永遠のアセリア -The Spirit of Eternity Sword-

【えいえんのあせりあ ざすぴりっとおぶえたにてぃそーど】

ジャンル 異世界召喚シミュレーション

画像はPS2版
対応機種 Windows98/Me/2000/XP
メディア CD-ROM 2枚(初回版)
DVD-ROM 1枚(後期版)
発売・開発元 ザウス(本醸造)
発売日 2003年11月28日
定価 7,800円(税別)
レーティング アダルトゲーム
判定 良作
ポイント 本格的な異世界召喚系のSLG
世界観に合うがクセが強めの立ち絵
永遠神剣シリーズの始まり&ザウスの名前を知らしめた作品
ザウス作品リンク


概要

2003年にザウスが打ち出した本格的SLG。
ザウスは一般的にブランド名の後ろに「純米(純愛系作品)」「醸造(陵辱系がメインの作品)」など、酒の名前を模したチーム分けでそれぞれ異なる作風の作品を出すブランドだったが、その中でも「本醸造」は高いゲーム性を持った作品を出すチームとして活動していた。
そのザウスの名前が大きく知られる一作となる本格的な異世界召喚SLG作品。
この作品を発端として『永遠神剣シリーズ』が作られていくことになる。


あらすじ

主人公である少年『高嶺悠人』と義妹『高嶺佳織』。
そして二人の親友
『岬今日子』 『碧光陰』達は
突然異界ファンタズマゴリアに召還されてしまう。

中世のような、その世界では戦争の嵐が吹き荒れていた。
すべてが有限であるがゆえに
奪い合うことしかできない世界…

悠人はラキオスという小国の戦士として永遠神剣『求め』を手渡される。
絶対的な力をもつ永遠神剣は、異界からの訪問者と、
その世界にすむ奴隷戦闘種族『スピリット』にしか扱うことができない。
悠人は佳織を人質にとられ、ラキオス王国の為
スピリットを率いて望まぬ闘いを強いられる。
ラキオス王国のスピリット…アセリア、エスペリア、オルファリルとともに…。

しかし、今日子たちもまた、他の国で永遠神剣を与えられていた。 
悠人たちはそれぞれの守るべきもののため、お互いに戦う道を歩む。 

魔剣と、権力者たちの思惑に翻弄される悠人とスピリットたち。 
そして悠人は佳織とともに元の世界に戻ることができるのか?

(公式サイトより抜粋)


キャラクター

  • 主人公と攻略可能なヒロイン
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  • 高峰 悠人(たかみね ゆうと)
    • 本作品の主人公。立ち絵は無いが、ゲーム上の顔グラフィック、イベントCG、ホームページ等に設定画は存在する。
    • 本来の両親を事故で亡くし、更に義理の両親まで事故死するという不幸体質。本人も「疫病神」などと自虐的に言うが、基本的な部分では普通の男子学生。
    • その生まれ上、義理の妹である佳織を非常に大事に思っており、このゲームの初期のモチベーションでもある。
    • ファンタズマゴリアに召喚され、ラキオス国の「エトランジェ」として当初はスピリットと共に危険な戦いに望むことになるが、長い戦いの中で多くの事を知り、やがて大陸を担う戦いに自ら身を投じる事になる。
    • ゲーム開始時から使用できる貴重なエトランジェの一人であり、能力も非常に高い。常に前線でスピリットたちを率いて戦うことになるだろう。
  • アセリア・ブルースピリット
    • メインヒロインの一人。ラキオス国の有名なスピリットの一人であり、他国からも『ラキオスの青き牙』と呼ばれる高い戦闘能力を持つ。
    • 非常に無口で感情を表に出すことは少ないが、会話をしたがらないわけでもない。悠人には序盤から無意識に懐く事も多く、初期から比較的友好なスピリットの一人でもある。
    • 戦闘になると躊躇なく相手を殺す冷徹さを持つものの、根は大人しく優しい少女。
    • 初期から強力なキャラクターの一人でもあるため、戦闘では常に中心で戦うことが多いだろう。
  • エスペリア・グリーンスピリット
    • メインヒロインの一人。メイド服を来たラキオス国のスピリットであり、ラキオスのスピリット隊を代理ながら引き受けていた時期もある優秀なスピリット。
    • 性格はお淑やかで優しく、悠人には真摯に介護を行いファンタズマゴリアの言語を教えるなど最初から最後まで生活面で頼りになる少女。
    • 暗い過去を持ち、スピリットが人間に対して絶対的な服従者である事の証左となる子でもある。
    • アセリア同様に高い戦闘力を持つキャラなので序盤から前線で常に戦う事になるが、如何せん魔法攻撃に対する耐性が低すぎるため油断しているとレッドスピリットにすぐ焼却されてしまう。
  • オルファリル・レッドスピリット
    • メインヒロインの一人。非常に幼い外見を持つラキオス国のスピリット。
    • 悠人を「パパ」と慕い、無邪気な態度と高い好奇心で、スピリットという迫害される立場にもかかわらず非常に明るく多くの人と仲良くなる。
    • その反面、倫理観にかけている所が多く、敵スピリットを追い詰めて惨殺する行為などにまるで嫌悪感を抱かない。本人は戦争で勝つためだと教えられていた為、この感性は後半まで治ることはない。
    • アセリア・エスペリアと共に序盤からずっと一緒にいるキャラクターながら、一人だけ非常に貧弱で使いづらい。ただしレベルを上げていくと防御力の低さ以外は大分改善される。
  • ウルカ・ブラックスピリット
    • メインヒロインの一人。最初はサーギオス帝国のスピリットとして悠人達と敵対するが、途中のシナリオから仲間になる。
    • 寡黙な武人として知られており、当初は必要以上に喋ることはなかった。味方になってからは悠人達と共に暮らすようになり、若干天然な部分が見え隠れする。
    • メインヒロイン達の中では常識人よりの部分が多いため、エスペリアと並んで戦略パートに絡む場合が多い。
    • 戦力としては仲間になった当初は頼りになるが、後半になればなるほどブラックスピリット特有の脆さが見え隠れする。それでも全体のユニットの中では中堅以上。
  • レスティーナ・ダイ・ラキオス
    • メインヒロインの一人。ラキオス国の王女でありながら、当初から悠人に好意的な視線を向ける一人。
    • 父王のやり方をよく思っておらず、表向きは父に従いながらもスピリットやエトランジェに友好的な態度を見せ、父王亡き後は恒久平和を目標とし悠人と協力しながら敵国の統一を目指していく。
    • 時折城から抜け出して一般の女性として行動することがある。味覚音痴で、料理が下手。
    • 非戦闘要員のため戦力は不明。外交の際は悠人を護衛として付けている。
  • 岬 今日子(みさき きょうこ)
    • 追加メインヒロインの一人。初期版では味方にはなるもののヒロインではない。光陰の恋人。
    • 悠人と共にファンタズマゴリアに飛ばされた際、光陰と一緒になりマロリデン公国のエトランジェとして目覚める。その際に神剣に魂を飲まれてしまい、半ば洗脳状態で戦場に立つことになる。
    • 根は優しいが、悠人と光陰にはそこそこ厳しい。三人のツッコミ役でありムードメーカーでもある。
    • 特定の条件で仲間になり、その際の戦力はそこそこ高め、といった感じ。サブスピリットよりは頼りになるものの、全体を一任できるほどではない。とはいえ、十分に強力。
  • 倉橋 時深(くらはし ときみ)
    • 追加メインヒロインの一人。初期版では味方にはなるもののヒロインではない。
    • 外見のお淑やかな巫女然とした佇まいで物語の根幹にも関わる存在だが、その根底は我儘なお嬢様。とはいえ状況に応じて自分をきちんと分ける事が出来るため、空気の読まないようなことはしない。
      + シナリオのネタバレになるため格納
    • 時深は「エターナル」と呼ばれる永遠神剣使いの中でも上位に位置する存在で、その正体は何千年も前から神剣同士の戦いに身を投じた、時間を操る倉橋の一族の末裔。
    • 悠人がエターナルに覚醒する未来を知りその生まれを待つことを選択するが、かなりの欲望混じりであったため出会った際にとんでもない言いがかりをつけられることになる。
      • 至って真面目な気持ちからエターナルになったが、悠人に惚れてそれを待ったのも事実であり純粋であるかどうかは中々判断が分かれる所。とはいえ、本人なりに「千年間恋愛経験なし」はかなり気にしているらしい。ルートに進めなかった場合でも彼女との本番シーンは存在するなど、案外優遇されている。
  • サブキャラクター
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  • 高嶺佳織(たかみね かおり)
    • 悠人の義理の妹。悠人の二人目の両親の娘であり、二度目の事故の生還者。両親が亡くなってからは悠人と二人で暮らしてきたため、悠人に対して兄弟の情愛以上の好意のようなものを抱いている。
    • ファンタズマゴリアに飛ばされてからは悠人が戦うための人質として保護される。その後、中盤に入る頃で一度悠人の元に戻るも、サーギオス帝国のスピリットに誘拐されてしまう。
    • 最後は戦場に悠人を残し、元の世界に戻っていく。*1
    • EXPANSION版以降、あるヒロインのルートに入ると戦闘要員として加入する。神剣は持たないが高いオーラフォトンを所持するので戦うことが出来るとか。どういうことなの…
  • 碧 光陰(みどり こういん)
    • 悠人の親友であり、今日子の恋人。悠人の育ちを理解し、彼を妹の佳織も含め大事にしている。
    • ファンタズマゴリアに飛ばされた後は今日子と共にマロリガン公国のエトランジェとして活動。神剣『因果』に殆ど精神を呑まれない強靭な精神力を持ち、中盤で悠人の敵として立ち塞がることになる。
    • 実際のゲーム中での戦闘力も非常に高く、若干クセはあるが使いやすい。仲間になるのは中盤以降だが、悠人に並ぶ前線要員として最後まで活躍できる実力者。
    • ロリコン。
  • 秋月 瞬(あきづき しゅん)
    • 悠人を一方的に敵視する怪しい雰囲気の美少年。嘗て気をかけて貰ったことを理由に佳織に固執する。
    • ファンタズマゴリアに飛ばされた後、サーギオス帝国のエトランジェとして国を支配し、世界の統一を目指し始める。神剣『誓い』は、悠人の持つ『求め』と相反する剣であり互いに宿命付けられた戦いに身を投じる。
    • 最初の方こそ正気を保っているようだったが、力任せに佳織を奪い取って以降、徐々に『誓い』に精神を呑まれていく姿を見せる。そして最後には…
  • 夏 小鳥(なつ ことり)
    • 佳織の同級生であり、悠人達からは後輩に当たる人物。
    • 物語に大きくは関わらないが、悠人に好意を抱く。あるヒロインの攻略シーンでは陵辱シーンが見られる。
  • ヨーティア・リカリオン
    • ファンタズマゴリア世界でのエーテル技術の立役者。自他ともに認める「天才」であり、中盤以降は彼女の協力のもとに多くの技術を使い世界を変えていく。
    • ズボラなところがあり、身の回りの世話はイオ・ホワイトスピリットに全て任せている。
    • 研究者としてもゲーム中で使用することが可能で、その際は建造物を驚異的な速さで建築してくれる。また、ゲーム中でEJクライアント施設を建設可能な唯一の研究者。
  • イオ・ホワイトスピリット
    • 世界的にも希少な「ホワイトスピリット」というスピリット。ゲーム中には彼女しか存在しないため、他のホワイトスピリットの姿を確認することは出来ない。*2
    • お淑やかではあるが主人にははっきりと物申す性格で、彼女の存在のお陰でヨーティアは比較的人間らしい生活を出来ている。
    • 訓練士・研究者としてもゲーム中で使用可能。後半まで戦える高いレベルまで鍛え上げてくれる上に必ず加入してくれるので、中盤は彼女の訓練にお世話になる。
    • EXPANSION版ではあるヒロインのルート時にのみ使用可能。ディフェンススキルを持たないなどピーキーな性能を持つが、使いこなせば強力なユニット。
  • サブスピリット(性格設定はEXPANSION版以降のもの)
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  • ネリー・ブルースピリット
    • いつもシアーと二人一組で行動している少女型のスピリット。活発な女の子だが、本人曰く「くーる」を目指して頑張っている。
    • 行動回数が多く、育て上げた時の瞬間火力は最も高い。更に全てのブルースピリットの中で一番早くアイスバニッシャーのレベルが上っていく。一方でガス欠になりやすく、アイスバニッシャー以外のスキルは使いづらい。
  • シアー・ブルースピリット
    • いつもネリーと二人一組で行動している少女型のスピリット。大人しめな性格で、余り表に出て意見を出さない。
    • ブルースピリットの中でも破壊力に乏しいタイプ。しかしアタックスキルは特定の役割を狙い撃って攻撃が可能で、ディフェンダーに邪魔されることなく敵のアタッカーやサポーターを優先的に撃破できる、痒い所に手が届くタイプのユニット。アイスバニッシャーのレベル上昇が遅いのが難点。
  • セリア・ブルースピリット
    • 大人の女性型のスピリット。冷静な性格で、序盤は悠人に心を開かないが、少しずつ悠人の行動を目の当たりにして心を開いていく。
    • アセリアと同じ訓練場生まれで、その事に対して若干トラウマを抱えている。
    • 万能型で、アセリアよりも火力は若干劣るものの耐久面では優秀。攻撃回数は少ないが、一発の威力はスピリットの中でも随一である。
  • ヒミカ・レッドスピリット
    • 大人の女性型スピリット。短髪で、一般常識に長けている。他のスピリットをまとめる能力があり、エスペリアに次いで隊を率いている姿が見られる。
    • レッドスピリットでありながら前線に立てる戦力。アタック、ディフェンス共にそれなりに優秀なスキルが揃っているため序盤から中盤にかけて重宝する。一方でサポートスキルはそこまで目立たない。
  • ナナルゥ・レッドスピリット
    • 髪の長い女性型スピリット。とらえどころのない性格をしており、何を考えているのかは解らないが根は素直。
    • 悠人に対しても比較的早い段階から懐くが、余りそういう風には見えない事も多い。
    • 物理火力・防御力共にオルファリルを下回るほど貧弱だが、レベルを上げると強力な全体攻撃サポートスキルを覚え、敵を一掃してくれる。一周目では中々気づきづらいが、高レベル帯の攻略や早解きをする際は必須となるキャラ。
  • ハリオン・グリーンスピリット
    • 長い髪を両側で結んだ女性型スピリット。間延びした口調とゆるい雰囲気で、空気を和ませる。
    • また、彼女だけ後述の「陵辱」をされても何故か普通に会話が出来る。
    • HPは抜きん出て高いものの、防御力はそこまで高くはない。とはいえグリーンスピリットの中では、という程度のものであり壁役としては十分活躍する。サポートの回復能力が高く、こちらがメインになることも多い。
  • ニムントール・グリーンスピリット
    • ツインテールの少女型のスピリット。気難しく中々心を開かないが、ファーレーンにだけは心を開く。
    • このゲームに比較的多いツンデレの中でもかなり度数の高めのツンデレ。序盤から後半にかけて心を開いていく姿に多くのプレイヤーがやられた。
    • 高い防御力を持つが、HPが若干低めで序盤は防戦には向いていない。ある程度レベルを上げると攻防ともに優れた実力を発揮する。また、その戦闘中で死亡したユニットを復活させる『リヴァイブ』を覚える貴重なユニット。
  • ファーレーン・ブラックスピリット
    • 普段は仮面で顔を隠した女性型スピリット。仮面の奥は凛々しい顔立ちと碧色の髪を持つ。
    • ニムントールを妹のように可愛がり、平和な世の中のために尽力する。
    • 後述するが、戦力としては序盤以外は使いにくい。火力・防御力共に味方スピリットの中でもかなり低いほうなので、後半はラキオスで待機することが多いだろう。サポートスキルによるデバフがメイン。
  • ヘリオン・ブラックスピリット
    • ツインテールを持つ黒髪の少女型スピリット。大人しそうな外見で、中身も相応のポンコツ。
    • 初めて出会ったエトランジェである悠人に恋心を抱き、悠人の為にと最初から最後まで尽力する。
    • 戦闘能力はブラックスピリットの例に違わず低いものの、サポートスキルの特殊性は全スピリットの中でも随一。上手く使いこなせばエトランジェ以上の戦力になるポテンシャルを持っている。

システム

  • 主人公である「高峰悠人」となり、普段は仲間でありヒロインでもあるスピリット達と交流を深めながら、自国に攻め入る敵国のスピリットたちを倒し、敵の国の拠点を落としていく戦略SLG。
    • メインとなるのは戦略SLG部分であり、自国の拠点に戦争に必要な軍事施設を立てたり、スピリットたちの訓練をするなど多くの選択肢の中から有用な物を見つけ、敵国を攻略していく。
  • 戦略パートは敵味方問わず、3ユニット1部隊が基本となる。
    • それぞれ「アタッカー」「ディフェンダー」「サポーター」という3種類どれかの「役割(ロール)」に振り分けて、同じ部隊に同じ「役割(ロール)」を複数置くことは出来ない。
  • 例えばアタッカーが得意なユニットを2名同時に編制しても、片方しかアタッカーにすることは出来ず、もう一人は必ずディフェンダーやサポーターにしなければならない。これによって一方的に攻めることが出来ないが、敵も同様に強引な攻め込みは出来ない為、どのユニットをどの役割に配置するかで大きく戦況を変えられる。
  • 戦闘に入るとそのユニットにおけるキャラクターは、役割を与えられたスキルを使用できる。アタッカーに役割を振られたキャラクターはアタックスキルのみを使用し、他のスキルはその戦闘中は使用できない。
    • 「アタッカー」はアタックスキルを使用して攻撃を行う役割を担う。スキルによって定められていない限り敵のディフェンダーを必ず狙い、防御役を減らして敵の戦力を低下させるのが主な仕事である。
      • 属性攻撃という特殊なアタックスキルがあり、物理ダメージと属性ダメージの2つの合計ダメージを与えるような計算になっているため、弱そうに見えても場合によっては他の高威力なスキルより大ダメージを与えられる仕様になっている。
    • 「ディフェンダー」はディフェンススキルを使用して敵のアタッカーの攻撃を防ぐ役割を担う。スキル回数がある限りダメージを減少させ、他の役割への攻撃をさせないのが主な仕事である。
    • 「サポーター」はサポートスキルを使用する。サポートスキルの内容はスピリットによって様々であり、敵全体を攻撃する魔法や回復、戦闘中に効果のあるバフ・デバフを使う。非常に強力なスキルが揃っているが、一部を除きブルースピリットの『アイスバニッシャー』で封じられるリスクを持つ。
      • レッドスピリットが使う攻撃魔法は、攻撃力を2乗する計算式になっているため火力が高いとダメージが跳ね上がる仕様になっている。基本的にはアタックvsディフェンスの後に回ってくるディバインマジックタイミングにて使用されるが、アタックタイミングより前にあるサポートタイミングで発動して先制攻撃できる攻撃魔法もある。
      • グリーンスピリットが使う回復魔法は、戦闘終了直前のエンドサポートタイミングで発動する。
    • シナリオの最終盤では「エターナル」と呼ばれる強力なユニットが使用できる。エターナルは普通に他のキャラと組むこともできるが「オールラウンダー」という1人だけの部隊を組むことが可能で、これは一人で3つ全ての役をこなすことが出来るという特殊な部隊である。エターナル自体が攻撃・耐久共に優れているため一人でどんな仕事でもこなせる。
      • しかし、その分スキルを多く消費しやすいため前線で進ませるとすぐに枯渇する。基本的には切り札的な運用、或いはスキルを回復しやすい拠点での防衛戦を中心として行動するべきである。
  • 全てのユニットはアタッカー・ディフェンダー・サポーターの役割に応じたスキルをそれぞれ3つ、最大で9つのスキルを所持できる。
    • それぞれのスキルは「最大回数/残り回数/行動回数」が存在する。1回の戦闘の中では基本的に行動回数に応じた回数、スキルを使用して攻撃や防御を行う。
      • 例えば「8/6/2」という表記になっているスキルは「最大で8回使用でき、現時点では残り6回使用できる。戦闘中では2回発動する」という形になる。
    • 戦闘をしてスキルを使用していく毎に残り回数が減っていき、残り回数が0になるとそのキャラクターはそのスキルを使用することができなくなる。アタッカーに置いていても攻撃を行えないため、無力と化してしまう。
      • ディフェンダーのスキルは戦闘中に攻撃をされる毎に減っていき、戦闘中にディフェンダーの行動回数をアタッカーの行動回数が上回った場合、ディフェンススキルが発動せずダメージを減少せず通す事になってしまう。この為、ディフェンススキルは性能だけでなく行動回数が敵のアタックスキルの行動回数に足りているかにも注意を払わなければならない。
      • なお、拠点上に滞在していると自ターンの開始時に残り回数は最大回数まで回復する。この仕様は敵味方共通しているため、拠点を奪取する際は相手のスキルを回復させないように総力戦になることが多い。
    • スキルはレベルアップ時に新しく取得することがあり、上限である3つを上回る時は前のスキルを消去して新しく取得しなければならない。スキル自体の性能は上がっていても行動回数・使用回数が少ない場合などもあり、どのスキルを残すかなど考える必要がある。
      • 更にスキルの中には「限定スキル」と呼ばれるものが存在する。複数同時に取得する事は出来ない代わりに高い能力を保持し、そのキャラクターにとって切り札となりえるものが多い。ただし、特性上扱いづらいものも存在するため覚えないのも選択肢の一つ。
      • 限定スキルは限定スキルでのみ上書きが可能。その為、基本的には他のスキルの上書きを気にせずにアップデートすることが可能である。
      • ただし、これによる難点も存在する。詳しくは問題点の項で。
  • 命中・回避・クリティカルなどといった確率によるランダム要素は一切存在しない。
  • 拠点には建造物を建て、それによって戦いを有利にすすめることが可能。
    • 『エーテルコンバータ』を建てると1ターンで多くのマナをエーテルに変換できる。
      • 基本的に国力は全て『マナ』と『エーテル』で処理し、『マナ』を『エーテルコンバータ』を建てて『エーテル』にしないと使用することが出来ない。また、エーテルはマナに戻ることはなく、マナはスピリットを撃破したり敵拠点を制圧することで手に入れることが出来る。
      • このマナとエーテルの存在がシナリオでも大きな意味を為し、敵国に攻め入らなければ自国のマナを奪われる、奪わなければ自国が豊かにならない、という戦争の理由をもたらしている。
    • 『訓練所』を建てることで、その拠点にいるユニットをレベルアップさせることが出来る。戦闘でのレベルアップは出来ないため、道中の訓練はほぼ必須。レベルアップによってスキルを覚えることが出来る。
    • 『研究所』を建てると他の施設の建設時間を大幅に減らす事が出来る。シナリオ開始時は何もない拠点に多数の敵が攻め込んでくることが多く、即時の『塔』の建設などのために序盤の内に高いレベルにしておきたい。
    • 『塔』は建てることでその拠点で防衛戦を行う時に部隊の能力を上昇させる。これにより、基本的には防衛戦のほうが有利な戦いを出来る。
      • 勿論守ってばかりでは戦況は進まないし、敵が守っている拠点にも『塔』が存在することがある。こうした場合は攻め落とすのに総力戦になる場合が多い。
    • 『EJ(エーテルジャンプ)クライアント』は、簡単に言えばワープ装置である。ラキオス本国にのみ存在する『EJサーバ』に1ターンで移動できる。これを利用してEJクライアントを離れた拠点に建てて、2ターンかけて遠距離移動が可能。
      • 中盤でヨーティアが建築士として加入して移行建てることが出来、更にヨーティアにしか建てることの出来ない建造物である為、よく考えて建設する必要がある。
    • 『蒼の水玉』『炎の祭壇』『常緑の緑』『月の祭壇』は、それぞれその拠点で戦う青・赤・緑・黒スピリットに能力上昇の補正をかける。敵味方問わずにかかるため、攻め込む際には相性のいいスピリットを踏み込ませるなどすると攻め込みやすくなる。
  • 戦闘で戦うのは基本的に両軍の「スピリット」であるが、主人公である悠人など異世界からやってきた神剣使いも「エトランジェ」としてユニットに組み込まれている。基本的にエトランジェはスピリットよりも能力が高く、多くの事をこなせるために戦略の要となる。
    • また、全てのユニットは戦闘で敗北すると死亡扱いとなり二度と復活しない主人公とメインヒロインに至っては、死亡した時点でゲームオーバーである。
    • シナリオの中盤で仲間が増える可能性があるが、その仲間もシナリオに大きく関わるキャラであれば死亡時点でゲームオーバーになる。こうしたユニットは強力なユニットが多いので無理な突撃をさせない限りは戦闘中でやられることはないが、油断は禁物。
    • サブスピリット達は死亡してもシナリオには絡まないので問題ないが、戦力の低下は後半になればなるほど如実に現れてくる。可能な限り最後まで彼女たちを活かすような立ち回りも必須。
+ スピリット・エトランジェの特色
  • ブルースピリット(アセリア・セリア・ネリー・シアー)
    • 戦闘力が高く、スピリットの中でも随一の攻撃力を持つ。主な仕事は敵のディフェンダーを撃破し、戦況を前に進めること。
    • 防御力はそこまで高くはないが、低いと言うほどでもない。ただしHPは多くないので過信は禁物。敵のブルースピリット相手には避けたほうが良い。
    • また、「アイスバニッシャー」と呼ばれる特殊なサポートを持つ。これは一定のレベル以下の相手のサポートスキルを封じることが出来る貴重な能力であり、レッドスピリット相手の重要な兵器となる。
      • ただし、ブラックスピリットやエトランジェなど一部のサポートスキルはレベル条件を満たしていても封じることは出来ない。
  • グリーンスピリット(エスペリア・ハリオン・ニムントール)
    • 高い防御力とHPを持つ、防戦型のスピリット。物理防御に関してはエトランジェをも上回ることがある。
    • 一方、魔法攻撃に対して余り耐性がない。レッドスピリットのサポートスキルに一撃でやられる事も珍しくはない。特にメインヒロインのエスペリアは物理防御の高さに対して魔法を食らうとよく燃える
    • サポートスキルは回復や能力上昇系がメインになる。拠点での防戦には複数のグリーンスピリット、或いはエトランジェとの組み合わせで持久戦が可能。
  • レッドスピリット(オルファリル・ヒミカ・ナナルゥ)
    • 強力な攻撃サポートスキルを持ち、相手のディフェンススキルを無視した高い攻撃力を発揮できる。
    • 反面、防御・HP共に非常に貧弱。高レベルならともかく、序盤でディフェンダーに用いるのは自殺行為。
    • また、サポートスキルは敵のブルースピリットに『アイスバニッシャー』で封じられる事も。状況を良く見て使わないと持ち腐れになることが多いが、使いこなす事ができれば非常に強力。
  • ブラックスピリット(ウルカ・ヘリオン・ファーレーン)
    • 火力は高くないが、攻撃回数の多いスキルを持つ。その為、相手のディフェンススキルの回数を減らして攻撃を行うことが出来る。
    • 防御にはカウンター効果がついており、与えられたダメージの一部を相手に返す。防御力そのものはそこまで高くはないが、HPは低くはないので耐えることは可能。流石にブルースピリット相手には分が悪いが。
    • サポートスキルはデバフ、バフに加えて特定の相手を攻撃する事が可能。しかもアイスバニッシャーで封じられることがないので、ブルースピリットのサポートを実質的に無効化出来る。
    • とにかく癖の強いユニットだが、独特のサポートスキルを上手く使いこなせれば立派な戦力になる。
  • エトランジェ(悠人 他)
    • 全体的に高い能力と、優秀なスキルを持つ。序盤から終盤にかけて戦力の要。
    • HPも十分に高いため、普通の育てるだけでスピリット数人分の働きをする。ただし頼り過ぎは禁物。
    • サポートスキルは『オーラ』と呼ばれる特殊なものを使い、味方全体に強力なバフをかける。更にHPを回復することが出来るため、あらゆる状況で仕事ができる。
  • エターナル
    • 終盤で使用可能になるユニット。
    • エトランジェ以上の能力、スキルを持ち、更に一人で三人分の役割を担う「オールラウンダー」として行動ができるようになる。勿論今まで通り他のユニットと一緒に組み込んで活動させることも可能。
    • 特別な効果を持つサポートスキルを持つことが多く、状況をひっくり返す手段にもなり得る。まさに戦争の切り札となる存在。

評価点

  • アダルトゲームでありながら本格的で歯ごたえのある戦略SLG
    • スキルの構成、敵ユニットの情報、味方の能力などを全て把握して進めないと高ランクを取ることの難しい非常にバランスの取れたシミュレーションパートは当時から評価が高い。
    • 相手のスピリットに合わせて部隊を編制し、一気呵成に攻める。或いは敵の攻撃に対して攻め込まれる想定をし、高い傍線能力を備えた部隊を作るなどして防戦を行う。こうした状況に応じた戦いを常に要求され、気の休まる暇のない「戦争」である事をシステムで表している。
    • ファンタジー的な世界観でありながらも基本的には歩兵同士のぶつかり合いがメインであり、一歩一歩着実に敵軍に迫る興奮、或いは迫られる際の脅威に怯えるなど、システムに没頭できる作品に仕上がっている。
      • また、二周目からはHARDモードを選択可能になる。HARDモードでは難易度の上昇に伴い、スピリットたちのレベルキャップが解放されて今までより強い育成が可能になる。今までとは違ったユニットの運用などを活かさないと上手く攻略することは出来ない。
      • 更にHARDモードをクリアすることでSUPER HARDモードに突入可能。ほぼテストプレイをしていない実質未調整難易度であるが、当時からクリア者を多数出しスタッフを驚かせたという。
      • なお、最大レベルである99レベルにするにはSUPER HARDモードに行かなくてはならない。主人公のカットインが入るスキルはここまでプレイした人へのご褒美要素と言ってもいいだろう。
  • 魅力的なキャラクター達
    • メインヒロインであるアセリア達の他、サブキャラクターであるスピリットにもそれぞれ名前と特性が存在し、覚えるスキルなども特色があり使っていく内に愛着が湧く。
    • 更にメインヒロイン達はそれぞれ王道の物語を繰り広げながら、戦争という中で悠人と様々な交流を繰り返し、異世界からやってきた悠人に対して心を開いていく。
      • 特に異世界にやってきたエトランジェとしての戦力を期待されている悠人は、この妹を人質に取られ脅迫的に戦わなければならない最中でも可能な限り平和への道を模索し、味方のスピリットを無造作に犠牲にしないこの世界の一般的な人間とは違う態度が徐々にヒロインたちの態度を軟化させていく。
    • 最終局面では好感度の最も高いヒロインと、二人きりの孤独な戦いを迫られる展開が待っている。それでも世界と家族、友達のために自分を犠牲とし愛する人との旅路へと向かう主人公、悠人の好感度もかなり高い。
      • PS2版で行われた人気投票では攻略可能なヒロインの一部を抑えて7位にランクイン。投票数は1位と2位に極端に集中する形にはなっているものの(3位からクアドラプルスコア、つまり上位二人に対しいきなり4倍以上の落差である…)、得票率だけを見れば6位のオルファリルと大差ない票数を得られているため比較的高い評価を得られていると言える。
  • 異世界の戦争を描いた重厚なシナリオと完成された世界観
    • 異世界に飛ばされた主人公の悠人は、当初は何もわからないままただ妹の無事の為に剣を振るう。言語も解らない中、自国のスピリットたちが当然のように敵のスピリットを殺す姿を為す統べなく見るしか出来ない。
      • しかし、シナリオが進むにつれてスピリットの迫害、奪い合わなければいけない世界、滅び行く敵国、敵スピリットなどを見ながら悠人とスピリットたちは少しずつこの世界を変えていこうと尽力し始める。
      • 当初は実質的な悪だった自国も中盤以降は完全に悠人に味方をする事になり、戦争という過酷な中で少しずつ味方を増やしてファンタズマゴリア全土の統一を目指していく。
      • 生きるか死ぬかの瀬戸際に常に立たされながらそれでも平和を探り、少しずつ道を切り開いていく物語は王道ながらかなり熱く、最後まで楽しめる。
  • また、世界観も非常によく練られており、細かい粗は存在するものの極端に破綻している部分はない。異世界にしか存在しない文化、常識に対して様々な視点からアプローチされている要素が多く、ハイファンタジーの世界観としてのめり込みやすく作られている。
    • だからこそ、序盤の後半部から現れてくる「この世界でも違和感のあるもの」に対して疑問を持つ展開につながっていく。世界観に愛着を持ったところでこうした違和感を小出しにし、後半で一気に回収していくことでより愛着を持って後半のシナリオに臨むことができる。
  • 専門用語は多い方だが、その中でも特別強烈なのが作中で使用される『聖ヨト語』である。
    • この『聖ヨト語』は、悠人が序盤ファンタズマゴリアに飛ばされてから少しの間文章上でも発音上でも使用されるものであり、プレイヤーは文章の内容が理解できないまま先に進むことになる。
    • 勿論これは悠人とプレイヤーの気持ちのシンクロに必要なもので、悠人が全く解らないながら少しでも理解しようとする、という動作がプレイヤーにも重なっていく。ただ、途中まで話の内容が理解できない為ストレスは溜まりやすい。
    • 序盤を過ぎれば悠人が『聖ヨト語』をマスターするため、それに伴って文章と音声も全て日本語に戻る。そこまでの辛抱といえば辛抱なのだが、作品世界にのめり込めないと辛い。
  • また、この『聖ヨト語』は完全に日本語訳が可能な言語として制作されており、設定資料集には『聖ヨト語辞典』なるものまで存在する。ゲーム中の文章もちゃんと翻訳できるという凝った作り。
  • 二周目になると序盤の聖ヨト語の部分は日本語に翻訳され、三周目になるとどちらの言語化を選択する事も出来る。どれほどまでにこの言語に力を入れているかが解るだろう。
    • ただし、あくまで言語の選択は最序盤まで。物語の全部を『聖ヨト語』には出来ないので、フリークの方には若干残念な仕様。
  • 欲望との間で揺れる主人公の葛藤
    • 主人公悠人が持つ神剣、『求め』はシナリオの序盤に手に入れて以降、悠人の剣である立場以上に悠人本人を精神的に支配してこようとする。この時に支配に屈してしまうとヒロインたちの陵辱シーンに突入する。
    • この作品での数少ない本番シーンであり、『求め』に屈するかどうかで全体のHシーンの割合は相当変わる。積極的に屈していくことでサブスピリット達とも交わることが出来る。
    • 戦略的なデメリットは少ないものの、陵辱されたスピリットは持っているハイロゥが黒く染まり戦闘中のセリフも無くなるなど、プレイヤーに与える精神的な重圧は結構なもの。最後まで彼女たちと一緒に戦うにせよ、途中で彼女たちが戦死するにせよ後味は悪い。むしろ問題点で挙がっている低マインド用の「フレンジーII」を使えるなどメリットがある。
      • しかし、『求め』の訴え自体はこの世界観的には一般的である。ロクな戦力になっていない頃の悠人は、使い捨ての妖精たちの精気を奪ってでも力をつけ、生き残らなければならない。神剣は使用者が死ねば次の使い手が現れるまでは誰にも使えなくなるため、『求め』にとっても悠人にとってもスピリットの陵辱はメリットが大きいのだ。(ただし精気を奪う手段は別に性行為である必要は設定上ないのだが、エロゲーなので『求め』は性行為で奪うことにこだわり普段と違ってノリノリで陵辱する)
      • それでも、人としての倫理を保つために『求め』の訴えに信念を以って対抗する。この異世界においてもあくまで人間として生きるか、魔に落ちてでも生き延びようとするか――その葛藤が、ドラマに一役買う形になっている。
      • なお、『求め』は精神的に支配しようとするものの悠人に敵対をするつもりはない。その為、悠人が生き延びるために戦い方を聞いたときなどは素直に答えることが多い。こうして魔剣にも神剣にもなり得る剣と共に最後まで戦い抜くのも一つの物語としてよく出来ており、評価が高い。
      • ただし、『求め』の支配に屈してしまった場合、そのデータでは 終盤で強制的にシナリオが終了した上に周回プレイに引き継ぐことができない という重大な欠点がある。
  • サウンド関連
    • BGMはアダルトゲームとしては珍しい良質なオーケストラ音源+ドラム+ベースで構成されている。
    • アダルトゲームのBGMは雰囲気に徹した地味なものやビジュアルノベルのシーンによる高評価を得るものなど極端な傾向があるが、本作では戦闘BGMにおいて特にこの構成が存在感を持っており、ファンタジー世界にマッチした非常に印象深いものになっている。
      • 戦闘BGM自体の曲数も多く、プレイヤーフェーズ時、エネミーフェイズ時、中ボス、イベント戦などでそれぞれ個別に用意されており、他のシーンで使われるBGM群と比べても非常に多彩である。ラスボス戦ではお約束というべきかボーカル入りの熱い演出を完備。戦闘モーション全般における力の入れ具合からも妥協のない熱意が伺える。
    • 一方で平時のBGMは印象に残るものが少なく、またマップBGMは一部遠い場所に駆けずり回る事もあってか飽きやすく、戦闘関連に比べて割を食っている印象もある。

賛否両論点

  • 乱雑な設定と誤植
    • 作中の固有名詞などが多い割にはシナリオ的にはかなりまとまっているのだが、細かい設定の部分で多数の矛盾を抱えたり、説明のつかない部分が多い。また、設定部分での誤字や誤植と思われるものが散見され、正しい情報が解らないものがいくつか存在する。
    • 特に今日子の神剣『空虚』は、設定上は五位になっているもののゲーム上では『六位』と記述されていたり、そのゲーム上でも神剣の名前には『六位』、説明文章は『五位』になってたりと作中ですらあやふや。
      • こうした間違いは多岐にわたるが、少なくとも設定部分をしっかりと見ていないのならそこまで気になるものでもないし、戦闘中に神剣の序列が実際の能力に関わることもない。
  • 高い難易度と、理解に時間のかかるシステム
    • 最序盤のチュートリアルを含んだシナリオで最低限の説明はされるが、実践よりも文章での説明が多いため理解は難しい分類に入る。画像付きの説明はされるが、一度に多くの事を説明するという点もあってかちゃんと理解するにはその後の実践で自分で試したりするなど工夫が必要。
    • スキルの構成や舞台における役割の設定なども一回程度しか説明されず、ステータスの数値がどういう形で関わってくるかに関しても細かい説明はない。
    • 最序盤はユニットも少ないため、かなりの最効率での攻略を求められる。敵部隊は拠点に居座る場合殆ど動かなくなることが多いため、スキルの行動回数が切れると遠い拠点に戻る必要があるなど、テンポも悪くなりがち。
      • とはいえ慣れるとサクサク進めるシステムでもあり、難易度が高いのも主に序盤である。後半になってユニットが増え、強化されていけば行くほど楽になっていくだろう。
  • クセが強めのキャラグラフィック
    • 立ち絵によく見られるが、頭が大きく顔が小さい割に眼も大きく描かれがちなので若干絵が潰れているような印象を受けやすい。頭蓋骨どうなってんだ。
      • キャラデザイナーの『人丸』が経験不足だったのか、レスティーナや時深などは比較的整っているものの、アセリアやエスペリアなどの主要なメインヒロインがこうした形で描かれがちで、更に立ち絵とイベントCGの乖離が激しいのが問題。同一人物に見えないシーンも多くあるため、突然立ち絵に戻った時の違和感が尋常ではない。
    • ただ、ちゃんと見れば崩れているわけではないし、よく出来ているものはよく出来ている。慣れれば気にならないレベルのものではあるが、序盤気になってしまうと受け入れがたいところはあるだろう。
      • ただしそれでも佳織だけは中々受け入れがたいグラフィックをしている。攻略対象でないためイベントCGでの期待もそこまで高くないため、非難が起きやすい。
      • Kanon』辺りの影響を受けたのか、いたる絵っぽさと上述の問題を引き継いでしまったようなグラフィックになっている。表現の都合上アップになったりもするため嫌悪感を抱く人は多い。その結果付いた蔑称が「キモウト*3」。
      • こうした経緯があったためか、以降発売された移植作品では佳織の立ち絵が全て書き直されている。比較的良くなったものの、上述の問題を解消するほどではなかったりする。
      • 尤も日本人は何故か目が大きく縦長なキャラを描く傾向に在る為こうなってしまったのもまあ当然ではある。

問題点

  • 余りにも長過ぎる序章シーン
    • 序盤は悠人達の学生生活と平々凡々な日常を数日過ごした後、ようやくファンタズマゴリアへと飛ばされるシーンが挿入されるも、その後も暫くはゲーム部分がやってこない。暫くはエスペリアと共に聖ヨト語の勉強を繰り返し、この国がどういう物なのかを説明するシーンが長々と入る。
    • この序章シーン、まともにセリフを全部聞きながら進めるだけで二時間以上かかる。最初の敵と戦うまで一時間以上というのはかなり厳しく、作品世界に没入できないと中々もどかしい。
    • ここで世界観を掴めばこの後のシナリオもスムーズに頭に入ってくるだろう。だが、逆に言えばここまでの理解が不十分だとそこからのゲームも楽しみにくい。
    • 没入させる為の展開も若干強引で、日常シーンが異常に長いのも相まって序章が飽きやすい。周回プレイで全て飛ばそうとしても5~10分程度かかるため、手間もかかる。
  • 陵辱をしないと少ないHシーン
    • 基本的にメインヒロインとの情事は1~2度程度であり、全体的には戦略パートがメインとなるため、『求め』に積極的に飲まれないとHシーンは非常に少なくなる。
    • 『求め』が積極的に悠人を取り込もうとするのは序盤に集中しており、中盤以降はこうしたシーンも少なくなる。そして終盤の個別ルートに入るまではメインヒロインとの情事は少なく、攻略不能なキャラクターとのHシーンがたまに挿入されるぐらい。
    • 魅力的なヒロインだらけながら主人公がそこそこに実直で真面目な男なのもあって、ラッキースケベ的なイベントはあるのだが本番シーンというと非常に少なく感じてしまう。
    • ゲームの内容が内容であるため仕方ないが、期待しすぎるのは避けよう。
  • ブラックスピリットの扱いの悪さ
    • 戦略パートにおけるブラックスピリットは、行動回数の多さで相手のディフェンススキルを突破してダメージを与え、相手のスキルを削り、ディフェンスでも相手にダメージを与えるなどテクニカルなユニットである。
    • だが、実態としてはディフェンススキルを削った後の攻撃よりも、ブルースピリットがディフェンススキル有りで本気で殴ったダメージのほうが高い。カウンターのダメージも微々たるもので、ディフェンススキル自体の性能は低いため相手にやられるリスクも高い。
      • もっとも、後半になるとブルースピリットはスキルの最大行動回数の少なさ、一度の行動回数の多さから息切れしやすくもなる。加えて、ブルースピリットはアイスバニッシャー要員としてアタッカーだけをするわけには行かないため、その際の火力を補うサブアタッカーとしての出番がないことはない。ただ火力不足は否めないためメインで使用するのは難しいだろう。なにせ単純な攻撃力だけだとグリーンスピリットの方が高かったりもする。
    • サポートスキルは優秀なのだが、ある程度のレベルになるとレッドスピリットの全体サポートが猛威をふるうためそこでも出番がなくなりがち。アイスバニッシャーされないという特徴はあるものの、それをひっくり返せるほどのメリットは少ない。
    • SUPER HARDモードまで育成するとウルカとヘリオンは強力な『星火燎原の太刀』を習得できるため、ここまで来ればかなりの戦力にはなる。しかし群を抜いた強さ、というほどでもないためやはりブルースピリットの下位互換程度になりがち。そもそもSUPER HARD自体選ばれたプレイヤーだけのたどり着ける領域である。そこまでのプレイ中で弱い事自体は全く変わらないので、救済にはなっていない。
      • 特にサブスピリットのファーレーンはその弱さで後半お荷物になりやすい。序盤でこそそこそこの活躍は見せるが、少し育つとすぐに息切れするのが悲しい。好きな人は愛を以って接しよう。
  • レベル上げの難しさ
    • レベルアップの際は拠点に訓練所を設置し、その場所にユニットを配置しなければならない。この為、レベルアップをするユニットは前線で敵拠点を制圧することが出来ない。順調に拠点でレベルを上げている最中に前線のメンバーが敵拠点を制圧してシナリオを攻略している事もザラ。
    • 更に、訓練士には育てられる上限レベルが存在する為、後半は訓練士が揃っていないと最大レベルまでの育成すら出来ない。特に主戦力となるブルースピリットとエトランジェのレベルを最大にするには一定条件を満たした訓練士「ミュラー・セフィス」の加入が絶対条件になる。加入難易度自体は高くないものの、シナリオ後半のサーギオス帝国との合戦の最中でマップ移動によって見つける必要があり、少ない戦力を厳しい戦況の中で割く余裕を立てないとレベルを上げるのは難しい。
  • スキル取得の問題点
    • 一般的には後から覚えるスキルが強力である為、レベルアップ時に覚えるスキルは新しいものにアップデートすればよいのだが、スキルがレベルアップ時にしか覚えられない、というのが問題である。
      • 上述したようにスキルはそれぞれの役割ごとに3つしか覚えられず、それ以上のスキルは上書きされる。そして万が一、そのレベルで覚えるスキルを取得させなかった場合、そのスキルはそのデータでは二度と覚えることはできなくなる。
      • 基本的には新しいものにアップデートすれば問題ないが、スキルの性能自体は使ってみないと解らないので、使い勝手が悪かった時に前のスキルを戻すことも出来ない。ブラックスピリットなどは癖のあるサポートを多く覚えるため、特に難点になりやすい。ここでも不遇な点が目立つ。
    • この問題が特に浮き彫りになるのが終盤、そして周回プレイの時である。
      + シナリオ終盤のネタバレを含む
    • 主人公の悠人とメインヒロインの一人は終盤にエトランジェやスピリットを遥かに超えた『エターナル』になる展開が待っているのだが、この際にエターナル専用のスキルを取得する。このスキル自体は非常に強力なため、基本的にはこれらを覚えて進むのが普通である。
      • しかし、二周目に突入した時にこれらの覚えたスキルは使えなくなる。前回のデータを引き継いで二周目を開始すると、前回のユニットのデータを完全に引き継ぐため、エターナル専用のスキルを覚えたまま通常のスピリット、エトランジェとして物語がスタートするからである。
      • この為、前回攻略したメインヒロインは実質的にスキル6つ、悠人もアタックスキルが2つしかない状態で序盤を攻略しなければならない。更にメインヒロインはこれ以上レベルアップでスキルを覚えない場合、エターナル専用スキルを消去することも出来ない。
      • 更にメインヒロインはエターナルにならないという展開もあるため、その場合は終盤どころか最終戦まで全ての役割のスキルを使用不可能なままで最終決戦を迎えることになる。こうなると、如何に強いアセリアやエスペリアでもかなりの戦力ダウンを強いられてしまう。
      • やりこんだ周回プレイをすればするほど、ヒロインたちに使用不能なスキルが追加されていき、最終的にメインヒロイン達は強力なスキルを持て余す、という状況が生まれやすい。これと言った対抗策もないため、周回プレイをする毎にサブスピリットの活躍が目立つことになるだろう。
  • 実質的な『詰み』の可能性が存在する
    + シナリオのネタバレ注意!
  • 中盤、マロリガン公国との戦いで首都を落とす直前に親友である碧光陰との一騎打ちイベントが有る。
  • この時点でどこまで戦力を進行させていても、このバトルは悠人と光陰の一騎打ちとして進行する。その為、この時点で悠人が光陰に勝てる実力を持っていない場合はその時点でシナリオが進行しなくなる。
  • 戦闘前にロードした場合でも、その時点で悠人をレベルアップさせる分のエーテルを持っていない場合はレベルを上げることも出来ない。こうなってしまうと、マロリガン戦前のデータをロードして、改めてマナの再配分をして悠人のレベルを上げ直すしか方法はない。
    • システム上、悠人を全く育てずにここまで来るのは初心者には難しいので、レベルを上げずに進むということはまず有り得ないだろうが、ここでの光陰はそれなりに強く設定されており、中途半端にレベルをバラけさせると足りない可能性もある。
      • この時点で能力的に光陰を越えられるのは大体レベル15~16頃なのだが、悠人はレベル13で「フレンジーII」と呼ばれるアタックスキルを覚える。このフレンジー、弱いスキルではないのだがマインドが30以下でないと使用できないのだ。
      • マインドはよほど意図的に下げようとしない限り80を下回るのも難しい数字のため、普通に進めてこの時点で中途半端なレベルで辿り着くとアタックスキルが足りずに持久戦の結果の敗北があり得る。一歩手前で覚える「フレンジーI」にはこのような制限がないにもかかわらず、よりによってこのレベルで覚える「フレンジーII」に限ってこの使用制限が存在するため、なんかの嫌がらせにも思えなくもない。
      • 真面目に悠人のレベルを集中してあげるとこの時点では最大で24になるため、主人公を強化しがちな人にはそんなに気にならない問題ではあるが、実質的な詰みが存在するというのはやはり問題だろう。
  • バグ?
    • 一部スキルに仕様なのかバグなのか不明なものが存在する。
    • 例として挙げると、条件を満たすと途中加入となる碧光陰のアタックスキル「ゲイルVII」の攻撃力 100 である。 1000ではない。 直前で覚える「ゲイルVI」が攻撃力720、その次に覚える「ゲイルVIII」が攻撃力1560の属性攻撃(補正なしではダメージ2倍)、と言うと違和感を解って頂けるだろうか。
      • スキルには物理属性・色属性に加え、行動回数などでの差別化が存在するために攻撃力の数字だけで能力を単純比較することは出来ないのだが、かと言ってこの極端過ぎる能力差の設定には違和感を感じる。
    • 賛否両論点でも記したとおり、誤表記や設定の粗などがそこそこ多いゲームのため、こういった数字の差が意図的なものか仕様とは違うものなのか判別しかねることが多い。どちらにしても使い物にならないスキルがそこかしこに存在するので覚える際には気をつけよう。
      • なお、サブスピリットのナナルゥも似たような攻撃力の違和感を持つが、彼女の場合は「単体攻撃をするサポートスキル」の威力が総じて低く、「全体攻撃をするサポートスキル」の攻撃力は初期から常に高い、など一貫した性能を持っている為恐らくは仕様と思われる。こうしたある程度意図的な差異も、上記がバグか仕様かを不明にしている要因とも言える。
      • 例として挙げた「ゲイルVII」も意図的なものに該当する。抵抗力を低下させる効果が付いており、戦闘画面上では下がったということしか分からないのだが「ゲイルVII」はこの減少量が凄まじく、攻撃サポートスキルと組み合せればかなり強い。
      • 一方で50%と50を間違えたようものも存在する。

総評

ゲームの出来を売りにするエロゲーブランドといえば当時は『エウシュリー』や『ソフトハウスキャラ』などが有名であったが、そこに食い込むようにして名前を連ねる作品となった。
設定の面も含めて全体的に粗が多く練り込みの足りない作品ではあるものの、異世界に召喚された主人公の苦悩とそこで出会った妖精のように美しい少女達との交流、自分と家族、そして国を守る為に敵国を打ち倒さなければならない戦争という部隊で繰り広げられるドラマティックさと、高い歯ごたえのあるSLGが上手く噛み合わさり、上質な作品に仕上がった。
ザウス(本醸造)の名前を知らしめた作品であり、後々に広がる『永遠神剣シリーズ』の礎を作った作品として後々も語り継がれる名作となった事は間違いない。


その後の展開

  • 2004年8月13日に『永遠のアセリア EXPANSION』が発売。追加ヒロインとして本編でも活躍した岬今日子、倉橋時深を加え、更にサブスピリットにも固有の顔グラが与えられて、イベントを追加した拡張版となっている。また、時深などは立ち絵が描きなおされている。
  • 単品で遊ぶことも可能であり、基本的にはアセリア本編のうちの二人の追加ルートをメインとしたファンディスクと言った扱い。元々2004年にコミックマーケット66で販売していたが後に一般販売された。
    • この時追加された最終ダンジョンが、非常に非難の多い出来になっている。というのも、元々はマップの北西にあるキノハレを制圧してラスボスを倒せばクリアできたのだが、そこにやたらと長いダンジョンを今までのシステム通り一歩一歩前進しながら進まねばない要素を追加、このダンジョンだけで攻略に2~3時間ほど費やすのがザラになっているからである。
    • 加えて、ここで出てくる敵スピリット*4を倒しても通常通りマナが手に入るのだが、変換されたエーテルを使用できる訓練所などがラストダンジョンには建設できないため、ラストダンジョンで得たマナとエーテルは全て無駄になってしまう。
    • 単純な難しさに加え、無意味な戦闘を繰り返させられて消耗するためプレイしてて純粋にストレスがたまりやすい。戦略を考える必要もなく前に進む以外にやることがないのも難点。
      • 直後に移植されたPS2版からの移植の殆どがこの仕様に準拠しているため、ユーザーは常に移植される際、「この大地の果てで仕様ではありませんように」と願うようになったとか。
  • 2005年5月12日、PS2版である『永遠のアセリア この大地の果てで』が販売。
    • 上記のEXPANSIONを標準搭載した上、全年齢対応となったため幾つかのイベントが削除。特に“求め”に身体を奪われそうになるシーンの選択肢が殆どカットされ、自動で悠人が“求め”に抗うようになっている。
    • イベントシーンも若干簡略化され、本編で直接行為に及ぶシーンは文章で簡潔に済まされたり、敵国の陵辱趣味の将軍はマインドコントロールが得意ということに設定を変更されたりした。
    • また、イベントCGも一部修正され、下着や乳首が見えているもの、返り血を浴びた過激なものが修正されている。今だったらCERO:Cぐらいにすれば出せていただろうか…。
      • 上述したラストダンジョン完備でユーザーが血反吐を吐いた。
  • 2006年3月3日、『スピたん』が発売。
    • 本編終了後の時系列で、スピリット達が新しい大地を求めて旅をするファンディスクに近い形の続編。
    • 本編で登場したサブスピリットのうち年少のスピリットが中心で、メインの攻略対象となっているのも年少組のみ。
    • アセリア以上に難解なバトルシステムを採用したためか、余り評判が良くなかった。また、今回の設定を踏襲したとはいえ悠人に好意を抱いていたスピリット達が他の男に靡くのを余り良しとしなかったユーザーも多い。
      • とはいえスピたんの主人公のロティが悪い主人公というわけではない。単純に前作ファンほど受け入れがたい作品になってしまっただけである。まぁ、続編モノとしてはそれだけで大きな問題だが。
      • この後、更に『スピたん』の中でも大人なスピリットを相手にするファンディスク『アネたん』を加えた『スピたん Special Box』が販売された。
    • 予約特典として『永遠のアセリア ダイジェスト版』が付属された。アセリアルートのシナリオを選択肢なしのADV形式で読むことが出来るほか、サブスピリット達とのHシーンを見ることができる。『永遠のアセリア』関連の作品ではこの作品のみ解像度が800*600で制作されており、最新作の『Premium Special Edition』を含め最も解像度が高い。
  • 2007年8月3日、『聖なるかな -The Spirit of Eternity Sword 2-』が発売。
    • 永遠神剣シリーズの正当な続編作品であり、他の外伝作品とは違う明確な第二弾である。
    • 該当記事を見てもらうと解るように、続編としての世界観としては悪くないものの異世界モノとしての緊張感は本作より薄れてしまっている。この作品がそれだけ異世界召喚モノとして出来が良かったとも言えるが…
    • 単純に続編として聖なるかなに求めていたものがそのまま来なかった、という部分も批判の原因ではある。単品では決して面白くないゲームではない。
    • キモウトも登場する。
  • 2010年1月29日、『聖なるかな外伝・精霊天翔 〜壊れゆく世界の少女たち〜』が発売。
    • シミュレーションRPGではなく横スクロールシューティング+エロアドベンチャーとなっている。
  • 2010年5月2日、『永遠のアセリア Special Edition』が発売。
    • 通常版、『EXPANSION』、PS2版を一体化させた上で18禁版として販売。多くの要素が入った作品をPCでプレイできる。
    • 貴重な公式の設定資料集も付属し、充実した中身で作品を楽しむことが出来る。
    • ただし、基本的にはPC版と大きく変わっていない。あくまで移植版+おまけ、と考えたほうが良い。
    • ラストダンジョンは省略されている。
  • 2012年3月8日、『永遠のアセリア(PSP版)』が発売。
    • 基本的にはPS2版のPSP移植作品。ただ一部のキャラクターにカットインが追加されるなど要素が充実している。
    • 元々マウスの操作で行っていたものだったため、コントローラーでの操作は若干難しいが、全体的な移植の完成度は高い。
    • ラストダンジョン完備でユーザーは再び血反吐を吐いた。
  • 2016年12月22日、『永遠のアセリア Premium Special Edition』が発売。
    • 2010年に発売した『Special Edition』にPSP版のカットインを加え、おまけとしての『新約・永遠のアセリア』の設定資料集などを付けた新装特別版。
    • タッチパネルにも対応して遊べるなど、プレイ環境は更に進化。しかし当然ながら基本的な部分は変わっていないため、既に『Special Edition』を持ってる人にはそこまで必要なものではない。勿論おまけ目的で購入をする人はいる。
  • このように、2003年の発売された作品でありながらファンからの要望も多く移植が作られ続け、今でもメインライターが活動を続け続編への意欲を見せている作品でもある。
    • しかしここまで見て分かる通り、永遠のアセリアの移植が殆どの状況で十年以上持たせた作品でもあり、多くのファンが新作を長年待ち望んでいる状況でもある。
    • メインライターである高瀬氏は、聖なるかなの発表後に永遠神剣シリーズに携わるスタッフとザウスを退職、「ETERNAL」というブランドを立ち上げ「輝光翼戦記 天空のユミナ」などを制作。その合間、コミックマーケットなどで同人誌で永遠神剣シリーズの作品を制作し続けている。
    • 永遠神剣シリーズの続編にも意欲を示し、今後も同人での活動は続けていくようだが続編のゲーム化はまだまだ難しいようだ。今後の活動に期待したい。

余談

  • PS2版「この大地の果てで」の発売後、キャラクター全体での人気投票が行われたが、その結果はなんとサブスピリットであるヘリオンがメインヒロインのアセリアを抑えての1位となる快挙を成し遂げた*5*6
    • 他のサブスピリットが軒並み10位以下の中で唯一人彼女だけが突出して人気が出たのは、やはりその健気さと悠人への恋心が評価された部分が多い。実際に、戦闘中にも悠人への気持ちを表すセリフが交じるのは個別ルートに入ったメインヒロインを除けば彼女だけ。どれだけ悠人を信頼し愛しているかが伝わるというもの。
    • シナリオを普通に進めた場合一番最初に出会うサブスピリットというのもあってか、愛着が湧く人も多い。ブラックスピリットという不遇な性能を持った彼女であるが、彼女への愛で最後まで一線で活躍させた人は少なくない。
      • 最も、それを除いてもSUPERHARDモードまで行くと彼女にしか使えないスキルを覚える為、やりこみプレイヤーほど戦力として活用していることが多い。
  • 2005年にOVA版が発売されている。PS2版以降の販売で、全年齢。作品の内容を知っている人向けの作品ではあるが、そこそこ人気は高い。
    • ただし、2巻まで発売されたものの未完。現時点でも3巻以降の制作はされておらず、その間に永遠のアセリア自体の状況も変わってしまったため今後の販売は絶望的。
    • ちなみに声優が一部変更されており、主人公の高峰悠人の声は櫻井孝宏氏*7、岬今日子の声を故・川上とも子氏が務めている。
+ あるメインヒロインのEDのネタバレを含む内容
  • 聖なるかな -The Spirit of Eternity Sword 2-」には、当作の主人公高峰悠人とアセリア・ブルースピリットの娘である「ユーフォリア」が登場している。
    • 当作品でもアセリアEDに辿り着くことでユーフォリアの幼い頃の姿を見ることが出来る。
    • 続編となる永遠神剣シリーズでは、彼女を中心とした物語が展開されることが示唆されており、今後の主役ポジションとしての活躍が予想されている。
    • それだけに、「聖なるかな」での登場が余りに雑だったことに不満を感じるファンは多いようだ。

*1 シナリオの進行によっては悠人と一緒に元の世界に戻るが、基本的にこちらはバッドエンドルートである

*2 具体的には存在はする。ただし、会話も出来ない存在であるためその正体を確かめるのはヨーティアと、マロリガンの首領であるクェドギンの会話シーンのみ

*3 PINKちゃんねるのスレッド「Xuse(ザウス)総合18」にて、いいコなのにプレイヤーに嫌うレスが多くてある意味ヒットしてる義妹キャラという趣旨の書き込みのつもりで誤字って「ある意味空前絶後の大ヒットきもうとだな」と書き込んでしまった2004年2月のレスが発端。元々Xuse総合スレではテンプレに「Q、瞬キモイ、妹キモイ、ぶっちゃげ絵柄キモイ A、後ろ二つはやってるうちに慣れるか萌えるようになります、瞬は仕様です」という文があるほどキモイというのはたびたび言及され続けていた事柄だったためアセリア関連スレで「キモウト」はすんなり定着した。その後『DUEL SAVIOR』の妹キャラを評する言葉として使われるようになり、現在ではヤンデレ系妹キャラ属性をあらわす言葉として定着している。

*4 正しくはエターナル・ミニオンと呼ばれる種族だがデータ上の差異はない

*5 その性格や、『EXPANSION』以降のグラフィックがかなりかわいく、メインキャラにもひけをとらないのも大きな理由と思われる

*6 ただし、ヘリオン1263票に対し、2位のアセリアは1220票とかなり僅差。3位のウルカが297票と大きく突き放されているため、実質的には人気ツートップと言ったほうが正しい

*7 当時はまだ若手で、主役作品もそれなりに演じていたが女性向け作品での出演が多い時期だった。この年の後半に発売されたFF7のOVAでクラウド・ストライフ役を演じた事でその知名度を大きく広げ、翌年からアニメ・ゲームで多岐に渡り更に出演作品を広げた