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このページは2026年4月17日のアップデート版に基づく記述になっています。
ゲーム内容更新が不定期に行われるため、必ずしも本記事の内容が最新の内容に対応しているとは限りません。
アップデートによる評価等の追記は1ヶ月経過してからお願いします。

タレットと少女

【たれっととしょうじょ】

ジャンル シューティング
対応機種 Windows(Steam/GOG.com)
Linux(Steam)*1
発売元 DANGEN Entertainment
開発元 ナナイロ・エンタープライズ
配信日 【Steam】2025年8月25日
定価 【Steam】1,500円
プレイ人数 1人
判定 なし
ポイント 叡智な防衛軍
お色気以外は並


概要

東京に社を構えるナナイロ・エンタープライズが製作した防衛シューティングゲーム。
同社は2023年に設立された新興スタジオで、本作が初の自社内で企画から開発まで行ったタイトルとなる。
ゲームとしては往年のアーケードゲームのようなシステムと近年流行りのローグライト要素、そして最大の特徴として紳士要素が盛り込まれている。


特徴・システム

  • ゲームとしてはタレットに乗った少女(公式のデフォルトネームなども無いため、以下「少女」と記載した場合は主人公のことを指す)を操作して、迫り来る敵を撃退するという3Dシューティングゲームである。
    • タレットはレール上を左右に移動可能で、こちらの射撃を当てやすい位置に動いたり敵からの攻撃を回避できる。
      • タレットによる射撃のみならず、直接襲ってきた敵に対して少女本人の近接攻撃も行える。
    • また、1ステージ(1Day)を終えるごとに、ローグライク要素として武器やジェネレーター、強化アイテム等がランダムに3個提示される。プレイヤーはその中から最適な強化や装備を選び、ビルドを構築していく。
  • 各ステージは制限時間が終わるまでにジェネレーターを守りきればクリアとなる。ジェネレーターを全て破壊されてしまうとゲームオーバーとなる。
    • ジェネレーターは最大5個まで設置可能で、ジェネレーターごとに耐久値や迎撃能力は異なる。
    • 各ジェネレーターは「超兵器」にエネルギーを送っており、ステージ終了時に残っているジェネレーターの発電能力に応じて超兵器のエネルギーが溜まる。超兵器のエネルギーが100%になれば翌日が最終日となり、超兵器発射まで防衛しきればゲームクリアとなる。
  • ジェネレーターとは別にタレット(少女)にも耐久値の概念が存在し、ダメージを食らうとだんだん少女の服が破けてしまう
    • ジェネレーターの耐久値が残っていても服が全部破けてしまうとその時点でゲームオーバーとなる。
    • 服の耐久力回復はステージクリア後のランダムアイテムとしてたまに出現することがある。
  • 敵は赤・青・黄色の三種の敵が存在する
    • 赤:ジェネレーターに対して接近して攻撃してくる。
    • 青:ジェネレーターには近づかずに遠距離から攻撃をしてくる
    • 黄:ジェネレーターには攻撃せずに、タレット(少女)を狙ってくる
  • ゲームとしては全3マップ+それぞれの終わりのないエンドレスモードがある。
    • ゲームオーバーもしくはクリア時に条件を満たしていれば、ゲーム開始時に選べる新たなタレットや服が解禁される。
  • アップデートによる追加要素
    • 発売後たびたびアップデートが行われており、中でも2026年3月のアップデートではUIの改善や様々な機能が追加された。
      同時にフォトモード機能が搭載され、タイトル画面から自由な表情やポーズ、服の組み合わせで撮影できるフォトモードにアクセスできるようなった。
    • 2026年4月のアップデートでは新プレイアブルキャラの「レイブン」が追加された。
      • 少女に比べると耐久力や装備できる武器が低い分、移動速度や回避のクールタイムが短く、近接武器も剣だった少女とは異なりクロスボウになっている。
      • 同アップデートでは併せて各種ゲームバランスの調整が行われた他、メインメニューからアクセスできるショップも追加された。
        ショップではゲームをプレイすることで入手できるトークンを消費することで、入手済みの衣装の更なる強化や特殊なアイテムを購入できる。

評価点

  • シンプルで理解しやすいゲーム性。
    • チュートリアルも無いが、やることは敵を狙って撃つことと、直接攻撃に対する対処の二つだけなので、ゲームルールはすぐに把握できる。
      • ステージごとに順を追って敵の種類も増えてくので、自然と敵ごとの特性も理解しやすい。
      • 一方で大型の中・大ボスは単純に近づいて襲ってくるだけではなく独自の行動をしてくるので、雑魚のように撃っているだけではなく適切な対処が必須だったりと、中だるみしないように調整されている。
  • 大群を倒す爽快感
    • 武装が強化されたゲーム後半はいわゆる『ヴァンサバ』系のような一度に複数の武器を同時使用して大量の敵を吹き飛ばす状況になるので、爽快感が抜群。
  • 紳士要素はばっちり
    • TPS視点なのでプレイヤーはちょっと下から覗けばいつでも少女のパンツを拝める
      • 基本的な服自体は変更できないものの、ヘッドアクセサリー・背負いもの・上下下着・ソックスは報酬で変更できるようになっており、繰り返し遊ぶ上で特定の物が欲しいという目標意識を産み出すと同時に破れた時の見た目を楽しみにしながらプレイできる。
    • ダメージを食らった際のカットインはなかなかに過激で、本作の最大のウリ。
    • 少女の台詞や掛け声も元気でかわいらしく好評を得ている。
    • 新プレイアブルキャラのレイブンの衣装は少女からの流用は一つもなく全て新造されており、視覚的に嬉しいところ。
  • アップデートによる内容の追加・改善
    • 2026年1月になり、販売本数が10万本が見えてきたこともあって大掛かりなアップデートが行われることが告知され、ユーザーからの要望に応える形で要素の追加・ゲームバランスの調整が行われている。
    • 特に要望が多かったフォトモードや新プレイアブルキャラが実装されたことは好評を得ている。
    • 服と能力補正が紐づいていたために、少女に好きな衣装を着せるか攻略を考えて能力を取るかでジレンマになっていたが、フォトモード実装と同時に修正され、見た目だけそのままバフ効果だけ別の服のものに変更できるようになった。

賛否両論点

  • いまいちどうしたいのか分からないノリ
    • お気楽おバカお色気モノなのか、それともスタッフが参考にした作品として挙げている『溶鉄のマルフーシャ』のようなひたすら少女が悲惨な目に合い続ける姿を楽しむゲームなのか、作品のカラーのはっきりしなさがある。
    • 防衛部隊名が「P.A.N.T.S.U.*2」だったり、補給が滞ってそうなのに少女がオムライスを食べるのを楽しみにしてたりと明らかにふざけている一方で、戦場のブラックさを感じさせるセリフも多く、BGMも全編通してシリアス調だったりと方向性のブレを感じる。
      • 上述の通りアップデートで追加されたレイブンは、見た目そのものは文句なしのかわいさなのだが、メッシュの入ったツインテールのフリフリ衣装の中二病のメスガキというこれまた世界観をよく分からなくするキャラで、少女と並ぶとかなり統一感のないデザインになっている。
    • まぁノリは真面目だけどお色気要素ありという作品もままあるので、そういう事なのかもしれないが…。
  • ダッシュ(緊急回避)が便利すぎる。
    • 多少は使用後に硬直はあるので完全に無敵すぎるというほどではないが、それ以外はクールタイムや使いすぎた場合のデメリットなしに連発できてしまう。
    • もう少し普段のダッシュは弱いが特定の服の装備時やダッシュ強化アイテムを習得した場合は一気に強くなる…という感じで、ダッシュ関連のパワーアップに意味を持たせ、武器強化を取るか回避強化を取るか…というジレンマが味わえるような調整にして欲しかったところ。
      • とはいえ敵を処理しきれない場合はまずタレットよりジェネレーターが破壊されるので「ダッシュが強すぎてゲームオーバーにならない」わけではない。その点ではバランスはとれている。

問題点

  • 世界観に関してはとにかく不明。
    • 少女は戦闘前後にAIによる管理社会らしき世界観を思わせるセリフを言うことがあるが、シナリオモードや設定資料が無く、背景設定はよく分からない。
      • 出撃前画面ではこちらを認識しているようなセリフを言う事があるが、これがあくまで本編外のメタ的なセリフなのか、それとも作中世界ではプレイヤー=少女を補助しているなんらかの存在という扱いなのかも判断しかねる。
    • なぜ怪物たちの襲来が起きているか、怪物たちの正体はなんなのかという部分に関しては一切説明がなく謎。
    • あまり真面目に考える程ではないのかもしれないが、この点でも上述のようにある程度ユルくても許されるコメディものにしてしまうか、真面目に世界観を練るかはっきりした方がよかっただろう。
  • ゲームとしては全3面とそれぞれのエンドレスだけで、さすがに低価格だとしてもボリューム不足。
    • 2、3面も若干障害物が配置されたり一部の敵の種類が変わるだけで、別物と言えるほど変化があるわけではない。
    • あるいは性能が大きく変わるような別のプレイアブルキャラなどが欲しかったところ。
+ アップデートで改善済みの問題点
  • かつては衣装ごとに能力上昇値が紐づけられていた。
    • これ自体は「衣装=装備」と考えれば十分納得がいくのだが、よりによって下着にも同様の仕様が存在する。「外見だけ別の衣装にする機能がない」というのが「紳士ゲー」の観点では地味に無視できない問題点だった。
      • 要するに「気に入ったデザインのパンツがあるが、能力補正値が低いため、それを履かせると攻略に支障が出る」「能力面を重視しだ結果デザインが気に入らないパンツを履かせざるを得ない」となりがちだったのである。
      • スタッフインタビューでも「(衣装で盛れるパラメーターの数値は)無視できそうな範囲内にしたつもりだが、想定よりも好きな下着が選べないというご意見も多かったため再検討も考えている」という旨のコメントしており、実際その後修正された。
  • ステージクリア時の報酬が、どれが来るか完全ランダムになっており、「ジャンルごとにまんべんなく出る」「体力が少ない時は回復が出やすい」等の補正が恐らく存在しない。
    • これの何が問題かと言うと、序盤のうちは武装やジェネレーターを揃えて中盤以降に少女本人の強化…というのが基本的なセオリーになる中で、序盤から少女本人の強化や回復が来てしまうと邪魔になりがちだった。
    • ローグライト的なシステムだとは言え、序盤に全く武装が出なかったり、ジェネレーターが残り1台しかないのに抽選し直しをしても一向にジェネレーターが出ず設置できずにやられてしまった場合、さすがに理不尽感を覚える。
      • 特に一定の性能のジェネーターを購入したい場合は3000円程度手元に残ってる必要があるが、商品の価格に対して抽選し直しの手数料が高くなる速度が速かったので、「欲しいのにここで抽選し直すと結局手元にキャッシュが残らない」という状況になりがちだった。
    • アップデートにて(報酬自体への補正はないものの)抽選し直しはdayを跨ぐと価格が最低価格からになった他、一度出現した報酬をロックして次ステージ以降に持ち越すことが可能になった。
      • これにより引きの運要素は大きく減っている。

総評

シンプルに遊べるシューティング+お色気という作品で、敵を倒す爽快感や基礎部分の単純故のとっつきやすさはある。
紳士要素に関しても、世間の目が年々厳しくなっていく中で本作はかなりの頑張りを感じる。

ただ、よりコメディチックなおバカ紳士ゲーとしてもっとお色気周りを気軽に楽しめる作風にするか、ひたすら少女の心が折られ続ける姿を楽しむ作品か、のどちらの方向性にするのかをはっきりして欲しかったところ。
ゲーム部分に関しても低価格帯相応には仕上がっているが、もう少し戦略性の深さやアクション要素・敵やマップのパターンの多様性があれば…と言う惜しさを感じる。

ただし、今後も継続的なアップデートを行うことが告知されており、かつて指摘されていた問題点に関してもいくらか修正・改善や新要素の追加は実行されている。
なにぶん紳士ゲーを取り巻く状況は厳しいので、デビュー1発目からこのようなゲームをリリースする男気溢れる会社を応援したい…というのであれば買ってみてもいいかもしれない。


余談

  • 制服が破けるのは単なるお色気ではなく「強い衝撃を逃す目的で戦略的に破れやすい消耗品」と言う設定がちゃんとあるとのこと。
    • 一方スタッフインタビューでは(ユーザーからの服が破けることによるリアリティというレビューを受けて)「私たちはクラッシャブルな制服などと捻くれた設定を考えましたが、ただリアリティと言うだけでもよかったんだな、と思いました(笑)」とコメントしている。
最終更新:2026年05月25日 00:03

*1 Protonでの互換対応、ProtonDB Platinum判定、SteamDeckプレイ可能

*2 一応設定上は「外来生物駆除課」の略