ひだまり
【ひだまり】
| ジャンル | アドベンチャー |  ※初回版
 |  ※リニューアル版
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| 対応機種 | Windows 98SE/2000/XP 【廉価/DL版】Windows XP/Vista/7
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| 発売・開発元 | AXL | 
| 発売日 | 2006年5月26日 | 
| 定価 | 8,800円(税別) | 
| レーティング | アダルトゲーム | 
| 廉価版 | リニューアルパッケージ:2012年4月27日/3,990円 | 
| 配信 | 2012年4月27日/2,484円 | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | AXLの処女作 日常とバッドエンドのギャップが見所
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概要
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瀬之本久史の原画で有名なAXLの処女作。
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AXLブランドとしては処女作だが、クリエイターの関係で事実上の2作目扱いされることもある。詳しくは後述。
 
ストーリー
主人公・門松浩平は、早くに亡くなった両親が残したアパート『平和荘』の学生家主として生計を立てていた。だがいつからか平和荘は“住むと不幸になる”と 噂される様になり、住人も家賃収入も減る一方。そんなある日、幼なじみ・早乙女遙に「最後の住人が夜逃げした!」と起こされる所から物語は始まるのだった。
実は、浩平には人には言えない能力―――“幽霊の姿を見る力”があった。…とはいえ、幽霊と会話出来る程度のものだったが、この能力のおかげで天涯孤独のハズの浩平は時折現れる幽霊となった両親と会うことが出来たので寂しさを感じることは無かった。そんな浩平の能力が呼び込んだのか、平和荘には次々といわくつきの住人がやってくる。
果たして、幽霊と女の子達との生活はどんな波乱万丈が待ち受けてるのか!?
(公式サイトより抜粋)
特徴
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選択肢で分岐する恋愛アドベンチャー
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一部の選択肢ではバッドエンドに直行するため、慎重な選択が必要。
 
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ショートカット機能
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ある程度の文章で区切られており、一度読んだ文章はスキップすることが可能。
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スキップした場合はテキストのみで、シーンの要約が語られる。
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バッドエンド後は『分岐した選択肢に戻る』ですぐにやり直すことが可能。
 
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エンディングは3種類
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メインヒロインごとにベスト・グッド・バッドとでも言うべき3つが用意されている。
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ベスト・グッドはあまり変わらないので、大きく分けると事実上2つである。
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バッドエンドになると、サブキャラの男性からアドバイスをされる。
 とはいっても、2択の選択肢からバッドエンドに派生するので、プレイヤーだけでも間違いに気が付くが。
 
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幽霊
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本作の大きな特徴の一つ。
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既に死んでいるキャラクターが幽霊として登場し、中には身体を乗っ取る悪霊も存在する。
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取り付かれたキャラは立ち絵の目からハイライトが消える。いわゆるヤンデレの目に近い。
 
評価点
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コメディとホラーの両立
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前半はギャグ多めでキャラの特徴を伝えつつ、後半で緊張感のある展開に持ち込む塩梅が良い。
 
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見ごたえのあるバッドエンド
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コメディの多い前半から一変して、まさかのスプラッタ展開。
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メインヒロインが他のヒロインを殺す絵づらは、恐怖を煽ってくる。
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顔から血を流し主人公に助けを求めるヒロイン・鮮血に染められたヒロインが自らの首を切る・主人公が首を絞められる等インパクトのあるシーンが目白押し。
 
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上述した以外にもバッドエンドはあり、いずれも印象に残りやすい。
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ちなみにエロシーン回想にはこのシーンも登録される。
 
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恐怖を乗り越えてのグッドエンド
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上述のバッドエンドが目立つために、上手く回避できたときの嬉しさも引き立つ。
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主人公を取り巻く人物が力を合わせて悪霊に立ち向かう姿は、定番ながらも熱い。
 
賛否両論点
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グラフィック
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基本情報表のAmazon画像を見比べると分かりやすいが、やや癖のある原画のため、賛否分かれる。
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序盤で「転校生2人が美少女!」と男子が盛り上がる展開があるが、原画が好みでないと感情移入しにくい。
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リニューアル版はパッケージのみ描き下ろしで、ゲーム中のCGは古いままのため注意が必要。
 
問題点
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周回時に展開が読めてしまう
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美少女ゲームは全ヒロインの攻略を目指すのが一般的だが、話の大筋が同じため、2人目以降の攻略時に展開が読めてしまう。
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とはいえ、前述したようにバッドエンドはそれぞれインパクトがある。
 
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悪く言えばどっちつかず
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学園物とホラーを両立してはいるが、どちらかに特化したエロゲには到底及んでいない。
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そのため、どちらかに期待しすぎず両方を満遍なく楽しむつもりの方が良いだろう。
 
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ホラーに尺を割いた分、馴れ初めなどの描写などは他の恋愛ADVより見劣りしてしまう。
総評
学園物に幽霊やホラー要素が絡むことで、特色とメリハリのあるストーリーとなった。
意外と怖いものの、ホラー要素のみでプレイ価値があるというほどではない。あくまで、学園物+αとして捉えた方が良い。
余談
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2005年に「すたじおみりす ペレット」から発売された『チュートリアルサマー』が事実上のAXL1作目として扱われることもある。
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スタッフが共通しており、公式サイトのURLが「axl-soft.jp/products/00」なので、公式でもそのような扱いである。
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2025年時点で公式サイトが消滅しており、体験版などはミラーサイトでダウンロードする必要がある。
 
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一時期はAXL2作目『キミの声がきこえる』と共に定価超えのプレミア価格となっていた。
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リニューアルパッケージ版/DL版の発売で現在は完全に沈静化しており、数百円で売られていることもざらにある。
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リニューアルパッケージ版/DL版はエンジンが変更されており、快適さが増している。
 
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リニューアル版は公式のパッチでWindows 8にも対応可能。
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2018年7月6日に発売された『AXLパック』(10,800円)に本作が収録されている。
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FANZA専売で9作が収録されている。本作も含めリニューアル版が存在するものは、そちらが収録されている。
 
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定額で30日間ゲームを遊び放題の「GAMES 遊び放題」に本作が提供されている。
最終更新:2025年02月14日 14:13