本項目では『ドラゴンクエストIII』のスーパーファミコン版とゲームボーイ版、スマートフォン版をベースとし移植された3DS/Switch/PS4版の紹介をしています。
【すーぱーふぁみこん どらごんくえすとすりー そしてでんせつへ】
ジャンル | RPG | ![]() 高解像度で見る 裏を見る ![]() |
![]() ![]() |
対応機種 | スーパーファミコン | ||
メディア | 32MbitROMカートリッジ | ||
発売元 | エニックス | ||
開発元 |
ハートビート アルテピアッツァ |
||
発売日 | 1996年12月6日 | ||
定価 | 8,700円 | ||
プレイ人数 | 1人 | ||
セーブデータ | 3個(バッテリーバックアップ) | ||
レーティング |
CERO:A(全年齢対象) ※25周年記念版より付加 |
||
判定 | 良作 | ||
ポイント |
FC版の完全版 性格システムによりキャラメイク性がアップ システム面は女性至上主義の傾向が強い |
||
ドラゴンクエストシリーズ |
かつて日本中を熱狂させ、国産RPGのテンプレートとでも言うべきスタイルを確立した傑作『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』。
あれから8年の時を経たDQ3も、先人である『ドラゴンクエストI・II』と同じように当時の最新技術でのリメイクが行われた。
当時直近の最新作であった『ドラゴンクエストVI 幻の大地』のゲームエンジンを流用して作られた本作『SFC DQ3』はその舞台をスーパーファミコンに移してもなお、変わらぬ面白さを誇っている。
なお、本作はのちのシリーズのリメイクを手掛ける事となるアルテピアッツァのデビュー作でもある。
ちなみに、頭の「スーパーファミコン」まで含めて正式タイトルである。下記のGBC版も同様。
よりユーザビリティに配慮した『VI』のシステムを取り入れると共に、1988年には実現できなかった要素も多数投入されている。
仲間・職業
システム・アイテム
フィールド
戦闘
イベント
グラフィック・音楽
+ | 具体例 |
+ | 強性格の詳細 |
『ドラゴンクエストIII』のオリジナル版は完成度が高いと同時に未完成な面も持ち合わせていた作品であり、本作はその「完全版」として確かな評価を得ることになった。
女性優遇、全体攻撃武器の登場、その結果として特定職の冷遇など、ゲームバランス上見逃し難い点が複数生じているが、やり込みなどをせず通常クリアを目指す程度でならば、そこまで気になる程ではないだろう。
性格システムの導入により、より一層感情移入できるキャラクターを作り、グラフィック・インターフェースが大幅改善された新たなる冒険を楽しむ事ができる筈だ。
【げーむぼーい どらごんくえすとすりー そしてでんせつへ】
ジャンル | RPG | ![]() 裏を見る |
![]() ![]() |
対応機種 | ゲームボーイカラー(専用) | ||
メディア | 32MbitROMカートリッジ | ||
発売元 | エニックス | ||
開発元 | トーセ | ||
発売日 | 2000年12月8日 | ||
定価 | 6,400円 | ||
セーブデータ |
3個+中断データ1個(バッテリーバックアップ) ※中断データは再開後に自動消去 |
||
判定 | 良作 | ||
ポイント |
SFC版の完全版 ダウンスペック機への移植ながら非常に高レベルの移植作 |
SFC版をベースとした移植作品。
GBCソフトにしては高価ではあったが、SFCよりスペックが劣るにも拘らずマップやモンスターのグラフィックのレベルは高い。
更にはSFC版同様にモンスターがアクションするなど、GBCの底力を発揮したと言えるほどのクオリティを誇っている。
GBCでもSFCに負けない作品が出せる事を証明した移植作。ゲームボーイという制約もあり手が入っている部分がある他、価格帯も同ハードの作品としては割高だが、作品が丸ごと移植されていると考えればむしろ安いほど。
今この移植を買うのはコレクション目的にしかならないが、時代に対し移植として素晴らしいものが出た事を評価したい。
【どらごんくえすとすりー そしてでんせつへ】
ジャンル | RPG | ![]() imageプラグインエラー : 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 |
対応機種 |
Nintendo Switch ニンテンドー3DS プレイステーション4 |
|
メディア | ダウンロード専売 | |
発売元 | スクウェア・エニックス | |
開発元 | ビー・トライブ | |
発売日 |
【3DS/PS4】2017年8月24日 【Switch】2019年9月27日 |
|
定価 |
【3DS/PS4】1,620円(税8%込) 【Switch】1,650円(税10%込) |
|
セーブデータ |
3個+中断データ1個+オートセーブ1個 ※中断データは再開後も保持 |
|
判定 | 良作 | |
劣化ゲー | ||
ポイント |
すごろく場など追加点の多くが削除 ゲームテンポは全体的に向上 |
スマートフォン版(実質的なベースは携帯電話版)の『III』を横画面固定と一般的なゲームパッド操作向けに最適化したもの。基本部分は先発の『I』『II』同様。
先発の『I』『II』同様、良くも悪くもスマホ版のベタ移植であるが、一旦追加された要素がほぼごっそり抜け落ちた点は痛い。
その一方でゲームスピードは高速化され、AI戦闘が導入された事もあり、全体的なテンポは向上している。また諸々の改善点により、操作も楽になっている。
そして削除された要素についても、結果としてゲームバランスの改善につながっている面がなくはない。
同期の『I』『II』とは違い、露骨に目立つような難点はないので、現行機種でプレイしたい人や好みによっては選択肢へ入るだけの完成度ではあるが、総合的には劣化版と言わざるを得ない。
*1 攻略本に記載されているほどの便利テクニックだった。ダーマ神殿に行けるようになればそちらの方が早くセーブできるのは本作でも変わらない。
*2 重要アイテムを手に入れた後、わざと全滅して脱出するという荒技。別名「デスルーラ」または「デスリレミト」。
*3 FC版ではボストロールは終盤のフィールド上でもザコとして出現したが、本作ではボス仕様になったためかザコとしては出現しなくなった。
*4 大体の人は戦うことは少ないだろうが、ある意味で裏ボスと言える光の玉使用前に関しても大幅な強化が行われている。自動回復はそのままにHPは1023→4500と大幅増加し、行動はFC版と同じく完全なループだが、凍える吹雪の発動頻度が大幅アップ、攻撃力は若干ダウンしたと思いきやFC版では有効だったルカニやマヌーサ、攻撃呪文が完全無効化。最初の1ループラストにはマホカンタを使用する……と、ありとあらゆる面が強化されている。
*5 『VI』ではデスタムーアにのみ効果音が付いていた。
*6 一般的にHPが低いと言われる魔法使いも、実はLv10以降はかなりの伸びを見せる。
*7 DQ6ではHPに強烈な下降補正がある職業が弱すぎて戦闘に出せないという点が批判されたが、これはその逆のパターンだと言える。
*8 岩を40回以上運ぶ必要がある。さすがにRTAでも勇者だけは別の性格が選ばれる。
*9 これは行動が完全ローテーションかつその中に「逃げる」が含まれているため、確実に逃げるようレベルが低く設定されているものと思われる。
*10 ランダムイベントは34種類も存在し、運良く性格変更イベントを引いたとしても、そこからさらに男性は性格43種類・女性は44種類の抽選から引き当てなければならない。
*11 Steam版は15日に配信
*12 SFC版は一度電源を切る必要があった。
*13 実は「一度でも所有した経験がある」のが条件なので、一度銀のメダルを手に入れたらあげてしまっても問題ない。
*14 従来はロマリア到達直後に入手できたが、ノアニールの住人を起こさないと入手できなくなった。