【びしょうじょせんしせーらーむーん】
ジャンル | アクション | |
対応機種 | スーパーファミコン | |
メディア | 12MbitROMカートリッジ | |
発売元 | エンジェル | |
発売日 | 1993年8月27日 | |
定価 | 9,800円 | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
女児向けアニメ原作でまさかのファイナルファイト 原作の雰囲気は尊重した内容 ゲームバランスは他のベルトアクションに引けを取らない |
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美少女戦士セーラームーンシリーズリンク |
社会現象を巻き起こした漫画・アニメ『美少女戦士セーラームーン』のゲーム化作品。スーパーファミコンでは初のゲーム化タイトルで、ジャンルはベルトスクロールアクションとなっている。
原作では必殺技を駆使して戦う可憐な美少女戦士に、『ファイナルファイト』ばりのマッシブな肉弾戦をやらせるというミスマッチ具合が話題を呼び、特に原作ファン以外(の男子)からはバカゲー・クソゲー的な扱いを受けることが多かったが、原作の雰囲気を大事にした作りで高く評価されている。
プレイヤーキャラクター
味方キャラクター
ボスキャラクター
ザコキャラクター
「セーラームーン版ファイナルファイト」とでも言うべきシステムで、多少の癖はあるものの十分にゲーム単体で遊べる出来であり、オリジナリティのある良作に仕上がっている。
少女マンガ原作とは思えないほど高い難易度がネックではあるが、キャラクターバランスとゲームバランスは良好であり、女の子には難しいというだけでとびぬけて高すぎるというほどでもない。メインターゲットであろう女子層に対してもきちんと救済措置が用意されている。
大人数のプレイヤーキャラクター、敵の同時出現数、処理落ち対策、ボイスの豊富さをはじめ、ハード性能や容量に負けずに当時の技術をフル活用しており、純粋なベルトスクロールアクションファンにも十分に楽しめる。
原作らしかぬ演出も見受けられるが、原作の雰囲気はきちんと保たれているので、ファンならやってみて損はない。
「美少女戦士セーラームーンのゲームを作ろう!」という意気込みが伝わってくる、力作といって差し支えない逸品である。
*1 「後ろから3番目」と「後ろから4番目」が逆になってしまっている。