トワイライトシンドローム探索編 / 究明編
【とわいらいとしんどろーむ たんさくへん / きゅうめいへん】
ジャンル
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ホラーAVG
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対応機種
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プレイステーション
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発売元
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ヒューマン
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発売日
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探索編: 1996年3月1日 究明編: 1996年7月19日 スペシャル: 1998年7月2日
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定価
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5,800円
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判定
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良作
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ポイント
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女子高生3人組の心霊スポット巡り 拘りのリアリティ 過ぎ去りし時代への郷愁
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概要
当時ブームとなっていた、いわゆる「学校の怪談」系から始まり「暮れ行く昭和」を思わせるノスタルジアな部分へと踏み込んでいく、(いろいろな意味で)異色の学園ホラーADV。
前編『探索編』と、後編『究明編』の二部作構成であり、特に前述の傾向は『究明編』で強く発揮されている。
最終話「裏側の街」は、昭和生まれの世代なら思わず感じ入るものがあるだろう。
特徴
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本作は『探索編』『究明編』の2本合わせて全10話のオムニバス形式となっている。
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『探索編』は「始まりの噂」~「第四の噂」までを、『究明編』は「第五の噂」~「もう一つの噂」までを収録。
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主人公は3人の女子高生。彼女らを横視点の探索シーンで操作し、夜の公園、深夜の無人駅や学校など様々な心霊スポットを探索、心霊現象の原因を解明する。
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主人公3人
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長谷川ユカリ(CV:山田美穂)
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本作のメイン主人公。雛城高校の二年生。一見すると冷めた現実主義者だが、それは繊細な内面を隠すための処世術であり、実際は感受性が強く怖がり。一年前に両親が離婚しており、この性格の原因となっている他、一緒に暮らしている母とも上手くいっていない。また、教育実習生と人目を忍んで交際しているなど、複雑な境遇の中にいる。元バスケ部だが前述の件が響いて退部しており、現在は部活に所属していない。
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逸島チサト(CV:芳野美樹)
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雛城高校の二年生で、ユカリとは小学時代からの親友。厳格な家庭で育ち、カラオケにも行った事が無いという古風な少女。霊感が強く、常人に見えないものも見えるらしい。それ故に心霊スポット探検に参加し、助言役となる。生半可な気持ちで心霊現象に関わる事に否定的な一方、自身も死者に対して必要以上に感情移入しがち。思慮深い性格だが同時に頑固者でもある。弓道部所属。
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岸井ミカ(CV:半場友恵)
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雛城高校の一年生。今時の女子で、常に流行を追い掛けるミーハーな上に刺激的な噂を広める事を生き甲斐とする。心霊スポット探索の言い出しっぺで、たまたま職員室で見かけたユカリに目を付けて誘った。大抵の場合は彼女が仕入れてくる噂が発端となるが、いずれも曖昧な上に後先考えないで出発するのでいつも予期せぬトラブルに見舞われる。バドミントン部とラクロス同好会の掛け持ち。
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一部を除いて時間制限はほぼなく、手探りで闇の中をおっかなびっくり進むような、目で見るものながらもある意味「体感するADV」である。
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あくまで彼女らは「普通の女子高生」なので、怪異を払ったりすることも耐え続ける力もない。恐怖を煽るような場面に遭遇するとフライトレベルが上がり、それが一定値になると気絶或いは死亡しゲームオーバーとなる。また、選択ミスで殺されてしまう場合もある。
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シナリオ中で起きる心霊現象は写真に収めたり、録音できることがある。これらは「戦利品」としてタイトル画面から閲覧可能。
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一部を除きシナリオはマルチエンディングであり、クリア時に御神籤のような評価が付く。
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全ての謎を解いて事件を解決するグッドエンド「大吉」と、一応の解決は見たが謎が残るノーマルエンド「中吉」に加え、事件が解決せず悲惨な結末を迎えるバッドエンド「凶」の3種類。中吉以上なら次のシナリオが解禁される。
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ゲームオーバーの場合はクリア扱いにならず、評価も付かない。
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すべてのシナリオで「大吉」を取ると隠しシナリオ「Prank」を遊べるようになる。
シナリオ一覧
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※ネタバレを若干含みます
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始まりの噂
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始まりの噂
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仲良し三人組の一人「岸井ミカ」が仕入れてきた「トイレの花子さん」の噂。それを確かめる為に深夜の学校で見たものは…。
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第一の噂
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心霊写真量産公園
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心霊写真を撮って雑誌に投稿しよう、というミカに押し切られて撮影へ行くが、目的の場所はかつて刑場だった曰く付きの場所だった。
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第二の噂
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音楽室のM・F
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教師との恋の末命を絶ったという女子生徒の噂。同じ境遇にある長谷川ユカリは、その悲しい少女に何を思うのか。
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第三の噂
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最終電車
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毎年毎年多くの霊が目撃される雛城駅。最終電車の後に忍び込んだ三人は、そこで一体何に出会うのか?
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第四の噂
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雛城高校の七不思議
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ここ雛城高校にも定番の七不思議があると聞いて調べていくが、どれもこれもガセばかり。「校庭を爆走する陸上部員の霊」とは、果たして…。
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第五の噂
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雛城の杜
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ミカが図書室で見つけた落書きから始まった「机文通」。だかその相手はあまりにも浮世離れしすぎていて、怖くなったミカは一方的にやめようとするのだが…。
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第六の噂
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夕闇の少年
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イジメ自殺した少年の霊は言う。「ボクたちは上手くやっていたんだ」 その真意は一体?
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第七の噂
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テレホンコール
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「あのね、あのね、あのね…」ユカリの処に来た奇妙な電話の主は、一体誰なのか?
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第八の噂
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錆びた穽
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戦時中の防空壕の奥、終戦を知らないまま潜伏していた老人。彼が軍部から命じられた機密兵器「金剛鉄兵」とは何なのか、そして防空壕に渦巻く想念の正体は?
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第九の噂
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オカルトミステリーツアー
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再び真夜中の学校へと赴いた三人。しかしそこは、亡者の関が溢れた恐ろしい空間と化していた。
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第十の噂
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裏側の街
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奇妙な夢と、変貌した街。失われていく記憶。ユカリが行き着く先は?
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もう一つの噂
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Prank
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月の悲しみが溢れる時、2頭の禁欲な馬に見送られて…すべてを許せる人に。
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評価点
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非日常系が多いこれまでのホラーゲームでは少なかった「現実に近いキャラクターの演出」が舞台観にマッチしている。
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会話パートでは実際の女子高生の会話を元にして台詞が起こされており、どうでもいい話から恐怖描写までこれまでとは違う形でリアリティを持っている。
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また後半にいくほど増すノスタルジックな雰囲気の演出にも一躍買っている。3Dオーディオも効果的に雰囲気を演出している。同様に日常的なアイテムや単語が頻繁に劇中に登場。マップに配置された自動販売機や電話ボックス、アイテムとしてのポケベルやMD、実名のアーティストや漫画なども台詞の中に登場している。
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現代日本が舞台のものにはこういった日常的な要素はつきものだが、本作の目指した細部のディテールへの拘りはそれらの中にあっても一歩踏み込んだものとなっている。
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さらに学園ホラーといった趣から徐々に、暮れゆく昭和の情景・民俗学・いじめなどの社会問題、最終的にキャラクターの内面へと踏み込んだシナリオにまで変化していき、ロッキンオンジャパンなどそれまでゲーム業界とは馴染みの薄かった類の雑誌にも取り上げられ、ゲーム批評では新規タイトルとしては異例の複数レビューが起こされるなど、地味な見た目・宣伝に反し(?)当時の業界内外の評判は比較的大きなものがあった。
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所謂シナリオの良いゲームと言われるものの多くが「大きな物語」を描いたシナリオなのに対し、本作は等身大な世界の描写に徹底的に拘ることで物語に深みを与えたタイトルだと言える。
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当時の学園ホラーブーム(学校の怪談など)女子高生ブーム、エヴァを始めとしたACブームの影響を思わせる設定・演出が多く見られ、世紀末ムードも濃厚だった96年の時勢を切り取った作品ともいえる。
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等身大に描かれたキャラが実際に動き回ってストーリーを表現するため、テキストADVとは違った臨場感がある。
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キャラクターは実写取り込みのドットで表現される。実際に役者がそのキャラクターに扮して演技をし、それを取り込んでドット絵に変換している。
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それだけに細かくぬるぬると動き、リアリティのある台詞回しも相俟って本当に主人公達のやり取りを近くで眺めているようである。
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イベントシーンでは一枚絵やムービーの演出があり、プレイヤーを恐怖感に没入させている。
問題点
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上記のように探索編は王道な心霊スポット探索ものだが、究明編になるとキャラクターの心理描写に主軸がおかれだす。
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そのため究明編は心霊譚としての魅力はやや中途半端なものに終わっているシナリオも多い。女子高生3人組には少々行きすぎたスケールのシナリオも見受けられる。
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ゲーム中のシナリオは1本あたり45分~1時間。究明編は後半にいくほどさらに長丁場になり約1時間半~2時間ほどかかるがその間に一切セーブができず、1つのシナリオが終わった時点で初めて記録が行われる。
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さらにクリア評価が「凶」だった場合、次のシナリオへは進めず再プレイを余儀なくされる。これらの要素が(繰り返しプレイによる)ホラーゲームとしての恐怖を半減させ、ゲームのテンポそのものも大きく損ねる結果となっている。
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また、写真・音声などの収集要素をコンプリートする為には「凶」やゲームオーバーによるやり直しを覚悟しなければならない。
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不満が多かった為か、以降の作品では中断セーブやシーンセレクトなどの機能が追加されていった。
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もともとドット絵と相性の悪いPSというハードの制約からか、全体的に読み込み時間が長い。頻繁な画面が切り替えがないことが救いである。
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ドット絵も出来自体は良いのだが、差分が少ないらしく自室で上履きを履くなど違和感のある使い回しがされる事も。
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フライトレベルにあまり意味が無い。
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フライトレベルが上昇する恐怖ポイントを全部通っても最大にならないシナリオがほとんどで、意味の薄いシステムになっている。フライトレベルに気を付けないと途中で死んでしまうシナリオは精々「第九の噂」ぐらい。
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「第三の噂」などフライトレベル上昇イベントが何度も起こせるポイントは存在するが、そういう場所に限ってフライトレベルが最大になっても死なない。
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そのためか、『再会』『都市伝説』ではフライトレベルは廃止された。
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基本的にマップを移動し選択肢を選ぶだけなので、ややゲーム性に乏しい。上記のフライトレベルの意味の薄さもそれを助長している。
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マップ探索要素があるのでノベルゲームよりはゲーム性があるものの、これも自分で恐怖スポットを巡るためという意味合いが大きく、ストーリーを動かすのは大半は選択肢である。
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何かを避けて移動する、敵に追いつかれないように逃げると言ったアクション要素は無い。特定の選択肢を早く選ばないと時間切れになる、と言った時限要素はあるがその程度である。
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また、イベントの起こるポイントはアイコンなどが示されないので分かりにくい。ゲームとしての利便性よりもホラーの雰囲気を取ったと言った所か。
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走れないので移動シーンも冗長になりがちで、上述した再プレイの面倒さにも繋がっている。無論、ゆっくりとしか進めず一気に走り抜けられないが故に、暗がりや怪現象の中を通り抜けなければならない恐怖はあるが、プレイを繰り返せばそれも薄れる。
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走るモーション自体は存在し、イベントでは走るシーンもあるがプレイヤーが任意に走らせることは基本的にできない。しかし『究明編』のあるシナリオはフィールドが広いためか、ここだけダッシュが可能と中途半端な作りである。
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『探索編』におけるテキストの自動送り機能が不便。
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強制ONかつポーズ・バックログがないため不意の離席などに弱く、ウェイトが長すぎるせいでオートモードとしても使いにくい。
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ただでさえセーブしにくい本作において「テキスト・選択肢の表示中に放置しにくい」という仕様は、はっきり言って邪魔なだけである。
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不評だったのか『究明編』では廃止されている。
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『探索編』発売当初は二部作である事が公表されておらず、『探索編』のエンディングで初めて明かされる。
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しかも『探索編』のエンディングは「第五の噂」のプロローグのみを描いた後に次回予告が流れるという形になっている。一応『探索編』というサブタイトルがある事から、続編を想定している事は窺えるとは言え、一作品としては中途半端な幕引きに。
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当然、当時は訳も分からずこの消化不良なエンディングを迎え、そこで二部構成だった事を知らされたプレイヤーからは不満の声が多く出た。
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余談だが、後に発売された同社の『御神楽少女探偵団』でも同じ事が起きている。しかもこちらは次回予告も何も無く、話がブツ切りになるだけなど、本作より悪化している。詳しくは当該記事で。
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隠しシナリオ「Prank」
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『探索編』『究明編』両方の全てのシナリオで「大吉」を取ると解禁される「もう一つの噂」で、ゲームを完全クリアしたご褒美となるボーナスシナリオのはずだが…。
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…すべてを許せる人に
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日常に戻ったミカの周りに不穏な事が起こり始め、新たな事件の始まりを示唆する内容で、『ムーンライトシンドローム』の予告編とも言えるシナリオである。このシナリオの一部はそのまま『ムーンライトシンドローム』のある章の冒頭に組み込まれている。
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しかし、これが同作の作風が強く出たサイコホラー調の内容であり、綺麗な形で終わった本編のムードを一掃する破壊力を持っている。ラストの演出も非常に後味が悪い。あまりにもサイコ過ぎて「最後までやりきったら不快になった」「見るな」「ここで止めろ」と言われるほど。
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そしてその『ムーンライトシンドローム』が当該記事で述べられている通りの作品である為、そちらを知っていると尚更気分が悪くなり、知らないとただ不可解で後味の悪い結末以外なんでもなく、どちらにせよ気分良く本作を終える事が出来ない。
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尾を引くような後味悪い形で終わるホラー作品は珍しくないが、本作は一度本編を綺麗に終わらせておきながら、本編と全く別のサイコな話でそれをぶち壊し、ただプレイヤーを混乱させて不快にさせるばかりになってしまっているのが問題である。回避したければ前述の通りプレイしないことか。
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総評
シナリオの長さのわりに途中でセーブが出来なかったりなどシステム面でやや粗があるが、
「学校の怪談」というオーソドックスな所から描かれる等身大世界の緻密さや深い物語は、当時の世相を切り取ったかのような雰囲気を醸し出す。
まるで「あなたのとなり」にあるような身近な恐怖を扱ったゲームとして、様々なメディアにも取り上げられる意欲作となった。
その後の展開
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1998年には『探索編』と『究明編』を一本にまとめた『トワイライトシンドローム スペシャル』がリリースされている。
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応募券を送ると全員プレゼントされた『トワイライトシンドローム~The Memorize~』というプレミアムディスクも存在する。主人公たちが成人後の回想ムービーや音楽、モデルとなった女子高生たちの収録風景などが収録されている。
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1995年に販促ラジオ番組『井上喜久子のトワイライトシンドローム』が放送され、劇中のラジオドラマは後にドラマCD『トワイライトシンドローム 3-Dドラマスペシャル』として発売されている。
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後述する『再会』と『禁じられた都市伝説』の発売に合わせて実写映画が制作・公開されている。映像はこちら。
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『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』(2012年 PSP/スパイク・チュンソフト)には劇中作として本作のパロディである「トワイライトシンドローム殺人事件」が登場している。ただし、内容自体は本作との繋がりはない。
続編・派生作品
本作には続編と呼べるタイトルがいくつか存在するが、各々の冠する名称がバラバラなため非常にややこしいことになっている。
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『ムーンライトシンドローム』(PS 1997年10月9日発売)
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趣を変えてサイコサスペンスに。本作と登場人物は一致し、さらに新規キャラも登場。メイン主人公は本作に登場した岸井ミカ。本作と制作者が一部重なり、実験的な作品となっている。
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『究明編』から1年後が舞台となっているが設定の相違なども多く、明言は無いもののゲームの内容も相まってファンからはパラレルワールドと扱われることが多い。
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98年にヒューマンが倒産し、以降の作品はスパイクからのリリースとなっている。なお、後述の『禁じられた都市伝説』のサイトに掲載された歴代シリーズに同作は含まれていない。
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なお、『シルバー事件』は『ムーンライトシンドローム』と同じく須田剛一氏による作品であり、後に2016年発売のHDリマスター版の特典デジタルコミックにて『ムーンライト』と同一世界の物語であることが判明した。
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『夕闇通り探検隊』(PS 1999年10月7日発売)
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中学生の3人組を操作して噂の解明に乗り出す。本作とキャラクターもシナリオ的な繋がりもないものの一部製作者がかぶり、本作のテイストを最も濃厚に引き継がれた作品となっている。
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『トワイライトシンドローム 再会』(PS 2000年7月27日発売)
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中学生と高校生の男女が主人公。自由にカメラ撮影が出来る要素が加わり、心霊写真を撮る為にストーリーとは関係なく学校を探索するモードが用意されている。一方、録音は不可能になった。
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この作品から(正確には『ムーンライト』から)キャラはポリゴンで描かれるようになった。キャラの造形も『ムーンライト』から大幅に改善されている。
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純粋なホラーAVGとしてスタイルはほぼ引き継がれており、ダッシュやシーン選択の搭載と言ったシステム面の改善はされているが、文学、民俗学、郷愁といったテイストは薄れてしまった。
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以前の制作者もほとんど関わっていない模様。それを別としても全体的にシナリオが拙く、ツッコミ所も多い。
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『探索編』『究明編』の主人公の1人・岸井ミカが顔見せ程度に登場。
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『トワイライトシンドローム 禁じられた都市伝説』(DS 2008年7月24日発売)
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2000年代を舞台に、初代同様に3人の女子高生+αの立場で、チェーンメールにまつわるホラースポットを巡る。
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ホラー映画監督の福谷修氏を監督・脚本に起用し、実写のイベント絵・立体音響・タッチ操作と言った演出で恐怖を全面に押し出している。特にヘッドホンで体感する立体音響は鳥肌もの。
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「シリーズで最も怖い」という煽り文句で登場し、「携帯ゲーム機史上最恐」とも評された。『週刊SPA!』では「ゲーム直木賞」にも選ばれている。
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主題歌にギタリストのマーティ・フリードマンやビジュアル系バンドのDを招いており、そこだけ見るとかなり従来と異なった印象を与えるもののホラースポット巡りや取り上げる題材の傾向は旧作を踏襲している。
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しかし、こちらも『再会』同様にホラーゲームにとどまらない雰囲気までは引き継がれておらず、サブタイトル通り都市伝説を扱った純粋な現代ホラー作品となっている。
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その一方、当時現役高校生だった役者の一人が脚本監修を担当しており、台詞回しを高校生らしいものに近付けてリアリティを出すという、初代に通じるこだわりも見られる。
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主人公が3人の女子高生、写真や音声の記録が可能、クリア評価が御神籤風、など原点回帰を意識したと思われる部分もある。
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また、主人公3人にトラブルメーカーと霊感少女がいる点もどことなく本作を想起させる(キャラクター的には全く異なる)。一方、男子の同行者も居たりと『再会』に通じる部分も無くもない。
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本作のメイン主人公の長谷川ユカリが教師として登場するが…。
最終更新:2024年07月22日 23:18