発売機種 | タイトル | 概要 | 判定 | |
GBC | Shantae |
記念すべき第1作だが日本未発売。GBCの制約をものともせず動きまくる主人公。 日本アニメ風のキュートなアートグラフィックは、この時点で確立されている。 |
良 | |
Switch/PS4/PS5 | Shantae | GBA本体で起動した際のモードも再現した復刻版。 | ||
DSi | Shantae: Risky's Revenge |
初代から8年後に登場した続編。 DSiウェアということもあってボリュームは控え目だが、概ね正統進化している。 |
良 | |
Win/iOS/WiiU/PS4/ Switch/One/PS5 |
Shantae: Risky's Revenge Director's Cut |
画面サイズの変更などが行われた微改修版。 一部機種では日本語に対応しており、手に取りやすくなっている。 |
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3DS/WiiU/PS4/One/ Win/PS5 |
シャンティ -海賊の呪い- |
2Dアクションゲームとして特に評価が高い3作目。色々飛び出します。 シナリオの都合で異色の要素が多い。初の公式日本語版も登場したのだが…。 |
良 | |
Switch | シャンティ -海賊の呪い- for Nintendo Switch | 現状この移植版のみ日本語訳が改善されている。今から買うならこちら。 | ||
WiiU/PSV/PS4/One/ Win/Switch/PS5 |
Shantae: Half-Genie Hero |
クラウドファンディングで製作の4作目。グラフィックはドットからアニメ調に。 ゲームシステムは初代と前々作に近い物に戻り、原点回帰している。 シリーズ初のDLCも配信され、シャンティ以外のキャラもプレイアブルに。 |
良 | |
Switch/PS4 |
シャンティ:ハーフ・ジーニー ヒーロー アルティメット・エディション |
4作目の翻訳を改善し、DLCを全て収録した完全版。 ローカライズの問題が改善され、全編通して日本語として違和感のない翻訳に。 |
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iOS/iPad/Mac/tvOS | Shantae and the Seven Sirens |
Apple Arcade作品。新たな舞台での冒険となる5作目。 グラフィックは前作を踏襲しつつ3作目以前の各作品の要素のいいとこどりに。 |
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PS4/One/Win/ Switch/PS5 |
Shantae and the Seven Sirens | 上記の買い切り版。 | 良 | |
Switch/PS4 | シャンティと7人のセイレーン | 翻訳を改善した日本版。 |
発売機種 | タイトル | 概要 | 判定 | |
New3DS/WiiU/ Switch/PS4/ One/Win |
Runbow | プレイアブルキャラとしてシャンティがゲスト出演。 | ||
WiiU/3DS/ PS4/PSV/Win |
Mutant Mudds Super Challenge |
『マッドアタック! マックスVS泥々星人』の続編。 プレイアブルキャラとしてシャンティがゲスト出演。 |
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Switch | Mutant Mudds Collection | 『Mutant Mudds Super Challenge』を収録。 | ||
3DS/Switch/ Win |
ブラスターマスター ゼロ | DLCプレイアブルキャラクターとしてシャンティがゲスト出演。 | 良 | |
3DS/WiiU | マイティー スイッチ フォース! |
シャンティ同様WayForward社製タイトル。 『ハーフ・ジーニー ヒーロ―』にて同作をモチーフにした追加モードが配信。 |
なし | |
Switch | 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL |
スピリットとしてシャンティとリスキィ・ブーツがゲスト出演。 後にMiiファイター用のコスチュームとしてシャンティの衣装とBGMが有料配信。 |
良 | |
Switch/PS4/ One/Win |
インディヴィジブル 闇を祓う魂たち | シャンティがゲスト出演予定だったが、諸問題が波及する形で中止となった。 |
米国カルフォニア州に社を構えるWayForward Technologies社の看板タイトル。
髪で戦いダンスで変身するハーフジーニー(半魔人)の少女シャンティを主人公とした王道的な2Dアクションゲーム。
シリーズ最大の特徴が米国産ゲームでありながら、日本のポップカルチャーを強く意識したキャラクターデザインや日本アニメ的な演出が行われていることである。
もちろん現在ではこうしたタイトルはありふれているものの、2002年にGBCにて発売された初代『Shantae』の時点ではかなり物珍しいものだった。
そのため、発売当時はハード末期だったことや欧米圏での日本風カルチャーへの受容度の関係で商業的にはあまり振るわなかった。
しかし、ネットコミュニティや動画サイトの発展によりそのクオリティの高さが周知され「GBCの隠れた名作」としての地位を固めていった。
その後、当時パブリッシャーを務めていたカプコンUSA側の都合でシリーズ化は一旦停止となってしまったが、
中小メーカーでもダウンロード専売タイトルとして気軽にパブリッシングができる状況に変わったことを受けWayForward社は版権を買い戻し、第2・3作目を販売しシリーズ化を進める。
また、第4作目製作に当たって行われたクラウドファンディングにおいては90万ドル以上もの大金を集めることに大成功し、さらなる知名度を獲得、
以降も外部作品へのゲスト出演やグッズ展開、2020年5月にはシリーズ最新作が発売されるなど現在もシリーズは精力的に続いている。
基本的にストーリーは初代から順番に進んでおり、全作で繋がっている。
シナリオ自体もそこまで複雑でもなく全体的にコメディチックな話なので気になったタイトルから遊んでみてもいいだろう。
初代『Shantae』は販売時期の都合もあり日本国内では販売されず、欧米圏においても完成度の高さが知られるまでには時間がかかったために当然ながらしばらくの間国内知名度は皆無に等しかった。
一方、続編『Shantae: Risky's Revenge』が発売される頃になると上記の通り現地である程度の知名度を獲得しており、他のWayForward社製のタイトルの出来の良さなどもあってこの頃より海外ゲームマニア層等を中心に徐々に知られるようになる。
ちなみに、3作目以降のキャラクターデザインを担当しているイラストレーターのKOU氏がこのタイミングで私的に描いたイラストがWayForward社の目に留まり、この縁で3作目以降の制作に携わっている。
そんな中2013年になりインターグロー(現:オーイズミ・アミュージオ)が日本国内における販売権を獲得し、国内展開開始のアナウンスがなされる。
が、国内でもDSiウェアとして発売される予定だった『逆襲』は長らくその後続報が出ないまま1年以上が経過し、結局先に3作目の『海賊』の日本語版が発売されることになった。
そのインターグロー版『海賊』なのだが、価格が高いのに訳の質が悪いと、駄目ローカライズの典型例のようになってしまっており、
その後WiiU/PS4で発売された2作目の『逆襲』においても訳の質はあまり向上しないままだった。
とはいえ翻訳の質はともかくも、国内に上陸出来たこともあってキャラクターの可愛さや王道的なゲームスタイルも相まって一定の国内知名度の獲得には成功した。
こうして国内においても注目度を得たことでとしても無下にできなくなったためか、4作目の完全版であるUE版からは訳の質がかなり改善されている(*1)。
また、UE版の後に移植された『海賊』のSwitch版は旧日本語版から新たに翻訳しなおした上で価格もかなり抑えるなどこれまでの反省からか改善傾向にはある。
また、2025年に初代の日本語翻訳版がSwitch/PS5で発売されることが発表されている。
*1 こちらはこちらで、特典商法を行ったりとこれまでとは別ベクトルでの問題も抱えていたが。