デイズ オブ メモリーズ

【でいず おぶ めもりーず】

ジャンル 恋愛シミュレーション

対応機種 ニンテンドーDS
メディア 128MbitDSカード
発売元 SNKプレイモア
発売日 2007年6月14日
定価 5,040円(税5%込)
プレイ人数 1人
レーティング CERO:B(12歳以上対象)
判定 なし
ポイント 携帯アプリからの移植作品
SNKキャラが攻略対象の恋愛ゲー
1キャラ1時間もかからない
SNKクロスオーバー関連作品シリーズ


概要

餓狼伝説』『龍虎の拳』『サムライスピリッツ』『THE KING OF FIGHTERS』など、SNK作品のキャラクターが攻略対象として登場する恋愛シミュレーションゲーム。
世界観は原作との完全なパラレルワールドとなっており、各作品のキャラクターが設定アレンジを加えられて登場している。

元は携帯向けに作られたアプリゲームで、計9作品(+1作品)が製作された。
DS移植版では3作ずつをまとめて3本リリースされており、DS版オリジナルの追加要素も一部存在する。

DS版『1』には初期の3作である『僕と彼女の熱い夏』『僕の一番大切な君へ』『大江戸恋愛絵巻』が収録されている。
以下、シナリオの区別のため便宜上順に「1作目」「2作目」「3作目」として表記する。

システム

  • 1か月近くの期間で攻略対象と仲良くなり、個別ルートに進んでエンディングに向かうのが基本的構造。
    • 1日に2回自由行動が可能で、各所にいる攻略対象の元を訪れられる。
    • 個別ルートや大イベントまでに誰とも仲良くできなかったり、個別ルートで失敗した場合はサブキャラとのエンディング(実質的なバッドエンディング)になる。
    • 2作目には難易度の高い真ルートも存在する。
  • セーブデータは1作につき9個。合計27個。
    • ゲーム終了地点から開始できるコンティニュー機能つき。ただしエンディングを迎えるたびに消滅する。

詳細

  • 主人公の名前は変更可能。
  • 太字のキャラクターは攻略対象。キャラクターの名前の隣の()には出典作品を書いている。
+ ストーリーとキャラクター紹介

1作目『僕と彼女の熱い夏』

ストーリー

 200X年7月1日、江坂、私立清嶺学園。
 主人公は高校生活最後の夏休みを間近に控え、何をして過ごそうかと、期待に胸を膨らませ日々を過ごしています。
 主人公と同じクラスで学園のマドンナ「アテナ」は毎日笑顔で気さくに話しかけてきます。
 柔剣部の後輩、「香澄」はサボりがちな主人公に部活に出るよう毎日口うるさく言ってきます。
 清嶺大学の留学生で、教育実習のため主人公のクラスの副担任となった「ジェニー」は、何かと主人公に絡んできます。
 学校帰りに、いつも立ち寄るカフェバーでは、オーナーの「キング」が主人公に助言をくれます。
 先日、主人公のアパートの隣の部屋に「舞」という女性が引っ越してきて、仲良くなりました。
 帰宅途中に曲がり角で「ユリ」という女の子と激突してしまいました。
 同じクラスにやってきた謎めいた転入生「レオナ」とも知り合いになりました。
 主人公のライバル「海堂狂也」のいる隣の学校には、「クーラ」という気になる女の子がいます。

 彼女たちと出会い、どのように付き合っていくか、どういう関係になるのか、誰と何をして過ごすのか…それは主人公次第です。
 夏休みを目前にひかえ、イベントも盛りだくさん。
 夏の魔力に誘われ、ヒロインたちも様々な一面を見せてくれることでしょう。
 そこで主人公がどんな行動をするかで、ヒロインたちの感情も変わっていくのです。

 はたして、7月を終えたとき、主人公の傍には誰がいるのでしょうか…?

1作目とだけあってか、各作品を代表する女性キャラが中心に登場しているのが特徴。

キャラクター

  • 村上大地(主人公)
    • 清嶺学園3年生。柔剣部に所属。一人暮らし中なのもあってかぐうたらな生活を送っており、大会にも2年生になってから参加していない。
  • 麻宮アテナ(サイコソルジャー/KOF)
    • 主人公の幼馴染で現在も同じクラス。そういう仲なのもあって世話をよくしてくれている。
    • ヒット間近のアイドルでもあり、忙しい毎日を送っている。
  • 藤堂香澄(龍虎の拳)
    • 柔剣部に所属している1年生で主人公の後輩。丁寧な口調をしているが、その内容は割と失礼。さぼりがちな主人公には部活に顔を出すようにとしつこく迫っている。
    • 原作同様に父は行方不明なのだが、彼女の全てのCGにこっそり出ている。
  • B・ジェニー(餓狼MOW)
    • 教育実習で清嶺学園に来たイギリス人。主人公の事を気に入っている。非常にハイテンションな性格だが、謎が多い。
  • キング(龍虎の拳)
    • 昼はカフェ、夜はバーの店「イリュージョン」のオーナー。主人公も甘えている。
    • 2作目と4作目では攻略対象ではないものの、舞台が同一なのもあって続投している。
  • 不知火舞(餓狼伝説)
    • 主人公の隣の部屋に引っ越して来た、ボロアパートには不釣り合いな大人の女性。
    • そそっかしい性格だが、世話焼きな一面もある。
  • ユリ・サカザキ(龍虎の拳)
    • 極限流空手道場の師範。ドジな面もあったり、主人公を空手に誘ったりするなど独特な性格の持ち主。
  • レオナ・ハイデルン(KOF)
    • 主人公のクラスに来た転校生。感情を表に出す事がないために友達もできておらず、よくライブハウスにいたり、正体不明の男と会っているなど謎の多い人物。
  • クーラ・ダイアモンド(KOF)
    • 名門の中学に通う少女。マイペースで何を考えているのか分からない。家出中の兄の事を強く想っている。
    • 海堂と仲が良く、一緒にネオジオランドで遊んでいる事が多い。
  • 海堂狂也(オリジナル)
    • 雷門学園3年生。空手部のエースだが活動は真面目ではない。
    • 1年生の時に大会で主人公に敗れて以来ライバル視する様になり、のんびりしている主人公に突っかかってくる。
    • クーラと一緒にいる事が多く、極限流空手道場にも弟子入りしている。

2作目『僕の一番大切な君へ』

ストーリー

 200X年、江坂、清嶺大学を中心に物語は展開します。
 夏休みを間近にひかえた7月1日からはじまり、7月31日にエンディングを迎えます。

 前作から3年後の、あの頃と同じくらい暑い夏。
 主人公、天樹優は私立清嶺大学の3回生。キャンパスライフを送りながらも、将来のことを考え始めなければいけない微妙な年頃です。

 同じゼミで近所の女子寮に住む巳沢雫は、そんな彼を優しく見守り、相談に乗ってくれます。
 隣の清嶺学園の生徒であり、義妹であり、共同生活をしている双葉ほたるは、自分のことを「お兄ちゃん」と呼び、慕ってくれています。
 ほたるの先輩で幼馴染のキサラ・ウエストフィールドも、悪戯が過ぎるところはありますが、麻宮アテナのコンサートに誘ってくれたりして、元気に励ましてくれるいい子です。
 大学の先輩である神楽ちづるは、教師という道もあることを教えてくれました。
 大学長の秘書であるマチュアも、辛らつな口調ではありますが心配してくれているようです。
 同級生のフィオリーナ・ジェルミが、最近なにか楽しい遊びを見つけたようです。
 そういえば最近、ブルー・マリーという女探偵が、このあたりの捜査をしているようでした。
 
 「今年の夏は何か起きるような気がするな……」
 
 期待と不安が入り混じる夏のきざしの中、今度はどんなストーリーが始まるのでしょうか?

舞台は前作から3年後。マップが似通っていたり、前作の人物も登場する。
主人公が大学生のため、ヒロインには大人の女性が多い。『メタルスラッグ』『痛快GANGAN行進曲』からのキャラもいる。

キャラクター

  • 天樹優(主人公)
    • 清嶺大学3回生で、清峰学園にて教育実習をしている。実家を離れ、義妹のほたると二人暮らし中。
    • レポート作成にも追われる中、今年の夏には何かを感じており……。
  • 巳沢雫(オリジナル)
    • 清嶺大学3回生。主人公と同じゼミにいる。優しい性格だが少々嫉妬深く、笑顔のまま怒るタイプ。
    • 多くのバイトを掛け持ちしており、本作では前作にも登場した「イリュージョン」でバイトを始めた。
  • 双葉ほたる(餓狼MOW)
    • 清嶺学園に通う1年生。6年前に両親が亡くなり、兄も失踪したために主人公の家に引き取られる。
    • 現在は通学のため、義兄である主人公のアパートで二人暮らしをしている。
    • ペットにテンのイトカツを飼っており、他の動物にも懐かれやすい。
  • キサラ・ウエストフィールド(痛快GANGAN行進曲)
    • 清嶺学園の3年生。主人公の幼馴染でほたるとも仲がいい。
    • 勉強もスポーツも優秀、性格も明るい生徒会長のために周囲からの人気が高い。その反面、約束事にはかなり厳しい。
  • フィオリーナ・ジェルミ(メタルスラッグ)
    • イタリア出身の留学生で工学部。主人公や雫と同じゼミにいる。ドジが絶えない発明好きで、夏祭りの出し物にも何か出そうとしている。
  • 神楽ちづる(KOF)
    • 清峰大学の院生で神楽神社の巫女。主人公のレポート作成の際に知り合う。
    • 落ち着いた性格をしているが、大型バイクをかっ飛ばしたり、どこか天然な所もあってしまらない性格となっている。
    • 双子の姉である神楽マキも今作では存命で登場している。
  • マチュア(KOF)
    • 清嶺大学学長ルガールの秘書。レポートの管理もしている。駄目なレポートは紙くずにしてしまう事から「風に散る花びら」の異名を持つ。
      • 同様に秘書をしているバイスはルームメイト。
  • ブルー・マリー(餓狼伝説)
    • 主人公とは偶然知り合った、謎の調査を行っている人。オトナの女性らしい性格をしており、仕事に関する話は語らない。
  • 麻宮アテナ(サイコソルジャー/KOF)
    • アプリ版ではタイムリリースのキャラクター。1作目のアテナと同一人物で、主人公の元同級生。
    • 大人気アイドルで、常に秒刻みのスケジュールで動いている。
    • 本家で毎度変化しているヘアスタイルは『'99』の様なショートヘアにシャギーがかかっているもので、本作オリジナル。
  • 草薙京(KOF)
    • 清嶺学園の国語教師。主人公の指導も担当している。
    • 主人公の昼食を奪い取ったり、授業は自習ばかりと教師としてはまずい点がちらほら。
  • 八神庵(KOF)
    • 清嶺学園の数学教師。バンド活動も行っている。
    • 京とは対照的に授業が厳しく、会えば一方的に襲い掛かっている。

3作目『大江戸恋愛絵巻』

ストーリー

 一七××年、七月。時は大江戸。
 その日暮らしの浪人、大之介がブラリと立ち寄った町。そこは天下の台所、江坂でありました。

 大之介はそこで様々な人々に出会います。
 
 鷹を連れたナコルルという少女は、ねおじ山で自然に囲まれながら妹と暮らしているそうです。
 お客でにぎわう茶屋「むささび屋」には、オテンバ娘の詩乃が店を切り盛りしていました。
 河原には、小さなもののけを連れた異国の娘、真鏡名ミナがひっそりと暮らしています。
 
 往来で刀を振り、侍にケンカを売るのは吉野凛花という少女です。
 寺子屋では、イギリス人のサヤと橘右京というお侍が、授業を開いています。
 
 剣術道場で指南をつとめる覇王丸に連れてこられた寺には、病でふせっている娘、命がいました。
 夕刻になると、色と千夜のふたりの芸妓が揚屋「蜜蜂屋」で芸を見せてくれます。
 
 優しい人の多い町ですが、牙神幻十郎と狂エ門という恐いお侍もいます。
 
 旅を続けようかと迷う中、大之介はいろはと名乗る娘に誘われるまま、しばらく留まることを決意しました。
 
 こうして、江坂で過ごす日々が始まります。
 町での暮らしの中、大之介は何を学び、何を想うでしょう。そして、このあてない旅にどんな目標を持つように  なるのでしょう。
 これは、そんな大之介の「日々の思ひ出」です。
 はるか昔、江坂にあったという物語のはじまりはじまりです――

舞台を江戸時代に移しており、今まで登場していなかったサムスピキャラが登場。ただし、舞台が幕末な月華キャラはいない。
剣術や俳句を習ったり、ぶった斬られる事で主人公を成長させていくシステムを唯一搭載している。

キャラクター

  • 村上大之助(主人公)
    • あてのない旅を続けている浪人。舞台となる江坂に辿り着き、突然現れたいろはと2人で暮らす事となる。
  • ナコルル(サムライスピリッツ)
    • 鷹のママハハ、妹のリムルルとねおじ山に暮らしている慈悲深い性格の巫女。何らかの理由を持って、故郷のアイヌからここまで来ている。
  • 詩乃(オリジナル)
    • 茶屋「むささび屋」を祖父と切り盛りする少女。お金にうるさい商人気質で主人公を振り回していく。
  • 千夜(オリジナル)
    • 「蜜蜂屋」にいる人気の高い芸妓。夕方にしか会えない。主人公を軽くあしらっているが、同じ芸妓の色には優しい。
  • 真鏡名ミナ(サムライスピリッツ)
    • 河原で友達のチャンプルと暮らしている少女。
    • 非常に人嫌いな性格をしており、チャンプル以外には心を開かない。
  • 吉野凛花(蘇りし蒼紅の刃)
    • サヤと暮らしているぶっきらぼうな性格の少女。自分の背丈よりも長い太刀を持っている。
    • 侍嫌いで、見るたびに喧嘩を売っている。浪人である主人公の事も嫌い。
  • サヤ(蘇りし蒼紅の刃)
    • 凛花の面倒を見ているイギリス人。寺子屋で働いている。オトナの魅力があり、主人公や右京をもてあそんでいる。
  • (蘇りし蒼紅の刃)
    • 病に苦しんでおり、生きる活力を失っている女性。覇王丸や和狆、骸羅らと枯華院に暮らしている。
  • (侍魂 ~SAMRAI SPIRITS~)
    • 謎めいた雰囲気の芸妓。「蜜蜂屋」で三味線を弾いている。千夜以外とは話さず、主人公を含めて多くの相手に興味を持っていない様子。
  • いろは(サムライスピリッツ)
    • 初対面の主人公のお世話をいきなり申し出たメイドさん。主人公と暮らす事となる。
    • 常識外れな行動をしたり、自分の事は語らなかったりと不可解な点の多い女性。
  • 狂エ門(オリジナル)
    • 江坂を愛し、よそ者を敵視する男。色々な設定が1作目の狂也のそれである。
  • 覇王丸(サムライスピリッツ)
    • 枯華院に暮らしている豪快な性格のお侍。酒好き。
    • 剣術道場で主人公に剣術を教え、武力ゲージを上げてくれる。
  • 橘右京(サムライスピリッツ)
    • 寺子屋で川柳を教えてくれる耽美な侍。肺病を患っていて、よく吐血する。
    • 主人公には川柳を教え、知力ゲージを上げてくれる。
  • 牙神幻十郎(サムライスピリッツ)
    • 怒りっぽい性格の侍。どっちもいけるタイプ。
    • 城下町に行くと幻十郎に斬りつけられ、怒りゲージが上がる。

評価点

  • SNKキャラと恋愛できること。
    • 本作で取り上げられているSNKのゲーム作品はその多くが個性的なキャラクターの魅力で人気を呼んでいる事もあり、お気に入りのキャラクターと恋愛が楽しめるということで、原作のキャラファン層から好評を得ている。
    • 攻略対象も人数は限られているが、人気キャラの需要に応えつつ、マイナー気味なキャラも押さえている。
  • 1作1作は薄いが、3作収録されているためにボリュームがある。
  • 移植の際に加えられた「エキストラモード」は今までに得たCG・エンディング・サウンドを楽しめる。

賛否両論点

キャラクター設定の大幅な改変

  • 複数の非恋愛ゲーム系作品を出典とする既存キャラを対象にした、現代が舞台の恋愛ゲーム」と言うコンセプト上、多少の設定やイメージの相違は仕方ない側面もある。
    しかし、それを差し引いてみても、キャラクターの根幹的な部分に対する改変が非常に激しいため、人によっては違和感と感じられてしまう個所が多い。
    • サブキャラも、ウィップは性格がレオナの様に無機質、ギースの配下がビリーでなくジャック・ターナー*1に。
      ジョン・フーンに至ってはアテナファンと格闘家の両面でしっかりした精神を持っている人物なのに、本作ではアテナによりつく主人公を排除しようとしている。
    • 他、1作目のサブキャラであるアンディやハイデルンは人格が崩壊している。当時はシリーズ化の予定がなかったため適当に作られたのだろうが、かなり目につく改変。
      • さらによくわからないのがMr.ビッグで、1作目でキングのルートに行くと別の店のバーテンダーとして対決(ストリートファイトではなくカクテル作りのバトル)をするのだが、同作でユリのルートに行くと地上げ屋の親父として彼女を誘拐する役回りになる。
        性格なども完全に別で、つまり原作からの改編どころか同じゲーム内で名前と顔以外ほぼ別人という扱いで出てくる。
    • ただし、むしろこの改変が良いと言えるものも存在する。
      • 原作では改造人間のため14歳169cmという妙な体格だったクーラは、本シリーズで登場するたびに細かな調整を受けている(1作目は159cm・7作目では高校生)。
      • 笑龍は「肌に触れた相手が死んでしまう毒持ち」という恋愛ゲームで不都合な設定が、触ると不幸になるとマイルドに。
      • あかりは原作から妙な英語を話していたが、舞台が幕末から現代に移ったことでむしろ苦手になっている。

賛否の別れるネタ

  • 本作ではキャラに合った原作ネタを出してくる事が多いのだが、やはりここでも妙なネタがいくつかある。
    • 2作目のマチュアは「風に散る花びら」と言う異名を持っているが、なんとこれは有名な二次創作ネタ。オロチ四天王の異名の命名法則に沿っていたために違和感を持つ人がおらず、一時期はWikipediaに掲載されたり、香港の漫画版ではこの異名も使われていた。

攻略対象の選出

  • 人気キャラからマイナーキャラまで網羅はしているのだが、攻略対象になれず、サブキャラのみ・CGのみ・文章中のみしか出番のないキャラもやはり多い。
    • 前述の様にサブキャラエンドも存在するが、どれも実質的なバッドエンドである。
    • 特に攻略対象への選出が求められたのは、『月華の剣士』のメインキャラながら外部出演に恵まれない雪、『サムライスピリッツ』の初代ヒロインの一人のシャルロットやカルト的人気のあるチャムチャムなど。他のSNKの名だたる女性キャラは出ているので、この辺りは特に物足りないだろう。
    • こういう時は勿論と言うべきか、『風雲黙示録 格闘創世』と『武力』のキャラはいない。いても困るが。
    • 逆に人気キャラは何回も攻略対象になっており、シリーズ通して数えると7~9作目の舞台設定もあるが舞は4回、アテナに至っては5回。
      • アテナはSNKの代表的キャラクターの中でも特に人気が高いため、重用されること自体は否定されるべき事ではないが、2作目のアプリ版ではタイムリリースキャラとして前作から唯一続投していたり、9作目のDS版では関連キャラクターである初代アテナが登場しているなど、やや優遇の感が露骨に思えるのも否めないところである。

極端な難易度設定。

  • 全体的に、異様なまでにヌルい。
    • 落としたいキャラの所に行きまくり、選択肢も2通りしかないのでそれらしいものを選ぶだけ。
    • 1作目は特に難易度が低く、何人かは「共通ルートで好感度を稼いでおけば個別ルートで全て選択を間違えてもハッピーエンド」と言われている程にヌルい。
      • 1人の攻略に1時間もかからないテンポの良さもあって、ノーヒントでのCG回収が容易とも言えるのだが、作業感も強い。
  • その反面、妙に難易度が高くなっているところも。
    • 2作目に設けられた真ルートはやることが多く難易度が高い。ゲーム内でのヒントが皆無な上、一つでもフラグを漏らすとバッドエンド確定。
    • 3作目は唯一主人公を成長させる要素が搭載されているが、どこを成長させれば誰を落とせるかが分かりにくい。キャラの要素と成長させるパラメーターがマッチしているとは言えないものも。
  • 極端なゲームバランスについてはアプリ版の頃から言われていたのだが、DS版でもほとんど変更されていない。

問題点

  • 劣悪なテンポ・UI周り。
    • 初めての移植のためか、様々な点で不便。
      • 画面切り替え時に僅かながらアニメーションが入る。他の作品では簡略化されている。
      • 3作目で右京の吐血や幻十郎にぶった斬られる時のアニメーションも存在するがこれまたテンポが悪く、主人公の育成が面倒。
      • 選択肢が表示されている時にメニューが出せず、セーブが出来ない。
      • スタッフロールが飛ばせない。
      • 名前入力時に過去にプレイした時の名前を出せない。
      • 最速メッセージ送りが存在しない。
      • エキストラ画面の動作がやけにスロー。
      • タイトル画面に戻るにはもっさりしたテンポでセーブまたはロード画面を開き、かつ選択肢にも答える必要がある。

総評

「恋愛ゲーム的要素とは全く無縁の格闘ゲームのキャラクターを用いた恋愛ゲーム」と言う前人未到の試みに挑戦してしまった作品。
長い歴史を持つSNK作品の豊富なキャラ数に加え、個性豊かな個々のキャラクター性をうまく活かしており、色物な作品ながらその出来は決して悪くはない。
粗や欠点もあるが、自分が好きなあのキャラと恋愛関係になったり、片っ端からCGやエンディングを回収したり、キャラの新たな魅力に気付けたりと、それなりに楽しめる。
SNK作品のファンで恋愛ゲームに抵抗がない人であれば、買って損はしないだろう。


シリーズ作品

  • 3作品ずつ収録した『2』『3』が発売されている。
    • 両者とも1作目で抱えていたシステム周りの問題点が改善されている。

余談

  • 1作目の後日談小説と2作目のアテナルート。
    • 本シリーズのストーリーの出来は良くも悪くもなくと言える出来であり、2作目のアテナルートも単体で見れば良い出来とはいえる。
      • しかし、1作目の後日談小説の公開後、そのあんまりな内容によって評価が大きく変わることになってしまった。
+ ネタバレ注意
  • 1作目で主人公と付き合ったアテナ。ある時主人公がアテナをかばって事故死してしまい、アテナは超能力で蘇らせる。代わりとして主人公はアテナとの恋愛関係についての記憶を忘れ去ってしまった。アテナは本当の事を語らずにそのまま主人公と別れ、恋愛に対してあきらめを感じたまま、2年後に2作目の主人公と出会う。
    • あまりにも鬱な内容。更に恋愛ゲームの類では激しく不評を買いやすい「ヒロインの昔の彼氏」がプレイヤー自身という設定もあって、なんとも後味悪い内容である。とはいえ、これはあくまで後日談小説の内容なので直接的な評価には影響しないだろう。