【あかいいと】
ジャンル | 和風伝奇アドベンチャー | ![]() |
|
対応機種 | プレイステーション2 | ||
メディア | DVD-ROM 1枚 | ||
発売・開発元 | サクセス | ||
配信 | ハムスター | ||
発売日 | 2004年10月21日 | ||
定価 | 7,140円(税込) | ||
プレイ人数 | 1人 | ||
周辺機器 | 振動対応 | ||
レーティング | PS2 | CERO:18歳以上対象 | |
廉価版 | CERO:15歳以上対象 | ||
廉価版 |
SuperLite 2000シリーズ 2005年10月27日/2,000円(税別) |
||
配信 |
PS3ゲームアーカイブス 2013年10月16日/1,200円(税込) |
||
備考 |
通常版の初回生産版には アンソロジーコミックが付属 |
||
判定 | 良作 | ||
アカイイトシリーズ アカイイト / アオイシロ |
サクセスから販売された完全オリジナルのAVG。
元々は同社が掲載したWeb小説が原作であり、当時はまだ珍しかった「百合」を題材にした作品である。
キャラクターデザインはHal氏、シナリオは麓川智之氏、BGMをLittle WingのMANYO氏が担当している。
プレイヤーは主人公「羽藤桂」となり、因縁の地「経観塚(へみづか)」において騒動に巻き込まれていく。
桂は自らの身に特別に濃い「贄の血」を宿しており、人ならざる者たちがそれを取り込む事で驚異的な力を発揮する事が出来る。
それが原因で桂は作中で命を狙われる事になるのだが、逆にそれを各ヒロインたちに飲ませる事で、そのヒロインたちの力を強化し、絆を深める事が出来るのである。
だが、あまり大量に血を飲ませすぎると桂が失血死してしまう。それを視覚的に再現したのが本作独自のシステムである「血液ゲージシステム」である。
桂が何らかの形で出血するとこのゲージが減っていき、最終的にゼロになると桂が死んでしまうのである。
(公式サイトより抜粋――)
この夏、わたしはたったひとりの家族だったお母さんを亡くして
遺産として残されたお父さんの実家を見るために、長い道を行く電車に乗り
とても不思議な夢を見た
思い出せない赤い記憶
群れ飛ぶ蒼い光の蝶
そして、悲しい目をした懐かしいあのひと
わたしの生まれ故郷でもある経観塚
そこでわたしは誰かと出会い、そこでわたしは誰かと別れる
過去と現在(いま)、夢と現(うつつ)、わたしの記憶とわたしの血
縁(えにし)の糸が絡まりあい、寄り合わさってひとつの絵を成し
運命の輪が廻りだす
+ | 主な発言例 |
一見の特異さに加えグロテスクな表現もあり、人を選んでしまうところはあるが、良作としておすすめできる作品。
完全オリジナルのAVG、しかも「和風伝奇」「百合」という特異なジャンル故に、ゲーム雑誌ではあまり大きく取り上げられず、販売直後の初動も振るわなかった。
だが、ユーザーからの口コミで瞬く間に「名作」「神ゲー」という噂が広まり、徐々に売り上げが伸びていったとされている。
最終的な売り上げ本数は不明だが、続編が製作された事から、会社として及第点といえる程度の売り上げは残したのだろう。
*1 「コミック百合姫」の実質的な前身雑誌。「百合姉妹」はマガジン・マガジン、「コミック百合姫」は一迅社と出版社が異なる。「百合姉妹」休刊の際に当時の編集長が会社を移籍して、連載作品を引き継いで刊行したのが「コミック百合姫」である。
*2 まず服がセーラー服にしか見えず、更にプリーツスカート、ハイソックス、ローファーと制服要素が見事に揃っている。
*3 ジャケットはリバーシブル仕様となっている。
*4 ユメイルートの後日談を描いた作品となっている。初回版には未収録シーンも掲載した台本が付属した。
*5 ゲームとは少し違った展開になっており、桂とユメイの「その後の物語」も追記されている。
*6 当初は4月発売予定だったのだが、プログラムの不具合が発覚し延期になった。
*7 販売・ユーザーサポートはアルケミストが担当。