本項目ではプレイステーション3用ソフト『ビビッドレッド・オペレーション -Hyper Intimate Power-』と、その販売促進用ソフト『あかねとマヨっとオペレーション!』の紹介をしています。
ビビッドレッド・オペレーション -Hyper Intimate Power-
【びびっどれっど おぺれーしょん はいぱー いんてぃめいと ぱわー】
ジャンル
|
空翔けるビビッド・アクションゲーム
|
|
対応機種
|
プレイステーション3(PlayStation Store)
|
メディア
|
ダウンロード専売
|
発売元
|
バンダイナムコゲームス
|
開発元
|
デジタルメディアラボ ウィッチクラフト クラインコンピュータエンタテインメント
|
発売日
|
2013年6月20日
|
定価
|
通常版:5,500円 ビビっとテンコ盛りパック:8,500円(共に税込)
|
備考
|
2019年3月28日に配信終了
|
判定
|
クソゲー
|
ポイント
|
2013年クソゲーオブザイヤー据え置き機部門大賞
水平移動しかできない空中アクション 全編トレーニングモードの地味すぎる仕様 DL専売フルプライスでクリアまで僅か3時間 詐欺同然のPV&公式サイト 稀に見る香ばしさの販促ソフト(後述)
|
クソゲーオブザイヤー関連作品一覧
|
概要
TVアニメ『ビビッドレッド・オペレーション』をコンシューマーゲーム化した、ダウンロード専用のフルプライスゲーム。
同作の監督は「パンツじゃないから恥ずかしくないもん!」でお馴染み『ストライクウィッチーズ』のアニメシリーズを手掛けた高村和宏氏。
原作そのものは「尻を始めとした御色気描写にこだわった変身SFバトル少女もの」だが、ゲームはTVアニメ版の中盤位までを再現したストーリーを背景とした、3D空間で繰り広げられるアクションゲームとなった。
いわゆるアニメとほぼ同時進行で作られたであろう、バンダイナムコゲームスが主に手がける数多のキャラゲーの一つである。
期間限定版として、『ビビっとテンコ盛りパック』というタイトルの特典付きのバージョンも配信されていた。
内容は簡単に言えば電子ファンブックといったところで、電子媒体を活かして資料のみならず本作のBGMなども収録されていた。ただし値段は限定版ということもありやや上乗せ。
一見するとそうでもないのだが、いざプレイしてみるとその尽くプレイヤーの意気を削ぐ仕様の数々に苦しめられる。
原作ファンは原作ファンで、愛する作品のキャラゲーを楽しもうにも、もはやキャラゲーとしての体裁すらほぼ構築出来ていない本作を楽しむことなど出来ず、ただ虚無感に包まれる。
それがフルプライスのダウンロード専売されているのだ。よって一度買ってしまうと一切二度と金に戻せないというのが本作購入のハードルを上げることになる。
ゲームとしてもキャラゲーとしても全てにおいて無為な存在であることが決定打となり、クソゲーオブザイヤー(以下、KOTY)2013の大賞受賞を果たした。
問題点
往々にして現在進行中の原作をテーマとしたキャラゲーは、ゲーム性以上にキャラクター性を重視しすぎたものが多いためか、良ゲーが出づらいジャンルである。
よって本作もそこまで期待されていたわけではなかった。が、購入者の予測とはまるで違う方向に極まったクソさがあったせいで大きな話題になった。
キャラゲーという考慮出来る部分はありながらも、ここまで評価が低くなった原因は、そのどちらにも救いが存在しないためである。
なにせ…通常税込5,500円にも拘らずCD-ROMに満たないデータ容量:僅か629MB、そしてプレイ時間は早くて2時間~遅くても3時間少々という内容の薄さは、すでに本作を「値段不相応」と断じるに十分すぎたのだが…。
キャラゲーとしての問題
-
キャラゲーなのに使えるキャラが1人しかいない。
-
プレイヤー選択画面ではプレイヤーキャラという項目が設けられており、いかにも別のキャラが使えるようになりそうなUIをしているが、主人公たる一色あかね以外は使用できない。なぜそんな構造にしたのかわからない。
-
設定上あかねがメインとなり、他のキャラとドッキングする格好になるが、それにしても友軍となるキャラクターのモデリングが全く作られていないのは手抜きと言われても仕方がない。原作からして他のキャラと同時に出撃出来ないわけでもないのだから尚更である。
-
スピンオフや一キャラにスポットを当てた作品(本作なら下記の『マヨ』など)というならまだわかるが、そういう作品というわけでもない。そもそも公式サイトであかね以外のキャラクターの変身後イラストも出しているので、その意図があったとは言い難い。
-
そんなプレイアブルになっていない他のキャラはADVパートでのみ登場する。ゲームプレイ中は一色あかねと合体するだけの素材となっており演出もない。
-
本作のテーマとして『友情』があり、それこそが世界を救う鍵とされている。にも拘らずこの始末では、『友情』を削減して『容量』を増やしたと揶揄されても文句は言えない。
-
そもそも、別に合体パーツとなるキャラを操作できていたとしても、合体システムをゲームに落とし込むうえでは問題なかったはずである。
-
以上の状況にありながら、公式サイトにはメインの4人がでかでかと掲載されており、いかにも他のキャラもゲーム中に使用出来るかのような紹介になっていた。まさかモデリングすらないなんて誰が想像しただろうか。
-
またメインキャラの一人であるビビッドイエローに関しては、原作準拠の固有武装となるビット系武器ではなく、何故か鞭が基本装備となり、シールドは使用されない。
-
原作を知るファンであれば、さらに物語のキーパーソンである黒騎れいが使用出来るようになると思ったであろうが、彼女の取り扱いが最も酷いという惨状。ちなみに最終決戦に登場した黒騎れいとのドッキング形態は、なんと高額なDLCとして販売。既存のドッキングと性能に大差はなく、最初から付けろと言われても仕方ないレベル。
-
尤もPV映像では、あかねとその合体形態しか紹介されていないため、その点では嘘はついてはいなかったということだが……。
-
原作の内容を大胆に割愛したため、把握している原作ファンですら首を傾げる極小のボリュームに。
-
アニメの内容と照らし合わせれば、わずか1クールの内容における中盤程度で突如終了する。本作の発売は放送終了後から約三ヶ月後であり、原作のストーリーが途中なのに販売を強行したという言い訳も効かない。
-
本作の世界観などもかなりざっくりとした紹介となっており、アニメを見ていないと重要な部分は理解できない。
-
主人公の祖父が何故かカワウソのぬいぐるみ姿である理由など、割合気になるポイントもかなり飛ばして紹介されているため、具体的な理由が初見の人間にはわからない。
-
キャラゲー故に全ての事情を知っていることを前提としているのだろうが、それを考慮してもいろいろ削りすぎている。
-
そのくせ第1面の冒頭では、キャラクターが1人登場する度に、あかねによる長~~~~~い紹介台詞がいちいち入るため、テンポも何もあったものではない。
-
なお、れいがあかね達に接近している理由はあかねも知らない為か一切語られない。故にれいが重要人物のはずなのにただのコミュ障と化している。
-
オリジナルストーリーも存在しているがほぼおまけ。原作を知りたいなら原作を買うべきであるし、このためにこの作品を買う必要はない。
-
KOTY2013において本作の解説がなされた際、このゲームにおけるストーリーは2行程度に収まるものだと称された。
私あかね14歳。3人の友達と一緒に敵と戦ってるよ。お鍋食べたり、遊びにいったりもするし、妹も可愛いよ。
れいちゃんって子を助けたけど、鍵が無いってなぜかキレられた。探してあげよう。あ、れいちゃんだ、おーい!(終)
-
この内容のとおり、ラストは打ち切り番組のように全てが終わる。そのため最後の1人に対する掘り下げは、ただでさえ全般的に内容が薄い本作においてさらに中途半端になっている。
-
原作の売りであった変身とドッキングシーンがカット
-
変身シーンは本作で唯一のプレイアブルキャラであるあかねにすら用意されていない。毎度毎度変身シーンを挟まれてもゲームのテンポが悪くなるだけだが、最初くらい挿入してもらいたかったものである。
-
OPにもアニメ映像をそのまま使ったとはいえ変身バンクシーンは使用されていたので、より疑問が残る仕様である。
-
ドッキングもアニメの合体バンクシーンが挿入されず画面が一瞬ホワイトアウトしたかと思えばあかねが合体した状態として戦闘が始まる。仲間は友軍NPCとしてすら登場しないので、原作本来の売りであろう「仲間と一緒に戦っている感」は一切ない。
-
変身シーンでは下着姿になるためゲームとして全年齢の体裁を保つのが難しかったとしても、変身バンクシーンがOPで出ている以上、そちらのカットは擁護が出来ない。そもそも本作はCERO:C(15歳以上対象)でかつジャンルはセクシャルである。
-
ADVパートの内容も上記に合わせて薄い。
-
フルボイスのセリフを聴いても1パートは5分ほど。スキップしてしまうと1分もかからないことからその文章量が知れる。
-
イラスト自体は酷い作画崩壊もない(例外ありだ)が無処理の立ち絵はジャギーや塗り残しが確認される。
-
選択肢は適当に選んでいるとドッキングのパラメーターに影響する値が下がるが、間違えたところで自然回復するうえにヌルい戦闘パートを考えると特別重要でもない。
-
友情を主題とした原作に対し、適当な友情を育んでいれば目的は達成出来るゲームということである。
ゲームとしての問題
-
空を駆けるアクションゲームなのに、水平移動しか出来ない。
-
よってプレイヤーはただ変わり映えのしない青空を延々と移動し、出てくる敵を倒すだけの単調な作業にしか勤しめない。これでは歩き回っているのと変わらない。
-
地上で戦っていると想定しても、ジャンプすら出来ないのだから従来のアクションゲーム以上に劣化している。
-
単調な背景に加えて、プレイヤー・敵キャラ共にエフェクト・影付けなどの不足によって距離感が掴みづらい。というか、もはや移動しているのか止まっているのかも分かりにくい。
-
『ANUBIS ZONE OF THE ENDERS』などのゲームでは、たとえ二次元移動(水平移動)のみしている場合でも、敵配置に応じて自動的に自機の高度や角度を変えることで立体的な機動を感じさせている。だが本作にはそのような工夫はなく、平面上で戦っている感覚しか得られない。
-
アクションパターンは2種類しかなく、通常攻撃も2段しか振れない。
-
あかねの武器は簡単にいうとブーメランなのだが、これを投げられるのはもう1種類の攻撃パターンとなる必殺技だけ。
-
ドッキング後の攻撃パターンもこれに準ずるため、無双アクションとしてかなり貧相。
-
しかもドッキングしても攻撃範囲が広まるだけで、目に見えて強くなるわけではない。
-
ロックオンシステムの挙動が謎で、遠くの敵を何故か優先的にロックしてしまう。基本格闘武器しかないのに。
-
敵の攻撃を跳ね返すこともできるが、はっきりいって回避を捨ててまでやることではない程度の性能。
-
原作ではビビッドイエローの武器がそういう能力を持っていたので、イエロー固有の技にしてもよかったのでは?
-
雑魚敵が2種類(ボール型とウニ型)しかいない。
-
この二種の敵はいずれもサイズが極小で、攻撃を当てにくい。また、何故かカメラは背後視点で固定されているので、敵を視認するのも難しい。
常にあかねの尻を拝み続けられるようにという配慮なのだろうか。
-
しかも敵は積極的に攻撃してこないので、雑魚戦はただ武器を振り回して同じ敵を無感情に倒していくだけの作業である(通称潮干狩り)。まともにやれば総プレイ時間は3時間程度とすら言われる。これは後述のモードを含めての時間である。
-
雑魚敵は倒した際エフェクトと共に爆発音が鳴る。必殺技で一気に蹴散らせると爽快…と思いきやそうした場合爆発音が同時に発生して非常にうるさいため余計にストレスが溜まる。
-
ボスキャラもいるが、雑魚・ボスを含めて敵は上下左右自由に動ける。こちらは水平移動しか出来ないのに、これでは不公平である。プレイヤーは敵が攻撃出来る位置に降りてくるまで待たねばならない。
-
雑魚キャラは攻撃意欲も弱く、それほど動かないのでまだ良いが、ボスは上昇して当たり判定から外れ、攻撃出来る時間が限られているのでただ面倒なだけ。
-
それでもヌルく他はあっさり終わるのに対し、ラスボスだけは意味もなく20分程度かかってしまう。
-
高評価を得るためにはノーダメージを目指したりコンボ数を稼ぐ必要があるが、上記の仕様のためそれを狙いづらい。
-
弾を食らってもダメージは低く、ドッキングすれば全回復するので、よほど狙わない限り撃破されてゲームオーバーになることはまずない。難易度が異常にヌルいと言われる理由の一つ。
-
しかし、相手の弾自体は全般的な操作性の悪さにより理不尽に当たってしまう。そのくせ評価に影響するというのだから、プレイ中はかなりストレスがたまる。
-
単調で虚無感漂うゲーム展開の中でのじわじわと蓄積されるフラストレーションは、もはや何かの苦行でしかない。
-
しかもコンボ中に処理落ちしやすく、それによって途切れやすい。爽快感なし。
-
チャレンジなどのモードがありながら、やりこみ度が薄い。
-
先述したが、メインモードとなる『エピソード』、サブモードとなる『チャレンジ』を含めたプレイ時間は、大きく見積もってもせいぜい3時間程。しかもその内容はエピソードモードの切り抜きでしかないという手抜きさで、チャレンジモードだからと言って目新しさもなし。
-
ただの苦行の繰り返しである。せめて別キャラも使えれば気も紛れようものだが、なんら楽しみに出来る要素はない。一応クリア特典はあるのだが。
-
トレーニングシナリオからスタートするのだが、本編もそれと全く変わらない。よって終始あかねのトレーニングの模様を見ているかのような感覚にすら陥る。
-
この容量629MBに偽りなしのボリュームは今や1,000円でも割高レベルなのに、それが5,500円というのだからボッタクリもいいところ。
評価点
-
あかねの3Dグラフィックそのものはキャラゲーとして及第点。これを作るためだけにこの作品を作ったのか、あるいは一人を作ったところでギブアップしたのか。それにしても一人で終わったのは大問題。
-
ギャラリーモードではそんなグラフィックを拝むことが可能。ミッションクリアによって手に入るアイテムで、ある程度容姿をカスタマイズすることも出来る。
-
ただし、カスタマイズの基本パーツはそれほど多くなく、色替えものが占めている。しかも、一部は装備しても今一つ変わり映えがしない。
-
モーションは少なすぎるのだが、一応各モーションそのものに変な挙動はそれほど見られない。ゲームとしては当然ではあるが、KOTYに名を連ねる連中にしては一応の加点。
-
OPの完成度は決して悪くはない。
-
ただし、その内容の多くはアニメ劇中映像の使い回しである。
総評
話に聞くだけでは大した事がないように聞こえるが、実際にプレイすることでその深淵が見えてくるタイプのクソゲー。
ゲームが気に入らなくても売却できないリスクをユーザーに背負わせるダウンロードゲームでありフルプライスながら極端な低容量、という明らかに見えている核地雷ではあった。
内容はゲームとしてもキャラゲーとしても楽しめる点が一切なく、単調なゲーム展開が続くいわゆる虚無の連鎖。
理不尽なダメージ、文字通り次元の違う戦いを強いられることで、むしろじわじわとストレスが溜まるような構造になっている。
救いを求めてファンのためのキャラゲーとしての方向性で見たとしても、キャラゲーとして崩壊しているレベルの惨状が広がっていた。
特に主人公以外操作不可能、味方として画面に登場すらしないという理解に苦しむ仕様は、本ゲームの存在意義すら失わせている。
擁護すればグラフィック自体は及第点である。この点だけを見ればキャラゲー的にはむしろ高クオリティと言えなくもない。
これに伴い尻が見られたから良しという声が無かったわけではないが、それなら原作を買えば良く評価に加点とはならなかった
本当にこれで中身がキャラゲーとして十分な仕様であれば、KOTYの歴史に刻まれることもなかったことだろう。
ダウンロード専売という響きが制作側の気を緩めたのか、そういった素材の良さを一切活かせず、各方面において救いようのない出来になってしまったようにも見えてしまう。
余談
-
アニメ版は前述した様に高村和宏氏が監督していたが、シリーズ構成(監督と共同)は『舞-HiME』『マクロスF』『ギルティクラウン』などの吉野弘幸氏であった。氏の勢い任せな作風はそれらの作品で賛否両論を巻き起こしていた為、視聴者の期待と不安を募らせていた。
-
中盤までは無難であり、特に売りである尻の作画の良さから楽しんでいる人も多かったものの、終盤で不安が的中。脚本家の過去作に見られた悪い部分が集約された様な超展開から不評を買ってしまった。ただ、その不評も放送前の期待値の高さの落差から来る部分も多く、期待値を差し引いたなら萌えアニメとして及第点ではあり、あかね達中学2年生の乳首が解禁された円盤の売り上げもそこそこであった。故にそのゲーム版である本作がこの様な出来になってしまったのは残念でならない。
-
本作はKOTYの話題作として目をつけられる前、後述の3ヶ月程前に登場したミニゲームの香ばしさがスレの間で話題にはなっていた。
-
転機が訪れたのは2013年の中期のこと。幸か不幸かその年のKOTYは不作に悩まされており、話題にあげるほど強烈なクソゲーが現れてはいなかった。
-
行き場をなくしたスレ住民らは、最後の手段として「遡って発売済のゲームを再検証する」という行動に出た。結果、本作が先に話題となっていたクソゲーに十分比肩し得るとんでもない悪魔だったことが発覚し、一気に注目の的となったのである。
-
因みに同年のエロゲ部門大賞もほとんど同じ経緯で発見されている。
ビビッドレッド・オペレーション あかねとマヨっとオペレーション!
【びびっどれっど おぺれーしょん あかねとまよっとおぺれーしょん】
ジャンル
|
あかねとマヨ盛りアクションパズル
|
|
対応機種
|
プレイステーション3(PlayStation Store)
|
メディア
|
ダウンロード専売
|
発売元
|
バンダイナムコゲームス
|
開発元
|
不明
|
発売日
|
2013年3月28日
|
定価
|
300円
|
備考
|
本作を購入すると本編『Hyper Intimate Power』が 500円引きで購入可能(現在は終了) 2019年3月28日に配信終了
|
判定
|
クソゲー
|
ポイント
|
"HIP"を王者の道へと後押ししたミニゲーム 実際はアクションパズルでもなんでもない 適当にやってトロフィーフルコンプ余裕 総プレイ時間は短くて10分、最長30分程度 本編のミニゲームとして収録してもやりたくないレベル
|
概要(マヨ)
『HIP』配信の3ヶ月程前に登場したミニゲーム。通称「マヨ」。
内容は、左スティックを回転させ料理のうえにマヨネーズを途切れないようトグロ状に乗せる。以上。
本当にそれ以上でもそれ以下でもなく、概要として解説出来ることはこれ以上ない。
アプリゲームとしてもありえないような内容の薄さが話題となった。
一応あかねが度を越したマヨラーだと言うのは原作どおりではある。
が、まさか「主人公が好物を作るだけのゲーム」に金を払う破目になるとは誰も思わなかっただろう。
マヨネーズをかけるものが野菜やドンブリ飯の比較的常識的なものはともかく、おはぎ等になってくると最早グロでしかない。上記のとおり原作準拠ではあるのだが。
かつては本作を購入すると本編が500円引きで購入できた(現在は終了)。
HIPにおいて、マヨネーズの形を模した武器が使用出来るようになる特典DLCも手に入れることが可能。ただし武器の性能は一切変わらない。
問題点(マヨ)
-
300円という安価な値段にすら見合っていない内容。
-
ゲーム内のミニゲームレベルでしかないボリューム。本編に入ってたとしてやりたいかと言われれば、本編ごと捨てたい。
-
5段階の難易度によってマヨネーズの色(味)が変わる。ただしそれすら適当にやっていてもクリアは十分可能。
-
マヨネーズを盛り付けていく時のSEは変に生々しく、ゲームの虚無感と相まって不快感すらある。
-
マヨネーズをかけている最中に、「たっぷり~」出来上がると「上出来~」などと言ったりするが、口を動かさない又は合ってない。
評価点(マヨ)
-
一応グラフィック的にはアニメ絵をほぼ違和感なく動かしており、マヨネーズの減り方も妙に生々しい。
総評(マヨ)
『300円を払う価値があるかどうかすらもわからない』とまでいわれていたほどの極小内容。
本体ゲームが安く買えて、結論としてお得なのは間違いないのだが、それを加味してもそちらの価値は薄い。
強いて言うなら、この時点で本体ゲームがどうしようもないクソゲーだということを教えてくれたことは有用だったかも知れない。
さらに言うと、このプライスオフサービスは現在行われておらず、本格的に存在意義が疑われるゲームになっているのがまた救えない…。
余談(マヨ)
-
トロフィーコンプが容易であることから、トロフィー収集家的には評価された。だが300円という価格が見合っているかは定かではない。
-
上記のように、そのあまりに衝撃的で、怒りを通り越して何の感情も抱けない内容のなさが話題を呼び、KOTYスレにおいて『ケツマヨ』なるAAを生み出すキッカケとなった。
-
ただし、一緒に本編を買うと500円引きになるというメリットがあり、差し引き200円得をする割引券のような存在であるため、KOTYスレでは他の候補作と同一基準で比較できないのではないかという声が上がり、あまり真剣に話題にされなかった。
しかし先述の通り、これがきっかけで『HIP』本編が再発見、再評価されたという経緯がある。本作の存在があったからこそHIPのクソさに華を添え、KOTY大賞という栄冠(?)を得る決定打の一つを作ったとも言える。
-
ちなみにKOTYでは「値段が安い」という理由も一応は考慮されるが、それだけで見逃される・全て許されるという様なことは全くない。いくら安くてもクソはクソである。
最終更新:2024年08月03日 10:34