【すうぃーとほーむ】
ジャンル | ロールプレイングゲーム | ![]() |
対応機種 | ファミリーコンピュータ | |
メディア | 2Mbit+64kRAMROMカートリッジ | |
プレイ人数 | 1人 | |
セーブファイル | 1個 | |
発売元 | カプコン | |
発売日 | 1989年12月15日 | |
定価 | 6,500円(税抜) | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
『バイオハザード』の原型 シビアなリソース管理と高い難易度 凝った恐怖演出 |
1989年1月21日に公開された同名のホラー映画を原作にしたRPG。
悪霊が跋扈する屋敷に閉じ込められた5人のテレビ取材班でパーティを編成し、操作するパーティを切り替えつつ屋敷からの脱出に挑む。
RPGという枠組みの中で原作のホラー映画の世界観を再構築し、独特なシステムによってリアリティある恐怖感を追求した作風が特徴で、『バイオハザード』を始め、後のホラーゲーム全般に影響を与えた。
有名な画家であった故・間宮一郎。
「彼の未公開のフレスコ画が間宮邸内に眠っている」という噂を聞きつけたテレビ局は、
幻のフレスコ画を撮影すべく取材班を編成し、裏寂れた山中にある彼の屋敷に潜入した。
しかし、番組収録を始めた取材班一行の前に、突如、間宮夫人の亡霊が現れ、怒りと共に出口を崩壊させ彼らを閉じ込めてしまう。
取材班一行は間宮邸から脱出するため、悪霊や魑魅魍魎の漂う館の内部へと踏み込んでいく…。
メンバー切り替え式のパーティ制
プレイヤーキャラはテレビ局の取材班の5人。
「ディレクター・星野和夫」「プロデューサー・早川秋子」「カメラマン・田口亮」「レポーター・アスカ」「和夫の娘・エミ」となる(*1)。
固有の特徴を持つパーティメンバー
特殊能力「心の力」
屋敷探索
探索の舞台となる間宮邸だが、中はまさしく「魔窟」と呼ぶにふさわしい状況となっている。
間宮夫人がとある悲劇をきっかけに怨霊と化したため、屋敷内には間宮夫人が呼び寄せた異形の怪物や悪霊が徘徊するようになり、さらに屋敷の手入れも行き届かなくなったために、至る所が破損している。
そんな間宮邸を脱出するにはプレイヤーキャラの協力が必要不可欠となる。
探索の基本
有限のリソース
戦闘
ポルターガイストイベント
+ | 原作映画との相違点について |
+ | 以下、エンディング詳細ネタバレ注意 |
+ | ゲームバランスについて |
RPGという枠組みの中で可能な限り原作再現とホラー要素を追求し、そこに他に類を見ない独自のシステムを加えることで、ホラーゲームとして、RPG作品としても非常に完成度の高い作品となった。
原作映画が権利問題を抱えている(「余談」に詳細)こともあってか、配信やリメイクが限りなく不可能に近く、プレイするハードルが高いことが悔やまれる。
*1 映画ではそれぞれ山城新伍、宮本信子、古舘伊知郎、黒田福美、NOKKO(レベッカ)が演じている。
*2 これ自体にダメージはないが、飛ばされた先で単独でエンカウントしたり罠にかかるなどして危険に陥る可能性も高まる。
*3 戦闘中に使うと仲間全員が回復するため、離れた場所の仲間を呼び寄せて戦闘に参加させてから使うことで、節約するというテクニックもある。
*4 一部群れで出る敵もいるが群れ全体で1体の扱い、複数回行動もしない。
*5 厳密には「あきこが死亡した地点で使えるだけ」で持っていけるわけではない。
*6 なお、キーアイテムが4つ続けて必要な所では「不足の場合のみ2つ(=1人が持てる上限)使った後取りに戻れる」という仕様があるため、難易度はその分上昇するが、例え最後の1人になっても理論上はクリア可能である。
*7 呼ばれているパーティはランダムエンカウントしないため、救援に駆け付けるという本来の目的を無視して攻略ルートを進むこともできる。