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聖魔導物語

【せいまどうものがたり】

ジャンル ダンジョン探索型RPG(ローグライクゲーム)
通常版

限定版
対応機種 プレイステーション・ヴィータ
発売元 コンパイルハート
開発元 ゼロディブ
コンパイルハート
D4エンタープライズ(開発協力)
発売日 2013年3月28日
定価 通常版:7,344円 / 限定版:9,504円 / ダウンロード版:6,480円(各税8%込)
判定 シリーズファンから不評
ポイント バグが修正されてもなお残るストレス要素の数々
旧ファンにとってはコレジャナイ感溢れる登場キャラ
妙にマニアックな旧作のネタ
魔導物語・ぷよぷよシリーズ関連作品リンク


概要

魔導物語★新生 」のもと世界観や登場人物、ゲームシステムも一新した魔導物語シリーズの新作。
魔導物語の名を冠する新作ゲームはiアプリで配信された『魔導物語』以来8年ぶりとなる。
現在『魔導物語』シリーズの版権を持つD4エンタープライズとの営業ライセンス契約を交わしたコンパイルハートより発売となった。

だが、開発元は『剣と魔法と学園モノ。』などを手がけたゼロディブこの時点で嫌な予感がした貴方は正しい。


ストーリー

魔導学園中等部の卒業試験で「魔導の塔」に挑んだププル。
卒業の証として「魔導球」を手に入れるはずが、なぜかカレーの絵が描かれた古い書物を発見します。
さらに塔の中で出会った不思議な生き物「クーシー」を連れて帰った事で、卒業どころか大目玉をくらって停学に……。
停学になったププルは、手に入れた書物が『伝説の魔導カレー』のレシピだと知り、
潰れそうな近所のカレー屋さんを助けるために、魔導カレーを作る冒険の旅に出ます。

ププルが求めるのは、魔導カレーに必要な四つの「究極食材」!
しかし冒険では魔王に求婚されたり、嫉妬に狂う魔女からライバル視されたり、
変態魔導師に付け狙われたり、ズッコケ勇者三人組に邪魔されたりと、大苦戦。
こうして、大勢のキャラが入り乱れる究極食材争奪戦が、今、幕を開けたのです!
(公式HPより抜粋)


主な登場人物

  • ププル(CV:小倉唯)
    • 本作の主人公。魔導学園中等部の生徒だったがあるトラブルで停学になり、伝説のカレーを作る冒険に出ることになった少女。
    • 一人称は「ボク」で、名前も含め旧作のアルルを意識したキャラになっている。
  • くぅちゃん(CV:山本希望)
    • クーシー族という、カーバンクルのような見た目の生物。ププル同様カレーが好物。若い女の子が好きで男に対しては無愛想。
    • チュートリアルのダンジョン以降、常にププルのダンジョン探索のお伴をしてくれる相棒。
      • キャラクターデザインはコンパイルハート同社作品でおなじみ、コンパイル好きで有名なつなこ。
  • プニィ(CV:石原夏織)
    • 人が発するカレー電波をキャッチできると自称する電波少女。大カレー神に愛されているというププルに懐く。
    • 衣装が非常に際どい。
      • ちなみにププルを演じる小倉唯と、プニィを演じる石原夏織は、発売当時『ゆいかおり』としてユニットで活動もしており、本作の主題歌も二人で歌っている。
  • エターニャ(CV:松永真穂)
    • 占い師の少女。古代文明の言葉を読むことができ、伝説のカレーのレシピを読むための手助けをしてくれる。
  • ギガディス(CV:野宮一範)
    • 魔界の若き王。たまたま地上にやってきた際にププルに一目惚れする。
    • 旧作のサタンをモチーフにしたキャラ。
  • クリオラ(CV:能登有沙)
    • 名家の令嬢で魔女。ギガディスに惚れており、彼が惚れたププルを一方的にライバル視して究極食材の奪取を企む。
    • 旧作のルルーをモチーフにしたキャラ。
  • ゼオ(CV:陽季想)
    • 本名:ゼオ・ウィグルゥ。究極の魔力を求めてさすらう闇の魔導師。言い回しが紛らわしいせいでププルに変態認定される。
    • 名前と性格からご察しの通り、旧作のシェゾ・ウィグィィを元にしたキャラ。
  • ナーン、ウードン、パンナ(CV:水口まつり、藤本教子、寺門仁美)
    • 通称・ズッコケ勇者三人組。正義感の強い熱血バカのナーン、穏やかでのんびりやのウードン、紅一点の博識で理屈っぽいパンナの三人でププルの旅の妨害をしてくる。
    • 元ネタは言うまでも無く「ズッコケ三人組」である。
    • 名前についてはわざわざ書くほどではないが、カレーとセットになることが多い食品である。パンではなくパンナなのは、メロンパンナちゃんへのオマージュだろうか。

ゲームシステム

旧来の魔導物語シリーズにおけるの「ウィザードリィ形式の3Dダンジョン」や「ファジーパラメーター」などを一切廃し、トルネコや風来のシレン型の所謂ローグライクのシステムになっている。
ローグライク型になった経緯について、ファミ通の開発者インタビューによるとぷよ魔導キャラ登場のローグライクゲーム『わくわくぷよぷよダンジョン』を元にしたとのこと。
ダンジョン内は、ダンジョンもキャラもすべて3Dで製作されており、見た目のクオリティはなかなかのもの。

  • ダンジョンの基本ルール
    • 主人公・ププルが1回行動するとモンスター達も1回行動するターン制。ププルが動かなければターンは経過しない。
    • モンスターを倒して経験値をためてレベルが上がるが、ダンジョンから外に出るとレベルは1に戻る。このため装備品を継続的に強化することが重要な要素になる。
      • ダンジョン内でププルのHPがゼロになり倒れると街に戻される。この場合持っていた道具と所持金を全て失うが、くぅちゃん(後述)が生きている場合に限り装備品だけは手元に残る。
  • スキル
    • スキルはダンジョン内で拾える魔導書・奥義書で習得していく。全30種類。
    • 覚えたスキルの中から8つを選んでダンジョン探索時に使うことが出来る。
    • 旧作の魔導物語と違いMP消費型ではなく、スキルは1回のダンジョン探索毎に使用回数が定められている。
  • お供キャラのクーシーこと「くぅちゃん」
    • ダンジョン内でププルのお供でついてくる謎の生物。自動行動で基本的にププルに追従する。敵が側にいる場合は攻撃も行う。
    • HPのかわりに「満腹度」というパラメータがあり、何も食べずにターン経過or敵の攻撃でこれが減っていく。
    • 満腹度が0に近くなると大声で鳴いてフロアの敵にププルの存在が気づかれるなどのデメリットがあり、0の状態でくぅちゃんにダメージが与えられた場合、くぅちゃんが行動不能になる。
      • ただし行動不能になっても何かアイテムを投げて食べさせることで即座に復活する。
    • くぅちゃんは自身がモンスターを倒しても経験値を得られず(通常の半分の経験値が)、アイテムを食べさせることでレベルが上がる。
      • なおくぅちゃんがやられてもゲームオーバーにはならないが、やられたままの状態だと次のフロアに進めないため、くぅちゃんを死なせないor即復帰させてあげることが重要。
  • お願い特技
    • くぅちゃんのレベルが3の倍数になる度にくぅちゃんもスキルを覚える。冒険に役立つものだったり、くぅちゃんの攻撃方法・属性が変わったり、ププルが不利になるものだったりと様々。
    • 冒険を有利に進めるものにはダンジョン内で装備品合成を行える、マップに敵の位置が表示される、拾ったアイテムを自動識別など。
    • スキルは最大4つまで習得でき、5つ目以降は1つ選んで忘れさせることになる("5つ目のスキルを覚えない"という選択肢はなく、必ず手持ちのスキルを1つ捨てなければならない)。
  • どこでもカレーシステム
    • ダンジョン内でいつでもどこでもカレーを作り、それを食べることでパワーアップが出来る本作の目玉システムの1つ。
    • 食材・穀物・スパイスのカテゴリのアイテムをそれぞれ1つずつ使うことでダンジョン内でカレーを作ることが出来る。
    • 完成したカレーの種類については食材によって決まる。「レシピ」を知っている場合はこれから完成するカレーが何かを知ることが出来る。
    • カレー屋(システム的には道具屋も兼ねる)に食材を持った状態で入ることでその食材のカレーの「レシピ」を知ることが出来る。
    • カレーは食べることで一定ターンの間全ステータスと取得経験値が上がる効果が共通であり、他にもカレーの種類に応じて付加効果がある。
      • 穀物やスパイスによって調理失敗or本来出来るものとは違うカレーが出来る場合があるが、レシピを知っているとその確率は減少する。
  • サプライズフロア
    • フロアに入った直後にランダムで発生。そのフロアに限り特定の効果が続く。
    • プレイヤーに有利な効果は一切なく、主な効果は敵が多いor強い、アイテムorスキル使用不可、1ターンに敵が2回行動など。
  • はちゃめちゃキャラ劇
    • 魔導物語、ぷよぷよの漫才デモをモチーフにした要素。ダンジョンの外で見ることが出来る。
    • ダンジョン内にある特定の貴重品アイテムを持ち帰ると「図書館」でそのアイテムに応じたはちゃめちゃキャラ劇が開放される。
    • 新しく出現したキャラ劇を見ると報酬としてアイテムを貰える。主に魔導書や奥義書が多い。

評価点

  • 版権の関係で長らく止まっていた魔導物語シリーズの新作
    • 旧コンパイルの消滅により、ぷよぷよ及びそれに登場した旧魔導キャラの版権はセガ、それ以外の魔導物語に関する全権利をアイキから継承したD4Eが持っているという版権が分断された状態になっており、その後コンパイルハートは2010年に魔導物語を含む旧コンパイルゲームの営業権(新作やリメイクを作る権利)の許諾をD4Eから得た。
      • このように旧魔導キャラの版権はセガが所有しているため、セガの許可無しでは旧魔導キャラが登場するゲームは制作できない。逆にキャラ版権を持つセガも、D4Eの許可無しでは「魔導物語」を制作できない。
    • コンパイルハートは営業権取得時「旧コンパイルの版権を活かした展開を行う」と発表していたが、3年越しに念願がかなったことになる。
    • 上記のようにアルル達が登場する旧魔導物語シリーズについてはセガとD4Eの双方による協力が必須となっているため、魔導物語シリーズの新作はもはや絶望的と思われていた。そのため、アルル達が登場しない形なのはともかくシリーズ新作の発表は当時衝撃的であった。
      • なお、旧作の魔導物語等の所謂「ぷよぷよ以外の旧魔導系ゲーム」についての発売自体は不可能というわけではなく、一時期はセガの許諾を得てアイキ製作でG-modeより携帯電話アプリの新作魔導物語が配信されていたり(半年で配信終了)、D4EからWindows向けに魔導物語関連作品の復刻版がパッケージ限定発売されていた(現在は全て完売しているため入手困難)。また、セガからもD4Eのタイトル許諾を得て携帯電話アプリでGG版魔導物語1-2-3の移植版が2008年から配信されている。
        ただし、バーチャルコンソールやゲームアーカイブスなどでの配信は未だに一切行われていない。
  • 程よい難易度
    • モンスターの強さは装備を鍛えていけばそれほどでもない。階段を見つけたらすぐに進んでしまって構わない程度。
    • 装備以外の所持品をランダムでらっきょに変える敵や、装備品を地面に落とすスキルを持つ敵、アイテムを盗む敵など、油断ならない敵が幾つか存在する。
    • ダンジョンの途中や最後にはボスモンスターが待ち受けており、個体によってはかなりの強敵で良いアクセントになっている。
      • アイテムはダンジョン内に拾いきれないほど落ちている上、不要なものだろうとくぅちゃんに与えればどんどん成長させられるので、他のローグライクRPGとも一味違った楽しさがある。
  • 刻印による装備カスタマイズ
    • 各装備やアイテムには刻印と呼ばれる特殊効果を持つものがあり、合成の際に素材となったアイテムの刻印が強化された装備に引き継がれる。
    • 刻印の効果は単純にステータスを上げるものから攻撃属性の変更、状態異常の無効や攻撃範囲が広くなるなど様々。
    • 装備品の刻印の空きスロットは初期は1だが、装備して使い続けることで最大5まで上がる。
    • 装備品の能力値を合成で強化しつつ、どの刻印をつけるかで自由なカスタマイズが行える。
    • 装備品の種類も非常に多く、デザインも凝ったものが多い。また本作の装備品は限界Lvは存在しないので、素の性能が低い装備品でも強化さえすれば最後まで使っていくことが可能。
      • 見た目や中身がおかしい装備品も豊富にあり、説明文にも多くのボケが込められている。『ヘ・イボンの剣』など思わず脱力させられるものも存在。
  • ププルの3Dモデル
    • 原画の愛らしさが良く再現されており、コスチュームチェンジやアクセサリーを身につけることも可能となっている。
  • 音楽
    • ZIZZ STUDIO担当のBGMの評価は高い。英語歌詞、日本語歌詞問わずボーカル曲が多い。
    • 特に各ダンジョンボス戦のBGM「Battle Flavourt」は英語ボーカルのアツいBGM。カッコイイ演奏なのだが実はカレーのことを歌った歌詞であるなどネタ要素もある。
      • 他にもモンスターハウスでは意味不明な電波ソングが流れたりするのも特徴的。
  • 旧作を彷彿とさせるゆるいストーリー
    • 「アンチ大作RPG」を謳った旧作シリーズの踏襲した、カレーにまつわるほのぼのとしたストーリー展開。
    • コンパイルハートお得意のエロネタはほぼゼロ。お子様でも安心して遊べます。
  • 旧作ファンをニヤリとさせるマニアックなネタ
    • 鉛筆ころがしで最優秀成績を取って卒業試験へ、というMD版魔導物語のプロローグを彷彿とさせるストーリーの流れ。
    • 他にもMSX2版のEP1のセリフのオマージュやGG版の説明書を読んだ人にしか分からないネタや、ノベライズ&コミカライズ作品のネタなど。
    • 旧魔導キャラが登場しない代わりとばかりか、かなりマニアックなネタまでカバーしている。
      • 武器を強化する巻物アイテムの名前が「天恵の巻物」だったりと、魔導物語どころか『風来のシレン』の露骨なパロディ(オマージュ)まで登場する始末。*1
  • おまけ要素
    • 上記のキャラ劇以外に特定の条件をクリアしていくクエストやモンスター図鑑などコンプ要素が豊富。
    • ローグライクゲームでは珍しくコスチュームチェンジも用意されている。一部は有料DLだがゲーム内で入手できる物も多め。
  • 壱デザインのキャラクターも登場
    • キャラクターデザインはセブンスドラゴン1作目などで有名なモタが担当だが、エターニャのデザイン原案はコンパイル時代のファンならおなじみのイラストレーター壱がゲスト参加で担当した。
      • ゲーム中のエターニャの立ち絵はモタが描いたものであるが、限定版特典のアートブックや店舗特典などで壱が描いたエターニャを見ることが出来る。

賛否両論点

  • プレイヤー側に不利な効果しか発生しないサプライズフロア
    • サプライズフロアの発生がランダムな上、それを回避するアイテムなども存在しない。
    • 特に敵が2回行動になる効果はププルのレベルが低い場合為す術もなく死ぬ可能性も。
    • さらにこの効果の際処理落ち状態でとにかく動きがカクつく。時にはC2エラーが発生することも。
      • 逆に装備が高レベルになるとよほどの事がないと戦闘で死ぬことがなくなるためこのくらいでいい刺激、という意見も。
  • 中途半端に旧魔導キャラの要素を取り入れたキャラクターたち
    • 「どうせアルルたちが登場しないなら中途半端に似たようなキャラにしないで完全新規のキャラにしてほしかった」という意見は多い。
      • キャラの性格があまりにも被っているため、「当初は旧魔導キャラでやろうとしたがセガの許諾が降りなかったのではないか」という噂も一時流れたが、真相は不明。
      • 「完全新規キャラの魔導物語」については既にD4エンタープライズが「コンパイルステーション」にて壱が連載しているウェブコミック版魔導物語が存在していた。こちらの主人公たちは旧作を意識しつつも被りは殆どなく差別化ができており、対比すると本作での旧作キャラ被せが余計に悪目立ちしている。
    • 特にゼオについては、ヘンタイ要素やフルネームも含めそのままシェゾの面影を引き継いでいるため、「新キャラというより劣化コピペにしか見えない」という声も。
    • 一方主人公のププルについてはボクっ娘要素以外は比較的アルルと差別化を図れていて気にならない、という意見も。
    • やたらきわどいコスチュームのプニィやサフランなども「もっとやれ」「下品」と賛否両論。
  • ダンジョンのフロア切り替え時、会話イベントが挿入されることがある
    • 本編がフルボイスなのは嬉しいが、かなりの数の会話イベントがあり、これらをスキップせずに真面目に見ようとするとゲームのテンポが良くない。
  • ププルが使用したときと、くぅちゃんが食べた時とで大きく効果の違うアイテムがある
    • マイナスアイテムでもプラスになったり、その逆という事態もある。説明文などには効果が書かれていないため、実践あるのみとなっている。

不満点

  • ストーリー
    • シリアスな伏線を撒いておきながら、真相は大したことのないもの、という展開が何度も繰り返される。1度や2度ならまだしも、本当に何度も起こるため、どうせまた大したことないオチなんだろう、といい印象を抱けなくなっていく。
    • キャラ劇とメインストーリーとその雰囲気が噛み合っていない部分がある。また、キャラ劇のほうはフルボイスでは無い。
  • バグの数々
    • 先述通り開発があのゼロディブであったことから発売前から不安視されてはいたが、案の定バグだらけで発売された。
    • 再現性が高いバグが多く、2chなどではフラゲ段階からそれらのバグの発生条件の検証がされ、購入者はさながら有料デバッガー状態であった。
    • 特にお粗末だったものは、「ダンジョン内で敵を倒してLv98から99になるとフリーズ」。
      • 回避するには、ダンジョンでまれに手に入る食材で作るカレーによる強制レベルアップしか存在していなかった。
      • 特にクリア後のおまけダンジョンではあっという間にLv99になるので、事前にこの食材を持ち込むか手に入れるかしなかったらフリーズ終了が確定していた。
      • 特に修正前のC2エラーによる強制終了がプレイヤーのやる気を削ぎ、ギブアップするユーザーが続出。
  • C2エラー
    • 当初「死にそうになったらリセット」を防止するためか、ダンジョンに潜る瞬間にオートセーブが行われ脱出、死亡以外の要因でゲームが終了した場合はペナルティとして装備品も含めたアイテム全没収で街に戻されるという仕様だった。
    • 通常プレイでは装備品没収はくぅちゃん死亡+ププルの戦闘不能、という状況でしか発生しないのだが、C2エラーで終了した場合は、プレイヤー側の行動如何に関係なく十数時間かけて鍛えた装備品も含めた全てを失う事になる。
    • 特に4章のダンジョンの中ボス戦でのC2エラーの発生報告は群を抜き、「まだ発生したことないからー」と油断してガチ装備をしていたユーザーを泣かせることになった。
    • 結果アップデートで異常終了時の仕様が「ダンジョンに潜る前の状態に戻される」に変更になった。
    • アップデートされたかと思ったら、今度は攻撃のエフェクトが変な所で発生する、ということが起こる始末。
      • 他にも多数のバグがあったが、現在はほぼ修正されている。どんなバグがあったか興味のある方は公式HPやWikiなどを参照。
      • 突然ボタンが効かなくなるバグなどは未だに残っているので注意。
  • 『魔導物語』だが魔法はおまけ
    • 魔導物語シリーズでありながら、ゲーム開始時主人公であるププルは魔法を1つも習得しておらず、初期装備も剣と盾。*2
    • 最初のダンジョンは 魔導学校 の卒業試験であるはずなのに、剣と盾だけ持って魔法も使えず放り出されるという、ストーリーとシステムが全くかみ合っていないちぐはぐさ。
    • そのスキルも全30種類の内魔法に分類されるものが16種類。他は全部武器攻撃系か識別などの補助スキルである。
      • ちなみに今作のモデルにしたとされる『わくぷよ』ではアルルが覚えられる魔法は25種類だったので、大幅な減少である。
    • それらのスキルも最大レベルまで上げないと武器攻撃より威力が低いものも多く、おまけにそれぞれのスキルが一回の探索に使える回数が多くて5回。魔法を唱えるより殴った方が早い。
    • このゲームの攻略法は「合成で武器レベルを上げて物理で殴る」という状態。
    • 結果として武器カテゴリの中で所持品を圧迫するため魔法攻撃力を上げる杖は殆ど使われず、剣装備を強化するための刻印要員に。
    • そもそも主人公のププル自身、ゲーム中で魔導師の勉強を面倒がっていたり、魔導師の努力について他人事のように言い放つ場面があったりと、「魔導師の卵」と言っていいのかどうか甚だ疑問な性格である。
      • 上記のことから、『聖 魔導 物語』というタイトルであるにも関わらず、魔法の存在感があまり無くなっている。
  • 識別
    • 未鑑定の薬や巻物やその他アイテムを使用するとアイテム名が判明するのだが、これが鑑定済み扱いにならず、次に同じ探索中に同じものを拾っても未鑑定アイテムのまま。
    • 鑑定スキルがあるのだが、これの使用回数が5回までとなっており、当然のことだがあっという間に使いきってしまうので、基本的に未鑑定アイテムだらけになる。
    • スキル使用回数を回復するカレーやアイテムがあるのだが、当然拾えるかどうかは運要素が強い。
      • 結果として回復アイテム等は事前に持ち込み、装備品以外の拾ったアイテムは捨てるかくぅちゃんに食べさせるという作業になりがち。
  • 使いづらいダッシュ機能
    • ×ボタンでダッシュ。ローグライクではおなじみの機能だが、聖魔導物語のそれは非常に使いづらい。
    • 一度ダッシュさせるとボタンを離しても壁にぶつかるかアイテムなどのオブジェクトか通路の分岐に隣接するまで走り続ける。
    • 15年前に出た『わくぷよ』すらボタンを離すだけでダッシュ停止したというのに…。
    • このためダッシュ中に1マス以上離れた宝箱や通路を発見しても止まれず、壁にぶつかってから歩いてその位置まで戻るという惨めなことに。
      • ダッシュ中、アイテムの上に止まるとそれを強制的に拾ってしまうという仕様も融通がきいていない。
  • 足元にあるアイテムを使えない&鑑定できない
    • ローグライクゲームでは出来て当たり前の機能が存在しない
    • このためアイテム欄が満杯の際に足元のアイテムを鑑定or使用するためには、
      1.一度手持ちのアイテムを置くor投げる
      2.足元のアイテムを拾う
      3.鑑定or使用
      4.鑑定していらないアイテムだった場合はそのアイテムを再度置く
      5.1で置いたアイテムを再度拾う
      という面倒なプロセスが必要になる。
      • 足元のアイテムを「投げる」ことだけは可能になっている。くぅちゃんに与える以外の使い道はあまりないが。
  • 邪魔な要素も強いカレーシステム
    • 食材の数と同じ20種類以上のカレーが存在するのだが、一部の強い付加効果(全てのアイテムの呪いを解く、スキル使用回数全回復、敵の時間を止めるなど)を持つカレー以外は役に立たないと言ってもいい。
    • カレーを作るためには最低3つのアイテムが必要なためアイテム欄を圧迫する。そのため使えない効果のカレー食材は捨てるのが基本になる。
    • くぅちゃんに食べさせるのもアリなのだが、一部の食材はくぅちゃんが食べるとダメージを受けるものもあるため扱いが面倒。
  • くぅちゃん
    • 殆どのプレイヤーが最もストレスを感じた要素。元となったぷよぷよのカーバンクルとは似ても似つかないウザさと、システム的にもただただ迷惑な存在。
    • 浅い階層では頼りになるが、わりと積極的に敵へ向かっていく上に火力不足なので、中盤以降はむしろジッとしていて欲しいところ。しかし命令などはできない。
    • 目当ての特技をなかなか覚えない。
    • 「お願い特技」の種類は23種類でLvカンストの99までに特技を覚える機会は33回。それでも覚えない。
      • というのも、5個目のスキルを覚える為に忘れさせたスキルを再び習得することがあるため。
    • フロアのアイテムを勝手に食べてしまう「食欲旺盛」は、レアアイテムやダンジョン内の露店のアイテムさえ勝手に食べてしまうので迷惑なスキルでしかない。これを忘れさせて一安心と思ったら、次のスキル習得で再び覚えるということも。
    • 前述のとおり「5個目のスキルを覚えない」という選択肢が無いため、わざわざ他のスキルを忘れさせてまで必死になって忘れさせた不利なスキルを再度習得することになる。
      • 「炎の腕」習得のために「食欲旺盛」を忘却し、その後またも「食欲旺盛」を習得したので仕方なく「炎の腕」を忘れさせる、すると次に習得したのは「炎の腕」だった…という無情な展開も稀に起こる。
  • アイテムの所持制限が厳しい
    • 今作ではダンジョン内で合成を行う為には「合成の巻物」を使うかくぅちゃんのお願い特技の「合成の知識」を使うしかない。
    • 終盤のダンジョンはとにかく長丁場のため、増えた装備品やアイテムを合成などで使わないと、あっという間に持ちきれなくなる。
    • このため合成の知識の習得はほぼ必須なのだが、上記の理由でかなり難しい。
      • アップデート後の仕様を使って、ダンジョン潜る→くぅちゃんのレベルを3まで即上げる→合成の知識覚えなかったらリセット、といういわゆるリセットマラソンを行うプレイヤーも居た。
  • 天空聖殿
    • クリア後に追加されるダンジョン。全256Fと長大なのだが、早い話がタダの苦行。
    • 80Fまでは20F毎にデモ付きのイベントが発生したり、これまでのボスキャラとのイベント無しの中ボス戦も配置されておりやりごたえはある。
    • 100Fでイベント無しの中ボス撃破以降、256Fまでイベントらしいイベントも発生せず、同じ内装のフロアを同じBGM、同じような敵を狩り続けるだけの作業になる。
    • 『わくぷよ』にも全100Fのダンジョンが存在したが、こちらは5F毎にフロアの内装や敵のパターンやBGMがガラッと変わり、プレイヤーを飽きさせない作りだった。
    • ププルたちのレベルも100F過ぎた頃には99でカンストする上、135F以降は敵の変化すら起こらなくなる。
    • 結果として、レベルも上がらないププルで100階層以上延々と敵を倒し続けることに。
    • さらにこのゲームはショートカットの類が存在しないので、万が一途中でミスする様なことがあれば、確実にやり直す気が失せる。
      • 親会社の伝説のゲームでも目指したのだろうか。
      • 先述のアップデート前の「特定状況でLv99になるとフリーズするバグ」が存在した頃はその対策も必要となるためさらに苦行となっていた。
    • 余談ではあるが80Fのイベントで「もうすぐゴール」というセリフが有るので、本来なら全100Fの予定だったものを後付けで急遽256Fに増やしたのでは、という説が濃厚。
      • もしそうだとしたなら階層が増えたことによるメリットはほぼ無くデメリットばかりが目立つため、かえって裏目に出てしまった形となる。
  • ボイスの鳴らし方がものすごく雑
    • ダンジョン内ではププルもザコモンスターも喋りまくる。賑やかなどころか、やかましい。
    • あらゆるアクションに複数のボイスがあり、例としてププルの攻撃を挙げると「覚悟!」「くらえー!!」「刺されー!!」「止めてみなよー!!」「いっとうりょーだーん!!」といった具合。
      • 敵をおびき寄せるために素振りしたり、宝箱を解錠するため攻撃するだけでも上述のボイスが出てしまう。ここに敵のボイスまで加わるので、せっかくのボーカル付きBGMも戦闘中はまともに聴いていられない。

総評

ゲームとしてインターフェイスの未熟さやバランス調整不足が目立ち、新規ユーザーにとっては出来の悪いローグライクゲーム、旧作ファンから見ても旧魔導キャラが一切登場しない・新キャラの微妙さ・システム面でも『わくぷよ』から大幅劣化などの点で『魔導物語』ファンからは完全に黒歴史扱いされている。
キャラ版権の都合でアルル達を出せないのは分かるが、逆に「コンパイル倒産までに『ぷよぷよ』に一度も出てこなかったキャラ」はD4エンタープライズ側が版権を持っており、こちらでしか日の目を見れないのでモブやザコモンスター扱いでも出してほしかったところ。

長らく止まっていたシリーズを再始動させたという意欲やBGM・マニアックな小ネタ、ストーリー作りなどは評価しうるが、「魔導物語★新生」と銘打った新たなシリーズの幕開けにしては非常に微妙なものとなってしまった。
一応、現在はアップデートにより純粋なゲーム部分だけ見れば凡作レベルといったところまでには到達している。
ローグライクRPGとしてのかなりの難易度の低さから、単純にローグライクRPGの入門編として手に取るという目的の上でならそう悪くはない作品といったところに落ち着いている。


余談

  • 開発元であるゼロディブの原神社長の問題発言も話題になった。
    • 自らのブログで本作の不具合について「デバッグで判ってたけど後でパッチで直せるから納期優先でマスターに流した(意訳)」と発言。悪い意味でのブレなさを見せた。
      • 「決算期合わせでロクにデバッグせず3月発売を強行したのでは?」というネット上での不安と完全に一致した格好である。
  • こんな出来ではあったが、ファミ通では「ゴールド殿堂入り」を達成してしまっている。
    • また、欧米や韓国などへもローカライズ翻訳されてワールドワイドに発売されている。こちらはアップデート済みの状態。
    • なお、魔導物語シリーズが欧米で正式発売されるのは今作が初であった。
  • コンパイルハートは2010年にD4エンタープライズとライセンス契約を交わして営業権を得た際、「旧コンパイルの版権を活かした展開を行う」と発言していたのだが、2013年に発売された本作以降、同社から旧コンパイルゲームの新作の続報は一切出ていない。
    • 魔導物語シリーズ自体はその後D4エンタープライズによりコンパイル時代の旧作がWindows向けに限定復刻移植されている。
  • 本作以降もゼロディブはコンパイルハート作品に多数関わっているものの、発売前はおろか、ゲーム中でもスタッフロール以外では社名が出なくなってしまった。はっきり言って、自業自得以外の何物でもないが。
  • あまりに評判が悪かったためか、コンパ発ゲームではおなじみのビジュアルファンブック兼攻略本といった類の書籍が発売されていない。
    • D4エンタープライズから権利を借りて発売している関係上、書籍が出しづらいという事情は有るのだろうが…。