく、後攻でいかに勝つかが重要視される程には先攻有利となっている。
      • スピードバトルでは気合溜め状態が存在せず、結果として攻撃が通りやすく凌ぎづらい。この点が強烈な先攻有利をもたらしていると言われている。
    • どこぞのリアルTCGのように「後攻はプレイングミス」とまで言い切ってしまえる程の状況には至っていないのが、せめてもの救いだろうか。
  • GB版においてバランスブレイカーな性能で禁止や弱体化すべきとも言われたヤミーに『一切』調整が入っていない。
    • 「ストーン1個で相手のストーンを2個奪い、自分のものにする」というコストアドバンテージの観点からするとぶっ壊れた特殊能力を持っているカードなのだが、レアリティや平均的な戦闘力も含めて何の変更も無い。
    • ヤミーが場にいるとストーンを貯めないプレイにならざるを得なく、駆け引きが面白みの無いものと化してしまう。 マスターに大ダメージを与えたりモンスターを複数倒したあとに使えば反撃の機会すら与えずにプレイを進められる点も大きい。双方の場にヤミーが居る(もっと言えば、双方のデッキにヤミーが入っている)ような状態でなければ、引いた側だけがその凶悪な効果を一方的に押し付けてしまえるのだ。
      • これに対し、ストーンを大量に溜め込む戦術が有利になり過ぎないよう、意図的に組まれた調整とする説もある。時間をかけて大量のストーンを蓄え、大技の連打で蹂躙するのがCPU戦で有効な勝ちパターンのため、これを制限されることへのストレスから不満を抱かれがちなのだが。
    • 要するに、ヤミーの存在のみが原因で戦術の変更を強要されてしまい、ゲーム性を損ねてしまうのがプレイヤー間で大いに問題視されているのである。こちらもGB版の時点で表出していた問題だっただけに、ヤミーの性能が本作でも据え置きだった事に不満を抱くプレイヤーは少なくなかった。
      • それどころか、《ロストーン》というマジックは前作のキエルストーンの名前変更版……と思いきや、ストーン消費がたったの1個で相手のストーンを半分にしてしまうように強化された。凶悪な効果の割にコストがあまりにも軽く、ヤミー同様対人戦禁止にすべきではとの声も見られた程である。
      • 本作のスピードバトルが良ゲームバランスだと言われているのは、ヤミーの特技やロストーンの効果がスピードバトルでは実質無意味であり、そのためかヤミーとロストーンがスピードバトルで使用できないカードとして指定されているからという事情もあったりする。
  • ストーリーが微妙。
    • 本作は「カードヒーローが日本一大ブームとなっているから、流行に便乗してカードヒーロー部を設立して全国大会で優勝する」というもの。
      • これだけならまだマシなのだが、カードヒーロー部設立のきっかけが、「ヒロインがTVに出たいから流行のカードヒーローを始めた」もので、主人公は成り行きで付き合ってるだけ。
        全国優勝者であるライバルのキリヲも出てくるが、主人公との勝負でカードヒーローをやめてほしくないためにワザと手を抜いたプレイをしたことで主人公の怒りを買ってしまい、キリヲを倒すため主人公が優勝を目指すことで目標らしい目標を持つことにはなった。しかしそれでも全体的に淡々としている印象は否めず、前作の終盤と比べてしまうと盛り上がりの欠けるストーリーになってしまった。
    • 更に全体的に見てストーリーは薄く、全10章のうち、4章までがチュートリアル。全体の半分だと言うのに5章でようやくカードヒーロー部設立。9章と10章はおまけ同然(前作もここは似たような仕様だが)。
    • これらの点に関しては本作ディレクター・百瀬裕志氏から「イヤなやつには負けたくないものですので、悪い人は1人も出さないでほしい」「ストーリーが壮大すぎるとエンディングを迎えた感が出てしまうので、ストーリーには大きな起伏はつけないでほしい」という注文があったとのこと。
      • だがそれを考慮しても余りに起伏がなさ過ぎるため、カードが揃い本番となるクリア後までモチベーションを継続させるのが難しく「この注文が裏目に出た」と考えるユーザーは少なからず存在する。
    • 前作ではTVの影響でTCGを一緒に友達と始める展開から仲間が増え、悪の組織が登場してから友情決裂、和解、最終決戦では主人公の元へ駆けつけて協力するという王道感溢れる熱い内容だった。
    • また、本作の登場人物は40~50人程存在しているのだが、その大半はストーリーに直接関わらないバトルで登場する人物となっている。ストーリーに関わるのは、多めに見ても20人程しか居ない。
      • とはいえ、こちらは個性の面で言えば前作に負けず劣らず豊か。それだけに多くがストーリーに絡まないのが惜しい。
  • 主人公周りのキャラ付けに難がある
    • 主人公のサトルは周りの流れに合わせているだけの無個性キャラ。
      • 前作の主人公、ひろしも普段から無口で周りに流されてしまう無個性キャラだが、カードヒーローに対する情熱だけは誰にも負けないものがあっただけに、比較するとどうしても見劣り感が否めない。
      • 公式サイトにも「なんでもそれなりに楽しめればよいと思っているお気楽体質」と書いてあるが、例えばゲーム開始時のハルカとの会話では本当に相槌を打つだけ。間違ってはいないが、もう少しなんとかならなかったのだろうか。
    • ヒロインのハルカも萌えに走りすぎてない万人向けキャラだが、上記のカードヒーローを始めた理由から好みが分かれる。
      本来カードはポイントでしか購入できないのに現金で購入させるよう店長に頼んだり、あくまでレンタル品であるカードを返さずに持ち帰るといった乱暴な行動も少なくはない。
    • とはいえ、これらのキャラ付けはGB版キャラのリスペクトもあるため、GB版で乱暴な行為をしていたキャラに引っ張られた部分もある。
    • 他に、怪しい風貌ながらも頼り甲斐のある性格だったタクミが何を間違えたのか今作では典型的なヲタクになっており、しかも使用カードも美少女で統一されている。*2
      前作では相談役としてデッキのバランス診断や練習バトル、更には「とあるカード」の入手にも関わる重要ポジションだっただけに、前作を知るプレイヤーからは不評。
  • CPUのAIがスピードバトルありきの調整となっている。
    • 前作に比べCPUの思考時間は大幅に短縮されているが、無意味な、または場当たり的な手を打つなどAIの粗末さが目立つ。ジュニア以降ではスピードバトルのAIを流用していると思しき動作が多い。
      • やたらとストーンを消費したがる。消費の重いマスターアタックや《大地の怒り》等を迷わず使い、ターン終了時にはストーンが0なんて事態も珍しくない。
      • 《二重の盾》+《誘惑》のグレートマスターと戦うと顕著。《誘惑》で自分のモンスターをどんどん消してしまうため、マスターにLv1で攻撃できるカードがないPro上級トーナメントのマコトは完封勝利すら可能である。
    • そのためか、作中最強キャラであるキリヲのイメージを崩さない手段として、初手に必ず《プラストーン》*3を使ってくる。この仕様についてはカードヒーロー王者が堂々とイカサマを使ってるようにも捉えられるので、人によっては悪印象に感じられてしまうかもしれない。
    • このため、CPUとの対戦が前作よりもはるかに歯応えのないものとなってしまっているが、今作ではWi-Fi対戦で歯応えのある対人戦が楽しめたので、この点はある程度カバーされている…と評していいのかもしれない。
      • しかし現在ではWi-Fiサービスも終了し、本作を用いた歯応えのある対戦を求めるならばオフ会などの実際にプレイヤー同士出会って対戦するしかない。
  • セーブ時間の長さや再開時の処理について。
    • DSのゲーム作品共通の問題点でもあるが、オートセーブが4~5秒前後と若干時間がかかる。それでも他のDS作品より遥かに短いが、GB版は一瞬で終わっていた事を考えれば劣化と評されても仕方がない。
    • 対戦中等で電源が切れた場合は直前のセーブは無く、一からのやり直しとなる。中断セーブそのものはメニュー画面から選択可能。
      • これについては、Wi-Fi対戦中等で故意に切断するといった悪意あるプレイを防ぐための意図的な仕様とも考えられる。

本作で新たに発生した問題点

  • やはりというか何というか、本作にて追加されたカードの中にも一部行き過ぎな性能を持つカードが存在している。
+ DS版で追加された強カードの一覧
  • 《デスシープ》
    • HP:6の前衛モンスターでレベルアップも可能。特技は無いが、その代わり目の前のカードの特技を自動で封印し、使用不能にしてしまう。自動発動のためストーン消費も発生しない。上述したヤミーもこのカードを前にしては特技が発揮できず、ただのバニラ前衛と化す。
    • ただし欠点もある。対象が"目の前の相手"となっているためスピードバトルでは実質無意味、デスシープが後列にいると味方前衛の能力も封じる(=後列に置いてきあいだめ状態にするのが難しい)という2点がプレイヤー間では欠点として挙げられる事が多い。
      • しかし上記の欠点を差し引いても、高いHPと平均以上のパワーを有している上にレベルアップも可能と、前衛モンスターとしては及第点以上のスペックを有している。これに使い方次第ではヤミーすら封殺できる効果を併せ持っている訳で、当然のように新たな強カード…というよりも対策必須カードとして猛威を振るった。
  • 《フェニックス》
    • 他ルールでは特技が味方を巻き添えにする、基本的にマスターにダメージは通らないという難点はあるが、スピードバトルではモーガンに匹敵する最強後衛モンスターとして君臨している。
      • スピードバトルではノーコストで相手の前衛・後衛に同時攻撃し、味方を巻き添えにしない。スピードバトルのルール上、気合溜めがなく盾も使いにくいので能力が活き過ぎている。HPも4と後衛モンスター最高クラス。
    • こちらのカードがあまり揃っていない ストーリー序盤攻略中に、このカードを2積みした相手と戦うことになる。 スピードバトルで戦う際のCPUはそれなりに頭がいいので、運任せな戦いになってしまいがち。
      • ダメ押しとばかりにこのカードはレアリティが★6となっており、上記の★8カード禁止ルールに抵触しない。対人戦ではいかにして相手のフェニックスに対処するかが問われるような状況となっていた。
  • 一般的なTCGでは特定のカードに制限・禁止が掛けられるが、本作では通信対戦で「レアリティ★8のカードが全て使用不可」かどうかの制限しか課せられない。
    • ★8カードはゲームバランスを左右する強力なものが揃っているので制限するのは妥当だが、上述した《ヤミー》《ロストーン》《デスシープ》《フェニックス》らはこのルールに一切抵触せず、ローカルルールで使用可否を決める位しか制限方法が存在していない。
      • この部分は「使用制限設定の不便さ」より「カードのレアリティ設定が問題」という見解もある。例えば使用制限カードを決められるオリジナルルールを導入する等といった方法もあったはずである。
    • 一応前作の強カード(ワンダーマスターなど)には弱体化を受けたものもあるのだが、スピードルールに力を入れすぎたのか通常ルール側のバランス調整が少し雑。
      • 例えば、相手モンスターを確実に消す《呪縛/かげぬい》+《ダークホール/ジアーゲン》コンボは合計コストが2から5と2倍以上に増加し、実用性が無くなっていたりしている。元のコストのままだとスピードバトルで非常に有用だったのと、前作では強力なコンボだったのでこうなったと考えられるが、結局通常ルール下での活用…どころか、スピードバトルにおいても殆ど活用法の無いコンボと化してしまった。
  • 追加・リメイクカード間の露骨な格差。
    • 《ビヨンド》などが改善されている一方で、《ルージュ》に対する《ノワール》、《マーベリック》(前作のヴァルテル:GB版に相当)に対する本作の《ヴァルテル:DS版》など、コスト面で元のカードを上回っているリメイクカードが登場した。
      《ヴァルテル》はレアリティが★8なので使用に制限がかかる事もあるが、★6の《ノワール》にはレアリティによる制限が適用されないので、完全下位互換となってしまった《ルージュ》を採用する価値が殆ど無くなってしまっている。
    • 新登場のカードにはやけに高スペックのカードが多い。入手自体は前作より楽。
  • 新たに追加されたマスター、《グレートマスター》の仕様が不便。
    • ワンダーマスターと同様に、使用する特技は任意で選択できるのだが、一度特技を選んだら二度と変更できない(一応選択前に警告はあるが)。
      • グレートマスターは強力な特技を持ってはいるものの、同時にクセがとにかく強いマスターなので余計に選び直せない痛手が大きい。ワンダーマスターは変更できるようになったのになぜ…。
      • 嘗て有志によってグレートマスターの特技に関するアンケートが行われた際には、グレートマスターの特技選択において「選択を後悔している」と答えたマスターが予想以上に多かったとか。
  • 上画面の存在意義が薄い。
    • 上画面では現在のバトルの模様が3Dで表示されるのだが、演出にしてはグラフィックが良いとは言えず、キャラクターの動きもどうにも不自然な感がある。
      • 《グリフォン》は翼をはためかせて悠々と飛び立ち、敵に一撃を加えた後一瞬で自陣に戻ってくるため非常に不自然。
      • 《ジャレット》や《シトラス》などの美形人型カードは2Dと3Dの絵柄に差がありすぎて幻滅したプレイヤーも多い。《真勇者ダイン/ダイン》や《シトラス》の剣はぺらぺら、《神切丸/コワイル》は立ち状態だと鞘しか持っておらず、攻撃時にやっと刀が出現する有様。
      • 一応擁護しておくと、《ヤンバル》や《ラッフィー/ラッティ》などの動物系や、《ナッツロックル/ペンスキー》などの無機物系はデザインが簡素なためか、3Dモデルの出来もそれほど悪くない。
      • マスターは首から下はタイツを着ていて、キャラクターの体型は全く活かされていない。そして顔も手足も適当な作り。
        いにしえのバトラーなどが顔無しなのも仕方ないが、ストーリークリア後初出のキャラもエンディングまでに登場しないせいか同様の扱いである。GB版ではジュニアルール下(≒シナリオクリアまで)では各キャラ固有のドット絵、シニアルール解禁後も使用マスターに合わせた14種類のドット絵*4が用意されていたのだが…。
      • 確かに2Dアニメーションよりは3Dの方が制作側としては負担は少ないし、グラフィック表現力において当時対抗馬であったPSP等に劣るDSの能力を考えれば十分健闘していると言えなくもない、のだが……それでも流石に残念すぎる。
    • 特定のカードが持つ強力な技を使った際にも演出はあるが、キャラが一瞬光ってから攻撃するだけとお粗末な仕上がりであるのも残念。
      • 『高速カードバトル』であることを活かすために演出を削ってゲーム性を重視した、と考えれば仕方ないと考える事もできなくはないが……。
  • GB版からの続投キャラの少なさ。
    • 時系列的にはGB版(2000年)から7年後が舞台となっており、上記の杉山や駒井に主催人のクラマさんといった一部の人物が登場している。
    • 一方で主人公のひろしやヒロイン(?)のクミやジョーカーズのとしお一行を始めとする人物は影も形も無い。*5
    • 他に、TVアニメ化もされた主人公のマサルや宿敵のデロデーロといったキャラクターも今作では影も形もない。カードヒーローが再流行したのはキリヲを始めとするゲームプレイヤーの影響と思われるが、それにしても人気沸騰のきっかけとなったアニメと無関係なのは流行の違いなのだろうか……?
    • また、マルヒゲ店長やエリカといった人物が前作と殆ど変わらなかったり、年齢がおかしな事になる人物が登場する。パラレルワールドの可能性も否定できないが、明確な情報が判明してないため推測の域に留まってる。
      • 一部人物の設定はGB版の同ポジションにいたキャラのものを引き継いだという事情もあって、設定が被る過去作品キャラのリストラはある意味致し方ない面も無くはないのだが…。*6

総評

ゲームシステムは7年の月日が経っているだけに正統進化と言ってもいい進化、改良が加わっている。
見落とせない粗はあるものの、全体的に見ればゲームバランスも上手く保てており、良作と言って差し支えない出来栄え。
特にスピードバトルの登場はカードヒーローらしさを損なうことなく、シリーズの新たな可能性を切り開いた。
しかし、前作に引き続いて出荷しすぎたのか、それとも公式サイトはスピードバトルをプッシュしていて、パッケージにも通常ルールの存在が描かれておらず、今までのルールがないと思ってしまった前作のファンが警戒して購入しなかったのか、一時期は新品が500円で購入可能なほどまで値崩れを起こしていた。
それを差し引いても、やはり粗があることには変わりなく、ストーリーの薄さやクセの強いキャラ付けがネックとなっている。
総じて、前作と同様「隠れた名作」という評価に良くも悪くも落ち着いている。


余談

  • 主人公「サトル」は当時の任天堂社長である「岩田聡」氏から名前を取られている。前作と名前の付け方は共通。
  • 本作の発売から8年経った2015年、開発元であるインテリジェントシステムズから、『ファイアーエムブレムサイファ』というファイアーエムブレムシリーズをテーマにしたTCGが発売された。このゲームは「前衛・後衛および射程」「マスター(サイファでは主人公)」といった本作の要素を一部踏襲しており、本作の精神的な続編と呼ぶ声もあった。現在では生産終了している。

カードヒーロー スピードバトルカスタム

【かーどひーろー すぴーどばとるかすたむ】

ジャンル サクサクカードゲーム
対応機種 ニンテンドーDS(DSiウェア)
発売元 任天堂
開発元 インテリジェントシステムズ
配信日 2009年7月29日
定価 800DSiポイント
判定 良作
カードヒーローシリーズ
トレード&バトル / 高速カードバトル / スピードバトルカスタム

概要(スピードバトルカスタム)

  • DS版の機能をスピードバトルのみに制限…というよりも特化させた上で、DSiウェアとして配信された作品。
    • 勿論単純に制限しただけでなく、一つの作品として十分に評価できる内容となっている。

評価点(スピードバトルカスタム)

  • スピードバトルのみに特化させるため、一部カードの能力の見直し及び新カードの追加が行われている。
    • DS版では完全な上位、下位の関係になっていたカードが能力の調整により一概にそうともいえなくなっている。
    • 追加されたカードには、レベルの数だけ行動できるため器用な立ち回りができる《シャドウゲイラ》、これがかけられたモンスターが特技を使うとフィールドから消えてしまう《ヒットアウェイ》など一風変わったものも多い。
      • その中の一枚である、攻撃を受けると自分に《竜の盾》を張る特殊能力を持つ《ハリマル》は強力で「《シフトチェンジ》や《再生》と組み合わせると(バランスブレイカーと言うほどではないが)最強クラスのコンボ」との呼び声もある。
    • 既存カードもスピードバトルにより特化させる形での調整がなされている。
      • 後衛カードの《クレア》が前衛としても運用できる性能(アタックに相手のマジック打消しの追加効果)になったり、《ノワール》の下位互換だった《ルージュ》が《ノワール》と共にレベルアップ後のステータスが変更され、明確な差別化がなされたりといった具合。
      • 最強後衛の《フェニックス》も本作ではレベル1の時は特技にストーンを消費するようになり、更にレア度が★6→★8に引き上げられている。
    • DS版から収録カードは減っているが、スピードバトルでは禁止・無意味なカードやバランスブレイカー級の強カードが削減されているため、最適化と言っても差し支えない調整となっている。
      • 上述した《ヤミー》《ロストーン》は勿論、《デスシープ》も本作では出禁を喰らっている。
  • CPUが賢くなった
    • 完璧とまでは行かないが、DS版に比べてCPUの思考が相当改善されている。
    • ただし《オーパス/テレポ》の扱いのみ攻守ともにかなり下手であり、特技が使えない前半でも後衛に鎮座させ、逆にこちら側がオーパスを使って前衛と後衛を入れ替えると陣形を立て直すことばかり優先するため全く攻撃してこなくなったりする。
  • 新機能の追加
    • 残念ながらストーリーモードの薄さはDS版以上だが、その代わり毎日異なるデッキと戦える「日替わりバトルルーム」や通信での戦歴が記録される「バトラーリスト」、相手と1枚ずつカードを取り合ってデッキを作り対戦する「ドラフトバトル」などバトルを面白くする機能が多い。
    • 「マイアイコン」を設定する事ができるようになり、設定すると対戦前の画面やバトラーカードで相手に見せつける事ができる。アイコンは、プレイ時間が一定量を超えた時やカードの使い込み度を上げるなど条件で解禁されていくので、やり込み要素の一つにもなっている。
    • カードはパックからではなく、ビックリマンのようにウエハースのオマケでついてくる。ちなみに絵柄もビックリマン調でGBの登場人物がパッケージとなっている。
      • 一日に一回、『金色のウエハース』が封入されており、引き当てると本日の当たりに載ったカードやアイコン、パック等が貰える。
  • セーブ時間がかなり短くなった
    • スピードバトルが通常ルールよりも短時間で決着がつきやすいというのもあって、ちょっとした時間にストレスフリーでカードヒーローを遊びやすくなっている。

問題点(スピードバトルカスタム)

  • どうしても感じてしまう割高感
    • DS版が1,000円以内で買える事も多い中、800DSiポイント(=800円)でスピードバトルしか遊べないというのは…。
    • とはいえ、上述したように本作でしかできない事も多い。両方持っていても損する事は無いだろう。
  • 制限版とはいえ全体的にスケールダウンしている
    • 主人公はサトルでは無くプレイヤー自身。悪く言えば名無しキャラである。
    • 登場人物も削られており、通常の対戦相手は全10名しかいない。あとは日替わりバトルルームの対戦相手が「デッキロボ」、ドラフトバトルルームの対戦相手がセンターモールの受付嬢「ウサミ ミヨ」で固定となる。
      • その登場人物も人気枠の「あゆみ」や個性キャラの「ワリオロス」といった特徴的な人物は少なく、大半が地味なキャラしか選ばれていない。
      • Aランクに登場するとある人物もヒロインのハルカが関わらないため正統派のカッコいいキャラになってるが、悪く言えば個性が乏しくなった。
    • カードも150ptで3枚貰えたカードが、本作では100ptでウエハースとカードのそれぞれ1枚しか貰えない。ウエハースはプレイヤーは(物理的に)味わえないため、せめてカードをもう1枚くれと思った人も多いだろう。
      • なお、金色のウエハースを引くと日替わりでプレゼントが貰えるが、プレゼント内容の中にはウエハースだけ大量に貰えるというものがある。
        一応ウエハースを一定数集めることで入手可能なアイコンもあるが、アイコン入手後は実質ハズレ。
  • Wi-Fiコネクションサービスの終了が痛手
    • 本作は、ストーリーが薄くCPUキャラも少なめであり、評価の声の多くは通信対戦を中心とした物であった。しかし、オンライン対戦が不可能となってしまった事でその長所が失われ、ゲームの薄さがより一層浮き彫りになってしまった感が否めない。

総評(スピードバトルカスタム)

単なる機能制限版かと思いきや、むしろそれ以外の要素を排した調整によってスピードバトルに特化させた良作。
DS版をやりつくした人にも、DS版キャラの親類や疑似ダブルスロットなどといった楽しめる要素もあった。

現在では新規入手が不可能となっており、気軽に最適化されたスピードバトルを楽しむ事ができないのが惜しまれる。

最終更新:2026年07月30日 02:47

*1 =モンスターが5体倒される

*2 一応美少女カードについては、実は前作の時点でそういった設定があったのだが……。

*3 石を1~3個手にするマジックカード

*4 シミュレーターでのみ戦闘可能な門マサルとデロデーロのドット絵を含めるとホワイト・ブラックが6種類ずつ、ワンダーが2種類。

*5 前作主人公がマスターXの中の人を務めているのでは?と推測可能な描写も無い訳ではないのだが、公式発表はされていない。

*6 サトル→ひろし、ハルカ→クミ、トキタ→ためお、あゆみ→クミなど。