機種 | タイトル | 概要 | 判定 | |
ナンバリング | ||||
360 | Saints Row | サードストリート・セインツへようこそ。この頃は本家に激似でした。 | ||
PS3/360/ Win/Linux |
Saints Row 2 |
新生セインツのボスとして復活し、街の支配を取り戻せ。 高い自由度・マップの作り込みと暴力表現の過激さはシリーズ随一。 |
良 | |
PS3/360/ Win/Linux/ Switch |
Saints Row: The Third |
楽しさ一杯、殺しは控えめのバカゲー路線へ転向。 もう『GTA』のパクリだなんて言わせない!国内Switch版はDL専売。 |
バカゲー | |
PS4/One/ PS5/XSX/ Win |
Saints Row: The Third Remastered |
上記のリマスター版。無印で配信された30個以上のDLCを収録。 キャラクターモデルが一から作り直され、リアル調に変更されている。 また、日本語版ではなぜかオリジナルには無かった規制が追加された。 |
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PS3/360/ Win/Linux |
Saints Row IV(*1) |
セインツのボスが大統領に!?今度の敵はエイリアン!? とどまるところを知らない『Saints Row』の世界がここにある。 |
バカゲー | |
PS4/One/ Switch |
Saints Row IV Re-Elected(*2) |
下記の『Gat out of Hell』を含む全DLC収録の次世代機移植版。 Switch版のみ『Re-Elected』単体での販売となっている。 |
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スピンオフ | ||||
PS4/One/ PS3/360/ Win/Linux |
Saints Row: Gat out of Hell |
『IV』の直接的な続編となるスタンドアローン型DLC(*3)。 セインツ随一の武闘派、ジョニー・ギャットが地獄へ殴り込み! マルチエンドの1つが、下記の『Agents of Mayhem』の世界へと繋がる。 |
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リブート | ||||
PS5/XSX/ PS4/One/ Win |
Saints Row (2022) |
初期の「リアル」と後期の「おバカ」を融合させたリブート作。 メキシコ国境に近く位置する都市を舞台に、若者達の成り上がりを描く。 Volition史上最大のマップ(*4)と進化したキャラクリエイト(*5)(*6)が特徴。 ラテン系のBGMやメキシコ文化を意識したアートなど作風も大きく変化。 |
機種 | タイトル | 概要 | 判定 | |
PS4/One/ Win |
Agents of Mayhem |
『Gat out of Hell』後のパラレルワールドで繰り広げられる「ワルVS悪」の大乱闘。 シリーズでおなじみの仲間達もこっそり参戦している。日本ではPS4版のみの発売。 |
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フォロワー元 | ||||
Grand Theft Autoシリーズ | クローン元のクライムアクション。シリーズ初期は似過ぎていてクレームを受けた。 |
『Grand Theft Auto』のフォロワーであるオープンワールドクライムアクション。タイトルの「セインツロウ」とは初期作品で主人公の拠点となっていた地区の名前(*7)。
ギャング抗争を主題としており、ギャングチーム「サードストリート・セインツ」の一員として敵対ギャングと血で血を洗う戦いを繰り広げ、街の支配を目指す。
だが、その血腥いドロドロの抗争をシリアスに描いた作風は第2作までで、第3作ではギャグ・パロディ・アクションを前面に押し出した作りになり、バカゲーに路線変更を始める。
そして、第4作では地球侵略に来たエイリアンを相手に宇宙船や仮想世界を舞台に戦うという、初期とは別作品と言っても過言ではないバカゲーシリーズへと変貌を遂げた。
ストーリー・世界観は変貌が凄いがパラレルなどではなく全て地続きであり、『Gat out of Hell』以外は主人公も同一人物である。
この路線変更は『1』『2』の頃の『GTA』に似過ぎてクレームを受けた件などから、リアル路線の『GTA』とは別の方向性を目指すようになったからである。
クライムアクションとしても主人公や車輌のカスタマイズやユニークなアクティビティなど、『GTA』シリーズと似ているようでまた違った遊びを楽しめるのが特徴。
前述の通り、『GTA』と差別化すべく途中から正反対の方向に舵を切っているため、シリアス路線で殺伐とした『1』『2』と、コメディ路線でぶっ飛んだ『The Third』『IV』で作風が大きく異なっている。
自分に合った作品を探すのも、全てプレイしてギャップを楽しむのも在りである。
『IV』で行くところまで行ってしまったため、2022年には世界観とキャラクターを一新したリブート作が発売。
『2』以前のギャング抗争主体の物語と『The Third』以降のハチャメチャなノリを折衷した新たな『Saints Row』となる。
しかし、このリブート作は発売時の深刻なバグなどが原因でシリーズ最低の評価となってしまい、結果として発売から1年後にシリーズの開発元であるVolitionはスタジオを閉鎖することとなった(参照1)(*8)。
その一方で、パブリッシャーであるDeep Silverは『Saints Row』のIPを同じグループに属するPLAION(*9)に継承させているため、シリーズ自体は今後も継続する模様(参照2)。
+ | 初代『Saints Row』のプレイ映像 |
*1 国内CS版ではサブタイトルとして『ウルトラ・スーパー・アルティメット・デラックス・エディション』が付く。
*2 同様の内容の国内PS3版のタイトルは『Saints Row IV 超完全版』となっている。
*3 日本CS機版は単体販売されておらず、プロダクトコードの期限が切れた現在では新規購入は不可。
*4 おおよそ『2』の1.5倍。『The Third』の2倍とされる。
*5 豊富なプリセットや衣装、カスタマイズ項目の多さなど。カスタマイズ上の性別の枠組みは無くなったが、主人公の性別は「声」で決定される。ムービー字幕も初めて声に応じて変化するように。
*6 細かい数値を弄れる項目の減少、髪型の少なさと癖の強さ、可能な限り脱げるが全裸は不可などの点で自由度が狭まった側面もあり、必ずしも「シリーズ最高」とは言い切れない。
*7 クライムアクションに似つかわしくない「Saints=聖人」という語句も、教会を拠点としていることに由来する。
*8 この件が直接の原因ではなく、親会社の取引失敗による再編プログラムのあおりを受けてのこと。Volition自身、1993年に前身であったParallax Softwareとして設立されてから途中の現社名への変更や、THQ傘下 → Deep Silver傘下を経てちょうど30年目を迎えたばかりでもあった。ちなみに、この閉鎖は当日朝の緊急会議で決定されてから即実行というハイスピードなものであったことが明らかになっている。
*9 こちらも30年の歴史を持つ、ヨーロッパでは老舗のゲームパブリッシャーである。旧名は「Koch Media」で、かつてはDeep Silverの親会社でもあった。