輝光翼戦記 銀の刻のコロナ

【きこうよくせんき ぎんのときのころな】

ジャンル シミュレーションRPG
対応機種 Windows 2000/XP/Vista/7
メディア DVD-ROM 1枚
発売・開発元 ETERNAL
発売日 2011年12月16日
定価 初回版:10,290円
レーティング アダルトゲーム
配信 2013年11月22日/6,995円
判定 なし
ポイント 世界観やシステムは一新
前作ファンには嬉しいサービスが
シナリオやバランスは難あり
ETERNAL作品リンク

概要

株式会社ウィルプラスのブランド、ETERNALの三作目。
一作目の『輝光翼戦記 天空のユミナ』(以下、前作)の続編として制作された。
当然、というほどではないが、プレイには前作プレイを推奨。していなくとも問題はないが、本作の後に前作をやるのは 絶対にお勧めできない ので注意。
ジャンルがシミュレーションゲームで一新され、発売前は非常に期待されていたのだが…。

あらすじ

主人公小田桐統果が『真夜』の中で天津刻乃という不思議な女性と出会う。
そしてまたある日にミュリアルという名の女性が空から降り立ち、統果と刻乃にコロナという少女を託す。
世界が滅びに迫っていることが分かり、統果たちは世界の滅びを止めることとなる。

用語

  • 真夜
    • 突如として世界を覆う紫煙の闇。これを放置すると世界が滅ぶと言われている
  • 魑魅魍魎
    • 真夜に出現する異形の化け物。核と呼ばれる存在が真夜を生み出している。
  • 龍人
    • 人間とは異なる生物。非常に成長速度が高く、身体能力もその比ではない。作中ではコロナのみ該当。
  • 魔人
    • 龍人を付け狙う謎の存在。前作のFDでも登場し、恐らくは同一の種族であると予想される。

システム

  • オーダースキル
    • 選択して発動するスキルのこと。攻撃や自己強化等。
  • ブラストスキル・リアクションスキル
    • 敵の行動に対応して自動で発動するもの。
      ブラストは敵への妨害、リアクションは自己防衛等。
  • フィールドスキル
    • 行動時にキャラ別で所持してあるアクティブスキル。使うまでにターン数を必要とする。
  • 結界
    • 結界には固有色の防御属性があり、一定数値が割当てられている。これはキャラのHPとして見て良い。
      これが0になると、LPと呼ばれる数値に直接ダメージが通り、0で戦闘不能になる。
  • 属性システム
    • それぞれキャラには固有の属性(統果を除く)があり、敵との相性でダメージが上下する。
      MP(後述)取得の要であり、戦闘を有利に進めていく上で非常に重要視する要素。
+ 耐性ダメージ表
耐性 ダメージ量(倍) ◎のダメージを1とした割合
× 2 8
1.5 6
1 4
0.5 2
0.25 1
  • 編成
    • 最大3人1組で一隊とする。戦闘中、行動終了でなければいつでも編成を組み直せる。
  • 想起珠
    • 敵を倒すと時々手に入る。パーティキャラに新たなスキルを習得させる。
  • MP
    • メシアポイント。強力なオーダースキルや、リアクションを使用するのに必要。
      相性の良い攻撃や防御を行うと獲得できる。1シミュレーションパートでリセットされ、数値は全キャラ共有。
      序盤はあまり気にしないでいいが、その内MP消費のオーダースキルを習得したら、MP管理には気を配る必要がある。
      何故なら、リアクションスキルは基本的にMPを消費し、デフォルトで使用状態であるため。

登場キャラクター

戦闘時は 全員何故か専用の衣装に着替える 。立ち絵もそれに準じて変化する。

+ クリックで展開

小田桐統果
本作の主人公。武器は刀を使い、様々なものを斬ることに長ける。
固有の属性や結界を持たないが、フィールドスキルでこしらえることが出来る。
高火力紙装甲というタイプ。刀で髪を結ってあり衣装もさることながら、新撰組をイメージさせる。
特殊な力を元々持っている中二病患者かつぼっち。ツッコミはブランドのお家芸なのか、冴えている。
某アカシマさんほどではないが、女難の相が出ている。

コロナ(小田桐五六七)
ミュリアルから託された龍人の少女。統果をぱぱ、刻乃をままと呼んで慕う。
純粋無垢で素直ないい子。しかし人間ではないので、腕力は凄まじい。スキルも後半壊れ性能のものを取得する。
何に対しても努力家ではあるが、勉強だけは苦手らしい。
口癖なのか、よく「みゃー」と鳴く。武器はどでかいメイス。

天津刻乃
龍護寺と呼ばれる下宿所を切り盛りする歴戦の戦士。学園でも評判の才女。
完全無欠と思われるが、色恋沙汰には滅法弱い。戦闘では序盤高レベルなので、頼れる前衛として活躍する。
武器は両刃の苦無で、くノ一のような衣装にマッチしている。アイコンにおける 顔芸キャラ でもある。
属性は良好だが、後半になると少々火力不足が目に付く。

ミュリアル
コロナを統果達に託した謎の美女。ファンタジーな衣装に身を包む謎多き女性。
私生活はずぼらそのもので、神経が 丸太並に図太い
また、無闇やたらに下ネタで統果を困らせるトラブルメイカーである。
非戦闘員なので、戦闘時は部屋で寝てるらしい。

以下サブキャラ

健見久美
刻乃の親戚。金髪貧乳ツインテール。そしてツンデレ。王道ここに極まれり。
刻乃には常時デレだが、統果には基本ツン。ヘンタイ呼ばわりが口癖。
身体強化能力に秀でており、それを利用した槌の攻撃は驚異的。結界のポイントは高いが、防御相性はあまり良くない。

兵藤かなめ
刻乃の親戚。非常に恵まれた体格の一年生。そのせいか、大人っぽい印象があり、本人にとってはコンプレックス。
シビアなところが多いが、コロナには激甘。氷属性で、薙刀による攻撃が得意。
この点は(他キャラもそうだが)名前と属性が合致している。巫女のような、統果に似た新撰組のような衣装。
人気が高かったためか、FDではメインヒロインに抜擢された。

穂村茜
刻乃の親戚。非常~にのんびりぃ~な三年生。誰にでもちゃん付けするおっとり先輩。
そんな性格に似合わず使う属性は炎。初期ブラストスキルも追撃物と、結構血の気が多い性能。
ナイスバディらしいが、それを羨ましがるかなめとそう大差ない。魔法使いっぽい衣装が特徴。
属性に合ったような焔の料理人と称し、メンバーに赤い食べ物( 激辛 )を振る舞う。

梶智明
恵理、アナスタシアをまとめる若きリーダー。武器は弓。
文武両道で、性格も非常に穏やかだが、非常に食えない性格。顔はイケメンで、
女子生徒にモテモテだが、面倒ってことで色恋沙汰には無関心。

金剛恵理
青髪で一人称が「僕」なボーイッシュ体育系少女。「えりりん」という愛称が流行りつつあり、本人は不本意。
武器はナックルで、加速能力によりその破壊力は凄まじい。勉強の成績も色々凄まじく、アホの子でもある。
見た目にそぐわない苗字が嫌いなので、みんなには名前で呼ぶようにしている。

アナスタシア
緑髪で呪い(おまじない)好きな不思議ちゃん。序盤では貴重な回復役。
どういうわけか統果に懐いており、色仲間なのかミュリアルとは色々火花を散らす。
武器は●ァンネルっぽい玉を打ち出す杖。智明のみ「ナースチャ」と呼ぶ。

斉藤竜一
巨大な体躯がウリのおっさんキャラ。野球好きで麻雀好き。
明日翔の義理の父で、彼女のために真夜と戦う決意を果たした漢。
武器は巨大な槍。そして見た目に似合わない白属性。衣装が何故かミリタリー系である

遠野明日翔
竜一を「おじさま」と慕う少女…ではなく成人女性。武器は切っ先が丸い大剣。
娘キャラだが、炊事家事が得意なお姉さんキャラでもある。年増なのは耳だけらしい。
衣装は竜一とペアルックである。どうでもいいが、コロナの声優と同じ名字。

広川聡美
統果の数少ない学友。生徒のまとめ役ということで、クラスでは評価が高い。
が、非戦闘員なので影は薄い。作中では統果に好意を寄せているように見えるが…?

長瀬仁
統果の数少ない学友。軽薄に見えるが、結構義理堅い性格。詳細不明だが、年下の彼女持ち。
非戦闘員だが、やたら出てくるので存在感は普通。聡美や紫苑共々、何故か公式HPで紹介されていない。

来栖紫苑
龍護寺の能力者達を管理している、中間管理職のおじさん。有能、イケボと
刻乃に劣らずのハイスペックだが、見た目は 団子そのもの である。

+ そして…

後半にて、前作の主人公勢である神撫学園論説部が正式に加入する。

朱島歩武
前作「天空のユミナ」の主人公。完結編以降の設定なので、一応弓那の彼氏。
これまで明らかにされなかったが、彼の戦闘スタイルは「実戦形式」であることが判明し、統果を模擬戦で圧倒した。
今回は主人公ではないので、フルボイスで参加。ノリに乗ったツッコミは必聴もの。
赤属性の攻撃しか出来ないが、火力は全メンバー最高。しかもその火力を底上げする強力なスキルも完備している。

翠下弓那
前作「天空のユミナ」のもう一人の主人公。完結編以降の設定なので、一応歩武の彼女。
相変わらず作中での扱いはすこぶる悪く、本作のあるキャラに腹蹴りを食らう始末。…不憫な。
持ち前の前向きさとカリスマはお墨付きで、良くも悪くもメンバーから一目置かれる。
歌スキルはフィールドスキルとして実装。もちろんBGM上書き機能つき。非常に効果が有効なので、存分に活用したい。
馬鹿キャラとして共感出来るのか、恵理とは早々に親友となる。

黒河雲母
前作「天空のユミナ」のヒロイン。名前を鉱石のほうで呼ぶと天空まで吹っ飛ばされる。命の保証はない。
論説部とは最初バトルをするのだが、雲母のみ別作業のせいで交戦ならず。
首領らしさは遺憾なく発揮されており、実年齢でもかなり上の竜一にすら引けをとらない。
高火力高耐久、しかし結界値が低い。運用には気を使っていく玄人向けキャラ。

御木津藍
前作「天空のユミナ」のヒロイン。意外なキャラと運命的な邂逅を果たす。
とにかく茶菓子を要求する暴食魔神、及び勘違い系アイドルなのは相変わらず。皆のスルースキルが問われる。
戦闘面においては突出した部分はないものの、安定した強さを誇るため場所を選ばず使える。
敵として登場した際、何故か紹介ページが3ページと無駄に多い。

ユプシラ・ダナ・ミドルスタン
前作「天空のユミナ」の暴風王女。どことなく喋りに風格が現れているように思える。
王女という立ち位置は前作以上に強まっており、絶対的なカリスマは健在。

ベリダディア・エフェメラントソード
前作「天空のユミナ」の剣人の少女。あまり扱いは変わっていないが、自身の持ち手探しのため、キャラとは結構絡む。
当然の如く、可愛いもの好きのかなめの標的にされる。ちなみに、旧キャラでは数少ない一枚CGが存在する。これも人気か。

評価点

  • シミュレーションパート
    • 一度クリアーしていれば、そのシミュレーションパートはスキップ可能になった。
      戦闘アニメも、任意でOFF/ONが出来るため、冗長だと批判されたパートは改善されている。
      中盤まではそれなりの戦略を求められるため、歯ごたえのあるバトルが楽しめる。 後半は… (後述)。
  • 可愛らしくも滑らかに動くSD
    • ETERNAL作品の最大の魅力とも言える、こもわた氏による可愛らしいイラストのクオリティは変わらず◎。
  • 数多いシチュエーション
    • サブキャラ(男は除く)とのシーンも健在で、それぞれ個性のある絡みが楽しめる。
    • これまで多かったロリキャラが少なくなり、比率としては平均的になった。

賛否両論点

  • 後半のゲームバランス
    • コロナが壊れ性能のスキル*1を習得し、それだけでクリアーまで漕ぎ着けてしまう。
      それどころか、味方の結界とLPを回復するフィールドスキルも習得するため、編隊に入れば無双も可能。
      しかも、その他キャラもコロナ程ではないが強力なスキルを習得し、その中には MP消費を無くす 敵のオーダースキルを封印する というものまで存在する。
      そのため、 攻撃出来ない敵をMPを気にせずフルボッコすることが可能になり 、それ以降のシミュレーションパートはMPを溜めて決まった手順を踏むだけの作業で進められるので、戦略もへったくれもない。
      折角テンポを良くしたというのに、またバトルが冗長であると問題視されてしまった。せめてターン制限(あるステージもあるが)を設けるか、リザルトによってボーナスを設ける等すれば良かったかもしれない。
  • キャラクターと恋愛描写について
    • 統果は「友達が少ない危ないキャラ」なのだが、いざ性格はどうなのかと言うとかなりまとも。確かに中二病な気は見受けられるものの、ボッチ属性をつけるのはかなり無理がある。しかも、久美を除いてほとんどのキャラからは好感を得られているのも一因。
      また、ヒロインとの恋愛描写がどうにも弱いせいか、ヒロインとの個別シーンに入っても「いつ統果に惚れたのか?」という疑問が湧く。
  • ADVパート
    • 前作でも触れたが、またしてもマネキン仕様*2。「天空のユミナ」から順々に改善されたというのに、何故退化している*3のか…。
      一応、前作とは違って戦闘衣装の立ち絵が差分で存在するため、この点だけは前作よりは進化しているといえるが…。
      アイコン自体はやはり豊富。これも作業ワーク軽減のためなのだろうか…?
  • ボリューム縮小
    • シナリオ自体は例外なく長めではあるが、やりこみ要素が無くなり、全体的にはコンパクトになっている。
      ただ、これはやたらめったら膨大すぎたやり込み量(しかも必須レベル)からの反省点とも取れるので、ライトユーザーにはほどよい量であると評価できる。
  • シナリオの劣化
    • これまでは斬新かつ壮大なシナリオ等が評価されてきたものの、昨今流行していた「安易なループもの」となってしまっており、
      評価は微妙である。ループものと割りきって見たとしても煮詰めが足りない設定なども目立ち、良い評価は少数である。

問題点

  • ゲーム進行について
    • パッチ未適用だと、あるパートで強制終了が発生する。大龍魂パック*4なら、既に適用済み。
      ただし、すでにセーブデータが存在した状態でパッチを適用すると、場面によっては巻き戻りが発生する。
  • SDアニメシーンの削除
    • 前作ではそこかしらに挿入されたSDキャラによるペーパーアニメーションパートが 全削除
      SDアニメーションはバトルシーンのみとなっている。前作にあったこのパートは、全キャラフルボイス仕様であったため、
      統果のボイスは戦闘時かCG鑑賞モードでなければ聴けない。公式HPの自己紹介では熱いシャウトを披露されているため、不満な人はそちらへ。
  • テキストについて
    • 本作は何度か同じテキストを繰り返し読み直し、周回でその内容が若干変化していくのだが、未読テキストになると
      自動的にスキップモードが解除される(コンフィグで変更可)。ただし、既読と未読テキストについては何故か変化がないため、
      どこからどこまでが今までと不変で、どこから新規テキストなのかわかりづらい。しかもコンフィグで設定する術もない。
  • スキルレベルの解放
    • 各キャラのスキルには、当初制限が(所謂レベルキャップ)がかかっており、一定レベルで頭打ちとなる。それ自体は問題ないのだが、
      このレベルが開放される条件が特に明示されておらず、かつ唐突。気づいたら解放されているため、ポイント割り振りのタイミングがわかりにくい。
      一応シミュレーションパートのあるシナリオでは、事前の警告ウィンドウが表示されるため、その度に確認は可能。開放時に表示しろと言いたいが。
  • ブーストモード
    • 本編クリアー後に、クリアデータをロードすることでこのモードを選択できる。が、変化するのは敵の強さ のみ
      シナリオ変化や特別なアイテムが手に入る等は一切ない。戦闘が作業になっているというのに、何のためのモードなのだろうか?

総評

キャラについては個性が光って楽しめるが、肝心のシミュレーションパートが調整不足なのが災いし、前作程の高評価は得られなかった。
やりこみ要素が無くなり戦闘パートがスムーズになったため、プレイしやすい設計になったのは評価出来るが、やはり前作と比較すると物足りなさが目に付く。
完全新作であれば及第点だったかもしれないが、続編における期待値に達せられなかったのは残念なところ。
前作に思い入れがあるのならば中々に楽しめる作品になるだろう。


余談

  • FDについて
    • 「輝光翼戦記 銀の刻のコロナFD -FortuneDragon's-」が発売された。
  • Xuse時代の二の舞?
    • 前作が高評価で、続編が微妙なのはちょうど『永遠のアセリア?』と『聖なるかな』のパターンに非常によく似ている。
      続編でシステムが微妙になり、ゲームバランス崩壊キャラ*5が登場するなど、共通点が多い*6
  • 人気投票について
    • 本作もご多分に漏れず人気投票が開催された。しかし、人気投票は発売後のみで、結果発表でもキャラの一覧表示しかなく、
      前作にあった面白おかしいインタビュー等は一切ない。ちなみに一位は兵藤かなめ。
  • PSP版発売フラグ?
    • 公式HPの四コマ漫画に、PMP(PSPのパロディ)をコロナに勧めるシーンが存在しており、移植のフラグか?と噂された。
      ただし、ETERNAL作品はこれまで一度も家庭用機への移植を行なっていないため、単なるパロディだろという見解が一般的である。
  • 見切り発車疑惑
    • 重大なバグの放置(本作に限ったことじゃないが)、四コマ漫画の唐突な打ち切り、応援バナーが「第一弾」で終わっている等、広報関連でも中途半端感が目に付く。
      最も、前作の力の入れようが半端無かったことから、輝光翼戦記としての期待が大きすぎたのも一因か。
  • 企画者の離脱
    • 輝光翼戦記シリーズを企画していた高瀬氏が、ブログにて2010年頃より 体調不良を理由にWillPlusを自主退社していた ことが判明した。
      丁度ユミナのFDが発売する頃なので、本作にどれだけ企画を進言していたのかは不明。
      練り込み不足の世界観やシナリオ、評価が低い戦闘パート、キャラクターの趣向の変化(作品リンクにもあるが、ロリキャラの比率が少ない)等、
      氏の想定していた出来なのかどうかは判断しようがない。ファンの予想では、「主要人物や世界観等の初稿のみで、他は全て企画屋(シナリオ担当)ではないか」と見解している。
      尚、現在はフリーとのこと。
  • 2013年11月22日より、なんと 本作の外伝がスマートフォン向けアプリとしてDMMで配信された 。名前はコロナだが、ユミナキャラも揃って登場するためご安心を。

輝光翼戦記 銀の刻のコロナFD - Fortune Dragon's -

【きこうよくせんき ぎんのときのころなえふでぃー ふぉーちゅんどらごんず】

ジャンル S・RPG

対応機種 Windows 2000/XP/Vista/7
メディア DVD-ROM 1枚
発売・開発元 ETERNAL
発売日 2013年1月25日
定価 7,140円
大龍魂パック:10,290円
レーティング アダルトゲーム
判定 なし
ポイント バランスやシステムは軒並み改善
論説部推しが過剰
シナリオは尻切れトンボ

概要(FD)

本編のアフターストーリーを詰め込んだファンディスク。FD本編と、2つの個別シナリオをそれぞれ選択して楽しむことが可能。
また、新たに「バトルアリーナ」が実装し、やりこみ要素が復活した。

シナリオ(FD)

  • FD本編
    • 本編から一年後のシナリオ。論説部が敵性宇宙との戦いの最中、突如謎の巨大ロボと交戦に入る。数々の戦いを切り抜けた彼らでも、苦戦必至の戦いとなり、
      勝敗は決まらないまま、そのまま統果達の世界へ大気圏突入を試みるが…。
  • かなめシナリオ
    • 本編のかなめルートの後日談。本作のみ、本編のifストーリー。恋人を持つ男子生徒が次々と衰弱して入院するという事態に、極秘で付き合っている統果とかなめは
      深夜の学園に調査に乗り出す。果たして…、そこで2人が目の当たりにしたものとは?
  • コロナシナリオ
    • 破滅龍ジアラメンツ(「天空のユミナ」のオーダクルイベント終盤で見つけた龍)の幼体が、病気にかかってしまう。ユプシラの代理で訪れたベリダディアと共に、
      統果達は龍の秘宝を求めに封印された洞窟へ足を踏み入れる…。

改善点・変更点(FD)

  • 立ち絵の変化
    • かなめの通常立ち絵(マネキン時の立ち絵といおうか)が、少しニコやかなものに差し替わった。
  • シミュレーションパート
    • 同エリアであれば、部隊をまとめて移動させることが可能になった。また、移動時の動きが直線的なものから瞬間移動のようなポイント型に変わった。
  • MPの調整
    • 本編の壊れ性能スキルのMP消費量が見直され、一戦闘時に連発するのは難しくなった。

追加キャラクター(FD)

+ ネタバレを含む。


本編のラスボスこと「赤龍」だった龍人の少女。本編攻略後、コロナのような少女の身体に戻った。
コロナの実姉なのだが、身長も身体の凹凸さもコロナに劣る。お姉さんぶる言動が多いが、コロナとあまり変わらない。
戦闘時はコロナのようなバランス崩壊スキルはないものの、それでも充分なくらいのスペックを誇る。
コロナに負けず劣らずの性欲を持つ。あと、ぐーたらなところはミュリアル譲り。

ゼオン
流星群の夜に倒れていた少年。まだ声変わりもしていない程年少(絵的にはそう見えないが)。
フィーのことを大切に思っており、歳の割には中々に落ち着いている。

フィー
ゼオンと共に倒れていた少女。記憶喪失らしく、ゼオンのことをほとんど覚えていない。
そういったこともあってか、性格はかなり控えめでおとなしい。当然、かなめの餌食になった。

山吹つぼみ
かなめシナリオで登場する地縛霊。刻乃の祖母に憧れていた学園生だが、耳年増なせいか最近の事情には詳しい。
かなめの身体を乗っ取って(ある程度自制は可能)いるためか、お楽しみシーンでは擬似3Pのような展開になる。

バトルアリーナ(FD)

敵味方が入り乱れて展開されるバトルモード。

  • すごろく
    • そのまんますごろく。色のついたマスで色々な効果が発動する。この点は前作のオーダクル探索に近いものがある。
  • ボス討伐
    • 手強い敵を倒し、最奥のボスを倒す。腕試し要素が強いモード。
  • トーナメント
    • 8部隊によるトーナメント戦。内半分は自分で操作し、もう半分はCPU操作になる。

評価点(FD)

  • シミュレーションパートのバランス
    • 無印で指摘された「MPを延々と溜めて無力化した相手をフルボッコ」という戦法はMP消費量の調整により難しくなり、作業要素は減った。また、終盤を除いて敵のLPも鳴りを潜めたため、
      戦闘が中だるみする点も改善された。また、無印では殆ど無かった「ターン制限のあるステージ」が再度追加され、戦略性のあるバトルが楽しめるようになった。

問題点(FD)

  • パッチの仕様について
    • 相変わらずパッチありきの仕様なのはともかく、それが「 はじめからで開始時のみ適用されます 」という、途中から再開出来ない極悪仕様。
      下記余談と併せての中古対策なのだろうが、それにしても新規購入者に対しては酷いと言わざるを得ない。
  • FD本編シナリオについて
+ ネタバレ。

FDとはいえ、無印の直接の続編ということで、ファンの間では「ベリダディア編か?」「無印の続きで、世界を旅するのか?」「ハーレムルートが正史だから、イチャラブ路線か?」
はたまた「ユミナのときみたいに、ifルートか?」とやきもきさせたが、蓋を開けてみたら、

異空体(「天空のユミナ」で出てきた敵キャラ)を従える新たな人種(機人)との戦い

であった。言ってみれば、 「天空のユミナ」要素を取り入れた番外編 のような話である。…このゲームのタイトルなんだっけ?
しかも、シナリオはどう見ても打ち切りバッドエンドであり、明らかに次回作へ引っ張る気満々である。
それはそれとして、お楽しみシーンは少ないし(オマケ回想を除いてたったの9つ)、サブタイトルのFortune Dragon's(未来の龍達)には全く掠ってすらいない。
結局、新たな設定と伏線をばら撒いて放り投げたシナリオとなってしまい、誰が得するのか不明な作品となってしまった。
ついでと言ってはなんだが、今回追加された「赤」のお楽しみシーンはコロナシナリオ のみ で、FD本編には 存在しない
シナリオを回覧するに、幾度と無く統果と媾っているはずなのだが??


総評(FD)

シミュレーションパートは本編のようなやりたい放題が出来なくなったため、ある程度のバランスは調整された。
やりこみ要素も強制ではなく、あくまでオマケの範疇であるため、やりたいときにやれる親切設計になり、シミュレーションとしては満足の行く一品であると言えるだろう。
しかし、肝心のシナリオが新たな謎を残し、その路線で輝光翼戦記シリーズを引っ張ろうとする設計には阿漕と思われても仕方ないだろう。
それでいて、中古対策だけはしっかりとしている(新規購入者への配慮は全く考えていないが)辺り、企業としての倫理問題に言及されても仕方ないかもしれない。


余談(FD)

  • 特典DLについて
    • 初回版限定で、追加キャラパッチやオリジナルサウンドトラックをシリアルコードでダウンロードが 出来た
      『出来た』ということで、現在は不可。しかもこの特典、ダウンロード期間は一ヶ月にも満たない。
      違法コピーや違法配布対策のため*7かもしれないが、正規に購入した人への配慮が度外視されている。
      CD販売もないため、今欲しい人は動画撮影ソフト等で録音するしかない。