本項では『beatmania IIDX』『substream』『2nd Style』を併せて紹介しています。
シリーズの以後の作品については『beatmania IIDXシリーズ』から各バージョンの記事を参照してください。
【びーとまにあ つーでぃーえっくす】
ジャンル | DJシミュレーション | ![]() ![]() |
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対応機種 | アーケード | ||
仕様基板 |
Twinkle Victor製DVDプレーヤー |
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メディア | 映像部分 | ビデオCD | |
発売・開発元 | コナミ | ||
稼動開始日 | 1st | 1999年2月26日 | |
ss | 1999年7月27日 | ||
2nd | 1999年9月30日 | ||
判定 | 1st~ss | 賛否両論 | |
スルメゲー | |||
2nd | 良作 | ||
ポイント |
5鍵上級者向けシリーズ 当初は5鍵の延長線的存在 煌びやかでキャッチーな収録曲 5鍵比で多彩なエフェクター プレー料金などで一時期不人気に 「DX」は「DX筐体」の名残 幻の『beatmania II』筐体 |
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beatmania IIDXシリーズ |
1999 THE END OF MILLENIUM "ビートのモンスター"始動!!
音楽ゲームを大衆のものにして大ヒットを飛ばした『beatmania(以下5鍵)』の兄弟作『beatmania IIDX』シリーズの初代系列作品。
タイトルロゴには『The next generation beatmania deluxe version』の表記がある。
当初からの公式略称は『IIDX』であり、ファンからの愛称としては『弐寺』が多用される。
元々は5鍵上級者向け作品として世に送り出されたのだが、実質の後継作品として現在でもシリーズが続いている為、現在『beatmania』といえばもっぱらこの作品のことを指すことが多くなっている。
初代の名称は純粋に『beatmania IIDX』だが、後発作品では『1st Style(以下1st)』としている。
同年7月27日にver.UP版である『substream(以下ss)』が、約二ヵ月後と言う早さである同年9月30日には新作である『2nd Style(以下2nd)』が稼動開始。
『ss』稼働と共に『DanceDanceRevolution 2ndMIX CLUB Version 2』との連動機能を搭載できる改装キットも販売された。
『1st』サウンドディレクターはdj nagureoこと南雲玲生。『2nd』からはdj TAKAこと石川貴之が務めている。
『1st』のキャッチコピーである「時代を震わす鼓動を刻め!!」
その名の通り、まさにこの世紀末にリリースされたこのゲームは、5鍵の色合いを残しつつも高品質スピーカーなどから出力されるエンターテイメント性など、次世代に向けた『beatmania』として音楽ゲームを成長させていきたい開発者の思惑がこれでもかというほど伝わるものである。
しかし、今でこそ多くの熱烈な支持者を集めている音楽ゲームの生きる古典を代表する老舗として讃えられているが、5鍵の延長線上扱いだった初期についてはあまり明るい話はないことは、当時を経験した者や開発者以外からは意外と知られていない。
ここではその経緯について深く掘り下げていくことにしよう。
この表ではBGAは初出、それ以外は『2nd Style』基準で記載する。
+ | 新曲 |
+ | 移植曲 |
+ | 後発ver.での変更点のある曲 |
筐体概要
※下記仕様は『8th』までの共通となる。
エフェクター概要
エフェクターの仕様が現行ver.と異なっている点も見逃せないポイントである。なおこの仕様は『8th』まで引き継がれた。
ゲーム進行
ゲームモード
ゲームルール
ゲームオプション
難易度
7個に増えた鍵盤からの恩恵
多彩でキャッチーな収録曲
実写映像とCGを用いたムービー
5鍵比で健全化された難易度
DDRとの連動機能
ターンテーブルの位置を鍵盤の右また左で選べるようになった
いまいちパッとしない『substream』の立ち位置
純正モニターの是非
2nd新曲「SOFT LANDING ON THE BODY」
初代に限りデフォルト設定のプレー料金が異常
時代背景を踏まえても不親切な要素
筐体の構造
その他
現行機種とは全く雰囲気も違う初期作品ではあるが、根本的なゲームシステムは既に完成されている。結果論とはいえ、未来に繋げたという意味ではアーケードゲーム界においての貢献度は非常に高い。
収録曲も5鍵とは打って変わって当時の流行に沿ったキャッチーな曲を積極的に取り入れた点も非常に大きい。
しかし、時代的に仕方ない点もあるが、かなりハードルの高い仕様を改善するのにてこずってしまったのか、評判を覆すのにはやや時間を要することに。
それでも『2nd』に関しては、初代で指摘されていた問題点がやや改善されている上、後発の家庭用にも移植されていない要素もあるなど、今の基準で見ても需要のある要素は見逃せない。
…とはいえ上記の問題も相まって本当の意味で人気機種になったのは、イメージをガラリと一新した『3rd』からとなった。
家庭用について
サウンドトラック
*1 ANOTHER譜面が追加されたのは7thから。
*2 現行HYPER譜面が追加されたのは『12 HAPPY SKY』から。それに伴い当時のHYPER(7KEYS)譜面はNORMAL譜面へ降格。SPN譜面は『27 HEROIC VERSE』で☆1→☆2へ難易度変更。
*3 『2nd』、『9th』、『IIDX RED』-『26 Rootage』では☆1だったが、『27 HEROIC VERSE』で☆1→☆2へ難易度変更。
*4 『12 HAPPY SKY』で判定が通常通りのNORMAL譜面が追加。
*5 『27 HEROIC VERSE』で復活した際にNORMAL、HYPER譜面が変更されている。
*6 CS版『15 DJTROOPERS』初出。後に『27 HEROIC VERSE』で復活した際に移植。
*7 韓国版『beatstageII 2nd style』では曲名が「rocket factory」に変更されている。
*8 『3rd』で一旦削除されたが、『6th』での復活時に音源、譜面が変更された。
*9 CS版『14 GOLD』では、全譜面が変更されて収録された。
*10 ANOTHERが追加されたのは、その後復活した『9th』から。
*11 ANOTHERが追加されたのは、その後復活した『13 DistorteD』から
*12 『IIDX RED』を最後に削除され、現行機種ではプレー不可能。また同時期に稼動していた『2nd』韓国版では、元ネタである「テポドン」に抵触した為か、曲名が「Rocket Factory」に変更されている。
*13 実質5鍵4thからの移植だが、曲の長さがきちんとDDR版準拠になっている。
*14 唯一「NaHaNaHa vs. Gattchoon Battle」のみ対象外
*15 液晶ディスプレイが普及したことにより、プラズマディスプレイは2010年代に終焉を迎えた。
*16 「SD」映像出力設定自体が削除されているため、ブラウン管だと画面が正常に表示されない。
*17 過去に存在した公式ページ内のアナザー譜面に関するコメントにて「タイトルの『SOFT LANDING MIX』というのを見て、このアナザーの仕掛けが予想できてしまったあなたは立派なビーマーです。」と書かれていた。ちなみにこの音源を原曲の作曲者であるdj nagureo氏に聞かせたところ「ひどい・・・」の返事が返ってきた模様。
*18 ちなみに、曲の途中でbpmが2倍になるギミック自体は、CS版『beatmania APPEND GOTTAMIX』(1999年5月発売)に収録された「LOVERGIRL IN SUMMER~GUHROOVY HARD CORE MIX~ (LUV 2 SHY featuring SONOMI)」でも使われている。
*19 『26 Rootage』稼働時に初代筐体でのスクラッチの問題を解消するハーネスが提供された。ただし事前の申請が必要で、店舗によっては対処されていない場合がある。
*20 ただし故障により交換された場合、『13 DistorteD』以前の筐体でもこれである場合がある。『20 tricoro』以降ではコンパネにカードリーダーが内蔵されている。
*21 ノーツをGREATで叩いた際に出る爆発エフェクト
*22 当時は存在しなかったCS版IIDXの代わりとして楽しんでいたユーザーがいる。「ちょっときいてな (ZANSHIN-NA MIX)」および元々非対応の「NaHaNaHa vs. Gattchoon Battle」は未収録。