【あーるぴーじーつくーるふぉー】
ジャンル | RPG制作ソフト | ![]() |
対応機種 | プレイステーション | |
発売元 | エンターブレイン | |
開発元 | アジェンダ | |
発売日 | 2000年12月7日 | |
定価 | 6,800円 | |
判定 | クソゲー | |
ポイント |
シリーズ初のサイドビュー戦闘を実装 軒並み好評な新要素は詰めの甘さでほぼ台無しに 劣悪な容量燃費と逃れようのないバグの二重苦 薬草は壊れてしまった! 外部データを読み込もうとするとロード地獄に 仕様通りだったら概ね『3』越え |
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ツクールシリーズリンク |
コンシューマー向けRPGツクールシリーズの4作目。キャラクターを自分で作成できる画像エディタ『キャラクターツクール』との2枚組。
本作では戦闘方式が従来の『ドラクエ』視点から、『FF』に近いサイドビューのアクティブタイムバトル方式になった。
また、エンターブレイン刊の月刊誌『ファミ通ブロス』で連載されていた『ジバクくん』(作・柴田亜美)のキャラクターであるジバクくんが召喚獣として出演している。
開発は空想科学からアジェンダ(ガチャろくシリーズなどでお馴染み)となった。
発売前から変数といった『3』ではできなかった機能の追加が発表され、大幅にパワーアップしたツクールとして期待は高かった。
ファミ通編集部が製作した『ファミ通クエスト めざせ王国騎士団』が応募者全員プレゼントされる企画があるなど、送り手側も気合が入っていた。
しかし、実際は様々な問題点により評価は下がり、見限るプレイヤーが続出することになった。
基本的に『4』での新要素は好評であり、前作『3』からパワーアップした面も評価はされている。
しかし、痒いところに手が届かない仕様の数々、バグの多さと発生頻度の高さ、そして何よりも容量の少なさ(燃費の悪さ)が作品の自由度を大幅に制約し、弊害を大きくしている。
結果的に本来なら『3』を大きく上回るツクールとなれるはずが、シリーズの中でもとりわけ評価の低い作品の1つとなってしまった。
本作は、ツクールにおいて3つしかないアクティブタイムバトル制+サイドビュー視点(*2)の作品である。
残念な仕様こそ目立つが、シリーズ全般を見ても基本システムだけ見れば相当に完成度が高く、評価する声は多い。
これを活かすために、制約を理解して特化した作品を作ろうという動きもあり、実際本作独自のシステムを利用すれば、他のツクールでは出来ない味も出せる。
不具合やバグさえなければ、残念仕様を加味しても相当優秀な部類だっただけに、「惜しいクソゲー」という評価が多い。
これ以降のコンシューマ機における同シリーズは悪い意味で曲者揃い(良い評価なのはアドバンスくらい)であり、ツクール暗黒時代の皮切りとも言われる。