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マリオテニス フィーバー

【まりおてにす ふぃーばー】

ジャンル スポーツ
対応機種 Nintendo Switch2
発売元 任天堂
開発元 キャメロット
発売日 2026年1月12日
定価 パッケージ版:8,980円(税込)
ダウンロード版:7,980円(税込)
レーティング CERO:A
判定 良作
ポイント フィーバーラケットによる新鮮かつハチャメチャなプレイ
テニスゲームとしても堅実な出来
システムがシンプルになりとっつきやすく
マリオシリーズ


概要

マリオテニス エース』以来8年ぶりとなるシリーズ新作。開発は過去作と同様キャメロット。

システム

  • トップスピン・スライス・フラット・ロブ・ドロップの打ち分けや、チャージ・ボタン二度押しによる強打など、テニス部分の基本システムは過去作と同様。
  • フィーバーラケット
    • 本作の新要素。試合中に時間経過と共に溜まるフィーバーゲージを消費してフィーバーショットを打てる。
    • 効果はラケットの種類によって様々だが、大きく分けて「一定時間自分の能力が上昇する」「一定時間自分のショットに追加効果が付く」「相手コートでバウンドした地点に障害物を設置する」ものがある。
  • 相手のフィーバーショットをノーバウンドで返すと「カウンター」となり、前述の「バウンドすると障害物を設置する」効果の権利を奪うことができる。
  • フィーバーラケットによる攻撃を受けるとHPが減る。HPゲージが無くなると「ノックアウト」となり、シングルスでは一定時間動きが鈍化、ダブルスでは一定時間コートに立てなくなり一時的に2対1となる。
  • モードによってはフィーバーラケットを使わないルールでもプレイできる。
    • フリーマッチでは逆にフィーバーラケットを2本使い分けるルールにもできる。その場合、サーブ前にどちらのラケットを使うか選択する。
  • キャラクター
    • プレイアブルキャラクターは以下の総勢38人。
      • マリオ・ルイージ・ピーチ・デイジー・ロゼッタ・ポリーン・ワリオ・ワルイージ・キノピオ・キノピコ・チコ・ヨッシー・クッパ・クッパJr・ドンキーコング・テレサ・ヘイホー・ノコノコ・カメック・ガボン・ディディーコング・ワンワン・キャサリン・パタパタ・ボスパックン・パックンフラワー・ブンブン・ゲッソー・ほねクッパ・カロン・ベビィマリオ・ベビィルイージ・ベビィピーチ・ハナチャン・トッテン・クリボー・ベビィワリオ・ベビィワルイージ
    • キャラクターはそれぞれステータスが異なるだけでなく、固有の性能を持つものもいる。
      • 例えばロゼッタはロブの軌道が独特のカーブを描く、ボスパックンはトスの頂点でフラットサーブを撃つと超強力におなるが、少しでもタイミングがずれるとヘロヘロ球になってしまう、など。
    • ヨッシー・ヘイホー・ノコノコ・パタパタ・チコはカラーチェンジが可能。
    • プレイアブルではないが、『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』のおしゃべりフラワーが実況を担当。原作と同様の賑やかさで盛り上げてくれる。設定でオフにも可能。
  • 試合設定
    • カメラ設定
      • ノーマルビュー:デフォルトの設定。キャラクターに目線に近いアングル。臨場感があり、バウンドの高さがわかりやすい。
      • トップビュー:過去シリーズと同様、コートを上から見下ろしたアングル。相手の位置がわかりやすい。
    • ボールの速さ
      • フリーマッチでは3段階から設定可能。モードによっては固定。
  • ランクマッチ
    • オンライン対戦モード。シングルス/ダブルスに加え、フィーバーラケットあり/なしの計4種のルールでプレイできる。
    • レーティングはルールごとに個別集計。1ヶ月ごとにランキングはリセットされ、レーティングも自動的に少し下がる。
    • 対戦で使われるコートは時間ごとに固定で30分ごとにローテーションする。どのコートが使われるかはあらかじめ確認できる。
  • ストーリーモード
    • 不思議な力でベビィ化させられてしまったマリオたちが主人公。序盤はアカデミーでテニスの基礎を学び、中盤からは自然豊かな島で冒険、ボス戦もある。
    • トレーニング(ミニゲーム)や試合をこなすことでステータスが上昇するRPG要素もある。
  • ミッションタワー
    • 様々なシチュエーションで試合の勝利を目指すモード。いろいろなキャラやラケットを自然と使うことになるため、チュートリアルの役割も担っている。
    • 「タワーモード」は塔ごとに決められた10のミッションに連続で挑戦する。攻略中に3回失敗すると最初からやり直し。
    • 「コンプリートモード」はタワーモードをクリアすると開放。100種類の様々なミッションに個別に挑戦できる。試合に勝利するだけでなく、「一度も失点しない」「相手のHPゲージをカラにする」などの高難易度なサブミッションも用意されている。
  • スペシャルゲーム
    • 特殊なルールで遊べるモード。
    • リングショット:ネット上に浮いているリングにボールを通すとポイントが得られる。協力してハイスコアを目指すルールと、対戦形式のルールがある。
    • フォレストコートマッチ:コート上に出現するパックンにボールを食べさせると、相手のコートが広がって有利になる。
    • ピンボールマッチ:コート上にバンパーが出現し、ボールやキャラクターが弾き飛ばされる。
    • ラケットファクトリーマッチ:床パネルにボールをバウンドさせると、フィーバーショットが打てるラケットが入手できる。
    • ワンダーコートマッチ:『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』のワンダーフラワーが登場。ボールが増えたりネットが土管になったりと奇想天外なギミックが発生する。
  • スイングモード
    • ジョイコンを振って操作できる体感モード。振り方によってスピンを打ち分けることもできる。

評価点

  • リファインされとっつきやすくなったシステム
    • 前作『エース』はエナジーを貯めることで様々なアクションが可能だったが、その分システムがやや複雑化していた。本作は特殊なギミックをフィーバーラケットの効果に集約することでシンプルになり、初心者にもとっつきやすくなった。
    • フィーバーラケットを使わない設定にすれば、シンプルかつ堅実なテニスゲームとして楽しめる。
  • フィーバーラケットによる戦略性
    • ストイックになりがちなテニスゲームにおいて、見た目にもゲーム的にも新鮮なアクセントとして機能している。
    • キャラとラケットの組み合わせも自由度が高い。例えば鈍重なパワーキャラに「ダッシュラケット」(一定時間とびつきショットの範囲とスピードが大幅に上昇する)を持たせて機動力をカバーしたり、変化球が得意なキャラに「おばけラケット」(一定時間自分の姿とショットが見えなくなる)を持たせてボールの軌道を読めなくする、など。
    • 前述の通り、障害物設置型のラケットはノーバウンドで返されると逆に効果を奪われてしまう。ハイリスクハイリターンなバランスであり、どのタイミングでネット際に出るかの駆け引きを奥深くしている。
  • 豊富で個性的なキャラ
    • キャラ総数は38人と豊富でそれぞれ性能も異なる。
    • 前作にいたキャラは全員使用可能であり*1、ストーリーモードでメインを張るベビィ勢やラケットを口で咥えるクリボーなども参戦しバラエティもさらに豊かに。
  • 起動が非常に速い
    • ホーム画面から起動してメインメニューまで約5秒と非常に速い。他のゲームの合間に軽くプレイすることが多いであろうタイトルなのでありがたい。

問題点

  • やや大味なフィーバーラケットの調整
    • フィーバーラケットは全30種と一見豊富だが、うち半分はバウンド時に障害物を設置するタイプ。ショット強化タイプも相手を攻撃するものが多く、結果的に大半が妨害系の効果になっている。
    • 特にシングルスでは妨害を受けるとどんな効果であれ失点に繋がることが多く、見た目や効果の違いはあれど、実質的なバリエーションはそれほど多くない。
  • ストーリーモードが冗長
    • ラケットの開放にはストーリーモードのクリアが必須だが、全体的にテンポが悪く、マップをある明かされる→冗長な会話→単純なミニゲーム→弱いCPUと対戦といった退屈な作業の繰り返しが続く。

総評

ややシステムが複雑化していた前作に比べ、比較的シンプルでとっつきやすいシステムにリファインされた。
フィーバーラケットの調整はやや大味な点もあるものの、全体的にテニスゲームとして堅実で遊びやすい出来になっている。

最終更新:2026年07月14日 19:28

*1 パックンフラワーは『エース』では「ファイアパックン」という名義