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ムーンライトシンドローム

【むーんらいとしんどろーむ】

ジャンル アドベンチャー
対応機種 プレイステーション
発売元 ヒューマン
発売日 1997年10月9日
定価 6,200円
判定 クソゲー
ポイント 全体的に電波(良い意味で)
全体的に厨二(悪い意味で)
全体的に意味不明(マジで)
全体的に黒歴史(公式で)



「静かな狂気」「癒しの刹那」



概要

名作ホラーアドベンチャー『トワイライトシンドローム 探索編/究明編』の1年後に発売されたスピンオフ。
監督・脚本は現「グラスホッパー・マニファクチュア」CEOで、『トワイライトシンドローム』の監督を務めた須田剛一。

後に『killer7』で世界に名を轟かせ、『ノーモア★ヒーローズ』シリーズで人気を博す氏のシナリオ初期作であり、
スーパーファイヤープロレスリング スペシャル』に続いて*1その尖ったセンスが本格的に発揮された作品であった。

しかし様々な理由により出来が非常によろしくなく、シリーズのファンからそっぽを向かれてしまった。


特徴

  • 前作同様、いくつものシナリオによるオムニバス形式となっている。
    • シナリオ数はプロローグとエピローグを含めて全10話。話数だけなら前作『探索編』『究明編』の2本分に匹敵する。
    • しかし各シナリオは大体30〜40分。短いと10分強、長くとも1時間程度で終わり、分岐も無くリプレイ性の薄いゲームなのでボリュームが増しているとも言い難い。
  • 登場人物は引き継がれているものの主人公が異なる。
+ 主要人物
  • 岸井ミカ
    • 本作の主人公。雛代高校二年。前作ではサブ主人公的立場だったが、今作では基本的に彼女の視点で進む。
    • 流行を追いかけながら享楽的に過ごす性格は変わっていないが、前作に比べると少々大人しくなっている。街を蝕む狂気に翻弄され、追い詰められていく。
  • 華山リョウ
    • 本作のもう一人の主人公と言える青年。雛代高校を中退している。姉のキョウコに肉親以上の愛情を抱いていたが、その死後はキョウコに似ているミカに惹かれ、彼女を守るべく行動する。
  • 長谷川ユカリ
    • 前作の主人公。雛代高校三年。一年前に散々ミカに振り回されて心霊スポット巡りをさせらていたが、そのミカとは現在はやや距離を置かれている。
  • 逸島チサト
    • ユカリの親友。雛代高校三年。霊感を持ち、一年前の心霊スポット巡りではアドバイザーの役を務めた。誰に対しても穏やかに接するが、実の妹であるヤヨイに対しては厳しい態度を取る。
  • 鹿原アリサ
    • ミカの遊び友達でチサトの部活の後輩。雛代高校一年。どこか幼い口調で話し、目上の人間も呼び捨てにして敬語すら使わない。
  • 白髪の少年
    • ミカやリョウの近辺に姿を現す謎の少年。超常的な力を持ち、夢や幻覚を通してミカを翻弄する。
  • 心霊スポット巡りだった前作と異なり、ミカとその周囲が日常の中で様々な異常事態に巻き込まれ、翻弄されていく様を描く。
    • 『トワイライト』が怪談系ホラーなら、こちらは人の深層に潜む狂気をテーマとしたサイコホラーとなっている。
  • 前作では実写取り込みのぬるぬる動くドットが特徴だったが、今作ではモーションキャプチャーによるポリゴンで表現される。
  • 今作は完全一本道であり、選択肢は存在するものの多少台詞が変わるだけでストーリーは分岐しない。
    • 前作にあったような複数の結末も、行動ミスによるゲームオーバーも存在しない。特定の行動を取らなければ進めないシーンはあっても途中でシナリオが終わる事は無い。

あらすじ

都市開発の波に押され、近代化を進めていく一方で、昔ながらの姿を失っていく雛代町。

岸井ミカが通う雛代高校もまた、新たに就任した校長の手腕によって進学校と化し、老朽化の進んだ木造の旧校舎に代わって近代的な校舎が増築され、何もかもが変貌を遂げていた。

ミカは、急激な変化と呼応するかのように、町に不穏な気配が漂い始めたのを感じていた。身近な例が、ここ最近、彼女の周囲に付きまとうようになったストーカーの存在である。それまでに起きたような心霊現象とは異なる、町に住む人間そのものを蝕もうとする狂気の気配が、ミカに忍び寄りつつあった。


問題点

キャラクター性の変貌

  • キャラの性格が、どうしたことか全員かなりイヤな方向にねじ曲がっている。
    • 一見すると良識人になったようにも見えるが悪質な噂を流すことを躊躇しないミカ、クール通り越して人形のようなユカリ、路上で詩集を売ってたりする電波系のチサト。
      • 特にチサトは、霊感少女から超能力少女にクラスチェンジしている*2。それも人間を瞬間移動させられるほどの。
    • 舞台となる町の漢字表記が違うことから、前2作のパラレルワールドと解釈されることが多い(パラレルワールドであってくれと言う希望も含まれる)。
      • 前作でキーとなった旧校舎が解体されるシーンから始まるというのも、前作ファンにしてみれば複雑だろう。

真っ当なゲームとは言い難いシステム

  • 前作に引き続き自由にセーブできない。シナリオを読み終わった時点のみ。
    • 一応途中でのセーブも可能。ただし、シナリオをクリアするとそのセーブは消える。要するにクイックセーブである。しかもそのクイックセーブ担当者はほとんど現れない。
  • 説明書で堂々と「展開は一本道」「ゲームオーバーは無い」と宣言。移動して会話するだけなのでプレイヤーが介入できる部分がほぼない。一本道なので、当然会話中の選択肢はストーリーに影響しない。ED評価があるわけでもない。ボタンを押して見ているだけ。
    • その割に道に迷いやすい。全体マップは追加されたが分かりづらい。
    • 一応ある選択肢を選んだ場合にしか見れないCGや展開なども存在する。本筋には全く影響しないが。
    • ゲーム性的なものとしては、特定のシナリオにある「正しい選択肢を選ばないとそのシーンの最初からやり直し」「空間の繋がりがおかしくなった学校を彷徨う」ぐらい。しかも申し訳程度の量しかない。
    • 「分岐に期待しすぎだよ」というセリフがゲーム内に実際にある。皮肉か、それは皮肉なのか。
      • 氏は『ファイプロスペシャル』の頃にもED分岐を敢えて無くして陰鬱なEDしか用意しなかった過去があり、さらにそこから分岐という「こんないさぎの悪いものをお客さんに見せるなんて失礼」という極端な考えに至っていたと言う。だが、果たしてそれに素直に賛同できるプレイヤーはどれだけ居るのだろうか。
    • それでいて正しい行動を取らないと進めない箇所のために説明書にはヒントらしきものが書いてある。
      • しかし「母は駆け足に敏感で、忍び足に気付かない」などはまだしも「子供を信じるな」「光にゆだねる時」になるともうヒントなのかポエムなのか…。
  • やたらとボイスが豊富。選択肢がワープトラップになっていたりするので、偏執的なキモオタや電波おばさんと壊れたお喋りを、強制的に、しかも繰り返し聞くハメになる。
    • ちなみにキャラクター達の日常会話はかなりリアル…が、話の本筋とは全然関係が無い。
    • どういう意図なのか、レギュラーキャラには声が当てられておらずテキストのみで、逆にそれ以外の登場人物、サブキャラやモブに至るまでが殆どがフルボイスになっている*3。力の入れ方が逆ではなかろうか。
      • そんな仕様なので、レギュラーキャラとそれ以外との会話はテキストのみ→ボイスのみが交互に繰り返されるという歪なイベントになっている。
  • 特定のエピソードで操作することになるキャラクターが、「歩く」しかできない。しかもやたらと遅い。なまじ他が走れるようになった分、余計に気になる。

グラフィック関連

  • 前作と違ってキャラはポリゴンで描写されるとは言え、そのポリゴンはカクカクで高品質とは言い難い。
    • 時代的に考えれば極端に出来が悪い訳ではないがまるで人形のようであり、表情の変化に乏しく台詞と顔が乖離していたり、妙な造形のシーンが多数あったりと癖が強い。
    • そして下記のような電波台詞をフルボイスで、このポリゴン顔のアップと共に聞かされるのでインパクトは強い。もちろん悪い意味で。

不可解極まりないシナリオ

  • シナリオをざっくり言ってしまえば、とんでもない「電波系」。一般的なゲームの感覚でプレイして到底理解できるものではない。
    • 登場人物の多くが電波を垂れ流して一方的に長台詞をまくしたてるので、プレイヤーの精神への負担は非常に大きい。
    • 加えて、「考えるな。感じろ」と言わんばかりの説明不足な展開と、これまた電波な演出の数々によりプレイヤーは早々に話についていけなくなる。話が難解なゲームなら他にいくらでもあるが、本作はそれ以前の問題。
    • 第一話は高校がメインなので『トワイライト』の雰囲気が残っていて前作プレイヤーはまだ安心感があるものの、視点と舞台が変わる第二話では誰も彼もが電波台詞しか吐かず、前話の安心感など木っ端微塵に砕くほどに電波の集中砲火を浴びる羽目になる。
  • 特に強烈な台詞を挙げると、「私がシンボルからサブスタンスになる瞬間、リアルを取り戻すの!」…お前は何を言っているんだ。
    • 和訳すると「私が象徴から実体になる瞬間、現実性を取り戻すの!」となる。…だがこれでも容易く理解できる人は稀であろう。
    • 上記セリフを言ったキャラは、子供たちの連続投身自殺「ダイブ」を指揮している…と思われていた人物。しかし、あくまで「象徴」であり、ダイブを止める権限はなかった。「自分自身がダイブすることでそれを否定し、異常な現象であるダイブを沈静化させた」ということなのだが、よくよく考えないと意味がわからない。
    • 他には「俺は君に執着することにしたよ。これは形を変えた愛なんだ」なんてものも。…はい?
  • 「弱者という存在がいない、全員自立した人間関係を織りなしていく中で、各々が持つイデオロギーをぶつけ合ったときに、どういうストーリーができて、どういう感情の迸りがあるのかを見たかった」と語られているだけあり、登場人物の多くが自分の主張を一方的に容赦なくぶつけてくる。
    • しかもやたらと厭世的だったり押し付けがましい捻くれたキャラばかりで、そんな主張を延々と聞かされる。電波に加えてプレイヤーの精神へのより大きな負担に。
    • 攻略本ではキャラの性格についての分析が書かれているが「自信に溢れ返り、常に強引で自己中心的な考え方をし、なおかつそれを相手に押しつけるタイプ。有能ではあるが、攻撃的な上に根拠もなく自分が正しいと信じてしまう」「理論のための理論に走ってしまうだけで、幼稚でしつこくみえてもそれほどの悪意はない。感情表現がヘタ」「自分の思っていることを相手に伝えるのがヘタなため、どこかずれた印象を与えてしまう」などとあり、個性的を通り越して面倒な性格しか居ない事が改めて分かる。
  • 『トワイライトシンドローム』もそうだったが、ボイスとテキストは片方しか出ない。テキストが表示される台詞はボイスが無いし、ボイスが流れる台詞にテキストは無い。
    • それに加えて本作はボイスのみの長台詞(しかも大抵は電波)が非常に多く、画面にまったくテキストが表示されないまま延々と聞かされる事も多々。しかもそういう時に限って独白調で、まったく聞き取れない。
    • 当然、メッセージ送りも不可能で、電波演説を一字一句漏らさず聞かされる。これがプレイヤーが浴びる電波をより強烈なものにしている。
      • 案の定、参加声優の大半が「さっぱり分からない」と言っていたという*4
  • 前作から引き続いて登場のオカルトライター「アラマタ」が「ゲームの登場人物」であることを自覚しているかのようなことを話す。ほかにもそんなメタな話をするキャラが…。
    • ミカはミカで、セーブポイント役になったアラマタに「今回はちゃんと役に立つんだね」と言ったりする。今までもちゃんとオカルト関係の情報源だったはずだが、ヘンタイ呼ばわりである。
  • せっかくの追加キャラクターも殆ど「既出人物の劣化コピー」であり、個性が立っているのはチサトの妹と敵役である白髪の少年くらい。
    • しかも白髪の少年は正体や目的はおろか、名前すら作中では不明のまま終わる。ミカに興味を持っていたようだが、その行動の理由も何一つ明かされていない。
  • 終盤の展開
    + ネタバレ
    • 最終章ではレギュラーメンバーが次々と惨殺死体と化し、前2作に愛着のあるプレイヤーを激怒させた。
      • 今作初登場のアリサだろうが前作のレギュラーだろうが容赦なし。しかも抵抗虚しく犬死したり、放心したまま帰ろうとして殺されるなど、キャラへの愛など微塵も感じられない死に様である。
      • レギュラー以外でも、前作のサブキャラだった女子生徒で続投しているキャラもいるが彼女らも次々と死んでいく。
    • 極めつけはエンディング。単純に「これはゲームじゃない」「わけがわからない」と言われるほどの意味不明ぶりに加え、シリーズのファンからの黒歴史認定も待ったなしの内容である。
      • スタッフロールまでは、展開はともかく幕切れだけは綺麗にまとまるかのような流れなのだが、エピローグムービーで最後の最後までひっくり返される形となる。
      • 見方によっては夢オチとも取れ、「第二話でリョウが気絶するところからエンディングまで、すべてリョウが見た悪夢」という解釈もあるようだ。時系列や服装などの矛盾を考えると、それでもおかしくないから恐ろしい。

評価点

  • システムは一応改善されている
    • 上記で少し触れたが、前作ではほぼ不可能だった「走る」ことが常時可能になり、移動は楽になった。
    • 高校内を探索中はミニマップと現在地が表示されるようになった。ただ、上述のように分かりにくいが。
    • 前作では舞台設定の関係もあってかどこに行くにも制服姿だった*5が、今作ではレギュラーメンバー全員に私服姿が追加された。
  • あまりに強烈な電波具合に共感する人間も稀に居る。
    • 中には電波を浴び過ぎた結果前2作よりも好きという人もいる。続編として売り出さなければ、数々の謎と共にひっそりと語り継がれるゲームになっていたのかもしれない。
  • 各シナリオのタイトル表示など、後年の「須田ゲー」のようなセンスも無くもない。
  • 桃乃未琴(現・平岡恵子)氏によるエンディングテーマ『あなたは海の底』だけは評価が高い。

総評

未だに圧倒的多数のアンチ(『トワイライト』のファン)と極一部の熱烈信奉者を抱く、ある意味伝説とも言える作品。
何にせよ確実に人を選ぶ内容であることは、上記の内容を見れば作品を知らないプレイヤーでも疑いようないだろう。
日本屈指の"人を選ぶゲーム"クリエイター」と称される須田ゲーのファンをしてさえ「これは無理」と言われることもある程である。
一般的なADVとしての点数は限りなく低いが、自分がサイコパシーな雰囲気を楽しめるという剛の者だと言うならば挑んでみるのもいいだろう。

ただし自己責任で。


余談

  • 大抵のファンはクソゲーであることを認めている。彼らは話ではなく雰囲気を評価している。
  • 本作の開発中に神戸連続児童殺傷事件(いわゆる酒鬼薔薇事件)が起こったため自主規制ではあるが、かなりシナリオや表現を変更せざるを得なくなってしまったという背景がある。
  • なぜか攻略本が7社もの出版社から発売されている。
    • 内容は攻略記事よりもストーリーの考察や設定資料などがほとんど。一本道のゲームとしては異例といえよう。
  • 敵役の白髪の少年については本編では何も分からないが、前述の攻略本について語られている。
    • 一応設定名は「ミトラ」であり、名前の通り「契約」「盟友」の神らしいが、本作においては一連の怪異を裏から操る黒幕的存在であり、やっていることは真逆。
  • 本作には小説版もある。
    • ゲームでは無く書籍として話の整合性を突き詰めている分、内容は分かりやすくなっている。
    • それ故かエンディングの内容等、ゲーム版と相違している点も多い。
  • セールスは前2作以上に好調であり、このゲームの強烈なインパクトは、賛否ありながらも普通に遊べる出来であった『ファイヤープロレスリング』シリーズや『トワイライトシンドローム』シリーズよりも須田氏の名を広めた(良くも悪くも)。
    • 本作の発売後、須田氏はヒューマンからの給料支払いが滞った事に危機感を感じ独立を決意した事を後年雑誌などで明らかにした。氏の危惧通りヒューマンはゲーム業界から消えていった。
    • ちなみに、PS2ゲーム『SIREN』の主人公須田恭也の名前は、本作に共感したシナリオライターの佐藤直子氏が、須田氏から取ったものらしい。『SIREN』に対する影響(後世への影響)だけは素直に褒めてもいいと思われる。
  • PSのヒューマン作品では、セーブデータを本体のブラウザ画面で確認すると小ネタ*6が書かれていたのがお約束だったが、本作はただ普通に「ムーンライトシンドローム」と表示されるだけである。
    • 一方、作中には自社ネタとして『クロックタワー2』のポスターが貼られている他、子供らが遊んでいるゲームとして同作が登場する。ちなみに『クロックタワー』の制作者である河野一二三氏は本作にはシナリオアドバイザーとして参加している。
    • また、あるシーンでは「クロックタワー3の発売日」などという小ネタがある。無論、後年に現実で発売されるものとは別物だろうが。
  • 同じく須田氏による『シルバー事件』シリーズの世界観との繋がりが示唆されている。
    • シルバー事件25区』のPlacebo「#06 YUKI」は舞台が 雛代 (ひなしろ)となっており、おそらく本作の舞台と同じ場所であると思われる。
    • 後に同作のHDリマスター版『The Silver Case』のデジタルコミック*7にて同一の世界観の物語であることが判明している。
    • 同作最初のエピソードには本作のキャラクターらしき人物が登場しており、前述のデジタルコミックにて同一人物と判明している。そう言う意味では本作はプレイする価値はあるかもしれない。
      + ただし…(ネタバレ)
    • その2人の人物は早々に死亡する。本作の主要人物は最終的な生存者は僅か3人程度でそのうちの2人までもが死亡する形となる。
    • 残る1人については明言されていないが、実は『シルバー事件』の続編『花と太陽と雨と』にそれらしき人物が登場していたりする。
    • 世界観の繋がりは無いが、後にグラスホッパー・マニファクチュアが開発した『killer7』にはミトラがカメオ出演している。
  • 2008年のスパイクによる完全新作『トワイライトシンドローム 禁じられた都市伝説』の公式サイトに『トワイライトシンドローム』の歴史が掲載されていた。
    • …のだが、映画版『トワイライトシンドローム〜卒業〜』や別タイトルの『夕闇通り探検隊』まで入っているにもかかわらず本作『ムーンライトシンドローム』は記されていなかった。トワイライトシリーズの方からは完全に黒歴史とされてしまった形である。
    • 上述の通り『シルバー事件』と同じ世界観であることが判明しているので、本作はトワイライトシリーズではなく『シルバー事件』や『花と太陽と雨と』の系列に含まれる作品と言える。須田氏も『ムーンライトシンドローム』『シルバー事件』『花と太陽と雨と』を三部作と呼んだ事がある。
  • 2000年にスパイクから発売された『トワイライトシンドローム~再会~』では岸井ミカが「心霊写真投稿コーナーの常連投稿者」として登場している。
    • 主人公が話を聞きにいくシーンがあるが、キャラとしての登場はなし。
    • 本作の結末から続くとすると再登場は考えにくい。やはり前述の通り『トワイライト』の系列とは繋がっていないパラレルワールドなのだろう。
      • ただし、キャラクターによっては『トワイライト』の新作でも死んだままであったり…。
最終更新:2024年08月02日 23:35

*1 『トワイライトシンドローム』でもシナリオに一部携わってはいた。

*2 前作では「霊感が強い」というか「心配性で怖がり」という感じだった。

*3 高校内では前作の雰囲気を踏襲したのかテキスト会話のシーンが多い。

*4 須田氏としては「役者の方々がもともと持っている個性に、キャラクターを乗せたらどうなるのか」という試みだったが、結果はこれである。当人としても収録はしんどかったらしい。

*5 例外は特定のシナリオのユカリのみ。

*6 特に前作ではシナリオをクリアする度に次回予告が表示され、最後には本作を指して「お楽しみに!」と結ばれる凝りようだった。

*7 作画は同じく須田氏が原案を務めた『暗闇ダンス』の竹谷州史氏。