このページでは、『わんぱくダック夢冒険』と、その続編『ダックテイルズ2』の2作を紹介しています。



わんぱくダック夢冒険

【わんぱくだっくゆめぼうけん】

ジャンル アクション
対応機種 ファミリーコンピュータ
メディア 1Mbit+64kRAMROMカートリッジ
発売・開発元 カプコン
発売日 1990年1月26日
定価 6,090円
プレイ人数 1人
判定 良作
ディズニーシリーズリンク

概要

  • 元はディズニーアニメ、ダックテイル。タイトルはその国で放送されたアニメタイトルにあわせている為、北米版のタイトルは原題の『Ducktales』。
  • 主人公は世界一の大金持ちスクルージ・マクダック。ドナルドダックの伯父であり、世界一の金持ちだが金が大好きなので、更なる金を求めて世界を駆け回る。
  • ドナルドの甥のヒューイ・デューイ・ルーイの三つ子も登場する。

システム

  • 探索型のサイドビューのアクションゲーム。各所にある宝を出来る限り集めるのが目的。
    • ダメージ制と残機制の併用。このダメージ上限はアイテムで増やすことができる。さらに残機も増やすことが可能。
  • 移動は上下左右とジャンプ。攻撃は基本的にジャンプ下突きのみ。一応、ステージにある石などを打ち上げて攻撃できるが、打ってしまうとなくなる上、それができるのは一部のみ。
    • 直接床に下突きすると大きく跳ねる。そのジャンプ力は、普通のジャンプより高い。
  • 向かうステージは自由に選べるが、クリアしてしまうと二度と行けなくなる。各ステージのボスを倒すと、ステージクリア。
  • ラスボスを倒すと、ゲームクリア。稼いだ総額が表示される。

長所

  • 工夫してアクションを使いこなす面白さがある。
    • 特に通常ジャンプと、下突きジャンプの使い分けは重要。もちろん各ステージ特有のギミックもあり、これらの使い方を探る面白さがある。
  • 探索がなかなか楽しい。
    • 各ステージは迷路構造になっている。そこには多くの宝が隠されている上、さらに隠し通路もある。一方で、そう複雑な仕掛けになってはおらず、子供でもなんとか見つけられる程度。やりこみ要素は豊富。
    • 各ステージは特徴がよく出ている。特にヒマラヤステージの雪は、下突きすると雪に埋まってしまったり、氷滑ったりと少々厄介だが、一風変わって悪くない。
  • 敵は比較的倒しやすい。
    • ザコ、ボス共にそれほど強くなく、対象とした子供たちにもプレイしやすい出来になっている。ただ下突きという癖のある攻撃に、慣れる必要があるが。
    • 回復アイテムもかなりある。
  • 豊かな動き。
    • スクルージおじさんは雪に埋もれる、動かない物を叩くと全身が揺れるといった動作で、いかにもなディズニーアニメらしい動きを見せてくれる。
    • さらにダックファミリーの面々も登場する。
  • BGMは原作アニメのテーマアレンジ等で構成されている。
    • 特に月面ステージのBGMは名曲として有名。Googleで「月面ステージ」で検索すると山のようにヒットする。
    • 日本のプロ野球チームである横浜DeNAベイスターズのチャンステーマとしても使われている。そのためか、このBGMを聞いたら真っ先にベイスターズを思い浮かべる人が多い。
  • 覚えれば、とにかくクリアは可能。いい意味での「覚えゲー」の典型。熟練するとノーミス数十分でクリアできる。
  • FC時代のアクションゲームながら、意外な事にマルチエンドが採用されている。

短所

  • 癖のある操作性。
    • 基本攻撃がジャンプ中の下突きしかなく、これに慣れないとゲームにならない。下突きで跳ねるとより高く飛ぶ点も、使い処を考えないとミスに繋がる。
    • 空中制御が弱く、綱渡り、飛び石渡りのようなアクションには少々苦労する。
  • セーブ機能もパスワードも無いが、その割にはちょっと長い。
  • EDには少し苦笑させられる。
    • 散々宝を集めておいて、「宝より大切なものが…」、と取ってつけたような事を言い出すのはどうかと。
    • ちなみに北米版は「やっぱり自分が世界で一番金持ちだ」といった感じ。こちらの方がスクルージの性格にあっている。

総評

操作に慣れるまでは苦労するが、慣れてしまえば非常にプレイしやすい。キャラクターゲームだが、キャラクターに依存せずしっかりと作られたアクションゲーム。


ダックテイルズ2

【だっくているずつー】

ジャンル アクション
対応機種 ファミリーコンピュータ
メディア ROMカートリッジ(容量不明)
発売・開発元 カプコン
発売日 1993年4月23日
定価 6,090円
プレイ人数 1人
判定 良作

概要(2)

  • 前作から三年後に発売された続編。
  • 物語は前作の主人公スクルージおじさんが、宝の地図の破片と秘宝を求めて再び世界各地を冒険する、と言うもの。
  • 今作は基本前作と同じ様なゲームで、前作のよかった所をすべて継承している。

前作との違い

  • 隠し財宝が増えたり隠しステージがあったり、全体的にボリュームが増えた。
    • ステージは前作より複雑になっており、パズル的な謎解き要素が増えている。各種アクションやパワーアップアイテムの工夫が必要。
    • ギミックの種類も増えている。
    • ステージはクリアしても、もう一度行けるようになった。
  • パワーアップアイテムの追加。
    • ものを引っ張ったり、下突きやスイングを強化したりと、アクションを多彩にするアイテム。
  • 新アクション「ぶらさがり」が追加された。
  • また新しくショップが登場した。これによってステージ内でかき集めた$を使って回復アイテムなどを購入可能になった。
  • ボスも前作より特徴的で、攻略方法をより考えさせるものになっている。

長所(2)

  • ステージの複雑化、ギミックの増加、パワーアップアイテムの追加等、よりアクション性を増したゲーム性。
  • ボリュームを増し、パズル的な攻略がなかなか楽しいステージ。
    • 「前作との違い」の項にもある通り、一度クリアしたステージにもう一度行けるようになったのも嬉しい。
  • 前作では似たような攻略が可能だったボス戦も、より工夫が必要に。

短所(2)

  • パワーアップアイテムが攻略に必須なので、ステージの行く順番やパワーアップアイテムを撮り損なうと、何度もステージをやり直すハメになる。
  • 要素が増えたおかげで、難易度はやはり上がっており、前作ほど子供たちに優しくない。
    • ただし、ステージで集めた$を使って回復アイテムなどを購入可能などの救済処置はある。

総評(2)

前作からの正当進化。プレイ感はそのままに、さらにアクションを増してゲーム性を多彩にしている。複雑さを増したステージも、難しくなったというよりは楽しくなったという方向性。前作からのプレイヤーも満足できる出来だ。


余談

  • 1作目が『わんぱくダック夢冒険』、2作目が『ダックテイルズ2』と全くタイトルが違うのは、一作目当時はテレビ東京系でアニメが放送中であり、その邦題が「わんぱくダック夢冒険」であったため。
    • 二作目は欧米がメインで、国内でのアニメタイアップもなくなっていた故、タイトルも米国版準拠になっていた。ちなみに後に2014年のWOW WOW以降、国内でTVシリーズが再放送された際には「ダックテイル」名義で放送されている。
    • なお、原作アニメである「ダックテイルズ」は、現在リブート企画が進行中で近日ディズニーチャンネルで放送開始との事。
  • 両作とも移植作がゲームボーイでも出ている。
    • 内容は画面関係以外はほぼ同じ。ちなみに名前は「ダックテイルズ」名義である。
  • ダックテイルズ関連作品である『The DarkWingDuck』(邦題:ダックにおまかせ ダークウィング・ダック)も、海外でのみだが同じくカプコンがNES(海外FC)で1992年にアクションゲーム化。こちらの完成度も非常に高く、SFCあたりの「ディズニーゲー=カプコン」という図式を決定づけた感が強い。
    • 内容は平たく言うと『ロックマン』。出来が良くて当たり前と納得してしまう。簡単に違いを挙げるとボスを倒しても新武器は無い、敵弾ガード(↑入力)としゃがみ(↓入力)が可能、4発喰らうとミス、ぶらさがりなど。
  • 2013年に「PAX EAST 2013」にて『ダンジョンズ&ドラゴンズ』と共にHDリマスター版がダウンロードコンテンツで発表された。
    • 作品の権利関係の問題もあったのか据え置き機では残念ながら国内未配信だが、後に2015年にiOS/Androidにて「ダックテイル リマスター版」のタイトルとして配信されているので、国内向けにローカライズされた物を遊ぶのならこれを選ぼう。