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新スーパーリアル麻雀 Hi☆Paiパラダイス

【しんすーぱーりあるまーじゃん はいぱいぱらだいす】

ジャンル 麻雀
対応機種 アーケード
発売元 アルゼ
開発元 セタ
稼働開始日 2002年
判定 なし
ポイント 求めてたのはソレじゃない!
時代の流れには抗えなかった……
スーパーリアル麻雀シリーズリンク


概要

人気脱衣麻雀シリーズ『スーパーリアル麻雀』の新作。厳密にはブランドを変更した新シリーズ。
元々シリーズの開発はセタであったが、ニンテンドウ64との互換基板として開発を進めていた「アレック64」のリリースが大幅に遅れ、発表した頃にはニンテンドウ64の市場自体が既に縮小されていた時期だった為、大失敗をする*1
それが原因で経営不振に陥り、アルゼに買収され子会社となってしまった。そんな中で発売されたのが本作である。

しかし、アダルト要素の規制が強まる時勢に押され、シリーズの売りであった脱衣要素と質の高いアニメーションムービーを排除してしまったために大失敗の憂き目に合う事になる。

システム

  • イカサマ要素の無い、純粋な二人打ち麻雀。相手をハコ(点数を0以下)にすると勝利となる。
  • ゲームにはストーリーモードと勝ち抜きモードの二種類がある。
    • ストーリーモードでは一定の条件を満たしてあがる(勝利する)と、キャラクターの好感度が上昇。異なったシーン展開を迎えていくマルチエンド制。
    • 勝ち抜きモードはランダムで出現する女の子と延々対局していく。負ければその場でゲームオーバーとなる。

問題点

スーパーリアル麻雀はアニメーターの田中良が描く魅力的なキャラクターと、クオリティの高い脱衣アニメーションで人気を博していたのだが、概要で述べたように、本作ではキャラクターデザイナーが漫画家の影崎由那に変更され、更にアダルト要素の規制を考慮してアニメーションムービー共々脱衣要素まで排除してしまった。
影崎由那自体はエロゲーやエロ漫画で既に名を馳せていた作家でありそれ自体に大きな批判はなかったものの、脱衣を排除してしまった本作では氏の本領を発揮出来ていないとの声が大きい。
そしてシリーズの代名詞でもあったアニメーションムービーも排除してしまった為、これまでのシリーズが確立してきスーパーリアル=脱衣麻雀という確固たる図式が消滅してしまった。

評価点

かわいい女の子と不純な気持ちを持ち込まずに純粋な麻雀が打てる。

総評

これまでのシリーズの大きな売りを尽くオミットしたことにより、人気シリーズとは思えないほどの大失敗に終わってしまい、
ファンが求めているのは「かわいい女の子の脱衣」であって「かわいい女の子との麻雀」ではなかったと言う事を浮き彫りにしてしまった。
また、元々人気タイトル以外はそれほどインカムが稼げないジャンルであり、後述のように規制が強化された中で敢えて脱衣麻雀の新作を出す魅力がメーカー側にも導入する店側にも乏しくなっていた。
時代の流れに抗えなかったゆえの、悲運の末路であった。


発売当事の事情

  • 脱衣麻雀で無くなったのはJAMMAの(名目上の)自主規制の強化と1999年に施行された児童ポルノ禁止法*2の影響もあってか、アーケードでは脱衣ゲームが出しにくくなった事に起因する。
    ただし、JAMMAの自主規制強化によって出せなくなった訳ではない。事実、21世紀以降もリファインされたJAMMA認可シールを貼られた脱衣系作品は登場している*3
    とは言え業界を挙げての規制のため、メーカーだけでなくオペレーター側も規制の方向に向かっていくのは必然であった。
    • このシリーズはどの作品にも必ず18歳未満のキャラがおり*4、ましてやP3の香澄、P4の愛菜、P7の百合奈に至っては中学生という設定に問題があったとする意見もある。児童ポルノ禁止法を気にするならこの方向性を避ければ良かったのかも知れないが、多彩なキャラで人気を博してきていた面も否定出来ず、18歳以上と明記されたキャラオンリーで人気が出たかと言われると…。
    • 更には2000年頃にはWindows機やインターネット、「安価なDVDプレイヤー」とまで言われたゲーム機の登場など、家庭でアダルトコンテンツを視聴する環境が普及してきていたため、人目に晒されるゲームセンターで女の子の裸目当てでイカサマ前提の勝負にコツコツお金をつぎ込むというゲーム性に終始する脱衣麻雀の需要そのものが低下してきていたという背景事情もある
      • かくして当時の世情と時代の流れの影響でユーザーとメーカーの溝が浮き彫りになってしまい、規制を回避すべく苦慮した結果、中途半端な作風になってしまったことが脱衣が売りのシリーズに大きな打撃を与えてしまったのである。
    • こうした経緯が大きく影響して当時のアルゼグループ傘下だったアドアーズ系列(旧シグマ)の直営店にすらまともに入荷せず、人気シリーズとは思えない程の商業的大失敗を起こす結果となった。(……厳密に言うと、前作『スーパーリアル麻雀VS』も大コケしてるけど。)
  • なお、その後2004年改定の風適法により明確に禁止になった。

続編

  • 『新スーパーリアル麻雀シリーズ Hi☆Paiパラダイス2 ~温泉に行こうよ!~』
    • キャラクターとしては前作やP5に登場した遠野みづきが削除された代わりに、2人の新キャラが追加され、温泉を舞台にしているものの脱衣要素は相変わらず無い。こちらも商業的に失敗しているが、ゲームとしての評価は前作に比べると高い。
    • ちなみにアトラクトデモで流れるこおろぎさとみの歌はいまだにCD化されず、幻の歌となっている。

参考動画

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余談

  • セタは当初、普通に『スーパーリアル麻雀P8』を開発する予定で、実際に当時のファンクラブの会報にも開発決定とアイディア公募の告知が発表されていた。
    • しかし、先述の通りセタがアルゼに買収された為、経営方針の変更により企画は頓挫し、告知が掲載された会報も最終号となり、ファンクラブも終了した。
      後にセタはアルゼに知的財産を全て吸収された上で解散した。
    • アルゼ(現ユニバーサルエンターテインメント)はパチンコ機器開発メーカー。かつてはセガやタイトーと並ぶ大手のアーケードゲームメーカーとしても有名で、あのUPLの親会社でもあった。そして、皮肉にもかつてビスコと共に三社共同でSSV基板を開発したサミーの競合他社にも当たる。
  • 一応、続編と共に当時のスーパーリアル麻雀モバイルに移植はされていたが、短期間で配信が終了してしまっている。
    • 当時、コミケの企業ブースで配布されていた小冊子でキャラクターデザイナーの影崎由那が携帯を導入したので、早速プレイしようとしたものの、対応していない機種だったのでプレイ出来ずに悔しがったという漫画を寄稿してる。
  • ちなみにシリーズ一作目にも脱衣要素は無かったが、そちらでは「卓上表現や打ち手の手のリアル感」を売りにしておりそれがもともとのタイトルの意味だった。その方面でのリアルさもシリーズが進むに連れて失われており、本作にも反映されていない模様。