Fit Boxing 北斗の拳 ~お前はもう痩せている~

【ふぃっと ぼくしんぐ ほくとのけん おまえはもうやせている】

ジャンル フィットネス
対応機種 Nintendo Switch
発売元 イマジニア
開発元 ナウプロダクション
発売日 2022年12月22日
定価 7,678円(税込み)
プレイ人数 1~2人
レーティング CERO:B(12歳以上対象)
備考 Nintendo Switch Lite単体ではプレイ不可
判定 なし
ポイント フィットネスソフトとしては優秀
北斗の拳やゲーム性の面では微妙な点も目立つ
Fit Boxingシリーズ
Fit Boxing / 2 / 北斗の拳 / 初音ミク
北斗の拳シリーズ


概要

SwitchのJoy-Conを両手に持ち、重心を前後にリズミカルに動かしながら、指示されたとおりにパンチを撃つフィットネスソフト『Fit Boxing』と『北斗の拳』がまさかのコラボを果たした。
本作は『Fit Boxing2』をベースにケンシロウをはじめとする北斗の拳のキャラクターがインストラクターを務め、今までのエクササイズに加えてケンシロウとして原作のラオウ編までのストーリーをなぞる「バトルモード」が追加されたのが大きな特徴。
北斗神拳は一子相伝…教える事は出来ぬ、しかしフィットボクシングなら、エクササイズの極意を授ける事が出来るだろう…!エクササイズで愛(健康)を取り戻せ!


Fit Boxing2からの変更点

本作は『Fit Boxing2』を踏襲しているため、基本的な内容に関しては『Fit Boxing2』を参照されたし。

  • インストラクターが一新された
    • インストラクターのすべてが『北斗の拳』のキャラクターになった。
      • 最初から全員解禁されてはおらず、ケンシロウとマミヤを除くインストラクターは、バトルモードでそのインストラクターがボスを務めるステージをクリアしてから、ショップでFitポイントと交換する事で解禁となる。
      • つまりはインストラクターとは一戦交えなければ解禁できないという今までにない要素となっている。
    • なお、本作の声優はナレーションの千葉繁氏を除いてアニメ版とは異なる。
      • アニメ版自体が40年近く前の作品となり、オリジナルキャストの大半は高齢化や鬼籍に入っているため、声優が一新されるのは仕方のない事である。
      • しかし千葉氏の変わらぬテンションによりアニメ版の雰囲気は残っている。本作でも「エクササイズが支配する世界」「エクササイズで愛(健康)を取り戻せ!」といった激打のようなおバカなセリフを迫真の演技で演じてくれている。
      • キャラクターのキャストについても、小西克幸氏(ケンシロウ役)、堀内賢雄氏(トキ役)、桐本琢也氏(シン役)、川津泰彦氏(ジャギ役)、大塚明夫氏(サウザー役)、玄田哲章氏(ラオウ役)と、遊技機(パチンコ・パチスロ)などでもお馴染みのキャストが多い。それ以外のキャラクターも、イメージに沿うようにキャスティングされている。
  • 激闘(バトル)モードの追加
    • ケンシロウとなって原作を再現したストーリーで5人の強敵(シン、レイ、ジャギ、サウザー、ラオウ)とのバトルを繰り広げる。
      • それぞれステージ制となり、雑魚戦ステージを4回挟んだ後でボス戦となる。エクササイズ終了時に雑魚戦は一定数以上の敵を倒す事、ボス戦では敵の闘気(体力)をゼロにする事で勝利できる。
    • 他のモードとは異なり2人プレイは出来ない。北斗神拳に二対一の戦いはないのだ。
    • 通常のエクササイズとは異なり、コースの複合かつコンビネーションもすぐに完成するのでより激しい運動が求められ、インストラクターのお手本もない。ある程度エクササイズに慣れたプレイヤー向けのモードとなる。
    • アクションを成功させると相手にダメージを与え、雑魚ならば一通りのコンビネーションを成功させる事で倒す事が出来る。
    • ボス戦ではターン制となり、自分の攻撃と相手の攻撃が交互に繰り返されるが、アクションを成功させると攻撃も防御も成功となるため、やる事は同じ。
    • ボス戦ではアクションを成功させ続ける事で奥義ゲージが溜まり、エクササイズ終了時に最大になっていると奥義が発動。ボスにリアルに北斗百裂拳をぶち込んで勝利できる。
    • このモードではケンシロウが主人公になるので、指示出しはトキとバットとリンになる。北斗神拳に二対一の戦いはないのでは…
    • 先述の通り、本作のインストラクターはマミヤと隠しキャラを除いてはバトルモードのボスも務めておりショップで解禁するには一度倒す必要がある。
      • シンとジャギはバトルモード専用でインストラクターにはならない。
  • コースの評価が最大100点に戻り、北斗七星になぞらえて★七つで評価される。コース毎に最高得点も記録されるのでモチベーションにもつながる。
    • 前作ではコースによって最大スコアが異なっていたため、最大スコアを取れたかどうかがわからないという問題点をはらんでいた。
      • ただし、小数点以下までカウントしていた前々作とは異なり、小数点以下のスコアは表示されないため、やや大まかな表現になっている。(1回Goodになっただけの成績と8回Goodになった成績が同じ99点として扱われる等)
    • ミスさえ連発しなければ高得点は取れるが、100点満点となると全てJustを取るしかないので中々難易度が高い。
    • コースの内容は一新されており、前作と同名のコースであっても内容は変更されているので、前作のプレイヤーでも新鮮な気持ちでプレイできる。
  • Fitポイント
    • エクササイズやアチーブメント、デイリーミッションを達成する事でFitポイントを貰え、ショップでアイテム(インストラクター、BGM、衣装)と交換することが出来るようになった。
      • それまではパンチ数や、「特定のBGMでプレイする」「アチーブメントを達成してもらえるチケットを使って交換」等が解禁条件だったため、欲しいアイテムを柔軟に獲得することが出来るようになった。
      • インストラクターとボス戦のBGMは先述の通りバトルモードで該当するステージをクリアする事、一部の衣装の解禁は特定のインストラクターとのプレイ成績の累積も条件となるが、いずれもプレイしていればおのずと解禁されるため、問題にはならないだろう。
    • Fitポイントを貯めやすくするために日によって簡単な目標が三つ提示されるデイリーミッションも追加された。効率よく溜めたければ利用するのも手。
    • エクササイズのコースのみ特定のコースで★を一定数獲得する事が条件となるため、従来のように徐々に解禁されていく作りとなっている。
  • いくつか削除された機能もある
    • ゾーン演出は削除。背景がうるさくなったり、処理落ちの原因になっていたので賛否を呼ぶシステムだった。
      • ステージ内の演出もほぼ排除、サザンクロスや北斗練気闘座といった背景はあるものの、たまに土埃が立つ程度でほとんど動かず、前作にはあったステージによるターゲットの破壊エフェクトの違いもない。
      • 雰囲気にそぐわないためか、GreatComboを決めた際の歓声演出も削除されている。
    • インストラクターの外見は上下揃いの衣装変更のみとなり、肌や髪や目の色を変えたりは出来なくなった。
      • このため、ラオウ様の髪を黒くしてアニメ版カラーを再現したりは出来ない。
      • レイのみ一部の衣装で心霊台を受けた後のように白髪になるといった変更が加わる。余命幾ばくもないのに変なジャージを着てトレーニングをしてる場合じゃないが
  • エクササイズ中に流れる曲はアニメから『愛をとりもどせ!!』『ユリア…永遠に』『SILENT SURVIVOR』『TOUGH BOY』が、パチンコから『Beginning of the legend - JAC GAME REMIX -』『大当たり中ラウンド曲』が選出。他はオリジナルとなる。
    • いずれもインストゥルメンタルとなり、ボーカルは入っていない(TOUGH BOYのヘイヘイヘイ!はある)が速さは変更できる。
  • その他北斗要素
    • ラウンジは南斗や一般人も混じっているけど「北斗道場」、インストラクターは開始早々「おれはインストラクターのケンシロウだ」と言われるが「師匠」、デイリーは「日課修練」など北斗の拳の世界観に寄せた用語が使用されている。
    • エクササイズスタンプが雑魚の頭維(四合)を突いたり、直接殴り飛ばしてカレンダーにぶつける事でスタンプを押すという北斗の拳らしいバイオレンスな物になっている。
    • ローディング画面に表示されるTipsはリュウケンが務める。
    • バトルモードのステージの解説はアニメ版のサブタイトルを彷彿とさせるハイテンションなもの(「悪党ども!!ストレートとフックの律動がおまえたちへの鎮魂歌だ」等)になっている。

評価点

  • バトルモードの追加
    • Fit Boxingユーザーからの要望が多かった「実際に敵を倒してみたい」といった声や「完成コンビネーションだけのコースをプレイしたい」といった要望に応えた形となっている。
      • ステージクリア制のストーリーが付き、延々とボクササイズをするだけで代り映えがしないといった問題点にメスが入ったのも大きい。リズミカルに敵を殴り倒せるのでストレスの発散にもなる。
      • 殴る度にケンシロウが「あたぁ!」「ほわっちゃあ!」といった怪鳥音を発し、全てJustを決める事で雑魚ならば「あべし!」「たわば!」「ひでぶ!」と死んでいくので激打のような爽快感もある。出血したり人体が破裂したりはしないのでグロさもない。
    • ボス戦の最後の北斗百裂拳も爽快で実際にJoy-Conでリアル百裂拳を打つことが出来る。無理にやらなくともクリアは出来るが、ギリギリ100発届くかの制限時間で行うので何発打てるかをチャレンジしたくなる。
    • 通常のエクササイズと同様にそれぞれのバトルで運動強度を三段階に変更可能。結果としてプレイ可能なエクササイズコースが大量に増えた事になる。
    • なお、バトルモードでは「前後ステップコンビ」までしか登場せず、以降のコンビネーションは登場しない。後述の通り、後半のコンビネーションは非常にハードなので修羅の国のような難易度となるのが予想されるが。
  • エクササイズの爽快感の向上
    • エクササイズコースの内容が前作よりも洗練されており、序盤のコースは易しく、後半のコースはハードな難易度に仕上がっている。
      • 前作ではコツを知らなければ失敗しやすい連続ジャブが序盤の「ストレートコンビ2」から登場していたが、本作ではゲームに慣れてきた頃の「中級コンビネーション2」からの登場となり、初心者に易しくなっている。
      • 前作の序盤のコースではひたすら一つのアクションを繰り返すだけのパターンが多々あり、単調さを感じやすいものだったが、本作ではアクションの追加、変更が行われる頻度が増えており単調さを感じないように工夫されている。
      • タイミングを一歩ずらしてパンチといった変則的なパターンも減少しており、自然な動きで爽快感が感じられるコンビネーションが増加している。
      • 一方で後半のコンビネーションになると複雑かつ途切れ目のない容赦のないものとなり、一切の弁明すらきかぬハードなものとなる。*1
    • 演出が抑えられた代わりに前作では頻繁に見られた処理落ちが完全に解消。どのステージを選んでも全く処理落ちしないので快適なエクササイズが出来る。
  • フィットネスソフトとしては優秀
    • 『Fit Boxing2』の要素を引き継いでいるため、苦手なアクションの補助や除外、お手軽なデイリー時間の調整といった『Fit Boxing』からの改良点もそのまま引き継がれている。
      • 前作と同様に特別な器具を使わず、手軽、省スペース、静音でしっかりと効果のあるエクササイズが出来る。
      • 前作の無料DLCである「おに」モードは、運動強度「ハード」と名前を変えて引き継がれている。こちらも「おに」モードと同様にインストラクターの口調やセリフが厳しめのものに変化する。
      • エクササイズをすればFitポイントがどんどん溜まるので、最高評価を得たコースに全く意味がなくなるといった問題点も解消されている。
  • 楽曲
    • デフォルトでTVアニメ版及びパチンコの楽曲が収録されているのは北斗ファンには嬉しい所。スルーされがちな『SILENT SURVIVOR』『TOUGH BOY』、ロックアレンジの『ユリア…永遠に』も必聴。
    • オリジナルの楽曲もクオリティが高く、対サウザー戦の『Feathers in the sky』やラオウ戦の『Overlord』等どのBGMもバトルやエクササイズにあっている。
      • 版権曲以外ならば動画撮影も許可されているので、動画配信に使用できるBGMが大量に増えた形となっている。
  • カラダ年齢
    • 前作ではエクササイズの成績に加えてプレイヤーの実年齢が加味されるため、実年齢が高くなるほどカラダ年齢も上がるといった問題点があったが、本作ではプレイヤーの実年齢は加味されなくなったので、高得点を出す事で若い年齢を維持できるようになった。
      • ただし、年齢は前作と同様に自己申告となり、加齢の度に入れ直さなくてはならない点は同じ。

賛否両論点

  • 華やかさがない
    • 女性インストラクターが多かった『Fit Boxing』とは対照的にインストラクターに女性が非常に少なく、男はもれなくムキムキマッチョ。北斗の拳が題材なので当然ではある。
      • 女性は最初に解禁できるマミヤを除いては隠しキャラしかいない。その隠しキャラも解禁するまでに時間がかかるため、それまではマミヤしかいない状態となる。
      • 本作を始めてみたものの男臭さ過ぎて『Fit Boxing2』に出戻りないし新規購入したという声も聞かれる。
      • しかしながらケンシロウやレイやサウザー、ラオウなどの人気キャラクターに指導してもらえるというのは北斗の拳の読者ならば非常に嬉しい要素である。ラオウをインストラクターにした際は「よかろう供を許す」と言ってくれるので光帝バランの気分を味わえる事間違いなし。
    • ステージもサザンクロスの廃墟や火山地帯など殺風景な物ばかりとなり、コンビネーション完成後に背景演出が変化する「ゾーン演出」が、本作では完全にカットされ、前作のステージ演出設定の「ライト」相当となり。バトルを除きエクササイズ時の演出効果はシリーズ中で最も地味になっている。
      • しかし評価点の通りに処理落ちが一切なく、インストラクターやターゲットの邪魔もしないので動きに集中できるといった利点もある。
  • インストラクターのテンションが低い。前作までにおけるエヴァンやマルティーナといったテンションの高いキャラがおらず、終始落ち着いた声で指導される。テンションの高い悪役であるジャギが敵キャラクター専用なのが悔やまれる。
    • 原作やアニメで特徴的なケンシロウの怪鳥音はバトルモードのみで、そちらは爽快感があるのだが通常のエクササイズはそういったこともないのでとにかく地味に感じてしまう。エクササイズ中でもケンシロウが「あたあ!!」やレイやラオウの掛け声、サウザーの高笑いなどがあれば華やかになっただろう。
    • 全体的に低音ボイスが多いのでインストラクターの声が聞こえにくい事が多々ある。BGMの音量などを調整しよう。
  • 楽曲のテンポ
    • アニメ版およびパチンコの楽曲は原曲のテンポが再現しきれておらず、やや遅い。再生速度を「速い」にしても原曲には及ばない。「普通」にすると『愛をとりもどせ!!』や『TOUGH BOY』はスローすぎてあくびが出るレベルになってしまうのがもったいない。
      • 本シリーズは音楽に合わせてリズムを取るゲーム性であり。既存曲を採用する際はエクササイズに合わせたテンポにアレンジをせざるを得ない為、已む無き側面でもある。
      • 実際『ユリア…永遠に』はロック調という事でかなりアップテンポなアレンジとなっている。『DRY YOUR TEARS』『LOVE SONG』に至っては未収録である。
  • インストラクターのセリフが北斗の拳っぽくない
    • セリフが『Fit Boxing』寄りなキャラがおり、マミヤ(ラウラ)、レイ(エヴァン)等、前作のインストラクターをベースに口調を少し北斗キャラに寄せたものが見られるため、らしさが足りないインストラクターが散見される。
    • 元々真面目なキャラが多いので違和感は少ないと思いきや、「かっこいいぞ!」「最高だ!」「リ・ズ・ム」「テンションあげていくぞ!」「せーの!」といった北斗の拳のキャラが言わなそうなセリフが多用されているため、違和感は拭えない。
    • ケンシロウとレイ、ラオウとサウザーで丸被りとなるセリフが多いという点も気になるところ。前作ではインストラクター毎に微妙に表現を変える事で差別が出来ていたのだが…
    • サウザーやラオウは簡単に褒めたりせず媚びぬ!、尊大にかつ厳しく接して来る。もちろん原作通りにきさまうぬなど、前作のインストラクター達では絶対に言わない言葉で指導してくれるのでらしさは感じられる。
    • ケンシロウやラオウが「せーの!」「トントントントンハイ!」とリズムを取ったり、サウザーが懇切丁寧に構えを伝授してくれたりと『北斗の拳』を知っていれば笑える場面が度々繰り広げられる。
    • そもそもサブタイトルが「お前はもう痩せている」で、PVでもエクササイズが支配する世界!世紀末カラダづくり伝説や、エクササイズで愛(健康)を取り戻せ!とボケ倒しているのだから、少々キャラのセリフをもじっても良かったと思われる。
      • ネタを抜きにしたとしても、ケンシロウやラオウから「もっとテンションをあげろ!」と言われるよりも「もっと闘気を高めろ!」と言われた方が『北斗の拳』らしさを損なわずに自然とプレイヤーのテンションも上がるはずである*2
    • 総じてそのキャラクターを彷彿とさせるセリフが非常に少ない*3、衣装やスタンプの押し方等では全力でボケているのに一番よく聞くインストラクターのセリフが真面目過ぎるので少し方向性がブレてしまった感がある。
  • 声優キャスティングのちぐはぐさ加減
    • 『Fit Boxing2』からの変更点にあるように、基本的には近年のメディア展開での声優陣で固めてあるが、わざわざ一部キャラクターで新たに担当声優を変えている。
    • BGMでは歴代オープニング曲を網羅しエンディングからは『ユリア…永遠に』と、TVアニメ版の楽曲を数多く収録しているにもかかわらず、TVアニメ版のキャストの配役が一切無いため、キャストが度々変わるパチンコやゲーム等の各媒体を追っていない層にとって違和感が半端ない。

問題点

  • バトルモードの問題点
    • ボス戦で楽曲の再生速度を「速い」にできない。ザコ戦では通常のエクササイズ同様にできるので、普段「速い」でプレイする人にとってはボス戦のアクションがスローテンポに感じ、難易度や運動強度がザコ戦より低く感じる逆転現象が起きてしまう。
    • 総じて難易度が低い。ザコ戦では撃破ノルマを達成できなかった、ボス戦では相手の攻撃で闘気ゲージが0になったといった要因でクリア失敗になる事はあるが、普通にプレイしていれば(Good以上の成績を出し続ければ)クリアに失敗する事はなく誰でもクリアできるほど難易度が低い。
      • ザコ戦ならば難易度が低くても原作通りなので違和感はないのだが、ボスは原作では強敵である事が多いので難易度の低さが気になるところ。
    • ザコ戦は本当にザコしか登場しない。シンステージでは4回ザコ戦があった後、シン(ボス)と戦う事になるが、ザコ戦は全てモヒカン(と普通の野盗)。
      • せっかく4ステージもあるのだからスペード、ダイヤ、クラブ、ハート様を中ボスで出す、レイステージでは牙一族、サウザーステージでは聖帝軍、ラオウステージでは拳王親衛隊が出るなどの配慮があればなおよかったのだが…。ハート様は「北斗が如く」に引き続き欠席が続く事になってしまった。
      • …と思われたが、2023年9月13日にDLCのエキスパンションパックが配信され、ミニゲームとしてハート様が登場、無事にでひでぶ!出来るようになった。
      • ザコはモヒカンと野盗の2モデルしかおらず、声は演じ分けているものの、声優やモーションも全て同じ。ザコを演じる山崎たくみ氏の演技は優れているがパターンが少ない*4ので流石に厳しい。また、せっかくアニメ版において様々なザコ敵を演じてきた千葉氏が参加しているのだから千葉氏が演じるザコも混ぜてほしかった所*5
      • ゲームなので野暮なツッコみだが、後半のステージになるとコンビネーションが長くなるのでケンシロウの攻撃を何十発も耐えるモヒカンといった原作からするとあり得ないシチュエーションも起こる*6
  • 北斗の拳の読者前提
    • バトルのストーリーや登場キャラは『北斗の拳』の知識がある事を前提にしている。たとえばアクションをレクチャーしてくれるのはリン(北斗の拳)だが自己紹介も何もないため、知識がなければどんなキャラでどんな立ち位置なのかがわからない。
      • とはいえ、ケンシロウが様々な強敵を倒していくという流れで考えればストーリーはわからなくともさほど問題ではない。
  • ボス戦の前には千葉氏のナレーションと共に原作のコマの切り抜きが表示されるが、大幅にストーリーが端折られている上に改変されている部分もあるので原作を知らないとストーリーが全くつかめない。
    • とくにレイ戦ではストーリーの改変が悪い方向に目立つ
+ レイ戦においてのネタバレ

ケンシロウとレイの共通の敵である牙一族の存在が抹消されているため、レイの七つの傷の男を探しているという告白に対しケンシロウが「俺の胸に七つの傷があるとしたらどうする……」と言ったシーンの後、
レイが激昂して襲い掛かってくるといった改悪がされている。原作では驚きこそしたものの、すぐさまケンシロウの本質を見抜いて悪い冗談だと受け流し、ケンシロウもその言葉を聞いてレイを信頼するようになるといった重要なシーンである。
こんな展開なのにバトル中では「俺に無防備の男を殺せというのか!」とか「ケンよ許せ…!」といった原作準拠のセリフを喋るので意味が通らなくなっている。
また、レイは「南斗虎破龍」を使ってくるが、原作のように妹を人質にとられたという話はないので互いに仮死状態になる必要もなく、バトルに勝利すると「やはり相打ちだったか…」と言いながらレイだけが倒れ、ケンシロウは勝利ポーズを取りながら「この構えの意味は知っていよう」と言う。
以上の内容から、ストーリーを原作通りにしていればレイが一方的に倒れる事とケンシロウが勝利ポーズをとる以外はなんら問題のないバトルになっていたので改変が裏目に出てしまった形となる。

  • 原作未読者のために補足すると、この時のレイは牙一族に妹のアイリを人質に取られてケンシロウと戦うように仕向けられており、その事を踏まえてケンシロウは聖極輪の構えを取る事で互いに秘孔を突いて仮死状態となる事で敵を欺くように示し合わせている。
    南斗虎破龍はこの時に秘孔を突くための技で、ケンシロウも対となる北斗龍撃虎を放ち、互いに仮死状態となって牙一族を欺いたという流れとなる。
+ サウザー戦においても

サウザーは原作と同様に北斗神拳が効かないという体の謎を秘めている事がナレーションで語られる他、サウザー自身も貴様に俺を倒す秘孔はつけぬ!と豪語するのだが
バトルにおいては普通に殴ってダメージを与える事が出来る。サウザー(イチゴ味版)「殴られて痛くないとかそういう事ではない!!!」
体の謎が解けないが故に完敗を喫していた原作とは異なり、謎を解くまでもなく初戦で北斗百裂拳で普通に倒せるのでその辺の敵と変わりのない扱いになってしまっている。

  • せめてケンシロウが敗北した初戦を切り取るのではなく、サウザーに勝利した聖帝十字陵での再戦をモチーフにすれば違和感も軽減できたのだが…
    また、体の謎もステージの途中で看破してダメージが通るようになるといった表現が出来ればより未読者が感じる違和感を軽減できたと思われる。
  • インストラクターのモデリングが微妙。
    • 特に女性キャラに顕著で、いずれも常時しかめっ面になってしまっている上に表情の変化も乏しい。
      • 良い成績を出した時などに表情が変わるのだが、前作以上に変化がわかりづらいのでテンションの低さもあいまって不機嫌に喋っているように見えてしまう。
+ 隠しキャラに関するネタバレ
  • ラオウ獲得後に最後のインストラクターとしてユリアが解禁されるのだが、これも例外なくしかめっ面というよりも原哲夫氏の描くユリアに似ておらず、邪神になりかかっている。アニメ版と同様に作画に恵まれなかったようだ
    • 声もエクササイズをしているとは思えないほど落ち着きすぎている他、「ハイ!」というセリフが息を吸うような音になってしまっている。ユリアというキャラにはあっているが、エクササイズには適しているとは言い難い演技になっている。
    • また、エクササイズとはいえ、ユリアが拳をふるうという非常に貴重なシチュエーションを見る事が出来る。
  • バトル中のボイスについて
    • ケンシロウは常にボソボソと喋るので勝利時のボイスがよく聞こえない。決めセリフである「お前はもう死んでいる…」も、(お前はもう)がほとんどBGMにかき消されて「死んでいる…」としか聞こえない事が多々ある。
    • バトル中はケンシロウは怪鳥音以外は一切喋らず、敵キャラが一方的に喋るだけとなっているので原作のやり取りの再現もされない。
      • ボスキャラの原作セリフも奥義を完全回避された後にどや顔で決めセリフを喋る等、戦況に合わないセリフを喋る事が多い。
    • ケンシロウがダメージを受けても無言であり、勝利した時や敗北した時も淡泊に一言喋るだけとなっている。
  • ボス戦の問題点
    • 先述の通り難易度が低いので普通にプレイするだけで一方的にボスが棒立ちのままタコ殴りにされ、攻撃も奥義を含めても全て回避されるため、ジャギはともかく原作で苦戦した強敵の強さがまるで再現されていない。
      • せめて攻撃を完全回避するには「Just」が前提で「Good」ならば小ダメージを受けるだけでも少しは強さが表現できるものだが…
    • ボスはバトル中に1回ないし2回奥義を放ってくるが、回避するためのコンビネーションに変化がないのでただの賑やかしになってしまっている。
      • せめて奥義回避には「レーンが早くなる」「厳しめの専用コンビネーション」をこなさなければならないなどの変化があれば意味があったのだが…
    • ダメージの配分が悪く、コンボを続けていると中盤にはボスの闘気が尽きて勝利が確定するが、それでもエクササイズ時間が終わるまではバトルを続ける必要がある。
      • ボスの攻撃力も低く、それこそ開始と同時にコントローラーを置いて最後までサボりでもしなければ闘気ゲージが枯渇する事もない。負けるのも一苦労である。その後、ケンシロウに俺が徹底的に鍛え直してやると怒られてしまうが
      • どんな状態でも最後までエクササイズは続くので双方の闘気ゲージにほとんど意味がなくなっている。
    • トドメの奥義は原作では誰にも放っていない北斗百裂拳固定であるため、原作再現度も低い。シンの場合は百裂拳の後にブラッディークロスの跡が付くといった原作再現ポイント*7はあるが…
      • 知名度が高い北斗百裂拳をチョイスしたとも取れるが、レイ戦では「南斗虎破龍」にあわせて対になる「北斗龍撃虎」を放つ、サウザー戦での「北斗有情猛翔破」、ラオウ戦では最後の拳の応酬等、色々と原作を再現できそうなポイントもあるので惜しい点ではある。
    • リンとバットの声出し応援はボス戦でも同様なので気分が削がれる。
      • まだ戦っている最中なのに「勝ちは決まり!最後までやろうぜ!」「あと少しで終わりだよ!」といった応援や、トキのジャギに対する「敵ではないが油断してはならん!」という非情な通告はいささかボス戦の雰囲気を壊してしまっている
  • バトルの演出について
    • 攻撃も防御も全て同じコンビネーションで行うので違和感がある。防御ターンでも敵の攻撃はパンチで捌き、ダッキングやウィービングの回避アクションの際に敵が攻撃してくるといった演出もない。
      • 雑魚は棒立ちで殴られて死ぬだけという味気のないキャラになっている。待機している時は武器を振り回しているモーションがあるのだが…
      • ボスがすさまじい勢いで連打しているのにゆっくりとパンチやフックで回避したり、ウィービングを決めると勢いよく敵が吹っ飛んで死ぬといった、プレイヤーの動きと画面の演出に乖離が見られる部分が多々ある。
      • 回避や防御動作の後にカウンターパンチ!といった表現が実現できれば*8より爽快感が上がっただけに非常に惜しい点である。
      • とどのつまり、バトルは完成コンビネーションで構成されたエクササイズの複合コースをプレイしているのに過ぎない。攻撃、防御、先述の奥義回避といった要素はあくまで画面を彩る演出になってしまっている。
  • インストラクターのカスタマイズ性の大幅低下
    • 『Fit Boxing』では上下それぞれの衣装や肌の色、目の色、髪の色、アクセサリー、靴など非常に細かくカスタマイズできていたが、本作は上下揃いの衣装だけとなりカスタマイズ性が大幅に下がってしまった。
      • 一応、インストラクター変更時のロードは前作より大幅に短くなっている。
      • 音声を英語に変更する事も出来なくなったので気分転換にインストラクターを魔改造カスタマイズする楽しみは大幅に薄れている。
      • また、衣装を変更した際のインストラクターの反応も非常に淡泊。前作のように衣装に対して感想を言ってくれるといった要素もない。
  • インストラクターが少ない
    • インストラクターの人数は『Fit Boxing』と同様で6人。『2』では11人いたので少なくなってしまった。
      • バトルモード専用のキャラも複数いるため、彼らもインストラクターに加えてほしいという声もある。トキ…病んでさえいなければ。
      • インストラクターを解禁するにはボスバトルをクリアした上で大量のFitポイントで交換する事が前提なので、最初のうちはケンシロウかマミヤ(Fitポイントでの交換が必要)でしかプレイが出来ない。
  • 交換できる衣装が微妙
    • 各インストラクターはデフォルトで原作衣装を1つ装着している以外は妙に似合わない衣装がFitポイントで解放できるだけとなっている。
    • ケンシロウがノースリーブ、レイがパーカー、サウザーがジャージ、ラオウがレオタードレスリングシングレットに、名セリフなどがプリントされたものといったウケを狙った衣装しかない
    • レイは原作衣装での白髪スタイルが無いために白髪のレイに指導されたければパーカーを着せるしかない。
    • 原作衣装以外の衣装は柄が変わるだけなのでバリエーションにも乏しい。
    • ケンシロウなら脱衣スタイルやグラサン姿、ラオウなら兜をかぶった拳王スタイル、レイならば原作衣装(心霊台)といった採用されていない原作の衣装をもう少し用意出来れば収集意欲も湧くのだが…。
  • 『Fit Boxing2』のアップデートが追い付いていない
    • 『Fit Boxing2』発売後のアップデートによって可能になったブロックの補助が出来ない。
    • 体重のデータ入力がラウンジからワンボタンで行ける機能に対応していないため、体重の入力が煩わしくなっている。
      • 本作も発売後も不具合の修正といったアップデートは行われているので更新が放棄されたわけではなく、将来的にこれらの機能に対応する可能性はある。
  • レクチャーモードの劣化
    • 前作ではインストラクターが直接アクションの説明と手本を行っていたが、本作では説明は全てリンが行うようになり、インストラクターは手本に徹している。
    • 地味ながらも、インストラクターの性格が出ていたのと、インストラクターを師匠と称するのならばインストラクターが直々にレクチャーをした方が雰囲気が出ていたのだが…
    • アクションを成功させると、リンの声で「それそれ!」と褒められながらムキムキのインストラクターが無言でガッツポーズをとるのでシュールになってしまっている。
    • コースのレクチャーが出来なくなった。
      • 『Fit Boxing2』ではコース毎に懇切丁寧にコツをレクチャーしてくれたり、完成コンビネーションの練習もさせてくれたので初心者に優しいレクチャーだったのだが…
  • 『Fit Boxing』および『Fit Boxing2』からの引継ぎが出来ない
    • 『Fit Boxing』から『Fit Boxing2』へは可能だっただけに気になるポイント。カレンダーのスタンプ状態やパンチ数、総消費カロリーなど、ダイエットのモチベーションに繋がる部分が引き継げないのは非常に残念。
  • 『Fit Boxing2』よりも値段が高めとなっている。
    • ソフトとしては大半の内容が重複しており、目新しいモードはバトルモードの追加ぐらいだが、定価にして1,000円以上高い。版権使用料が含まれていると思われる。

総評

発表当初は斜め上過ぎるコラボとして笑われた本作だが、蓋を開けてみれば拳で戦う北斗の拳と『Fit Boxing』との相性は良く、『Fit Boxing』ユーザーに多かった実際に敵を倒してみたいという要望も、バトルモードでケンシロウが雑魚を蹴散らすという自然な形で実現する事が出来た。
加えてエクササイズ部分では北斗の拳の人気キャラクターを師匠として指導を受けられるといったファンならば嬉しい要素が詰め込まれている。
発売後は同じように拳で戦い、修行要素がある『ドラゴンボール』や『はじめの一歩』等ともコラボしてほしいといった声が聞かれるようにもなったため、コラボとしては成功したと言えるだろう。

また、フィットネスソフトとしても良作である『Fit Boxing2』の内容を踏襲した上で所々が改良されているため、デイリーをこなしつつバトルを進めていくうちに自然とカロリーが消費されるので、毎日続けることが出来ればお前はもう痩せているだろう。

しかしながら『Fit Boxing』シリーズで最も足りていないと言われていたゲーム性の面はやはりイマイチで、北斗の拳の要素でもファンをうならせるには愛が足りずに物足りない部分も目立つ。
あくまでそれらはフレーバー的な要素にとどまっており、『Fit Boxing』シリーズと同様に気軽にエクササイズを行う事を主目的としたソフトとみるべきだろう。
また、前作と同様にフィットネスソフトとしては優秀だが、インストラクターの減少や衣装などのカスタマイズ性の大幅劣化といった長く続けるには気になる要素も出てきてしまったのも気になる点である。

本作と『Fit Boxing2』では多くの部分が重複するが、豪華声優による様々なインストラクターや様々な楽曲を楽しみたければ『2』を、華やかさなどいらぬストイックな世界、実際に戦ってストレスを発散したい、北斗の拳に興味があるのなら本作を手に取ってみるのもいいだろう。


余談

  • Twitter(現X)にて本作発売記念キャンペーンが展開された際、景品であるシングレットをまとったラオウの体のドアップが描かれたタオルの画像を載せた所、センシティブ判定を受けて公式アカウントが凍結されるという珍事が発生した。
    • すぐに解除されたものの、センシティブなラオウとして話題をさらう事になってしまった。
  • 本作のティザームービーでは『Fit Boxing』のインストラクターのリンが突然北斗の拳の世界に迷い込むという世紀末な内容になっている。そこでケンシロウに一通り罵倒と本作の説明をされ、去り行くケンシロウにリンが「ケーン!*9」と叫ぶという非常にキャッチーなものとなっている。
    • なお、本作にはリン(Fit Boxing)は登場しない。あくまでリン(北斗の拳)がレクチャーやバトルに登場するのみ。
  • 本作のタイトルが発表された時、もう痩せているならこのゲームを買う必要はないのでは?*10という身も蓋もないツッコミが複数見られた。
    • もっとも、原作での「お前はもう死んでいる」は、まだ生きている相手に対し「秘孔を突かれたので間もなく死ぬことが決定している」という意味で放つ言葉なので、この場合は「このゲームをプレイすれば痩せたも同然である」というメッセージと捉えるべきだろう。
    • ちなみに『北斗の拳』はエクササイズ用品では本作の約10年前に「アブトロニック」ともコラボしている(アブトロニックX2 北斗の拳モデル AB-X(hokuto)、2010年発売)。
  • 『北斗の拳』の体感ゲームの先達として、『パンチマニア』と比較する声もあった。
    • ただし「実際に拳を振るってパンチをする」という操作こそ共通しているものの、本作のバトル(および他の『Fit Boxing』シリーズ)と比べると「操作はパンチだけ」「筐体に備え付けられたパッドを実際に殴る=衝撃が体に伝わるので体力の消耗が激しい」等の差異があり、ゲームとしてのコンセプトは根本的に異なる。

その後

  • 2024年に初音ミクとコラボをした『Fit Boxing feat. 初音ミク -ミクといっしょにエクササイズ』が発売された。
    • こちらではFitBoxingのリンとエヴァンが登場する事が発表されている。本作にもいてくれれば男臭さが軽減されたのだが…
最終更新:2024年03月31日 01:25

*1 特にブロックコンビが別物と言えるほどの難易度に変貌しており、アッパーとフックとブロックが複雑に入り組んだコンビネーションとなっており、非常に混乱しやすい

*2 バトルモードではケンシロウやトキから「闘気を高めるのだ」と言われるのでエクササイズとバトルで区別しているのかもしれないが…

*3 ケンシロウがデイリー終了時に「今日より明日…」とつぶやく事はあるが、マミヤが「ヒュウ!おみごと!」と言ってくれるのは稀。レイに至っては「俺にはわかる…」という程度でほぼ原作セリフが存在しない。

*4 それでも「あべし」「ひでぶ」「たわば」をそれぞれのモデルで演じ分けているといった配慮はみられる。

*5 特に山崎氏の声質はアニメ版でレイを演じた故・塩沢兼人氏に非常に似ており、実際に塩沢氏の持ち役(聖闘士星矢の牡羊座のムウ等)を多く引き継いで高評価を得た事もあったため、山崎氏がレイを演じ、千葉氏がザコを演じればよりアニメ版の雰囲気に近づけたのではないかと思われる。

*6 原作では、雑魚はケンシロウの一撃で即死するのが常であり、何十発も打ち込むのは北斗百裂拳といった技に限られている。牙一族が北斗千手壊拳でしこたま殴られた事はあったが、「そうしなければ倒せない」わけでは無く、ただの嫌がらせないしストレス解消目的だったと思われる。

*7 シン戦のトドメの技は原作では技名無しの拳の連打、アニメ版ではこの連打に「北斗十字斬」という技名がついている。またFC版やSMS版でもトドメの連打が「北斗百裂拳」として扱われた事があるので本作の処置もあながち間違いではない。

*8 実際にエクササイズコースでも防御から攻撃を意識した動きが多分に盛り込まれている

*9 『北斗の拳』に登場するリンのまね

*10 「ある程度の運動を習慣化している人が、追加でこれを買う」という意味でのツッコミなら良いが。「運動=痩せるための行為」との固定観念からの発言な場合、お世辞にも褒められたものではない。