風雲黙示録 格闘創世
【ふううんもくしろく かくとうそうせい】
ジャンル
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対戦格闘
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対応機種
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アーケード(MVS)
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販売・開発元
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SNK
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稼働開始日
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1995年
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移植版発売日
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【ネオジオ】1995年5月26日 【ネオジオCD】1995年6月16日 【PS2】風雲SUPER COMBO 2007年6月21日/3,990円(税5%込)
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配信
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バーチャルコンソール 【Wii】2011年5月31日/900Wiiポイント アケアカNEOGEO 【PS4/Switch】2018年10月25日/823円(税8%込) 【One】2018年10月25日/840円(税8%込)
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判定
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バカゲー
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ポイント
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色物しかいない、やたらと高い巨漢率、壮絶な期待はずれ 中身は意外と良好だが超反応のCPU戦 まったく新しすぎた
うおおおぉぉぉぉぉーーっ!!!
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風雲シリーズ 風雲黙示録 格闘創世 / 風雲スーパータッグバトル
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概要
1995年にSNKから出された完全新作の対戦格闘ゲーム。キャラは10人と特に少なくも多くもないが全員が何か武器を持っている。
「武器格闘」自体は『サムライスピリッツ』等でも見られるジャンルだが、このゲームに登場するキャラは皆「素手の格闘技+武器」というまったく新しいスタイルなのが特徴。
SNKの人気シリーズである『龍虎の拳』『餓狼伝説』等とは世界観を共有しており、それらの未来にあたる物語である。ただ時代が離れていることもあって、関連人物が出てくる以外はほぼ繋がりは無い。
ストーリー
時代は未来、21世紀前半。世界は20世紀とは全く違う姿になっていた。ジパングシティーにて、謎の男『獅子王』により突如開催を告げられた格闘大会、その名も『獣神武闘会』。その優勝者には富と最強の栄誉が贈られるという。世界各地からそれぞれの思惑を胸に強者達が集まるのだった。
システム
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特徴は上下のライン。軸移動のほか、豊富なラインアタックも充実しているのでいかにそれらをうまく使えるかがカギである。
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ステージにいろいろ仕掛けがしてあり天井の鐘を落として攻撃できたり、遊園地ステージでは上ラインに一定時間いるとジェットコースターが通るなど、ステージの仕掛け・『やくもの』が非常に多いことも特徴。
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また『ファイトフィーバー』と同じく、全キャラに飛び道具が実装されているのも特徴である
実際のところシステム面はSNKの先行作にあった要素を継承、発展させた点が多い。
例をあげると「ライン制バトル」は『餓狼伝説』、「拡大縮小」や「脱衣KO」と言った演出は『龍虎の拳』、そして「武器格闘である」「自ら投げたり落としたりで素手の状態がある」というのは『サムライスピリッツ』で既に見られるが、実は脱衣KO以外はKOFシリーズが取り入れなかった要素ばかり組み合わせており、その結果全く新しい意欲作に仕上がった節がある。
SNK作品ではないが、ステージのギミックは同じネオジオ用でADKの『ワールドヒーローズ』のデスマッチモードを髣髴とさせなくもない。
まったく新しいキャラ達
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ショー・疾風(185cm/78kg)
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実戦空手道とブーメランを組み合わせた21世紀現在でもまったく新しい格闘技「風雲拳」の使い手。自分が本当に強いか確かめる為に参加する。やたらと叫ぶ20歳。「うおおおおおおおおおーーーっ!!!」
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ブーメランというと投げると戻ってくるのが特徴だが、このゲームでは大体のキャラの武器が投げても戻ってくる、あるいは新しく生成されるので、実はブーメランならではの要素は特にない。ブーメランを念力で誘導させたり幻影で三つに増やしたりと、一応飛び道具系の技は充実している。
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ちなみに父親の名前は「剛・ハヤテ」。つまりハヤテは苗字の筈なのだが、当の父親からは「ハヤテ」と呼ばれている。ちなみに勝利時の画面でも「HAYATE WON」と表示される。他人からもシステムからも名字で呼ばれる。
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続編『風雲スーパータッグバトル』にも引き続き登場するが、「前回大会(つまり本作)では優勝できなかった」という残念な公式設定がある。
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マックス・イーグル(198cm/113kg)
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プロレスと斧を組み合わせたまったく新しいプロレスラー25歳。獣神武闘会の開催を告げるテレビ中継の獅子王の姿が消息不明の兄に似ている事に気づき、直接会って確かめるために獣神武闘会への出場を決めたという設定だが、斧を持っている時点でどう取り繕ってもまったく新しい危ない人である。
『サムライスピリッツ』シリーズかナムコの『スプラッターハウス』でやってくれ。
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ちなみにプロレスラーとしての所属団体はSWF(SNK Wrestling Federation)だが、これはSNKのプロレス格闘ゲーム『ファイヤースープレックス』と繋がった設定である。
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格ゲーのポジション的には美形キャラなのだが、巨漢のプロレスラーという設定に加えて濃い絵柄のおかげであまり美形には見えない。紳士的な言動は美形の一要素と言えるが、そこがむしろ浮いてしまっているほど。
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レスラーなのにコマンド投げが逆転技(超必殺技)にしか無い。他にも斧投げ技の性能が優秀だったりと、むしろ近距離戦が苦手なまったく新しいレスラー。
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キャロル・スタンザック(168cm/51kg)
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合気道と新体操(ボール)を組み合わせたまったく新しいジムナスアーツの使い手19歳で本作の紅一点。
親から獅子王と結婚しろと迫られるが(獅子王も気に入っている模様)、それを拒むために婚約相手を倒すというまったく新しいアグレッシブな結論を出して大会に出場。まぁジムを経営している親も弱い男には興味は無いだろうが。
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唯一の女キャラなのに勝利メッセージと共に表示される顔アップがあまり可愛くない……というか濃い。ドット絵やイラストで見る分には普通に可愛いのだが。
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設定上は美少女なので小説ではヒロインポジションとしてそれなりに描写されていたり、後のゲスト出演等でも可愛い絵が書き下ろされたりしている。
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ゴードン・ボウマン(200cm/200kg)
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『ファイナルファイト』の3面のボスに似ている鬼警官38歳。逮捕術にトンファー状の警棒を組み合わせたまったくあた……珍しいことに新しくはない。病の娘の命を救うため大会に参加。なお、ジョーカーとは警官と犯罪者という関係から因縁がある模様。
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身長体重を見ればわかる通りの巨漢キャラだが、身長2mはこのゲームでは普通なのでデブキャラという方が正確か。その大きく出た腹といい凶悪な面構えといい、とても善良な警官には見えない。
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しかし実は家族を大事にしており、亡くした妻と病気の娘を誰よりも愛している。
負けた時にうさぎの絵のついたパンツを曝け出す
が、これは娘がうさぎ大好きなためにそれに合わせて履いているらしい。
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ジョーカー(210cm/75kg)
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無法者が集まった犯罪組織「マジカルヒポポ」のリーダー27歳。ピエロ風の姿で、マジックとおもちゃを使ったまったく新しい(以下略)。出場の理由は目立ちたいから。因みに本名はマルコ・パリャドリッド。
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ゴードンとは犯罪者と警官という関係上因縁があるらしく、これらの特徴から考えるに『バットマン』のジョーカーがネタ元になっていると思われる。
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いわゆる色物ポジションのキャラなはずなのにまったく新しい天然系色物が跋扈しているせいで、むしろ普通過ぎて一種の清涼剤にすらなっている。その結果「癒し系色物」というまったく新しいジャンルを開拓した。
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中白虎(チュン・パイフー)(162cm/48kg)
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中国拳法と炎の杖を組み合わせたまったく新しい仙人。82歳。服装は青いジャケットに青キャップというファンキーなスタイル。かつては無敗の格闘家だったが、唯一獅子王に負けた雪辱を果たすべく参加。
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上記の『餓狼伝説』との繋がりを持ったキャラということになっており、帽子は「伝説の狼」と呼ばれた格闘家からもらったという設定。
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恐らくは餓狼伝説の主人公テリー・ボガードのことを言っているのだろうが、何故か帽子の色が違うので真相は不明。しかも使う技はジョーのタイガーキックに似ていたり、テリーはテリーでも『ファイヤースープレックス』のテリー・ロジャースの技をそのまま使ったりと(しかもボガードの技は使えない)、どうにも出自の怪しいキャラ。長年の格闘家人生でいろいろ吸収したということだろうか……。
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ぶっちゃけ外見は『ドラゴンボール』の亀仙人ほぼそのものである
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ニコラ・ザザ(160cm/50kg)
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自分で作ったパワーが700倍(!?)になるパワースーツを着こみ、独学したサンボとフリスビーを組み合わせたまったく新しい天才少年。12歳。
金持ちロシア人の子供で、スーツのテストを兼ねて出場。双子の兄(例によって2Pカラー)がいて、そのオーバーテクノロジーっぽいスーツは共同で作ったらしい。
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天才少年だが一人称は「おいら」と腕白っぽく、そして例によって絵柄が濃いおかげで可愛さはあまり無い。
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牛頭(ゴズウ)(190cm/85kg)
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忍術(炎)とかぎ爪を組み合わせている、このゲームにしては真っ当な(=そんなに新しくない)忍者…と思いきや掛け声が「ゴーッパー」なあたり以下略。
邪呀(じゃが)という暗殺組織の人間で、末の弟、カズウ(鹿頭)を殺した獅子王に血の償いをさせるべく参加。
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邪呀は古くからある組織らしいが、特にSNKの過去作品との繋がりは無い。SNKの忍者といえば『龍虎の拳』の如月流忍術があるが…。
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あえて言えば、鉤爪と猫背な忍者と言う事から『サムライスピリッツ』の不知火幻庵の流れか。肌の色は普通だけど(幻庵の肌は緑)。
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逆転技のコマンドが斜め後ろタメからの前+ボタン連打というもので、非常に出しづらい。しかも普通の連打技があるせいでまずそっちが暴発する。出れば強いのだが……。
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馬頭(メズウ)(190cm/84kg)
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ゴズウの弟。兄同様にカズウの仇を討つべく参加。忍術(水)とかぎ爪を組み合(以下略)。暗殺者らしいシリアスな言動の多い兄と違い、こちらは頭の悪いチンピラじみた性格。
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ゴズウと性能は近いが、手技主体のゴズウに対してこちらは足技主体。かぎ爪はどうした。
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格ゲーによくいるコンパチキャラ(リュウに対するケンのような性能の近いキャラ)を、主役級ではなく悪党の、それもチンピラで出す辺りはまったく新しい。
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なお、彼のエンディングにてカズウの顔が空に浮かぶのだが、ゴーグルと鹿の角飾りが目立つ覆面をつけていた。またカズウの死については、後述の続編で思わぬどんでん返しがあった。
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獅子王(205cm/128kg)
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ボクシングと剣術を使ったまったく新しい(以下略)。『獣神武闘会』主催者である謎の男。本名はジェイク・アボット。ボクシンググローブに鎧と仮面という、得も言われぬ怪しさを誇る巨漢。ダイナマイッ!
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ボスキャラなのに最初から使えるボスキャラ。ただし実は影武者という設定だが、それを知らないと面食らうだろう。
このこともあり、獅子王でプレイしていてもボスとしての獅子王は登場する(こいつは影武者ではないらしく、影獅子王を偽物呼ばわりしてくる)。
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プロフィールによると真獅子王に心酔して影武者になったらしいが、その際に恋人と別れさせられたとか、真獅子王が薬や科学の力で肉体改造しているのに対しこいつは純粋にトレーニングで鍛えているとか、設定面は意外と渋い。
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特技は声帯模写といかにも影武者らしいものだが、二人の声優は違うので声帯模写できていないことになる……。
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ボクシンググローブで剣を持っている件についてよく突っ込まれるが、よく見れば剣を握りやすいように手の平側は露出しているので問題無い(?)。
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小説でもサッカーボールほどもあるグローブ等と突っ込まれている。実際ゲームのドットでもそのぐらいあるように見える……。
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真・獅子王
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本物の獅子王。マックス・イーグルの兄貴はこっち。獅子王が倒れた後に背景の巨大な銅像から出てくるといった奇天烈な演出。そして声は英語で、やはりボクシングと剣術を使った(以下略)。HAHAHAHAHA!
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ちなみに本名はアックス・イーグル。アックス=斧なのに剣を使い、斧を使うのは弟のマックスという紛らわしい名前。
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影武者と見分けるポイントは鎧の色と声。キャラ性能は獅子王(影)の技の性能が強化されていたり新技があったりと割とまっとうなラスボス。
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声は外国人の声優が当てている為、影獅子王と違った独特なシャウトが耳に残る。ダイナマァーイ↑
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獅子王(影)のエンディングは、真獅子王を抹殺して「俺様が真の獅子王だ!」と宣言するというものだが、直後影武者の鎧が金色に変化しているため、この色はオーラとか小宇宙的な効果なのかもしれない。
何故か声まで変わるが気にしてはいけない
バカゲー要素
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キャラ紹介でわかるように、全員がとことん濃い。
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オープニングも、最後の雄叫びがやたらとうるさく、通常の音量で本作を稼働しているゲーセンでは稼働しているのが筐体を見なくても分かるほどだった。
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しかも185cmのハヤテすら下から数えた方が早いという巨漢の多さ。格闘ゲーム、ひいてはSNKのゲームは巨漢率が高いとは言えこれは濃すぎる。
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画面上におけるキャラの大きさも他の格闘ゲームに比べて大きく、移動による画面の拡大縮小も手伝って非常に暑苦しい。
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脱衣KOの対象が男だけ
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紅一点のキャロルのみ脱がず、赤胴が割れて上半身が裸になったり、男のパンツが見えたりとまさに
誰得
である。
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ちなみに当時稼働していた『KOF95』は一定の女性キャラが脱ぐ。
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ボーナスステージ
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普通格ゲーのボーナスステージと言えば『ストリートファイターII』の様な車を壊すものが思い浮かぶだろうがこれは違う。招き猫や釣り鐘を壊せと言う全く新しいバラエティ風味。
評価点
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対戦バランスは良好。
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しかし下記のような問題もあり、あまり対戦が盛んにはならなかった。
賛否両論点
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何度も言うがやっぱりキャラが濃い。
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それ故にネタ的な人気はあるが、やはり初見からは敬遠されやすかった。
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当時としても古い、ボタンを押す長さで技の強弱が決まるというワーヒー仕様。この辺も濃い。
問題点
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とにかくCPUが超反応のため難易度が高い。
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序盤のCPUでさえすぐ反撃してくる。ボスキャラの真・獅子王に至ってはわからん殺しと言っても過言ではない。とにかく超反応が酷い。自分がボタンを押した瞬間にすぐに反撃され、フルボッコなんて事はざらにある。
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全キャラ通して比較的有効な攻撃手段である「通常投げ」が、「投げ返し」「殴り返し」システムのせいでCPUに返されやすいのも痛い。通常投げを主体に戦うのは効率の良い戦法なのだが、それでもCPUに返され続けて自分が負けてしまうこともある。つまり
打撃技でパターン化できない相手には運ゲー要素がある
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当時ほとんどの対戦格闘ゲームのCPU戦は超反応が主流だったが、本作は当時の状況を踏まえても相当の難易度である(流石に最強の尖兵が出るあの格ゲーよりは優しいが)。
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この高難易度がインカムの伸び悩みの一因につながった事は否定できない。
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アニメーションが少ない技が多く、キャラクターの動きが固い。
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「喰らいモーションの前半部分が無敵状態である」という、理解しがたい仕様。
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このせいで「必殺技の発生が早すぎて連続技に組み込めない」という謎現象が起こってしまう。
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ちなみに某サムスピの場合は、のけぞりの「後半」が無敵だった。
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起き上がりモーション時に投げられ判定が存在するため、相手の投げが確定してしまう。
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幸いなことに投げ追撃が確定するのは1回だけ。投げを決めた後にさらに起き上がりを投げることはできない。
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さらに本作では「投げ返し」「殴り返し」システムがあるため、通常投げでハメ殺されるという事態には陥りにくい。ただ、この「投げ返し」「殴り返し」がきちんとコマンドを入力していても出るかどうかは確率で決まるらしく、運が悪いと読んでいても返せないことも。
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逆転技のコマンド投げは投げ返せないため、イーグルとゴードンの2キャラは、相手をダウンさせれば逆転技が1発確定する。2回も決めれば相手は体力満タンからでもほぼ瀕死。
総評
本作は対戦格闘ゲームとして同時代の他作品と比べても、決してクオリティが劣っているわけではない。
前述したとおり、SNKがそれまでに培ってきたアイディアがいくつも盛り込まれた、世界観も含めて集大成的な作品であり、その意味では十二分にまったく新しい意欲的な作品と言えよう。
ただ、CPU戦の難易度の高さやネタに寄り過ぎた作風が災いしてか、あまり人気は出ずに終わってしまった……のだが、何故かアジア(主に中国や韓国)では大ヒット。下記の続編が製作されることとなった。
その後の展開(続編、移植など)
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96年に続編『風雲スーパータッグバトル』が製作された。
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新たな舞台設定、ビジュアルの刷新、キャラクターの追加・リストラ・ポジション変更などで全体的に一作目よりは抑えのきいた雰囲気になっている。またゲーム性の面はラインバトルの削除、通常技の強弱入力方法の変更、そしてタイトル通りのタッグマッチ化とほとんど別物と言っていいくらいに変化が大きい。詳細は当該記事にて。
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移植は当時は家庭用ネオジオ2機種(ROMとネオジオCD)のみで、長らくそれ以外のハードへの移植が存在しなかったが、2007年に先述した続編『STB』とセットにした『風雲スーパーコンボ』がPS2で発売されている。家庭用ネオジオ以外への移植はこれが初。北米では後にPS4版も発売された。
その後単体でDL版が、NG版ベースがWii VCで、アーケード版ベースがSwitch、PS4、Xbox One、Windows10、iOS、Androidで配信されている。
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ネオジオCD版は移植度は高いが、やはり長いロードがネックになっている。一方でそのロード画面でプレイヤーを少しでも和ませようとする工夫?なのか、SDサイズ化された各キャラによる台詞付きの寸劇が繰り広げられる(ランダムで選出される)。BGMはアレンジ仕様が収録されている。
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PS2のスーパーコンボ版は移植度がほぼ完璧と言っても差し支えないほどで、ロードも殆どなく快適。またネオジオCD版のアレンジ仕様BGMも収録されている(オプションで切り替え可能)。
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いくつかのSNK格闘ゲームに一部キャラが参戦している
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『KOF2000』にはストライカーとして獅子王とキム・スイルが参加している。
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『ネオジオバトルコロシアム』にも獅子王及び真・獅子王が参戦している。
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真の方の超反応は相変わらずで、隠しボスよりキツいと言われる。
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『KOF XI』で隠しキャラとしてショー・疾風とジャズウ(『STB』のラスボス)が参戦している。
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ショー・疾風は性能的には最弱クラスに位置するのだが、画面外にまで移動可能という恐ろしいバグがあり、そこからブーメランを投げれば一方的に攻撃することができてしまう。
余談
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続編において正史となった本作の正式な結末は「プレイヤーキャラが全員影獅子王に敗北し、影獅子王が真獅子王に下克上を挑むも敗北」と言うまさかの全滅エンドとなっている。
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最終的にラスボスが勝利する(主人公はラスボスの元に辿り着く事さえ出来なかった)設定は格ゲー界でも相当に珍しい。
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色んな意味でインパクトを与えた実戦空手道とブーメランを組み合わせた格闘技という設定だが、後年のイベントにて来場者からの質問に対して開発者自らが「これは気が狂っていたんです。」と答えている。
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これについては本作の開発中、スタッフが当時のSNK格闘ゲームの要素を全て盛り込む事に躍起になっていたようで、その勢いで出来上がってしまったものだとか。
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ネオジオCD版『餓狼伝説3』がラウンド間で暗転する不具合があるのはわりと知られているが、実はこのゲームでも同じ不具合があったもののこちらは全く話題にならなかった。
最終更新:2024年07月04日 19:13