【うぃざーどりぃがいでんふぉー たいまのこどう】
ジャンル | RPG | |
対応機種 | スーパーファミコン | |
メディア | 32MbitROMカートリッジ | |
発売元 | アスキー | |
開発元 | アスキー、アクセス | |
発売日 | 1996年9月20日 | |
書換 |
ニンテンドウパワー 1997年12月1日/1,000円/F×8・B×4 |
|
判定 | なし | |
ポイント |
異色風にしてベーシックなWIZ 全体的に低難度 セーブデータ破壊バグあり |
|
Wizardryシリーズ |
WIZシリーズを移植・販売していたアスキーがオリジナルシナリオの作品として、GBで独自展開してきたWiz外伝シリーズ。
4作目である「胎魔の鼓動」はプラットフォームをSFCに移して発売した。
(説明書4・5ページより引用)
<序章>
「遥か遠い古、東方の地に国、成立ちていくばくもなく、異形の輩いずくよりあらわれいで戦乱と殺戮をもたらす。国まさに滅びんとするその時、光放ちたる天軍神人輝く天道より降臨す。久しく災いをなし、人々を恐怖に陥れてきた異形の者どもと戦い、これを征す。異形の者の長、輝きたる者の力の凄まじきを恐れ、地の奥に身を隠したるが、かの者これを見いだし、三種の神器を以て封印となす。」
―古代伝承―
やがて、そのような伝承も人々の記憶から消え失せ、さらに幾星霜もの時が過ぎた。そして、いつしか三種の神器(生と死を示す書物)(力と技を表す剣)(護りと精霊を司るローブ)が祀られた塔にそれぞれを信仰する部族が住みついた。彼らはそれぞれの塔にこもり、信仰の異なる他の部族を敵視し、嫌悪感を抱き侵入者をこばんだ。
ある年、国土全域を支配下に治めていた東方の城「緋蓮城」の主、「輝永」公はとつぜん病にたおれ、数日後には還らぬ人となった。王の死はまたたく間に広まり、地方領主の中にはここぞとばかりに反旗をひるがえす者も現れ、全国各地で戦が起こった。争いは争いを招き、裏切りは裏切りを生み、戦禍は国中におよんだ。
輝永公の嫡男にして、緋蓮城の新しき主君「輝羅」に仕える三人の賢者は、再びこの世を平定する案をねるため、一堂に会した。一人の賢者が「このまま戦が続けば国が滅びるのは必定、領内には流れ者や難民も増えており、いつこの城が攻められてもおかしくはない。さらに邪悪なモンスターを見たという噂まである。早急に手を打たねば。」というと、もう一人の賢者は「しかし、この乱れきった世を平定するには、輝羅様はあまりにも幼いうえに、戦場へ赴いたこともない。」といった。 二人の意見を聞いていた賢者は、「それならば、伝承にあるあの三種の神器の力をもって反乱分子を討伐し、輝羅様こそが新しき王だと宣言するのだ。だが、城の兵を動かせばさらなる混乱を招きかねん。ここは一つ、領内の流れ者や冒険者たちをたよってはどうだろう?」こういうと三人ともしばらく考え込んだが、それより他に方法はないだろうという結論に達し、すぐさま布令がだされた。 「此の戦乱の世を平定せんが為、我らが領内にある三つの塔に祀られし、三種の神器を取り揃え、我らが新しき王に献上せし者には《黄金拾萬》並びに《兵法指南役》にとりたてるもの也。」
ある者は一攫千金を、またある者は仕官を、そしてまたある者は真の平和を、それぞれ求めて城下へと集った。
一見色モノでありながら、実はオーソドックスかつ古参のWizフリーク向けの作品。
ただし難易度が低めでキャラメイクの自由度も高く、初心者入門にも適している。ジルフェバグ以外は重大なバグも無いので、結局のところ初心者でもシリーズ経験者でも遊べる安心のWizだと言える。
シナリオが中途半端でバッドエンド気味なのと、戦闘バランスの練り込みが甘い点が残念。