キテレツ大百科 超時空すごろく
【きてれつだいひゃっか ちょうじくうすごろく】
| ジャンル | ボードゲーム |  
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| 対応機種 | スーパーファミコン | 
| 発売元 | ビデオシステム | 
| 開発元 | フィルインカフェ | 
| 発売日 | 1995年1月27日 | 
| 定価 | 9,167円(税3%込) | 
| プレイ人数 | 1-5人 | 
| 判定 | クソゲー | 
| ポイント | 戦略性ゼロ、ただのすごろく 原作要素も皆無
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| 藤子不二雄シリーズ | 
 
概要
藤子・F・不二雄原作のアニメ『キテレツ大百科』を題材にしたすごろくゲーム。
ゲーム内では語られないが、(おそらく)「航時機」を使って訪れた様々な時代でキテレツ達がすごろくを繰り広げるという設定のパーティーゲームである。
システム
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ルーレット(出目は1~6)を回して出た目だけマスを進んでいくオーソドックスなすごろく。
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止まったマスの色によって受ける効果が異なる。青いマスは「ポイント」が貰え、赤いマスはイベントが起こり、黄色いマスはアイテムが1つ貰える。紫の魔法陣は後ろに戻され、緑の魔法陣は先にワープする。
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アイテムを使うと、特定のマスだけ進めたり、ポイントやうんのよさを上げたり、他のプレイヤーをワープさせたりできる。
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複数のキャラが同じマスに止まるとミニゲームが発生、勝つとポイントを貰える他、相手のアイテムを1つ奪える。
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途中の「ふういんマス」というチェックポイントに最初に着いたプレイヤーは「ときのかぎ」を貰える。
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「ときのかぎ」を持ったプレイヤーが誰か1人ゴールに辿り着くとゲーム終了(ぴったり止まる必要がある)。それまでに得たポイントが高い順に順位が決まる。
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最初にゴールするとボーナスポイントが貰える他、アイテム所持数等によってもポイントが加算される。
 
 
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その他「たいりょく(0になると数ターン動けなくなる)」「うんのよさ」などのパラメーターが存在する。
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使用可能キャラはコロ助・キテレツ・みよちゃん・トンガリ・ブタゴリラの5人。CPUを含めて5人まで同時にプレイできる。
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ステージは「げんし きょうりゅう じだい」「こだいぶんめい じだい」「にほんむかしばなし じだい」「せんごくえど じだい」「ちゅうせい ヨーロッパ じだい」「さんぎょうかくめい じだい」「げんだい にほん じだい」の7つ。
問題点
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サイコロを転がすだけの運ゲー
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基本的にサイコロを転がしてイベントを消化するだけで、プレイヤーが介入できる要素や戦略性がほとんど無い。たまに意味の薄い分岐がある程度。
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ミニゲームはじゃんけん等の完全な運ゲーか、相撲などのボタンを連打するだけのもの。
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イベントも、進めるマスが減ったり強制休みになるデメリット効果がやたら多く、プレイしていてストレスが溜まる。
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7つあるステージもそれぞれマップ構造が異なるだけで特殊ルールなどは無い。一応、一部のイベントの内容はステージによって異なる(原始だと恐竜と出会ったり、現代だと電車に轢かれたり)。
 
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キテレツ要素が無い
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キャラにはボイスはおろかセリフすら無い。性能差や固有アイテム等の差異も一切無いため、キテレツのキャラを使う必要性が無い。
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アイテムはオリジナルで、原作の発明品等は登場しない。せっかくの原作要素を活かせる箇所だったはずなのだが……。
 
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その他、クリア時の演出なども一切存在しないなど、とにかく内容が薄い。
評価点
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キャラのドット絵は悪くない出来。
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特にマップ上のコロ助はアニメーションもあってなかなかかわいい。
 
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スロットのデザインがステージごとに異なる。
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戦国時代のスロットは漢数字だが現代のスロットはデジタル表記になっているなど、なぜかここだけ芸が細かい。
 
総評
延々とサイコロを転がしてマス目を進んでいくだけの「ただのすごろく」としか言いようがない代物。ろくな演出がなく、その割にテンポを阻害するマイナスイベントが多いため、大人はもちろん子供でも楽しむのは難しいだろう。
またせっかく豊富な発明品が登場する原作であるにも拘らず、原作を活かした要素も皆無なため、キャラゲーとしても全く見るものが無い。
同時代の『桃太郎電鉄』『いただきストリート』と言った名作ボードゲームとは比べるまでもない。
余談
最終更新:2021年06月22日 19:40