【ふぃっと ぼくしんぐ ほくとのけん おまえはもうやせている】
ジャンル | フィットネス | ![]() |
対応機種 | Nintendo Switch | |
発売元 | イマジニア | |
開発元 | ナウプロダクション | |
発売日 | 2022年12月22日 | |
定価 | 7,678円(税込み) | |
プレイ人数 | 1~2人 | |
レーティング | CERO:B(12歳以上対象) | |
備考 | Nintendo Switch Lite単体ではプレイ不可 | |
判定 | なし | |
ポイント |
フィットネスソフトとしては優秀 北斗の拳やゲーム性の面では微妙な点も目立つ |
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Fit Boxingシリーズ Fit Boxing / 2 / 北斗の拳 / 初音ミク |
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北斗の拳シリーズ |
SwitchのJoy-Conを両手に持ち、重心を前後にリズミカルに動かしながら、指示されたとおりにパンチを撃つフィットネスソフト『Fit Boxing』と『北斗の拳』がまさかのコラボを果たした。
本作は『Fit Boxing2』をベースにケンシロウをはじめとする北斗の拳のキャラクターがインストラクターを務め、今までのエクササイズに加えてケンシロウとして原作のラオウ編までのストーリーをなぞる「バトルモード」が追加されたのが大きな特徴。
北斗神拳は一子相伝…教える事は出来ぬ、しかしフィットボクシングなら、エクササイズの極意を授ける事が出来るだろう…!エクササイズで愛(健康)を取り戻せ!
本作は『Fit Boxing2』を踏襲しているため、基本的な内容に関しては『Fit Boxing2』を参照されたし。
+ | レイ戦においてのネタバレ |
+ | サウザー戦においても |
+ | 隠しキャラに関するネタバレ |
発表当初は斜め上過ぎるコラボとして笑われた本作だが、蓋を開けてみれば拳で戦う北斗の拳と『Fit Boxing』との相性は良く、『Fit Boxing』ユーザーに多かった実際に敵を倒してみたいという要望も、バトルモードでケンシロウが雑魚を蹴散らすという自然な形で実現する事が出来た。
加えてエクササイズ部分では北斗の拳の人気キャラクターを師匠として指導を受けられるといったファンならば嬉しい要素が詰め込まれている。
発売後は同じように拳で戦い、修行要素がある『ドラゴンボール』や『はじめの一歩』等ともコラボしてほしいといった声が聞かれるようにもなったため、コラボとしては成功したと言えるだろう。
また、フィットネスソフトとしても良作である『Fit Boxing2』の内容を踏襲した上で所々が改良されているため、デイリーをこなしつつバトルを進めていくうちに自然とカロリーが消費されるので、毎日続けることが出来ればお前はもう痩せているだろう。
しかしながら『Fit Boxing』シリーズで最も足りていないと言われていたゲーム性の面はやはりイマイチで、北斗の拳の要素でもファンをうならせるには愛が足りずに物足りない部分も目立つ。
あくまでそれらはフレーバー的な要素にとどまっており、『Fit Boxing』シリーズと同様に気軽にエクササイズを行う事を主目的としたソフトとみるべきだろう。
また、前作と同様にフィットネスソフトとしては優秀だが、インストラクターの減少や衣装などのカスタマイズ性の大幅劣化といった長く続けるには気になる要素も出てきてしまったのも気になる点である。
本作と『Fit Boxing2』では多くの部分が重複するが、豪華声優による様々なインストラクターや様々な楽曲を楽しみたければ『2』を、華やかさなどいらぬストイックな世界、実際に戦ってストレスを発散したい、北斗の拳に興味があるのなら本作を手に取ってみるのもいいだろう。
*1 特にブロックコンビが別物と言えるほどの難易度に変貌しており、アッパーとフックとブロックが複雑に入り組んだコンビネーションとなっており、非常に混乱しやすい
*2 バトルモードではケンシロウやトキから「闘気を高めるのだ」と言われるのでエクササイズとバトルで区別しているのかもしれないが…
*3 ケンシロウがデイリー終了時に「今日より明日…」とつぶやく事はあるが、マミヤが「ヒュウ!おみごと!」と言ってくれるのは稀。レイに至っては「俺にはわかる…」という程度でほぼ原作セリフが存在しない。
*4 それでも「あべし」「ひでぶ」「たわば」をそれぞれのモデルで演じ分けているといった配慮はみられる。
*5 特に山崎氏の声質はアニメ版でレイを演じた故・塩沢兼人氏に非常に似ており、実際に塩沢氏の持ち役(聖闘士星矢の牡羊座のムウ等)を多く引き継いで高評価を得た事もあったため、山崎氏がレイを演じ、千葉氏がザコを演じればよりアニメ版の雰囲気に近づけたのではないかと思われる。
*6 原作では、雑魚はケンシロウの一撃で即死するのが常であり、何十発も打ち込むのは北斗百裂拳といった技に限られている。牙一族が北斗千手壊拳でしこたま殴られた事はあったが、「そうしなければ倒せない」わけでは無く、ただの嫌がらせないしストレス解消目的だったと思われる。
*7 シン戦のトドメの技は原作では技名無しの拳の連打、アニメ版ではこの連打に「北斗十字斬」という技名がついている。またFC版やSMS版でもトドメの連打が「北斗百裂拳」として扱われた事があるので本作の処置もあながち間違いではない。
*8 実際にエクササイズコースでも防御から攻撃を意識した動きが多分に盛り込まれている
*9 『北斗の拳』に登場するリンのまね
*10 「ある程度の運動を習慣化している人が、追加でこれを買う」という意味でのツッコミなら良いが。「運動=痩せるための行為」との固定観念からの発言な場合、お世辞にも褒められたものではない。