豆しば
【まめしば】
ジャンル
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コミュニケーション
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対応機種
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ニンテンドー3DS
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メディア
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3DSカード
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発売元
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日本コロムビア
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開発元
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ラクジン
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発売日
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2011年10月27日
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定価
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5,040円(税8%込)
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プレイ人数
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1人
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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セーブデータ
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1個
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判定
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なし
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ポイント
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豆しばと触れ合えるゲーム いまいち内容がものたりない
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概要
豆しばとは、電通株式会社製作のCMに登場する、シュールな豆知識を披露する豆のような柴犬のようなキャラクターのこと。
本作はそんな豆しばを、一匹だけ相棒に選んでコミュニケーションをとっていく。
どこでもいっしょシリーズのように言葉を教えたり、「ポケパルレ」のように、3DS下画面を使って豆しばの体をなでながらゲームが進行していく。
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相棒にできる豆しば一覧(五十音順)
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アーモンドしば
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あずきしば
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あまなっとうしば(青・黄・赤・緑)
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えだまめしば
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おべんとうしば
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カカオまめしば
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カシューナツしば
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グリーンピーしば
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くろだいずしば
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くろまめしば
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コーヒーまめしば(キリマンジャロ、モカ、ブラジル、ブルーマウンテン、コロンビア)
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ジェリービーンしば(ストロベリー・ソーダ・ピーチ・パイナップル・グレープ・オレンジ・メロン)
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しろだいずしば
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そらまめしば
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だいずしば
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チリビーンしば
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とらまめしば
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なたまめしば
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なっとうしば
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にまめしば
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ピーナツしば
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ピスタリオしば
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ひよこまめしば
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レンズまめしば
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ムングまめしば
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特徴
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豆しばのご機嫌を一定量とったり、時間が経過することで、言葉をひとつ教えられるようになる。
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時間経過と言葉を教えるシステム
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対話相手が10日程度でお別れとなる『どこでもいっしょ』とは異なり、こちらは日数無制限。
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その代わりに、本作は言葉を頻繁に教えられるわけではなく、数時間程度のインターバルを設ける必要がある。
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お風呂に入れる、食べ物を与える、なでる等してご機嫌をとったり、時間が経過すると新しい言葉を教えてほしいと頼まれる。
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豆しばに教えられる単語は、「ひらがな」或いは「カタカナ」8文字以内。
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単語を教えると、2,3の質問をされる。どのカテゴリーに属するのか、どの程度有名なのか、プレイヤーとの関連性はどのようなのか、をすべて答えると終了。
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カテゴリーは「ひと」「グループ」「しょくぎょう」「ばしょ」「すること」「たべもの」「のみもの」「いきもの」「もの」「のりもの」「イベント」「タイトル」「しぜんのもの」「あいさつ」「どれでもない」の15種類。
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まめしばさがし
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3DSのカメラ機能を使い、自分の周りの景色に同化している豆しばを見つけ、Aボタンで豆をぶつけるシューティングゲーム。内容は『顔シューティング』とよく似ている。
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動きが早い豆しばほど撃墜したときのポイントが高い。
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体当たりや雷を飛ばしてくることがあり、これらの攻撃に当たると3DSカメラがブラックアウトして周りを一定時間視認できなくなる。
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体力ゲージといった条件は無く、豆しば撃墜時の得点を、制限時間内にどれだけ得られるかを競う。
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金銭
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家具・衣装の購入、プレゼント購入に使える。
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家具は、ちゃぶ台、テレビ、壁紙、床、ベッドの種類がある。プレゼントは、お風呂、おやつ、おもちゃの3種。
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豆しばがお風呂に入りたがっているときには、豆しばの周囲にハエがたかる。また何か食べたがっているときは口元からヨダレが垂れる。
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ゲーム開始時にはすべての家具・衣装・プレゼントが買えるわけではなく、上記の「まめしばさがし」で得た得点や、相棒の豆しばと触れ合った回数に応じて増加する。
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相棒以外の豆しばが、部屋に入ってくることがある。彼らをなでると、少しお金がもらえる。
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メニュー
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「まめしばさがし」で見つけた豆しばを閲覧する図鑑、教えた言葉の確認・削除、相棒の豆しばの変更が可能。
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相棒を変える場合、教えた言葉の記憶を次の相棒に引き継がすことも可能。
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通信要素
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ローカル通信・すれちがい通信に対応。
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プレイヤーの教育した豆しばを、他プレイヤーの部屋にお邪魔させられる。また他プレイヤーの教育した豆しばは、相棒の豆しばの部屋にお邪魔するようになる。
評価点
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豆しばの不思議なリアクションが楽しめる
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部屋で触れ合っているとき、豆しばさがしをしているときのボイスは豊富。
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原作のCMどおりに、かわいく、どこか無機質に文章を読み上げてくれる。
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相棒に選んだ豆しば以外の豆しばも、モブとして入室してくることがあり、彼らとのやりとりも観察できる。
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本作のために吹き込まれたと思われるセリフも。家に入ってきた豆しばと会話するときには「むにゃむにゃ」と喋り、部屋中央にあるちゃぶ台からずり落ちたときは「とぅるーん」と無機質に喋る。
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部分的なリセットに対応
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1つの豆しばとずっと相棒で居続ける必要が無い。
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相棒を変えたら、今まで教えた言葉が全て水の泡になるかというとそんなことはなく、相棒を変えても今まで教えた言葉を引き継がせることが可能。
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豆しばのバリエーションは幅広い
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CMでは見かけなかったであろう豆しばも多数収録されている。
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部屋にお邪魔してくるモブの豆しばのデザインやカラーリングも、従来の豆しばの使い回しではない。
問題点
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豆知識は特に教えてもらえない
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「まめしばさがし」で発見した豆しばが、豆知識を披露するコーナーこそあるが、豆知識の数は少ない。
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CMで見たことがある内容の使いまわしがあるほか、ジェリービーンしば、コーヒーまめしば間では同じ豆知識が使いまわされる。
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ゲームとしてのオリジナリティは弱く殺風景
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教えた言葉を使って会話をしてくることはあるが、テキスト量がとにかく少ない。テキストの出番は、豆知識図鑑と、相棒の豆しばがプレイヤーに話しかける一幕のみ。その他キャラとの絡みは「むにゃむにゃ…」というボイスだけで片付けられてしまう。
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『どこでもいっしょ』であった、キャラ同士の絡みやサブイベントはほぼ皆無。絵日記、テレビなどから世界観を掘り下げるギミックに相当するものもないため、いまいち物足りない。
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「豆しばさがし」で登場する敵(=豆しば)のアクションが少ない。「背景と同化している敵に豆をぶつける」→「敵が3つに分裂する」→「雷を撃ちながら高速で逃げ回る」の完全ローテーション。
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敵もやたら素早い。よって狙い撃ちはほぼ通用せず、Aボタン乱射&3DS振り回しでガトリングのようにして挑まなくてはならない。
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作業的
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ゲーム上の目標がほぼ存在しない
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ゲームで起こる変化は豆しばの語彙、買えるアイテムのラインナップの2つくらいであり、非常に微妙。
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買えるアイテムの変化はシステムで述べたとおりだが、厳密な開放条件はいまいちはっきりせず、プレイを継続するモチベーションにはなりにくい。
総評
ひとつのゲームとして見ると、中途半端さが気になる内容。言葉を教えるにしても、頻繁に教えられないという制約があり、シューティングゲームをするにしてもワンパターンであり、豆しばの特徴である豆知識も大幅な縮小を食らっている。
唯一、キャラゲーとして誇れる内容は豆しばを3Dで楽しめること、独特の豆しばボイスは健在であることか。
最終更新:2024年03月22日 17:03