グーの惑星
【ぐーのわくせい】
| ジャンル | パズル |  | 
| 対応機種 | Wii(Wiiウェア) Nintendo Switch
 PC
 iOS
 Android
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| 発売元 | 【Wii】任天堂 【Switch】フライハイワークス
 【PC】2D BOY
 【iOS/Android】Netflix
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| 開発元 | 2D BOY | 
| 発売日 | 【Wii】2009年4月21日 【Switch】2017年5月25日
 【iOS/Android】2023年5月24日
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| 定価 | 【Wii】1,500Wiiポイント(税5%込) 【Switch】1,000円(税8%込)
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| プレイ人数 | 【Wii】1~4人 【Switch】1~2人
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| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| 備考 | 2019年1月31日にWiiウェアの購入期間は終了済み iOS/Android版はNetflix会員限定
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| 判定 | 良作 | 
| ポイント | 物理演算を使用したパズルゲーム 豊富で多種多様なステージ
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概要
後に『リトルインフェルノ』や『ヒューマン・リソース・マシーン』を制作することになる「Tomorrow Corporation」の前身であるチーム「2D BOY」の処女作。
原題は『World of Goo』。
特徴
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ネバネバした謎の生物「グー」を目的地(主にパイプ)まで導いていくのがゲームの目的。
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グーを利用してパイプへの経路を作り、使用しなかった一定数以上のグーをパイプに送り込めばステージクリアとなる。
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グーは「おいしい」という設定で、リザルト画面でジューサーにかけられてジュースになる。
 
 
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グーの特徴
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グーをつかんで離すと、近くのくっついたグーに蜘蛛の巣のように糸を張ってくっつく。
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基本的にはグーは一度くっつくと戻せない。手順を戻す場合は「戻り虫」を押す必要がある。
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グーには種類があり、シンプルな黒いグー、何度でも繋ぎなおせる緑のグー、1箇所にしかつながらずよだれのように垂れていくグーなど、様々なグーが登場する。
 
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物理演算
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本作には物理演算が使われており、グーを繋げていくと重くなっていき、重力などの影響を受ける。
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ステージによってはトゲや歯車といったものが設置されており、それらにくっついたグーが触れてしまうとちぎれて無くなってしまう。
 
評価点
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物理演算を活用したパズル
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本作では前述したように、物理演算が使われている。
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何も考えずにグーを繋げていくと、重力の影響を受けて折れたり、倒れたりしてパイプへと繋ぐことができない。
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そのため、どうすればバランスが取れるのか、よく考えてグーを繋いでいく必要がある。
 
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多種多様なステージ
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単純にタワーのように組み立てて上に向かうステージや、崖の対岸へ橋渡しするステージの他にも、風船のようなグーを使って全体を浮かせていく、強風が吹く中を繋げていくなど、様々なステージがあり、プレイヤーを飽きさせない。
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ステージの途中から巨大な赤いグーをなんらかの方法で細かくして、赤いパイプへと送り込むという、ちょっと変わったステージも登場する。
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グーの種類やギミックもこれでもかというほど、多くの種類が登場するので、マンネリになることはない。
 
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直感的な操作
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WiiリモコンやJoy-Conを使った操作は、直感的にグーを移動させることができる。
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ただし、後述するがJoy-Conは操作性に少し難がある。
 
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ステージのスキップができる。
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地味だがありがたい点。クリアできないステージを後回しにすることができる。
 
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目立ったバグがない。
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物理演算を使用したゲームにありがちなバグらしいバグは、普通にプレイしている分には見つからない。
 
問題点
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グーが勝手に動き回る。
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特に複数種類のグーが登場するステージで問題となる。
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例えば、緑と黒のグーが出現するステージで、緑のグーを使いたいのに黒のグーをつかんでしまう、といったことが起こる。
 
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グーたちは目的地に近い場所へ寄る傾向があり、多くのグーが重なってしまうのも原因の一つ。
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ステージを進めていくと「ホイッスル」が手に入り、それを利用すればグーたちを任意の場所へ呼び寄せることができるので、いくらかましになる。
 
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戻り虫が少し押しづらい。
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手順を間違えた際は戻り虫を押すことで、一つ手順を戻すことができるが、この戻り虫も勝手に動く上、やや小さめなので少し押しづらい。
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独特な世界観の表現にはなっているのだが、UIを重視するならば、普通に一つ戻るボタンを用意してほしかったところ。
 
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Switch版の問題点
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Joy-ConはWiiリモコンと違い、ポインターはなく、ジャイロセンサーを利用した操作なので、Wiiリモコンと比べて操作性は若干悪い。
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本作に限らずSwitchでリリースされたTomorrow Corporation社ソフト全般に言えることだが、Joy-Conで遊び続けていると段々ポインターがズレていき、頻繁に+ボタンで位置調整を行わなくてはならない。
 
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携帯モードによるタッチ操作にも対応しているので、気になる方はそちらでのプレイを推奨。
 
総評
物理演算をゲームとして上手く落とし込んだ良作パズル。
見た目や世界観は独特で、好き嫌いはあるかもしれないが、安価なので是非とも遊んでいただきたい一作。
最終更新:2023年09月01日 10:43