専用掲示板での合意のもと、本記事は2020年6月に内容の見直しを行いました。
旧記事での過剰とも言える粗探しは、荒らしまがいの行為により追記されたものであり、記事の立ち上げ初期から批判の声が相次いでいたものです。悪質な差し戻しを行った場合、通報される場合もあるのでご了承下さい。
また、2019年12月には逆転裁判4の記事が修正されており、「逆転裁判」シリーズの記事で過剰な粗探しは行わなくなった事もご理解頂けるようお願いします。
【ぎゃくてんさいばんふぁいぶ】
ジャンル | 法廷バトル | ![]() |
対応機種 | ニンテンドー3DS | |
発売・開発元 | カプコン | |
発売日 | 2013年7月25日 | |
定価 | 5,990円 | |
レーティング | CERO:C(15才以上対象) | |
廉価版 | Best Price!:2015年04月02日/2,990円 | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
成歩堂龍一、弁護士復帰 名実共に2代目主人公となった王泥喜法介 ギャグ志向が強いその他のキャラ・シナリオ方面 全体的に低難易度になったゲーム性には賛否 『4』から色々な意味で見事な「逆転」を遂げた |
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逆転裁判シリーズ |
「法廷バトル」でおなじみの『逆転裁判』本家の5作目。
前作『逆転裁判4』がその内容から(特に旧作ファンから)強い批判を受け、非常に長い期間本流シリーズの続編は途絶えたままであった。
しかしスピンオフ『逆転検事』シリーズや『レイトン教授VS逆転裁判』などでシリーズの展開は続けられ、本作でついに本家が復活。実に6年ぶりの正統続編となった。
事前に発表された内容では「『4』の直接の続編で、1年後の話」「先代主人公・成歩堂龍一の復活」という部分が大々的に押し出される。このため『4』の肯定派否定派双方から物議を醸した。
また本作では『4』以前でシナリオとディレクターを務め、以降も逆転シリーズの外部出演を監修していた巧舟がシリーズから完全に外れ、『検事』シリーズディレクターである山崎剛がシナリオ統括を担当することになった。この点についても山崎は既に『検事』シリーズで実績を見せていることや巧は『3』でシリーズを離れるつもりだった(から『4』の全責任を負うべきではない)という事情から賛否を呼んだ(*1)。
そうした複雑な事情が絡む中、ユーザーの期待と不安を背負って本作は発売された。
シナリオは、法曹界を包む『法の暗黒時代』での奮闘を描いたもの。弁護士復活を果たした成歩堂に加え、続投を果たした前作主人公・王泥喜法介、事務所の新メンバー・希月心音と共に、数々の難事件に立ち向かっていく。
「法廷爆破事件」というキャッチーな出来事に物語が始まり、エピソードごとに異なる主人公を描きながら、最後は心音のバックストーリーを中心に暗黒時代の終焉が描かれる。
システム面では『4』以前の形態を踏襲(*2)しているが、以下のような新要素がある。
+ | 長いので折り畳み。中程度のネタバレ含む |
皆勤キャラクターの不採用
『4』との関係
+ | 暗黒時代とシナリオとの関連 |
+ | 終盤について |
+ | 例えば |
全体的なネタの減少
有料ダウンロードコンテンツの導入
作品単体として見れば大きな問題や致命的な粗は無く、堅実にソツ無くまとまっている。逆転裁判シリーズの一作としては謙遜ない出来栄えであり、4での致命的な失敗からシリーズを建て直した点はシリーズファンから高い評価を得ることとなった。
一方で過去作と比較した場合、その好みはまちまち。「123に劣らない傑作」と支持するファンばかりではなく、「話としてはまとまっているが123に比べたら微妙」とする意見も根強く、この辺は個人差が現れる傾向にある。 作風の変化に戸惑った過去作プレイヤーは少なからずおり、本記事にもある長所や短所をどれだけ重視するかで楽しさは変わってくるだろう。
(次作も含め)従来のナンバリングとは異なった立ち位置で扱われる事が多いものの、結果的には続編として一定の支持を獲得した。 新シリーズの駆け出しとしてはまずまずの面白さであり、『検事』シリーズが受け入れられた人や逆裁シリーズを遊び尽くしたい人ならば、手に取ってみて損は無い一作である。 アプリ版はゲーム序盤が無料で遊べるので、そこで試してみるのもありだろう。
*1 なお、巧が参加しなかったのは山崎のオファーを断ったというだけの話であり、4の失敗で干されたわけではない事が判明している。
*2 『4』からは「みぬく」と「サイコ・ロック」を引き継いでおり、それぞれ王泥喜・成歩堂の特殊能力として使用。
*3 場合によってはほとんど答えにたどり着く。
*4 外部出演含めれば『レイトン教授VS逆転裁判』が先。
*5 成歩堂は『3』以前に、王泥喜は私服に、心音はセーラー服になる。
*6 一部魅力が全く感じられない者もいる
*7 その一方、「やっぱりライバルには向いてない」と思うファンも増えたとか。
*8 5話とボイスドラマでは法廷パートでも使用している。
*9 そもそも、みぬくが言いがかり扱いされやすいのは王泥喜の言い方がストレート過ぎるのも原因である。
*10 もちろん、そもそも感情を元に証言を引き出してよいのかという疑問は残る。
*11 静止画で見ないと増えていることに気付きづらい。
*12 前作の時点で61歳。
*13 「クイズ逆転推理」では彼を連想させるテキストがある。
*14 特に終盤に出てくる重大な設定等は丸々消えている。
*15 法廷に持ち込んだ武器で証人・弁護人・裁判長を攻撃する検事''といった現実ではあり得ない要素はシリーズ初期から数え切れないほどあったため、法廷のコント化ぐらいなら気にしないプレイヤーもいるのだが。
*16 期間限定で無料や半額になっていたこともある。