SuperLite2000 パズルゲーム テトリス~キワメミチ~
【すーぱーらいとにせん ぱずるげーむ てとりす きわめみち】
| ジャンル | パズル |  
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| 対応機種 | プレイステーション2 アーケード
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| メディア | 【PS2】CD-ROM 1枚 【AC】NAOMI GD-ROM
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| 発売元 | サクセス THQ
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| 発売日【PS2】 | 2003年12月18日 | 
| 稼動開始日【AC】 | 不明 | 
| 定価 | 2,000円(税抜) | 
| プレイ人数 | 1~4人 | 
| 判定 | 良作 | 
| テトリスシリーズ | 
| SuperLiteシリーズ (1500以外) | 
 
概要
PS2においてリリースされた『テトリス』であり、廉価シリーズ『SuperLiteシリーズ』でPSにも『テトリス』を発売していたサクセスが通算4作目としてリリースした。
『極道』というサブタイトルのとおり、幅広い難易度に対応しているのが特徴。
新ルール・好評点
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テトリス
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ひたすらラインを消し続けてどこまで生き残れるかを競う通常ゲーム。
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全モード共通で、『テトリスワールド』から制定されたホールド機能が追加されている。
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今は使いたくないテトリミノを一時的に保管しておき、後で使う機能。例えば序盤で棒が出た場合、それをホールドしておき後でテトリスが完成したときに出すという使い方がある。
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オプション設定でホールドを禁止することも可能。
 
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また、オプション設定にも「ゲームモード」の項目がある。デフォルトの「ノーマル」モードだと10ラインごとにレベルアップするが、「キワメミチ(1~4)」だとテトリミノを置いたりラインを消すごとにレベルが上がっていく。
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速度の上がり方はゲームモード毎に異なり、「キワメミチ4」が最も速い。
 
 
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ターゲット
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マトリックス内に初めからいくつかのブロックが置かれている。
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その中にマークされたブロックがあり、それを制限時間内に全て消すのが目的。
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ブロックの置き方は乱雑のため難易度は高め。
 
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ホットライン
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制限時間内に指定された場所全てでラインを消すのが目的。
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ターゲットと違い、フィールドが空の状態で始まり、ラインを消しても上のノルマは降りてこない。
 
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協力
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2~4人で協力して巨大なマトリックスでプレイし、スコアを稼ぐモード。こちらもエンドレスである。
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置き場所のないピースが出てきたとき、他の人がフォローするなど的確なチームワークが試されるが、多少のミスでも意外と大事故にはならない。協力者に実力差があっても安心。
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2人VS2人の対戦はできないのが残念。
 
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対戦
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2~4人で対戦するモード。
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『コアブロック』という、相手を妨害するためのアイテムブロックが出現する。
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コアブロックを含んだミノをホールドすると、通常ブロックに変化してしまうので注意。
 
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『テトリス武闘外伝』に似ているが、技の出し方が違い、極端なバランスブレイカー等は無い。
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対戦前にどのコアブロックを登場させるか、プレイヤー毎に設定ができる。全員コアブロック無しにすることで、通常テトリスも可能。これも武闘外伝と違う点である。
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3人以上の対戦の場合は、攻撃する相手を全員かランダムかの設定も可能。こういった自由度の高さが魅力。
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コアブロックの種類は以下の通り。
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スペースロック:ラインを消してもそれより上のラインが落ちない。ピンチのときにくらうと特につらい。
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ピンホール:相手のブロックのところどころに穴を空ける。テトリス狙いをしている相手に有効。
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ネクストロック:相手のネクストを一定時間固定させる。棒で固定されると逆効果になってしまうが…。
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スカイダウン:相手のマトリックスの最上部を下げる。効果は2回しか重複しないが、永続する。
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クローン:発動させたキャラのマトリックスを、受けたキャラのマトリックスにコピーさせる。これも相手を有利にすることもある。
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ナイトメア:相手のマトリックスが真っ暗になる。
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イレース:自分のマトリックスの下3段を消す。
 
 
問題点
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対戦でのコアブロックの出現が偏っている。
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ナイトメア、イレースが出やすい。もっともクローンが何度も出現されても困るが。
 
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ルールの保存機能がない。
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そのため、「ホールドなし」「上級者向けのキワメミチモード」などを楽しみたい場合、いちいちルール設定しなければならない。
 
総評
ホールド、コアブロックといった新システムや協力プレイはとても面白い。同じくホールドなどを実装した『テトリスワールド』よりも速度面などで歯ごたえが増しているため。
また、数少ない協力プレイを実装したテトリスでもある。
余談
ガイドライン新ルールからの登場であるホールド機能については、旧作ファンと新作ファンの間で意見が分かれていた。
新作ファンにとってはあって当たり前のものであり、その一方、無い状態で頑張ってきた旧作ファンにとってはヌルいという批判も。
しかし今後も公式ルールではT-spinボーナスの導入により、さらに新旧ファンの溝が深くなっていくことになる。それでも『ぷよぷよ』よりは生易しい程度の変化だが…。
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本作のゲームモード「キワメミチ(1~4)」のレベル制は『テトリス ザ・グランドマスター』シリーズとほぼ同じ。アーケード版はキワメミチモード固定で設定されている。
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当時、ザ・テトリス・カンパニーが「『テトリス』の商品化は1プラットフォームにつき1社のみとする」という方針を立てていたが、本作発売から約3年後に『セガエイジス2500シリーズ Vol.28 テトリスコレクション』が発売されたことで、PS2でのこの状況は崩れている。
最終更新:2021年09月21日 09:34