【ばらんわんだーわーるど】
ジャンル | ワンダーアクション | |
対応機種 |
Nintendo Switch プレイステーション5 プレイステーション4 Xbox Series X/S Xbox One Windows 10(Steam/Microsoft Store) |
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発売元 | スクウェア・エニックス | |
開発元 | スクウェア・エニックス / アーゼスト | |
発売日 | 2021年3月26日 | |
定価 | 7,678円(税込) | |
プレイ人数 | 1~2人 | |
レーティング | CERO:A(全年齢対象) | |
備考 |
PS4版はPS5版への無料アップグレードに対応 MS Store版はスマートデリバリーに対応 国内One/XSX版はダウンロード専売 |
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判定 | クソゲー | |
ポイント |
2021年クソゲーオブザイヤー据え置き機部門大賞
無駄に制限の課せられたアクション 欠陥だらけの衣装システム 面白味が全く無いバランチャレンジ ストーリーが説明不足 世界観・キャラデザ・BGMは好評 |
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クソゲーオブザイヤー関連作品一覧 |
スクウェア・エニックスから発売された完全新作の3Dアクションゲーム。
ディレクターはかつてセガに所属していた中裕司氏、キャラクターデザインは『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』のソニックや『ナイツ NiGHTS into Dreams...』で知られる大島直人氏(*1)、開発は初代社長であった石井洋児氏(*2)を始め元セガの開発者が数名ほど在籍していることで知られているアーゼスト(*3)と、元セガ所属のスタッフが多数関わっている作品。
開発を担当したアーゼストは、設立以来『ピノビィーの大冒険』『ヨッシーアイランドDS』といった携帯型ゲーム機向けタイトルの開発を中心としており、本作は2017年の『BOOST BEAST』以来の据置機向けタイトルにして、本格的な3Dプラットフォーマーゲームとしても同社初となる。
物語の舞台は、人々の心の中の幸せな記憶や想い(ポジティブ)と、
満たされない悩みや不安(ネガティブ)とが入り混じった、
不思議な心象世界「ワンダーワールド」
謎のマエストロ バランによってワンダーワールドへと導かれた
少年レオと少女エマは、この世界で「大切なモノ」を探す旅に出ます。
失われた「心のバランス」を取り戻し、現実世界へと帰るために……。
(公式サイト「STORY」より引用)
ステージの仕様
操作方法
衣装
ドロップ
ティムズエリア
バランスタチュー
バランチャレンジ
売りである筈の衣装関連のシステムが欠陥だらけ
シンプル過ぎる故に不便極まりない操作性
バランスタチュー関連の問題点
バランチャレンジの問題点
ボスを倒さないとアイテムが復活しない
雑魚敵を倒すと難易度が上がる
マップ構造とゲームデザインが噛み合っていない
ストーリー・世界観設定が説明不足
システムも説明不足気味
カメラワークがかなり悪い
ティムズエリアについて
UIについて
『ソニック』『ナイツ』などに代表されるデザイナーによる良好なキャラクターデザイン
クオリティの高いBGM
雰囲気だけなら悪くない
声優が豪華
大きなバグ・不具合がない
最低限のボリュームはある
2021年に発売されたフルプライスのゲームで、ここまで出来の悪い3Dアクションがスクウェア・エニックスから発売されるとは誰が予想できただろうか。
操作をシンプルにし過ぎて快適性の無いアクションや、ゲームの進行に必要なバランスタチュー探しやバランチャレンジが原因で、とにかくストレスが溜まりやすく、爽快感などあったものではない。
タイトル通りワンダーな世界観やキャラクターデザインなど、褒めるところはあるにはあるが、それらを加味しても看過できない程の出来の悪さである。
確かにこれら2つの評価点は作品を彩る上で必要不可欠なものだが、それは緻密に練られたゲームデザインと優れたゲームシステム、そして何よりも動かすだけで楽しい快適な操作性があって初めて成立するということを深く実感させられる一作である。
結果として本作は「(『マリオ64』などの)20年以上前のゲームにも大きく劣る」といった誹りを受けることなってしまった。
*1 現在はデベロッパーであるアーゼストの代表取締役社長を務めている。
*2 セガ在籍時は『ファンタジーゾーン』のゲームデザイン、『ハングオン』や『アウトラン』ではディレクターを務めた。2022年7月に大島氏がアーゼストの社長に就任したことに伴い、現在は同社の会長職を務めている。
*3 1999年に前述の石井氏と大島氏らが設立したアートゥーンが前身。アートゥーンは2005年にAQインタラクティブの子会社となり、その後2010年に吸収合併されている。吸収合併後、石井氏はAQインタラクティブの役員を務めていたが同職の退任を機に大島氏と新たに立ち上げたのがアーゼストである。
*4 実際にはGreatを「ティエルグ」やExcellentを「テネレスケ」と言っているので、単に英文や英単語を逆さ読みしているだけであるが。