【ともよあふたー いっつ あ わんだふるらいふ】
ジャンル | 恋愛アドベンチャー | ![]() ![]() |
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対応機種 |
Windows 98~XP プレイステーション2 プレイステーション・ポータブル Xbox 360 プレイステーション3 Nintendo Switch |
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発売・開発元 |
【Win】Key 【その他】プロトタイプ |
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発売日(*1) |
【Win】2005年11月25日 【Win(Perfect Edition)】2014年9月26日 【PS2】2007年1月25日 【PSP】2009年3月19日 【360】2010年9月22日 【PS3】2012年7月29日 【Switch】2020年9月10日 |
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定価 | 【Win】5,800円 | |||
レーティング | Win | アダルトゲーム | ||
全年齢対象(メモリアルエディション) | ||||
CS版 | CERO:B(12才以上対象) | |||
判定 | 良作 | |||
Key作品 |
ADVのジャンルでは業界大手のメーカーである株式会社ビジュアルアーツのブランド「Key」の第5作となる恋愛アドベンチャーゲーム。
『CLANNAD』の智代エンディング後が舞台の作品であるため、ユーザーからファンディスクの様な扱いをされている場合もあるが、
本編の補足・補完や智代といちゃいちゃすることが主題の作品ではない(*2)。
『CLANNAD』をプレイしておくとキャラの背景が分かりやすくなるが、『CLANNAD』の裏作品として描かれており、後日談の作品としては異色の立ち位置にある。
企画兼メインシナリオライターの麻枝准氏が批判も覚悟の上で出した作品なだけあり、その衝撃的な結末には賛否が分かれている。
しかし、裏を返せばそれだけに非常にメッセージ性の強い作品であり、結末に賛否あれど、作品そのものの総合的な完成度は極めて高い。
クリア後に現れるある選択肢を選ぶと、本格的なSRPG『D&T』がプレイ可能になる。これは本編とは別に好評を博している。
主人公の岡崎朋也は卒業して働き始めたのを機に一人暮らしを始めた。
恋人である坂上智代やその弟の坂上鷹文との仲も良好で、慎ましくも楽しく過ごしていた。
そんな中、鷹文が坂上家の父自身も存在を知らない、隠し子の三島ともを連れてくる。
そして鷹文の元カノである河南子も転がりこんできて、問題もあるがにぎやかで素晴らしい日々が始まる。
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『AIR』同様に賛否両論となった作品。ただシナリオが致命的に悪いための賛否両論というよりは、人によって合う合わないが大きいというところである。そこが大きな問題でもあるのだが。
本作の賛否両論は、良くも悪くも『CLANNAD』という派生元があることと『Kanon』や『CLANNAD』や『リトルバスターズ!』のハッピーエンドを肯定的に見ているファンから「智代と親父が可哀想すぎる」などと批判されるようになってしまったことに端を発していると言っても過言ではないだろう。
全年齢版の方が間口は広いので一般的にはこちらをお勧めするが、麻枝氏の熱烈なファンだと自認(*19)するなら初回版をプレイして損はない。
初回版は現在生産終了となっているが、一応18禁を含む内容自体は後に発売した『Perfect Edition』でプレイすることは可能(*20)。
批判も多いが強烈なメッセージ性と、ベクトルがやや尖っているとはいえシナリオ自体の完成度も高く、数多のADVの中でも本作が一番好きという人も多い作品である。
誰彼構わずお勧め出来る作品ではないが、気になった方や覚悟がある方なら手に取ってみる価値は大いにあるだろう。
*1 代表的なバージョンのみに留める。
*2 実際、公式でファンディスクという表現はされてはいない。
*3 『CLANNAD』ではこれと決めた目標があったのと、朋也と別れていた反動、本作で発生した問題等が影響している。
*4 例として、公約のないネタだけの演説で大ウケして生徒会長に当選し、その後職員会議で取り消しを喰らったらしい。
*5 河南子のやりとりはユーザーからは好評だが、素で笑わせているシーンは本当に一度もない。
*6 Win版は涼森ちさと氏、それ以外はすずきけいこ氏。
*7 例を挙げると、『タクティクスオウガ』のウェイトターンシステムに近い。
*8 参考までに、初回プレイでは9日前後はかかるケースが多いと思われる。
*9 2回強制的に拠点に戻るため。
*10 某マスコットキャラや有名人をそのまま言っていたりする。
*11 何故「朋也と智代」のその後の話で作品を作ろうと思ったのか?の問い。
*12 参考までに、『AIR』のCS版は約1年、『Kanon』は約1年3ヵ月、本作は1年2カ月。
*13 前述しているが、稼ぎプレイをすればかなりぬるくなるので困ったら稼げば良い。
*14 特に発売当時、前作のトゥルーエンド的な救済を期待した層は物凄い拒否反応を示していた。
*15 智代は本来精神的にはそこまで強くない。朋也も度々そう感じているし、過去荒れていたのも弱さ故である。一方の朋也も本来は人並み以上に弱いので、一度折れると弱くなる。
*16 これがどう大切かは、朋也が作中言っている「弱ければ、そいつの周りにいる人が助けてくれる」が表している。
*17 後にある程度は許せるようになったと語っている。
*18 製作者インタビューでもそれぞれが別個の人生である、という様な解答がされている。
*19 例えば『ONE』の長森シナリオや『AIR』や『リトルバスターズ!』の沙耶シナリオを素晴らしいものと感じられるなら、割と安心してお勧めできる。
*20 ただし、18禁に戻った影響か、一部に音声がない。
*21 『CLANNAD』では『AIR』でやりたいことやった反動として万人向けを目指した。
*22 『CLANNAD』では失くしたものを取り戻すと例えられた。