スーパーリアル麻雀 PV
【すーぱーりあるまーじゃん ぴーふぁいぶ】
ジャンル
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脱衣麻雀
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対応機種
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アーケード
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開発元
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セタ
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販売元
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ビスコ |
稼働日
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1994年11月
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プレイ人数
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1人
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判定
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良作
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ポイント
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シリーズ中興の祖にして人気No.1
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スーパーリアル麻雀シリーズ
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概要
脱衣麻雀ゲームの金字塔、『スーパーリアル麻雀』シリーズの5作目。
対戦相手は前作と同じく3人で、3人は高校2年生の仲良し同級生。
「私立月浪学園高等部」で麻雀同好会設立を目論む3人の女生徒が、麻雀が強いと噂の主人公を会員に引き込もうと麻雀勝負を行うというストーリー。
キャラクターデザインは今作も田中良氏。回を重ねるごとに滑らかで大胆になるアニメーションと、より魅力的になったキャラクターが大好評を博した。
月浪学園イメージ
登場人物
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登場ヒロイン
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一人目:
遠野
みづき(CV:中山真奈美)
誕生日
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6月27日(かに座)
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血液型
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A型
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High
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164cm
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B
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88cm
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W
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58cm
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H
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87cm
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趣味
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スキー、スポーツ観戦
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二人目:
藤原
綾
(CV:山崎和佳奈)
誕生日
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1月9日(やぎ座)
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血液型
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AB型
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High
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169cm
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B
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79cm
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W
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56cm
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H
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85cm
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趣味
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料理、読書、ポプリ作り
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三人目:
早坂
晶
(CV:丹下桜)
誕生日
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10月12日(てんびん座)
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血液型
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O型
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High
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152cm
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B
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89cm
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W
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57cm
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H
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88cm
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趣味
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お買いもの、お風呂に入る事
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デモ画面でタイトル→一人目→タイトル→二人目…と順番に三人のプロフィールが紹介される。
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本作のデモ画面で紹介されているのは上記の内容だけであり、wikipedia等に書かれている設定は後の関連作品で発表されたものを含んでいる。
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システム
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イカサマ無しの二人打ち麻雀。
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プレイヤーは持ち点1000点でスタート、終局時にハコテン(0点未満)であればゲームオーバーと言う、脱衣麻雀の伝統的なシステム。
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女の子側に点数は存在せず、負ける度に1枚脱いでいき、パンツだけになった状態から更に勝利するとクリア。女の子を交代してプレイヤーは1000点に戻る。
なお、トップレス状態での対局はPVがシリーズでラストとなり、次回作のPVIよりブラジャーを外した所で強制的に次の対戦相手へと移行する仕様になっている。
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『PII』『PIII』とは違いループゲームではなく、3人クリアでエンディング。代わりにちゃんとしたエンディングがあり、本作以降はこの仕様となる。
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ディップスイッチで8段階のレベル設定、食いタンの有無、プレイヤーが負けた時に女の子が服を着る設定のオンオフ等の設定が出来る。
評価点
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更に美麗になったアニメーション
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前作で使われたシステム基板ではなく専用の一枚基板となり、性能面でも大きくパワーアップしている。
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アニメーションもセルアニメの手法になり、より滑らかでダイナミックな表現が可能になった。
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背景が彼女たちの部屋になった事で、脱衣シーンの臨場感も増している。
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とっても魅惑的な3人娘
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ショートヘアで健康的な褐色肌のみづき、長い黒髪でおしとやかな綾、子供っぽく見えて実は早熟の晶。しかも全員JK。
こんな若く可愛い娘が自分たちが言い出したとはいえ、彼女たちの部屋で二人っきりで脱衣麻雀。しかも負けたら恥じらいながら服を脱いでいく。
前作のPIVは脱いでいく女の子に、どこかしら悲壮感が漂っているようなシチュエーションが多かったが、今作はそのような悲壮感はほぼ無く、特にブラジャーを外した後にベットに寝転がるシーンは、恋人との初夜を連想させるような大変印象深いものとなっており、官能的かつ背徳感すら感じさせるシチュエーションにハマったプレイヤーは数知れず。
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一人目のみづきから破壊力抜群。おそらくは脱衣麻雀初であろうノーブラでの脱衣を行っており、2枚目のキュロットパンツを脱ぐシーンで見える上着からはみ出る乳房に目を奪われたプレイヤーは数知れず。また、それまでの脱衣麻雀では多かった一人目はロリキャラというセオリーを崩しており、スポーティーキャラとは思えない規格外なスタイルをしているのも特徴的。難易度も比較的マイルドであったことから、当時は、みづきだけを脱がすというプレイヤーも多数存在した。またモデルは内田有紀とのこと。
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二人目の綾は、大和撫子という形容詞がぴったりの長身の女性。口数は少なく、胸も他の二人と比べると明らかに小さいのだが、顔を真っ赤にしながら一枚一枚脱いでいく姿は非常に扇情的。また脱衣シーンでは彼女にしか存在しないBGMがあり、彼女自身が無口なことも合わさってプレイヤーを要らぬ妄想に引き立てる。本作では、みづきと晶のバストサイズがとても大きく、また表情の変化等に富んでいる為、対照的な存在として、清楚な綾に惹かれる男も多かった。
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三人目の賑やかし担当で一見色気のない性格の晶は、シニョンを解いて髪を下ろし、恥じらいつつ服を脱ぎだすと非常に扇情的になるギャップが印象的。パッと見、私服はフリフリのミニスカートと如何にも子供っぽい格好をしているのだが、大人顔負けの下着(白のガーターベルト)と破壊力抜群のスタイルで、多くのプレイヤーを虜にした。脱衣枚数も一番多く、アガリ画面のウィンドウや対局敗北時のアニメも2種類用意されているなど、何かと優遇されている。
また、服を脱ぐだけの脱衣の過程を、ヒロインの印象が変化するというキャラクター性に結び付けることにも成功しており、後の作品に多大な影響を残した。
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結果論とはなったが、山崎和佳奈氏や丹下桜氏といった、後に代表作を得て有名声優となる声優の起用も目を引く。両者は当時まだ駆け出しの頃とは言え、脱衣麻雀のヒロインをやっていたと聞いて驚く人も多いだろう。
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難易度が落ち着いた
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旧作のような開始即役満という「100円入れてスタートボタンを押しただけで終わるゲーム」みたいな事態はまず起きなくなった。だからと言って決して簡単に勝たせてはくれないが。
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テンポの良い流れ
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麻雀ゲームとして遊んでいてとても流れがよく、システム面でストレスを感じさせない作りになっているのは何気に大事なポイントである。
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設定で着衣のオンオフが可能になった
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ディップスイッチでの変更のため、有効かどうかは店に依存しているが、コンティニューさえすれば何時かはクリア出来るようになった事でプレイヤーの悲願が実現した。
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ただし、既に他の麻雀ゲームでは負けても服を着ない物があった。
問題点
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やっぱり強い
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開始直後の役満こそ無くなったが、ダブリー一発ツモしてくることなどはある。
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そもそも一人目に勝てずに終わる事は普通にありうる。設定ランクや打ち方次第で一人目は勝てたとしても、二人目、三人目と進む毎に強さを増してくるのでそのまま勝ち続ける事は難しい。
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特にプレイヤーが大物手を上がった次の局に普通に役満が飛んできてハコテンにされることがあるのも相変わらず。
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ただし、脱衣麻雀はコンティニューさせてインカムを稼ぐために高難易度になっているので、この難易度はある意味当然。
決して1コインでクリアを目指すジャンルではない。
(本作では使われる事はなかったが)メダルゲームに改造された脱衣麻雀は更に酷いバランスである。
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こちらが負けた時に相手が着衣するかはプレイしてみないと分からない
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せっかくの設定だが、デモ画面等に設定の表示はないため、実際に負けてみるまで判別不能。
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女の子は女子高生しかいない
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そのため、女子高生では趣味に合わない人には魅力が薄い。
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とは言えゲームの人気は高かったので、絞り込んだことが結果的に良かったとの見方もある。
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なお、リアル麻雀VSでは規制回避の為か、この女子高生という設定は明記されていない。
総評
脱衣麻雀が多数発売されている時代にありながら、シリーズ人気を盤石なものにした中興の祖的な作品。
人気(インカム)に安定感が有り、入れ替わりの激しいアーケードで脱衣麻雀としては異例のロングランを続けた。
シリーズ全体で見ても最も人気の高い作品であると言える。
1995年にはスーパーリアル麻雀の公式ファンクラブ『P'sCLUB』が発足、セガサターンなど複数機種への移植も行われ、人気を後押しした。
移植
レーティングについては、当時の各機種毎の審査基準が違うので判定が異なるが、原則として18禁相当である。
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PCエンジン版『スーパーリアル麻雀PVカスタム』(ナグザット)
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発売日:1995年3月3日、価格:9,800円、レーティング:なし
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SUPER-CD-ROM2用ソフト。アーケードカード対応。主人公は写真部の部長で、麻雀に勝ったら女の子をモデルに写真を撮るという設定になっている。その為脱衣シーンにシャッターを切るような演出があったり、セリフの内容が変更されたりしている。
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また、過去の『~カスタム』シリーズと異なり、特定条件を満たすか、隠しコマンドを入力する事によってアーケード版と同じレベルの脱衣モードが見られるようになっている。
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セガサターン版(セタ)
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発売日:1995年5月26日、価格:8,800円、レーティング:X指定(18才以上対象)
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アーケード版を完全移植した文句なしの出来。このためにサターンを購入した人も多くいたと言われている。
『P'sCLUB』では通信販売で限定版を販売した。限定版はミニゲームが入っていて、レーベル面が須永智一氏によるちびキャラのイラストになっている。
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業務用モニターと家庭用テレビの差がある上に、シネパックを使ったムービー故に、さすがに脱衣シーンの画質はアーケードより劣る。
しかしよほど拘る人でもなければ問題はない。
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Windows 95版(セタ)
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発売日:1995年5月31日、価格:12,800円、レーティング:R指定(アダルトゲーム)
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画質はサターン版よりもよいとされている。豆本3冊とマウスパッドが付属、オリジナルソングや壁紙データを収録するなど、高価な分豪華な内容となっている。
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3DO版(セタ)
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発売日:1995年12月15日、価格:5,800円、レーティング:16才未満不可
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PC-FX版『スーパーリアル麻雀PV-FX』(ナグザット)
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発売日:1996年3月29日、価格:8,800円、レーティング:18才以上推奨
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アーケード版の完全移植。完全移植と謳いながらSE等がアレンジされていたサターン版と違い、こちらはアーケード版を丸ごとコンバートしたかのような出来。ただし肝心の画質はサターン版に軍配が上がる。
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PC-FX版オリジナル要素として相性占いモードを搭載。
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Nintendo Switch版(DL専売)(マイティークラフト)
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2019年3月14日発売、価格:1,980円、レーティング:CERO:D(17歳以上対象)
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現在シリーズの権利を所有するマイティークラフトにより、アーケードから25年の時を経てまさかの復活を果たした。移植はセガサターン版準拠であり、画質はアーケードより落ちる。
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現在のレーティングではX指定では出せないため、脱衣シーンでは見せてはいけない乳首の部分を隠すように光の線(通称「謎の光」)が走っている仕様になっている。
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光の線は胸全体を隠すような太い線ではなく、肝心の部分だけが隠れるぐらいの太さであるため、
「これはこれでエロい」
との評も多い。
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しかし配信直後から、乳輪や乳首が光からはみ出して見えているシーンがネット上で指摘され話題となる。流石に「隠す気もない」レベルで見えている訳ではなかったが、一時停止すれば明らかに気付ける。
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数日後には「本来隠すべき部分が光で隠しきれていなかった」と任天堂及びCEROからも指摘を受け、一旦配信を停止。現在は
残念ながら修正されて再配信している。
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スタッフロールがちびキャラの漫画ごとカットされてしまっているのは残念。
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2020年4月23日には配信済みの『PV』『PVI』『P7』の3本にセガサターン版『グラフィティ』の移植を追加した『スーパーリアル麻雀 LOVE♥2~7!(にーな)』がシティコネクションから発売。CERO:D。「DL版よりも白い光が細く(メーカー公式発表)」なった他、『PV』は高解像度化が行われている。
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更に謎の光を撤去した『スーパーリアル麻雀 LOVE♥2~7! for PC』(Windows10)を2020年12月25日に発売すると発表。対象年齢は15歳以上。こちらは現在シティコネクションの子会社であるゼロディブが発売元となっている。開発はSwitch版同様マイティークラフトが担当。
関連作
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スーパーリアル麻雀VS(セタ)
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1999年発売。シリーズ第8作でアーケード最終作。PVからP7までのキャラクターが全員登場しているが脱衣シーンは過去作の焼き直し。
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タマミと百合奈は進行役としての登場だが、特定条件を満たす事で隠しキャラとして対戦相手になる。残念ながら脱衣シーンは2人とも水着までとなっている。
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基板が2枚と電話回線用のモジュールケーブルがあれば通信対戦が可能となっている。
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スーパーリアル麻雀 for Mobile
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2003年発売。携帯電話アプリ。本作オリジナルの『梢ひな子』が月浪学園1年生で、3人娘の後輩となっている。
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その設定から、ひな子は以降のシリーズ作品では「本作『P5』のキャラクター」扱いになっていることが多い。
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シリーズのナンバリングではない派生作品が多数あるが、3人娘はPV発売以降のそれら全てに登場している。
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『スーパーリアル麻雀PVパラダイス オールスター4人打ち』(SFC)ではPIIからPVまで。
余談
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PIII以来に豆本が製作された。通信販売のおまけなどで配布されたので比較的入手し易かった。
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元々豆本は「PIII」でアーケードの販促品として作られたものであり、本作以降はほぼ恒例で作られたが、タイミングを逸したのか「PII」と「PIV」の豆本は作られなかった事を残念がるファンもいる。
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なお、インストカードで3人から豆本リリースの告知はされているものの、入手方法は「とにかく、ヒミツですから」。
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Switchで2020年4月発売の『スーパーリアル麻雀 LOVE 2~7!』(シティコネクション)にて、特装版に新規製作された「PIV」の三人にフィーチャーした豆本が同梱されることが決まった。但し、内容はSwitch版「スーパーリアル麻雀グラフィティ」内の「PIV」に準じたものになる。
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同時に過去の豆本の復刻版15冊をセットにした『復刻豆本セット』の数量限定販売も発表。上記「PIV」と別売りになった件について、ファミ通のインタビュー記事でシティコネクションの原神敬幸氏が「新たに作った豆本はゲームに付属されているものですので、露出に関しては過去の豆本と同じというわけにはいきません。あくまでもSwitch版『PIV』の豆本という位置づけですね。」と答えている、同社の吉川延宏氏曰く「ゲーム内で規制しているシーンも出てしまっているので、同梱版としては売れない」ために、あくまでアクセサリーとしての販売になるとの事。
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アーケード版においてシリーズ中一番基板が故障しやすい作品でもある。
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元々、システムSSV基板でリリースされる予定だったのが諸事情で単体基板で発売された為か基板の設計がセタにしては杜撰な仕様だったらしく、ヒートシンクがかなり大きめかつ、CPU周りの耐久性が脆弱になっているのが原因らしい。その為か一昔前の基板屋にはPVのジャンク基板がかなり売られていた。
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その反省面もあってか続編のP6では基板がシンプルかつ耐久性が増しており、故障する心配はかなり減っている。更にP7に至っては本来PVが使う予定だったシステムSSV基板に逆戻りしてリリースされた。
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最後までプレイするため何度も両替に走るのはお約束だが、このジャンルだけは周りで見ているギャラリーから連コインが許される風潮があった。
それどころか両替に行こうとすると「これを使え」と知らない人がお金を出してくれる事もあったという。
ゲームを遊びたいのではなく、脱衣シーンを見たいという目的が一致した結果起こった、他ジャンルではまず起こりえない協力プレイと言える。
最終更新:2025年03月22日 05:35