【さいれんとすこーぷ】
ジャンル | ガンシューティング | ![]() |
対応機種 | アーケード(HORNET) | |
発売・開発元 | コナミ | |
稼動開始日 | 1999年 | |
プレイ人数 | 1人 | |
判定 | なし | |
ポイント |
高評価な狙撃システムと映画風の演出 『ゴルゴ13』とは違う意味で高難度 |
コナミが1999年にリリースした、フル3Dの狙撃型ガンシューティングゲーム。
プレイヤーは筐体の画面に表示されたステージの全体映像から敵を探し、狙撃銃(スナイパーライフル)で敵を撃っていくのだが、
筐体だけでなく狙撃銃のスコープ内にも「望遠映像」用の小型モニターがあり、2つの視点を用いて敵を狙撃する点が最大の特徴。
同時期にナムコからリリースされた『ゴルゴ13』とはまた違った狙撃型ガンシューティングゲームとして、国内外でヒットした。
今作は当時すでに『GTI CLUB』『スリルドライブ』などの大型筐体ゲームをヒットさせていた松山重信氏の作品であり、
後の『ザ・警察官』『ワールドコンバット』といった同社のフル3Dガンシューティングゲームの礎となった作品でもある。
アメリカ合衆国の大統領とその家族が遊説先のシカゴにて武装テロリスト集団に襲撃・拉致された。
その直後、テロ組織から大統領一家の身柄と引き換えに組織の最高指導者の釈放を求める犯行声明が発せられる。
事態を重く見た米政府は、テロ組織の壊滅及び大統領一家を保護すべく、現地在住のある男にこれを極秘に依頼。
元英国対テロ部隊員で超一流の狙撃手であるその男「ファルコン(コードネーム)」は現場に急行するのだった…
第1作目の時点ではプレイヤーキャラクターに名前は無かったが、第2作目でコードネームが「ファルコン」と明かされ、
2002年発売のゲームボーイアドバンス版の本作でもその名で表記された為、便宜上当ページでも「ファルコン」と記載。
+ | 各ステージ紹介 |
一般的なガンシューティングゲームのシステムに「2つの視界を用いた狙撃」を組み込んだ、意欲的かつ斬新な作品。
同時期の『ゴルゴ13』とは違った初心者歓迎の狙撃及び基本システム、映画風の演出類や臨場感の高さは評価できるが、
結局は『ゴルゴ13』と同じ「ゲームオーバーになりやすい」問題点が目立ち、良作の素質が殺されている作品と言える。
同じ筐体を使用する続編の稼働以降は、それらにコンバートされた個体が殆どだが、何れの作品も問題点はほぼ同じ。
実際にスコープを覗き敵を撃てるのはアーケード版のみなので、興味・拘りのある方は一度はプレイしてみてほしい。
家庭用移植版はプレイ感覚こそ異なるが移植度は高く、作品に興味のある方は続編も発売されているPS2版を推奨する。
第1作目と同じ筐体を使用したシリーズ直系の作品が2作・家庭用専用作品が1つ、リブート作品が1つ存在する。
*1 ゲーム的な設定および筐体のコントローラーのモデルとなっているのは「H&K PSG-1」。
*2 爆発物や体当たりだと1個、それ以外の銃弾・刃物類では0.5個減る。
*3 コントローラーは筐体に固定されており、入力デバイス的には「トリガー付きの大型アナログジョイスティック」となっている。その為、銃口に当たる箇所や画面側のスコープ部には穴も開いていない。
*4 文字通りのステージの短縮のほか、ステージ開始時やボス戦前のカットシーンが一切流れない。
*5 9、6、3、0だと初心者向けの「Aルート」、11、8、5、2だと中級者向けの「Bルート」、10、7、4、1だと上級者向けの「Cルート」となる。各セレクト場面の残り時間設定がない移植版では、「STORY」の下部の左寄り・真ん中寄り・右寄りのどれを撃ったかで分岐が選択できる。
*6 設定上、夜間戦闘に特化する為に投与された薬物でジェリーは感情を失っており、理性の淵にいる相棒のトムは人間らしい人生を手に入れる為、ジェリーと共に組織からの脱走を試みていたとか。
*7 ただし、この方法では弾薬箱を撃った際に弾を外した扱いとなり、敵に着弾した際のスコアが基本点に戻ってしまう。
*8 作中・公式サイト共にキャラクター紹介がない為、便宜上の表記。
*9 家庭用移植版では武器がハンドガンとなっているミスがある。
*10 敵の至近距離で弾を外したり、敵が死体を発見すると警戒態勢に入られる他、無線機で連絡を取られると画面内の他の敵も警戒態勢に入ってしまう。
*11 『2』は全曲、『狙撃 -SOGEKI-』ではオープニング、ステージクリア、結果表示時のBGMがアレンジ版に差し替えられている。
*12 ちなみにHORNET基板のグラフィックプロセッサには古くからのPCゲーマーには有名な3dfx社の「VooDoo2」が採用されている。
*13 コナミのガンシューティング作品でここまでの描写がされたのは今シリーズが唯一。製作チームが共通する軍隊モノの『ワールドコンバット』も当初は今シリーズ同様の描写を用いる予定だったが、倫理的な面から敵は動くガイコツとなり出血描写も無くなったという開発秘話が同作の公式サイトに記載されていた。
*14 厳密には画面右上に女性の拡大映像と共に表示される。家庭用移植版ではスコープ内が数秒間ハートとなる為、若干ながら狙い辛くなる。
*15 狙撃銃(スナイパーライフル)は精度を得る為に普通のライフルよりもサイズが長く大きいので取り回しが難しく、それが影響しない遠距離からの狙撃以外では無用の長物と化してしまい、それをカバーする為に拳銃などの護身用の銃をもう1丁携行するのが普通である。
*16 ただし、スタジアムルート選択時や最終ステージの豪邸内侵入時にはアーケード版と同等か少し長めのロード時間が入る。
*17 スコープのオン/オフ(狙った箇所の拡大映像の表示)がDC版ではLトリガー・PS2版ではL1ボタン、発砲はDC版ではRトリガー・PS2版ではR1ボタンに割り当てられている。
*18 表側には「3GAME BUNDLE」と描かれているが、実際に収録されているのは初代、2、「狙撃」、3
*19 照準検知にはいわゆる旧式の「走査線タイミング式」が使われている為、対応はブラウン管テレビのみとなる。
*20 地域ごとにサブタイトルが異なり、北米では「Dark Silhouette」、欧州では「Fatal Judgement」となっている。
*21 『サイレントスコープ2 イノセントスウィーパー』とサブタイトルが後に来るようになり、ロゴも前作に近いものになっている。
*22 Youtube上に存在する映像を確認する限りではステージ数が短縮されており、第1ステージのクリア後は通常版に於ける第3ステージへ移行する模様。
*23 『2』と『狙撃』は1作目からのコンバージョンキットの形でリリースされた。
*24 グラフィックプロセッサは引き続き3dfx社のチップが使われているが正式なチップ名は不明。スペックの類似性から「VooDoo3」のカスタム版ではないかと目される。
*25 エンディング分岐がある最終ステージ以外は失敗するとコンディション減少のペナルティーを受けて再度やり直しとなる。
*26 ただしファルコンは他作品と異なりトレードマークであるサングラスをかけていない。
*27 世界観が一新された『ボーン・イーター』以前の作品で唯一日本語を喋るキャラ。