この記事では、ファミリーコンピュータソフト『GOAL!!』とそのゲームボーイ移植版にあたる『J・カップサッカー』について扱う。判定は前者が「良作」・後者が「劣化ゲー」。
【ごーる】
| ジャンル | スポーツ(サッカー) | ![]() |
| 対応機種 | ファミリーコンピュータ | |
| メディア | 2MbitROMカートリッジ | |
| 発売元 | ジャレコ | |
| 開発元 | トーセ | |
| 発売日 | 1992年9月25日 | |
| 定価 | 6,300円 | |
| プレイ人数 | 1~2人(対戦・協力プレイ) | |
| 判定 | 良作 | |
| ポイント |
『燃えサカ』の発展型 ビジュアル進化の反面ゲームモードは少なくなった |
1992年9月にジャレコから発売されたファミコン用のサッカーゲーム。
普遍的・正統派のサッカーゲームで同社製のファミコンソフト『燃えろ!!プロサッカー』(1988年12月発売)同様、クォータービューのアングルが用いられており実質的な続編。
前述の『燃えろ!!プロサッカー』(以下『燃えサカ』)をベースに作られているため本項ではその差異を中心に扱う。
スーパーカップ
前身の『燃えサカ』は『燃えろ!!シリーズ』の作品にしては音声がないなどシリーズ特有の持ち味「リアル要素」が感じにくかったとはいえ、それを抜きに考えればサッカーゲームとして元々無難に良い仕上がりであり、それが様々な難点を克服し実質グレードアップ版になったともなれば当然そのクオリティは折り紙付きなのも納得。
ゲームモードは王道な試合のみと狭くなってしまった点が残念ではあるものの、スーパーファミコンのサッカーゲームに近いような感覚でスピード感ある試合と、躍動する選手たちの様々なアクションがバッチリ融合しリアル要素が売りの『燃えろ!!』シリーズを名乗っていないことが勿体なく感じられるほど。
スーパーファミコンへの世代交代をほぼ終えて、ファミコンは終焉期に入っていた中で同ハードのサッカーゲームも様々な試行錯誤を繰り返し、それまでの蓄積によって生み出されたクオリティを象徴するような作品だろう。
【じゃれこかっぷさっかー】
| ジャンル | スポーツ(サッカー) | ![]() |
| 対応機種 | ゲームボーイ | |
| メディア | 1MbitROMカートリッジ | |
| 発売元 | ジャレコ | |
| 開発元 | トーセ | |
| 発売日 | 1993年7月23日 | |
| 定価 | 3,900円 | |
| プレイ人数 | 1~2人 | |
| 判定 | 劣化ゲー | |
| ポイント |
8人制に簡略化・グラフィックもこぢんまりに PK専用モードが追加 |
1993年7月にジャレコから発売されたゲームボーイ用のサッカーゲームで、タイトルこそ違うものの実質的には上記作品のゲームボーイ移植版。
タイトルの「J」は「ジェイ」ではなく「ジャレコ」と呼称する。
全体的なゲーム性は変わらないので本項では、その差異にのみ触れるものとする。
前述の通り元々のクオリティは高いものの、それをゲームボーイに移植するとなると、どうしても劣化は付き物であるため仕方ないところはあるが、やはり選手の躍動感はオリジナル版に比べると大幅に劣ってしまう。
とはいえ王道のサッカーゲームとしては十分楽しめるレベルではあるし、それをゲームボーイで持ち運んで楽しむという前提で考えるとPK専用モードの新設などもあり、ゲームボーイのサッカーゲームとしては優秀なレベルの出来であることには違いない。
*1 なお、これはリアルタイムでデフォルトは5分。
*2 「!」の数が1つだけなのでぱっと見だと本作と間違えやすい。
*3 欧州版は『SUPER GOAL!』のタイトルで発売された。
*4 当時はともかく近年はだいぶ盛んになってきており南米枠はわずか10ヶ国で1998年からは4枠以上とかなり優遇されているが、それでも未だ出場できないのは同じ南米枠にブラジル、アルゼンチン、クロアチア、ウルグアイなど強豪揃いのため。
*5 とはいえ韓国も本大会では未勝利で初勝利は6大会目、試合単位では通算15試合目となる地元の釜山で行われた2002年日韓大会の初戦まで挙げられなかったので世界では底辺クラスだった。なお当時アジア代表国の本大会での勝利はイングランド大会(1966)での北朝鮮のみなので枠を考えず世界全体で23ヶ国(+日本で24ヶ国)を選ぶとなると全く入らなくてもおかしくない。
*6 日本代表は実業団(サッカーは会社の部活として趣味で行うアマチュア)の選手で、実業団リーグ「JSL」はあったものの試合がテレビで放送されることは限りなくゼロに近かった。
*7 なお本作より先にJリーグの実在チーム・選手を起用した新世代スタイルのサッカーゲーム『Jリーグ ファイティングサッカー』(GB・FC)がIGSから発売されている。
*8 1994年に始まったアニメ『キャプテン翼J』の「J」も当時のJリーグによる「J=サッカー」のイメージから付けられた。なおその作中でJリーグに纏わるものは何一つない(原作『ワールドユース編』では「Jリーグの選手」「Jリーガー」と呼ばれていたがアニメではただの「プロの選手」と言い換えられている)。