【せいんつ ろう ざ さーど】
ジャンル | オープンワールドクライムアクション | ![]() ![]() |
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対応機種 |
プレイステーション3 Xbox 360 Windows Nintendo Switch (ダウンロード専売) |
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発売元 |
【PS3/360】THQジャパン 【廉価版】スクウェア・エニックス 【完全版】スパイク・チュンソフト 【Win】サイバーフロント 【Steam】Deep Silver 【Switch】Koch Media |
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開発元 | Volition | ||
発売日 |
【PS3/360】2011年11月17日 【Win】2011年12月16日 【Switch】2019年5月9日 |
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定価 |
【PS3/360】7,400円 【Win】7,770円 【Switch】4,850円 |
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プレイ人数 | 1人(CO-OP:2人) | ||
廉価版 | 【PS3/360】2012年9月6日/3,990円 | ||
完全版 | 【PS3/360】2012年12月6日/4,179円 | ||
配信 | 【Steam(*1)】2011年11月14日/1,480円 | ||
レーティング | CERO:Z(18才以上のみ対象) | ||
判定 | バカゲー | ||
ポイント |
清々しいほどに吹っ切れたバカバカしさ ぶっ飛んだクライムアクション 有名作品のパロディも満載 |
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Saints Rowシリーズ |
※データ内では日本語版のみを記載しています。
NO LIMIT!!この街のキングはお前だ!
『GTA』フォロワーの代表格である『Saints Row』シリーズの第3作。
『GTA』シリーズとの差別化を図るべく、前作『Saints Row 2』より「バカバカしさ」がその路線を確立させるほどパワーアップ。
ギャング抗争が基盤であるのは相変わらずだが、それを血生臭くシリアスに描いていた前作までとは打って変わって、本作ではハリウッド映画ばりのド派手かつ破天荒なアクションシーン、思わず笑いがこみ上げる荒唐無稽な演出、そして有名作品のパロディなどが満載のぶっ飛んだコメディチックな内容となっている。
一部キャラの声優が変更。また、プロレスラーのハルク・ホーガンや俳優のバート・レイノルズと言った著名人も参加している。
前作までの舞台「スティルウォーター」がシカゴ・デトロイトをモデルにしていたのに対し、今度の舞台「スティールポート」はニューヨーク・ピッツバーグをモデルとしている。
スティルウォーターを二度手中に収めたストリートギャング団「サード・ストリート・セインツ」は、巨大企業「アルター・コーポレーション」との合併により「セインツ・アルター・メディア・グループ」として勢力を一挙に拡大。
セインツの映画やアパレルショップ、エナジードリンクが作られ、メンバーの「ジョニー・ギャット」や「ショーンディ」は今やポップカルチャーの象徴とまで言われていた。そして「ピアース(*2)」…のことはどうでもいい。
そんな折、セインツ映画に出演する俳優ジョッシュ・バークの「教育」を目的とした銀行強盗が、思わぬ反撃を受け失敗。逮捕された主人公のボスとジョニー、ショーンディは輸送機に連行され、今回の件に絡んでいた国際犯罪組織「シンジケート」の会長フィリップ・ローレンと面会する。
フィリップはスティルウォーターに勢力を広げる旨をセインツに明かし、アンフェアな交渉を仕掛ける。当然、セインツは拒否し銃撃戦に発展。
仲間のジョニーを失うも主人公とショーンディはなんとか輸送機から脱出し、シンジケートの本拠地である大都市・スティールポートに降り立つ。果たして孤軍奮闘を強いられたセインツの報復戦の行く末やいかに!?
本作の最大の売り。従来からサブゲーム等でバカゲーの片鱗を見せていた本シリーズだが、本作からはメインストーリーや各種演出の多くがパロディ・オマージュ満載のバカバカしくぶっ飛んだ作りになっている。
リアル路線に進んだ『GTA』シリーズとの差別化をより明確にしようと、作風を大きく変えた新しい『Saints Row』である。
しかしゲームとして前作より大きく進化しているかと言われれば肯定しづらく、一部には寧ろ退化している要素があるなど、作り込みやクライムアクションとしての完成度は前作の方が高いと言わざるを得ない部分もある。
とは言え、そのバカバカしさで見事に『GTA』と差別化を果たし、シリーズの方向性を見出したのも事実。
結果として出荷数は前2作を大きく上回り、2012年1月には全世界で380万本、年末までには550万本を売り上げた(*21)。
このバカゲー路線は続編『Saints Row IV』にてさらに昇華・確立されることとなる。
アクションゲームとしてならばこちらの方がより格好をつけて遊べ、ゲームそのものに極端な欠陥や破綻がある訳でもない。
前作までの殺伐とした雰囲気に馴染めなかった人や、とにかくぶっ飛んだクライムアクションを大笑いしながらプレイしたいと言う人には打って付けのゲームと言えよう。
*1 英語版だが日本語化の手段がある。
*2 前作で登場した黒人の仲間。意図的に空気扱いさせられていたが決して無能ではなく、今作はOPでこそこの扱いだがゲームが進むと非常に頼れる存在感ある男性に。
*3 バグを利用すればモザイクを外せる。といっても期待するようなものは描写されていない。
*4 手榴弾を咥えさせて頭部を吹っ飛ばす。
*5 映画『フットルース』の挿入歌。日本では麻倉未稀がカバーし、ドラマ『スクール☆ウォーズ』の主題歌に起用された。
*6 宣伝しているのはセインツが売り出しているエナジードリンク「セインツフロウ」で、漢字表記は「聖人流」となっている。なお、発売当時は本国で実際に製品化されていた。
*7 しかも凶器を使うのがイベント進行に必須であり、使わないでいると実況が「凶器を使わないと観客が暴動を起こすぞ」と煽る始末。
*8 実際、スタッフもインタビューに直接名前を挙げて「モチーフにした」と語っている。
*9 『1』のリンや『2』のカルロスなど、作中で死亡したセインツのメンバーがエンディング後にゾンビ化して仲間になると言うもの。
*10 前作までは複数の敵勢力があってもそれらが互いに干渉することは基本的になくセインツVS他勢力、それも1つずつという構図で一貫していた。
*11 ズィーモスについてはDLCで仲間になるがやはり本編には登場しない。
*12 最終ミッションで戦うが、正式な対決ではなくオチがある。
*13 終盤の事件での暴挙が明らかになり、戦わずして撤退を言い渡される為。決着は次回作までお預け。
*14 上述した「Holding Out For A Hero」が流れるシーン。
*15 前作ではシャツ・下着・上着・靴下など細かくカスタマイズ可能で、ボタンを外す、シャツをズボンに入れるといった着こなしの設定すら出来た。
*16 ゲーム性的にそういうことが相応しいとも言えなくはないが。
*17 『Gears of War』のホートモードのパロディで、英題名はWHORED MODE。
*18 前者は街の支配度を100%にすると、その地域から敵ギャングがいなくなってしまう。後者はシナリオをクリアすると、STAGそのものが撤退して現れなくなってしまう。
*19 その代わり、資金が入ると端末上のアイコンに印が付く。
*20 これらは次回作でスーパーパワーとして正式に使用可能になる。
*21 前作『2』は2010年9月時点で340万本。
*22 PS3から3世代続けて発売されたゲームは『GTAV』と本作以外に『The Elder Scrolls V: Skyrim』がある。
*23 映画の映像ソフトなどの特典映像風…と言えば想像できるだろうか。
*24 オーストリアに本拠地を持つKoch Mediaのグループ会社で、欧州では大手クラスのゲームパブリッシャー。なお、Koch Mediaも現在はEmbracer Groupの傘下企業。
*25 親会社である加賀電子が「経営改革による事業立て直しは困難」との判断により、2013年12月19日を以て解散。
*26 橋は亡き夫を記念したものであり、しかも開通式の真っ最中に破壊されたため。ちなみにその夫は1作目の黒幕。