ボンバーマンランド2 ~ゲーム史上最大のテーマパーク~
【ぼんばーまんらんどつー げーむしじょうさいだいのてーまぱーく】
ジャンル
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バラエティゲーム
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対応機種
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プレイステーション2 ニンテンドーゲームキューブ
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発売元
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ハドソン
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開発元
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ラクジン
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発売日
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【PS2】2003年7月17日 【GC】2003年7月31日
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定価
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6,279円(税5%込)
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廉価版
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【PS2】PlayStation 2 the Best:2004年8月5日 【GC】ハドソン・ザ・ベスト:2004年8月19日 各3,800円(税5%込)
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判定
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良作
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ボンバーマンシリーズ
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概要
PSで発売された『ボンバーマンランド』の続編。ボンバーマンを使ったミニゲーム集のようなもの。
前作をベースにサバイバルボンバーマンなどの新たな要素を追加したもので、所詮マイナーチェンジとも言える。
しかし、その出来は前作をも上回るものだった。
ストーリー
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ボンバーマンランド
ある日、ボンバーマンランドのエンチョウさんから手紙が届いた。
「ボンバーマンランドからのお知らせ!いよいよ新しいボンバーマンランドがオープンされちゃうのね!というわけで、またまたお友達と一緒に遊びに来てほしいのねーっ!」
ピースをすべて集めるとピースキングかピースクイーンの称号、そして豪華賞品がもらえるとのこと。
はたして、しろボンはピースキングになることができるのか。
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ランドアドベンチャー
ボンバータワーでパーティーを行っている最中、プリティボンバーが何者かに誘拐されてしまう。
他のエリアへ探しに行くも、そこでは不気味な音楽が流れ、人々は狂い、正体不明の敵がうろついている始末。
しろボンはプリティボンバーを救出し、ランドに平和を取り戻すため立ち上がる。
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カジノアドベンチャー
カジノ界のカリスマ、ジャックポット伯爵が世界一のギャンブラーを決める大会「目指せ!カジノキング!」を開催した。
その内容はわずか500凡を100000凡にするというとんでもないものだった。
スロット、カード、ダイス、何でもありの戦い。ライバル達がひしめく中、カジノキングになることはできるのか。
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サバイバルボンバーマン
宇宙のどこかにあるミニボン・キングダム。そこではボンバーマンとミニボンが平和に暮らしていた。
だが、謎の敵によって王様は誘拐され、国はあっという間に占拠されてしまう。
ミニボンを救い出すため、しろボンは立ち上がった。
モード紹介
ボンバーマンランド
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前作と同じく、アトラクションをクリアしたり、謎を解いたりして「ピース」を125個集めるのが目的。
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園内にはゲートがあり、規定のピースを持っていないと先に進めないようになっている。
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ランドは5つのエリアに分かれており、それぞれ特徴が異なる。それぞれのゾーンには25個のピースが隠されている。
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ピースはどれも簡単には入手できない。だが、アトラクションのピースは何回も失敗するとピースをくれるという救済処置があるため、下手でも大丈夫。
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謎解きもそれほど理不尽なものは少なく、少し考えれば解けるものばかり。
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途中、「ボンバーマンゲームハウス」ではサバイバルボンバーマン、「レース場」ではボンバーマンカートを行うことになる。
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園内では4コマ漫画やサウンドモードのCD、新カートなどが購入でき、それぞれのモードで使うことができる。
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レッドゾーン
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ブルーゾーン
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中央に位置するエリア。水が多い。中央にはキャッスルが建っている。
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イエローゾーン
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グリーンゾーン
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大自然に囲まれたエリア。恐竜エリアやウエスタンエリアもある。
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ホワイトゾーン
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落ち着いた感じのエリア。ボンバータワーが建っている。
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イルカ島
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レッドゾーンから行くことができるエリア。ホテルがあり、地下にはカジノがある。
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前作では目立つキャラが少なかったが、今作では主人公の友人が追加された。
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前作より続投のプリティボンバーの他、クールな性格のくろボン、何故か赤ん坊になったあかボン、金持ちのボンボンのゴールドボンバー、スポーツ万能のあおボン、秀才のみどりボンが追加。
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彼らはメールでピースのありかを教えてくれたり、レースで対戦したりと、時には協力、時には敵対することになる。
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今作以降の作品でもキャラ設定はさほど変わっていないため、おそらくこの作品がベースとなっている。
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アトラクションをクリアするのがメインだが、隠されたピースが多く、聞きこみなどの情報収集が重要になる。
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アトラクションもかなりの種類があり、どれも質が高い。
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一部のアトラクション紹介
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キャノンボール
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ビームを発射してボールを破壊していくゲーム。ボールは序々に小さくなっていき、最も小さい状態で撃ち込まなければ点にならない。後半はボールの数が増えるため、撃ち込む順番が重要になる。残機がなくなるとゲームオーバー。
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どきどきハイウェイ
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車をかわしつつ、どこまで進めるかを競うゲーム。どんどんスピードは上がっていき、車も増えていく。障害物にぶつかるとゲームオーバー。ちなみに、似たような「どけどけハイウェイ」というゲームでは戦車で他の車から燃料を奪いつつ進むというものになっている。こちらでは、パトカーにぶつかるか、燃料が切れるとゲームオーバー。
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爆弾工場
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流れてくる色つきの爆弾を仕分けするゲーム。1個でも間違えたらゲームオーバー。上級バージョンでは色が3種類に増える。
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サブマリン
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魚雷による攻撃を避けつつ、爆弾を投下して潜水艦を潰していくゲーム。自機の移動速度は遅く、金の潜水艦を欲張って狙うと魚雷の餌食になる。残機がなくなるとゲームオーバー。
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銀河鉄道
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鉄道を操作して車両をすべて回収し、駅に向かうゲーム。隕石の他、自分の車両に当たってもミスとなる。残機がなくなるとゲームオーバー。
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えらんでドカン!
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3つの土管のうち爆弾が入った1つを選んで爆弾を爆発させるゲーム。最初に爆弾が土管に入り、シャッフルされる。そして、爆弾が入った土管を選んでいく。後半になると土管が4つに増える。ちなみに、似たような「いろいろドカン」では、爆弾の色に対応した土管を選んでいくようになっている(例えば、マッチの炎が赤なら赤い爆弾を選ぶ)。爆弾が入っていない土管や爆弾の色に対応していない土管を選ぶとゲームオーバー。
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パニック列車
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3つのレーンがあり右から列車が来る。橋をかけたり解除したりして客車と爆弾列車を仕分けるゲーム。一度でも客車を落としたり、爆弾列車を通してしまうとゲームオーバー。上級者版では5レーンに増えている。
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ランドアドベンチャー
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サバイバルボンバーマンの戦闘システムを使ったモード。
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基本的な流れとしては、ゾーン内の敵を倒しつつイベントを消化し、ボスを倒すというもの。
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ただ、レベルの概念が無く、いくら戦闘を行っても主人公は強化されず、各ランドのボンバーマンゲームハウス等でボムや武器を貰う程度。
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ストーリーを進めるためのフラグ管理が複雑で、本編以上に人に話しかけることが重要。
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ただ、本編と異なり、ヒントを教えてくれる人物が全てのエリアにいるため謎解きでつまる事は少ない。
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このモードをクリアすると隠しゾーンに進むことができる。
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余談だが、このモードで主に流れるダーク音楽(通称)はなかなか不気味で人によっては不快になるかもしれない。
カジノアドベンチャー
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ホテルの地下にあるカジノを舞台にしたモード。
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とにかく金を稼ぐことが目的で、作業となりがちなモードでもある。
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一定金額集めるとイベントが発生することがある。イベント自体は決して悪くないのだが、それでも退屈さを何とかできるほどではない。
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スロットなどが好きならば面白いモードだが、特に興味がなければあまり面白くないモードと言える。
サバイバルボンバーマン
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これまでのバトルゲームとは異なるアクションゲーム。
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7つのコロニーに侵入し、ミニボンを救出するのが目的で、その数300人。
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武器は爆弾、ブーメラン、ハンマーの3種類。
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ステージは自動生成され、毎回構造が変わる。ただし構造によってそのフロアで救出できないミニボンはいない。
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武器のレベルアップやクリア後にしか救出できないミニボンもおり、やりこみ要素も十分。
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ミニボンにはヘルメット付き、針付きヘルメット付き等通常のミニボンと違うミニボンがいる。ヘルメット付きは次の階にもついて来る、針付きはヘルメットミニボンの能力に加えてとあるコロニーでついて来る。
ボンバーマンバトル
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いつも通りのバトルゲーム。
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大きく変わった要素はないが、新たに2つのルールが加わり安定した面白さを誇る。
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新アイテム「ボムジャンプ」が追加。ジャンプができるアイテムはボンバーマンシリーズでも珍しい。またサドンデスありだと、最終的に全面埋め尽くされるハードブロックを切り抜けられて勝利がほぼ確定する程強力。獲得すると皆から狙われたり争奪戦になり易い。
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バトルゲームでは珍しくリモコンも登場する。こちらも同じく争奪戦になり易くCOM(つよい)に取られるとかなり凶暴になるのでうかつに近づくのは危険。
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新ルールはスターとポイントバトル。
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スターバトルはステージ上のハーフブロックに隠されたスターパネルを一番多く獲得したものが勝ち。
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やられるとスターが半分散らばってしまう。ただしリタイアという概念は無く何回も復活できる。
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ポイントバトルは相手を倒しまくってポイントが一番高かった者が勝ち。死んでもその場で復活し所持している基本アイテムを複製してばらまく(よって最終的にカンストになる)
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倒すと+1、やられると-1、自爆すると-2ポイント。
ボンバーマンカート・ぱにっくボンバー・さめがめ
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それぞれ同名のゲームとほぼ同じ。
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だが、ぱにっくボンバーはシステムが大きく変更されており、どちらかと言うとアレンジに近い。
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ボンバーマンカートは5コース+逆走で10コース収録。逆走コースはショップで購入する事で遊べる。
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キャラはしろボン、くろボン、あかボン、プリボン、ゴールドの5人と隠し1人。
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カートは5種類と隠し2種類。
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好きなコースと周回数を決めて遊ぶバトルレースと、5コースを走ってポイントを競うグランプリモード、タイムアタックがある。
評価点
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圧倒的なボリューム。
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メインとなるボンバーマンランド、サバイバルボンバーマン、ランドアドベンチャー、カジノアドベンチャーの他、いつものバトルゲームやカート、ぱにっくボンバー、さめがめも搭載。
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GBAに付録のゲームをコピーすることができたり、4コマ漫画を見ることができたりとおまけ要素も充実。パッケージに書いてある「ゲーム史上最大のテーマパーク」という宣伝文句は決して伊達ではない。
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前作よりもアトラクションが増加され、上級モードも含めると、その数なんと80種類以上。
問題点
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ボンバーマンランドでノーヒントの謎解きが多い。
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ほとんどの謎解きはそばにいる客やスタッフがヒントを言ったりするのだが、そのようなヒントがないピースもたまにある。
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前作ではインフォメーションでヒントをもらうことができたのだが、今作ではない。
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基本的にその時点で入手できるピースをすべて入手しなければ次のエリアには進めない。そのため、自由度が低いという意見も。
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園内は広いのだがワープなどがないため、移動が若干面倒。
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特にグリーンゾーンではイエローゾーンからモノレールを使わなければいけない場所があり、手間がかかる。
総評
多くのジャンルのゲームがあり、とにかく圧倒的なボリュームを誇る作品。だからといって内容が薄いというわけでもなく、個々のレベルもかなりの高水準。
一人でじっくり楽しむもよし、多人数でわいわい楽しむもよし。そう簡単に飽きは来ないため長く楽しめる。
あまりゲームをやらないライトユーザーでも、やりこみ派のコアゲーマーでも楽しめる良作である。
余談
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コロコロコミックでボンバーマンの漫画を連載していた漫画家のむさしのあつしをモデルにした「むさボン」というキャラが登場している。ランドアドベンチャーでは割と重要な情報を教えてくれる。
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続編『ボンバーマンランド3』や『タッチ!ボンバーマンランド』などでは何故かあかボンはリストラされている。
最終更新:2024年04月08日 22:18