真・恋姫†夢想 ~乙女繚乱☆三国志演義~ 呉編/蜀編/魏編
【しん こいひめむそう おとめりょうらん さんごくしえんぎ ごへん/しょくへん/ぎへん】
| ジャンル | 純愛歴史AVG |  
  
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| 対応機種 | プレイステーション・ポータブル | 
| メディア | UMD 2枚組 | 
| 発売元 | イエティ | 
| 開発元 | BaseSon | 
| 発売日 | 呉編:2010年9月22日 魏編:2010年10月28日
 蜀編:2010年11月25日
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| 定価 | 通常版:各6,825円 限定版:各8,400円
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| レーティング | CERO:C(15才以上対象) | 
| 廉価版 | イエティベスト(3ver.同時発売) 2012年9月27日/各3,150円
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| 判定 | なし | 
| BaseSon作品 | 
 
概要
BaseSonから2008年12月に発売されたWin用AVG『真・恋姫†無双 ~乙女繚乱☆三国志演義~』の呉・魏・蜀の3つのルートを、それぞれ1本のソフトとしてPSPに移植したADV。
タイトルは前作『恋姫†夢想』のPS2版準拠で、声優もそちら及びテレビアニメ版『恋姫†無双』シリーズにあわせている。
コンシューマー移植用に追加された部分もあり、Win版をプレイ済みでも楽しめるようになっている。
特徴・評価点
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トンデモ三国志
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現代日本の高校生である北郷一刀が、女性ばかりのパラレル三国時代に飛ばされることから始まる超訳三国志は、むしろ原作を知らない方が楽しめるかもしれない。
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とはいえ、かなりシリアスな部分も強い。色物扱いされがちだが、かなり骨太。
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オリジナルでも言われていたが、一刀はハーレムものの主人公ながら非常に好感の持てる好青年であり、また現代と三国時代とのギャップに苦しみながらも少しずつ成長していく姿がCSになってもしっかり描かれている。
 
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上記のとおり重厚なシリアス部分
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テレビアニメ版は全編コメディだったが、こちらは結構な比率でシリアスになる。
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三国志モノ特有の血生臭さもやはりある。そういう意味でもよくやってくれた。
 
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UMD二枚組の大ボリューム。
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二枚にしてもなおかなりの量で、ADVとしてはかなりのボリューム。
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それを3バージョン、というとPSPソフトの中ではかなり大物ではないだろうか。
 
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濡れ場はカットされたが、それでも多めの肌色分。
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PSPとしてはかなり頑張っていて、裸エプロンなどもある。
 
問題点
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分割商法。
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先述の繰り返しになるが、Win版では1本のソフトに収録された3つのストーリールートを、このPSP版では3本(3バージョン)のゲームに分割して発売している。
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しかし、これについてはUMDの容量問題が主原因だろうと察したファンも多かった。なにしろ3分割した上でなお、UMD1枚には収まりきらず2枚組での発売なのだから。
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また、よく似た声のキャラが多数登場する別ゲームが先例となっていたこともあり、大規模なバッシングに至ることはなかった。
 
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ディスクチェンジが煩雑。
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ディスク1にメインストーリー、ディスク2にサブイベントが入っている都合上、かなり頻繁にディスクを入れ替える必要がある。
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メディアインストールすれば解決するが、大容量メモリースティック必須。さらに三作の互換性が無いため、三作すべてインストールするとそれだけで2.5GBほどになる。
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どうしても一枚には入らない量なのだから「仕方がない」とも言えるが。また、「不正コピー対策」だとも言われている。
 
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一部デザインが変更されたキャラが居る。「多めの肌色分」とは前述したが、御色気要素は減っている。
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丸出しだった御尻を隠しているのは兎も角、パンツや褌は観えなくなり、服の上から乳首が分かるいわゆる胸ポチも無くなった。安心して下さい!穿いてますよ!
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パンツや褌ぐらいは良さそうなものだが、CEROの影響下にあってもソニーチェックは健在なのか、ソニーはその辺りにかなりうるさい様で…。
 
 
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戦闘パートははっきり言って「邪魔」。Win版の頃から言われていたことだが、敵味方ともにステータス固定なので駆け引きも特にない。
総評
エロゲーの家庭用移植というと、どうしても今一つな印象が付き纏いがちだが、中々どうして侮れないタイトル。
三国志作品として飛びぬけて素晴らしい…というほどでもないが、三国志ファンならずとも楽しめる。
女性化に理解があって大容量メディアを用意できるなら、是非とも。
余談
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テレビアニメ含む一般向け版では全キャラの声優が入れ替えられているのだが、実際に聞いてみるととても別人とは思えず、完璧にエロ版と同じ声で喋っている。つまり、いわゆる裏名義の可能性が極めて高い。
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本当にそっくりさん達を見つけて来たのであれば大したものだが…よく似た声のキャラが多数登場する別ゲームも実は他人事ではなかったり?
 
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3バージョンを1つに纏めたPS2版『真・恋姫†夢想 ~乙女繚乱☆三国志演義~』が、数回の発売延期を経て2011年11月10日に発売された。
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PS2最後のソフトは『FFXI』の拡張ディスク『ファイナルファンタジーXI アドゥリンの魔境』であり、本作PS2版は最後から2番手。単体で普通にプレイできるゲームソフトに限定するならば、本作がPS2最後のソフトの栄誉(?)に輝くことになる。
 
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『真・恋姫†無双 ~乙女繚乱☆三国志演義~』のリメイク『真・恋姫†夢想 -革命-』シリーズが2017年にWinで販売開始。
最終更新:2023年12月09日 09:17