注意:本項では「ETERNAL STORY」にのみ触れ、同時収録された「I ETERNAL」、「II ETERNAL」に関しては割愛します。
イースI・II エターナルストーリー
【いーすわんつー えたーなるすとーりー】
| ジャンル | アクションRPG |  
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| 対応機種 | プレイステーション2 | 
| メディア | DVD-ROM 1枚 | 
| 発売元 | デジキューブ | 
| 開発元 | マイケルソフト | 
| 発売日 | 2003年8月7日 | 
| 定価 | 通常版:6,800円 限定版:9,800円(各税抜)
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| プレイ人数 | 1人 | 
| 判定 | 劣化ゲー | 
| ポイント | テンポを削ぐ長いローディング 新規キャラの棒読み演技
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| イースシリーズ | 
 
概要
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過去にWinで販売された『イースI・II完全版』のPS2移植版。据え置き機でのカップリング作品ということもあり、PCエンジン版『イースI・II』のような豪華移植・アレンジが期待されていたが…。
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特別限定版はアドル、フィーナ、レア、リリアのボトルキャップフィギュアと同フィギュアをセットできるジオラマつきの大きな化粧箱に上のソフトが同梱されるという力の入れようだった。
問題点
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読み込み時間の増加によるプレイテンポの悪化
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画面切り替えによるロードがかなり長く、メーカーロゴからタイトルロゴ、装備画面を開く、マップ移動をするだけでも数秒かかる。原因は背景やキャラなどといったデータをWin版からそのまま使用したためと思われる。
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IIでは容量の比重が大きいためか、I以上に時間がかかる。
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ロダの樹などの一枚絵を表示するシーンに至っては1分近く待たされる。
 
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元であるロード皆無のWin版は非常にテンポ良く、イースの魅力の大きな一つであった。それが、画面が切り替わるごとに長いロードが入ってしまうようになった。
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一部とはいえボイスが追加されたのは良い事だが、ボイスの前にもローディングが発生するため、メッセージ送りに時間がかかる。
 
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ダームの塔(Iのラストダンジョン)にてフリーズが多発する。
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狭い一本道の通路は処理落ちが発生しやすく特にフリーズの確率が高い。
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ただし全く発生しないこともあり、これはユーザーの環境に依存している可能性が高い。
 
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売りである『Ys I・II ETERNAL STORY』が単にIとIIを連続でプレイするだけ。
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一応、追加要素としてイラストやサウンドの視聴ができるようになるのだが、特定のイラストだけ2周目以降は見られなくなるというバグがある。
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敵からダメージを受けずに攻撃をし続けることによってコンボが発生するが、恩恵が小さい上にダメージを受けずに進むのが難しいため、ほぼ死に要素となっている。
 
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追加オリジナルキャラクターに関する問題
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追加キャラクター担当声優が声優初挑戦な女優だった事もあり棒読み。隠し要素の解禁の為に何回か足を運ぶことになる為、嫌という程聞く事になる。
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しかもオプションでボイスの音量を調節する事も出来ないので、棒読み演技を強制的に聞かされる羽目に…。
 
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全部解禁すると「あるアイテムを壊してくれ」と頼まれるが、壊す方法が全く無い。
 
評価点
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Iの最大レベルがIIと同じ50に変更され、バランスが改善された。
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Ys I及びII ETERNALが(ローディング以外)Win版そのままで移植されている。
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一部キャラのみではあるが、ボイスが追加収録された。
総評
長いロード頻発、機種によってはフリーズと、プレイのテンポが削がれる残念移植。
追加要素も、折角のボイスが棒読みという残念な出来に。
『I』『II』のカップリング作品をプレイしたいなら、他機種で出ている良作ソフトを選ぶ方が無難だろう。
余談
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本作発売を最後にデジキューブは経営破綻により倒産。同社最後の作品となった。
最終更新:2020年09月02日 19:27